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ストロベリー・デカダン 兼次おじさまシリーズ3

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表題作ストロベリー・デカダン 兼次おじさまシリーズ3

片恋に苦しむゲイ・尾花沢兼次
謎の美少年・亘理太郎

その他の収録作品

  • 幻想薔薇都市2
  • アンドロジニー’86

あらすじ

太郎ちゃんが女と結婚したあの日、私の愛も永遠を誓った……尾花沢兼次19歳。愛に悩み、傷つき、そして輝いていた青春謳歌の頃。ああ、あの時代の太郎ちゃんを忘れない!! 表題作他シリーズ1編と、アイドル歌手から翔ぶ青年を描いた『アンドロジニー’86』も同時収録。

作品情報

作品名
ストロベリー・デカダン 兼次おじさまシリーズ3
著者
本橋馨子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
白泉社
レーベル
花とゆめCOMICS【非BL】
シリーズ
幻想薔薇都市 兼次おじさまシリーズ
発売日
ISBN
9784592118602
4.4

(5)

(3)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
22
評価数
5
平均
4.4 / 5
神率
60%

レビュー投稿数1

「男の友情は…まだ肉体関係のないホモセクシャルだ」

兼次おじさまシリーズの中でも名作と名高い「ストロベリー・デカダン」の第一話です。
若き日の兼次、そして太郎の物語。

輝くばかりの美貌で、昭和の光源氏『光の君』と呼ばれる小暮太郎。
彼は多くの女性と浮名を流すへテロで、大の男色家嫌い。
そんな太郎を6歳の頃からずっと一途に愛してきたのが兼次。
兼次は性癖と苦しい片恋を隠し、太郎の一番の親友という位地に立っています。

太郎の男色嫌い(これはのちの伏線)は大変なもので、
そんな彼の傍らに立つゲイの兼次の辛さは、見ていて痛々しいくらいです。
最愛の男から『同性愛なんて理解できない あんなものは最低の屑だ!!』
と言われるんですよ!その言葉に傷ついている自分を隠さなくてはいけない兼次に涙。

しかしどんなに辛くても、太郎の側から離れることが出来ない。
太郎と一緒にいる為ならヘテロの振りさえしてしまう兼次が健気すぎます。
でもガス抜きに影で美少年を口説きまくっているのか、兼次らしいというか(笑)

そんな健気な兼次に、ついに太郎が結婚するというショッキングな情報が!!
太郎が色々な女に手を出していた最大の理由が「子供」。
彼は早くに両親を無くし、自分だけの家族(子供)が欲しくて仕方がない。
その家族を与えてくれる女性をずっと、探していたわけです。

愛情はたっぷりあるのに、太郎に家族を与えてやれない絶望感。
女で子供が産めるというだけで、太郎に愛される相手に対しての嫉妬。
兼次の心は葛藤で乱れます。

しかし心乱れて泣くだけで終らないのが、兼次です。
太郎結婚を阻止すべく珍行動!そこへ太郎に振られた女性や、
謎の美少年・亘理太郎が絡んできて、切ないですが笑えるストーリーが展開します。

『永遠にしつこく執念深く ヘビのように愛しつづけることを誓います』
と、太郎への永遠の愛を密かに誓った兼次には笑いつつ、感動してしまいました。

2

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