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表題作龍は希う 四龍島シリーズ

マクシミリアン

あらすじ

マクシミリアンと再会し、己の未来は彼とともにあると見定めた飛。月亮のゆがんだ野望を阻止するため、黒龍市へ向かった飛は、月亮に主の座を譲らぬよう、当代『黒龍』を説得するが……。
出版社より

作品情報

作品名
龍は希う 四龍島シリーズ
著者
真堂樹 
イラスト
浅見侑 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
シリーズ
龍は微睡む
発売日
ISBN
9784086146739
3

(1)

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萌々

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中立

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趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

ひねくれてる!

 散々迷って、散々フラフラした飛が辿り着いたのは、「もう一度マクシミリアンに会いたい」という思いだけで。
 その想いだけで、マクシミリアンに会いに行く。
 けれど、再会も束の間、マクシミリアンと共にある未来のために、事態の収束を目指して再びマクシミリアンの下を去る。

 一方のマクシミリアンは、飛が現れたことにより正気を取り戻し、事実を確認するために大龍の正妻・尊夫人と面会をする。
 まるで腑抜けてしまっていたマクシミリアンが、本領発揮して復活してくれて、個人的にはすごく嬉しいです。

 マクシミリアンと別れた飛は、自分の望みを叶える手助けをしてくれた雷英の望みに手を貸すために、今度は黒龍へと向かう。
 黒龍の目的は、傾き始めた黒龍市を正すこと――。
 そのためには、師父であった月亮を黒龍にするわけにはいかず、当代黒龍である冬眠に黒龍を退かないようにお願いをしに行くことになる。

 実はその陰では、別のたくらみが進行していて、それには本土の伍家の思惑も絡んでいて―ー

 という話でした。
 なんというか――
 この二人が全然ラブラブにならないのは何でなんだろう――ってずっと不思議に思っていたんですが、この巻を再度読み直してみて気がついたことが一つ。

 マクシミリアンって相当ひねくれてる!(今更)

 いや、前からひねくれてるのは知ってたんですが、実は、「身体をつなげるだけでは不満」という話をしていたとは思わなかったです。
 そりゃあラブラブとは程遠いわけですよ。
 普通のBLは、告白して、好きだという気持ちを返してもらって、身体をつなげてハッピーエンド、なのに。
 この二人って最初からそれを放棄してるんですものね。そりゃあ、普通のハッピーエンドには辿り着かないは、回り道するは――になりますよね。難儀だ――。
 でも、それはさておき、それがうまくいけば、よっぽど一般的なBLよりラブラブになれるとは思うんですが、あっちでもこっちでもごちゃごちゃしてるわけだから、まだまだ試練が続きそうです。
 いい迷惑ですよね。飛にしてみれば。

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