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あらすじ

第1話 わが天空の龍は淵にひそみて
第2話 沫雪は千重に降り敷け
新進気鋭の女流作家が、中国の名軍師・諸葛孔明を主人公に、「異形」不可思議な幻想ロマンを創造!

作品情報

作品名
天の華・地の風 私説三国志 1 (初版)
著者
江森備 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
シリーズ
私説三国志 天の華・地の風
発売日
ISBN
9784875194835
4.5

(4)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
75%

レビュー投稿数1

小野田課長!いい加減漢を見せてください!

出口に告白され、とりあえず「前向きに検討中」な小野田。
出口と付き合うってことは、やっぱりいずれはセックスもするってことだよなーなんて男同士のアレコレを調べ始めた小野田。
あの淡泊そうな嶋くんも外川さんとは…なんて想像してみたり、出口も経験あるんだよなータチネコどっちなんだろうなんて考えてみたり…(てゆーか出口さんあんなに可愛いんだからネコちゃんに決まってんじゃん!)
悶々と過ごしておられます。
そんなときに出口から家にお誘いが。もしかして…と戸惑いながらも家に行く小野田。

出口もそれなりに下心もあったのかもしれないけれど、まだ小野田からちゃんとした返事を貰ったわけでもないから、そっちは期待してなかったと思います。
でも、小野田とちょっとでも長くいたいから「泊ってく?」なんて聞いたんだと思う。
…なのに小野田よ…。
確かに出口は小野田に片想い期間中もいろんな人と関係を持っていたと思います。
でも、小野田に関しては出口はすっごい純粋な恋心を抱いているわけで(前作をみましたか、小野田課長!)、そんなすぐにヤっちゃう?って感じではないと思うんですよ。
で、出口は小野田を気遣おうとして地雷踏んじゃうし。
小野田課長、その胸の痛さやらドス黒い感情は恋って呼ぶんじゃないでしょうか??
小野田が自分の気持ちに気付いて、出口を抱いてあげられたなら、それで全てが解決するんだろうけども…。
普通はそこまで一気に踏み込めないよね、それもよくわかるんですけどね。
ただ…出口が可哀相すぎるんですよ…なんか…乙女として応援してあげたくなります。晴海さん…
前作から引き続き「詐欺だ…」って思ってる小野田。可愛かったり、実は一夜限りの相手がいっぱいいるという魔性の出口さん。
早くも翻弄されてます。きっとベッドでも出口さんにリードを握られ、翻弄されるに決まってる!!
…でもそんな関係になれるのか、な…。

外川×嶋、小野田×出口。ゲイとノンケのカップルではあるが、二組が抱えている問題は全然違うもんなんだなーと感じました。
小野田はほんとイイ人なんだけど、それが仇になってますよね。相手と同じだけの気持ちを返してあげないとダメとか思ってる。
でもいきなりそんな風に相手を好きになれるわけじゃないんだし、徐々に気持ちを重ねていくんじゃダメなのかなぁ
出口としてもいつ小野田に振られるのかビクビクしてる感じ。気遣って気遣ってしてるのが見えているというか…。
これじゃ告白する前のほうがどう見てもいい関係でしたよね。
今を乗り越えられるかが二人の未来にはかかってる…!
お願い頑張って!!

後編に続くわけでして。次で最後の予定みたいで。
Hには期待してないですけどね、小野田さんが最後に漢を見せてくれるかがポイントだと思います。

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