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表題作天離る

武蔵坊弁慶/源頼朝
源義経

同時収録作品頼朝 前編/後編

源頼朝/忠正/斉藤直純
鎌田景清,頼朝の家臣

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

源氏の御曹司・義経の無垢な魂に心酔した武蔵坊弁慶は、生涯の忠誠を誓う。時は満ち、カリスマである兄・源頼朝の旗揚げに加わる事になった義経。美しき兄弟は、長年の想いを埋めるべく契りを交わすが、それを知った武蔵坊は嫉妬に身を焼き、義経を無理やり掻き抱くのだった…! 表題作のほか、主従愛を描いた「頼朝」を収録。(裏表紙より)

作品情報

作品名
天離る
著者
安曇もか 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784862636294
3.5

(9)

(2)

萌々

(1)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
32
評価数
9
平均
3.5 / 5
神率
22.2%

レビュー投稿数6

「遮那」

義経が綺麗に描かれて、魅力的。
こういうこともありえるかな?と思える、空想もの。
絵が上手で丁寧で綺麗です。
面白かった。

この作品でも頼朝は、身内を捨て駒にする酷薄な人として描かれてます。

義経の実物を出っ歯の小男と書く古典があるけれど、
ほんとにそうならあんなに妬まれなかったと思う。
生母は絶世の美女だし。

読んで湧いてきた不思議は、どうして華厳経で一番大事な名前を義経の稚児名にしたんでしょうか?
鞍馬山の天狗に剣を教えてもらっているし。
義経は、本当に不思議な人物だと思います。
---
遮那王:
顕教では「舎那」、密教では「遮那」 
毘盧遮那 サンスクリット語のVairocana「ヴァイローチャナ」の音訳「光明遍照」、「輝くものの子」大日如来の意味。華厳経において中心的な存在。
奈良の大仏は、毘盧遮那仏。
---
「牛若」
「牛若」の姓が実際に有ると知って驚きました。
▶福井県丹生郡越前町下糸生が本拠。創賜姓。

0

美しすぎる

私は歴史が大の苦手。
もちろん弁慶と牛若丸の名前は知ってますけど、本当にただ名前を知っている、という程度でしかない…
それでもこのお話の面白さと美しさ、はかなさと哀しさが迫ってきて、ものすごく引き込まれました。
それは、超絶ともいえる安曇もか先生の美しすぎる絵柄のパワーが大きいと思います!
本作は大きく2つの中編が収録されていますが、まるごと1冊、「源頼朝」が主人公と言えると思います。
この頼朝は恐ろしいほどの美形です。そして、鬼畜…
何もSM的な事をするわけでもなく、いつも人を陥れようとしているわけでもありません。
それでも、13才の時に同じ源氏の殺し合いの渦中に投げ込まれた記憶が、頼朝を冷徹で孤独で、愛を求めず人を試すような、しかしそんな自分すらどうでもいいような、そんな存在にしてしまった。
そして、一心に慕ってくる弟・義経も、そばに仕える景清も、その心を知りながら、いや知っているからこそ酷くする…
それでも、頼朝の涼しげな美しいかんばせがいつまでも心に残るのです。
美しい絵柄の切ない物語が読みたい方、必読。

(打って変わってあとがきのギャグっぽさが、落差があってとっても面白い。爆笑です。)

0

切ないよのう…

主人公達の名まえを見たら分かりますが、平安時代末期モノです。
前半に義経、後半に頼朝を中心にしたお話が収録されています。
義経のお話が雑誌に発表されたのが2002年と2003年になっているのですが、頼朝のお話との絵柄の違いは全く感じませんでした。
非常に美しい絵柄で、戦場のシーンも多く描かれているのですが、鎧の小札一つに至るまで丁寧に描かれていて美しいです。
BLとしては十二分に時代考証もされていて、史実に基づいた流れになっているので(戦とか、出来事が)、歴史がお好きな方にもかなり読みごたえのある作品なのでは?と思います。
通常の恋愛感情もあるのですが、それとは別に主君に対する忠誠心も大いに絡んでくる物語展開です(衆道の原点を見たような気がする…)。
2つのお話ともとても切ないのですが、私は個人的には判官贔屓なので、前半の義経のお話の方にどうしても心が傾きます。
この時代、男女の間でも何人もの愛人を持つというのは当たり前でしたが、そういうのが大丈夫で切ない歴史ものがお好きならお薦めです。

2

弁慶×義経×頼朝

弁慶×義経×頼朝
3角関係。弁慶×義経をもう少しじっくり読みたかったです。

頼朝に抱かれる義経は寺でもそういう経験があり初めてじゃないんだとか。
その寺での陵辱も読みたかった。

時系列が同時進行で頼朝×景清の話がありますが、頼朝が鬼畜。

景清は頼朝に抱いて欲しいのに景清を他の男に抱かせたり、閉じた扇子の紙の部分を潰して尻穴に突っ込みます。
もちろん、血だらけ……。
その後、頼朝曰く血が好きだと言う尚澄に抱かせます。
それでも、景清は頼朝に抱いて欲しいと思ってます。

それ以上の酷いことはないけど、扇子でズコズコされたら大変じゃすまないよね。

まあ、でもそんな酷いことされる受けが好きだったりする。

義経の最後は歴史通り自害ですが、景清は一応ハッピーエンドってことになると思う。

けど、自害を選んだ義経と残された弁慶がやるせません。

2

戦国絵巻

半分が義経、あと半分がその兄・頼朝のお話です。

義経編の方は、焦がれてやまなかった兄・頼朝に抱かれ、戦果を挙げながらも空回りしているような義経と、それを包み込もうとする弁慶の苦悩、哀しい結末が描かれています。

頼朝編の方は、側仕えの景清が主人公のお話です。
始めは頼朝の陽の部分に惹かれ、果ては陰の部分まで知りながらも、身も心も捧げる景清の哀しい愛が描かれています。

どちらも健気な美青年が主人公ですが、一番印象的なのは相当ひねくれていそうな頼朝さんでした。あなた日頃の鬱憤をそんなところで晴らしちゃダメでしょっていう感じ。
で、贅沢を言えば弁慶さんにもう少しがんばって欲しかった。ストイックの極みでしたからね。

2

結構鬼畜。

すーーーっごくよかったです!!
私は歴史にあまり詳しくないので、純粋にこの作品の面白さににやにやしました。
まず、イラストが美しい…っ!!
上手なイラストで結構鬼畜なことやってくれてます。ちょっと…かな?うーん…結構、血出ちゃうような場面もあるのでそういうのが苦手な方はやめといたほうがいいかもしれません。

義経受けの弁慶と頼朝の三角関係。
生涯忠誠を誓う弁慶か自分の手元に置いておくために契る頼朝か。
弁慶がめっちゃかっこいいです。頼朝はすげー美しいです。
一緒に収録されてる「頼朝」は景清と頼朝の主従関係。
かなり鬼畜でした。違う人間に抱かせてそれを眺める頼朝が…!
陵辱された経験からトラウマを持った景清にそんなことを!と思いましたが、頼朝の愛はわかりにくいけどちゃんとあって。歪んだ形の愛も主従関係と重なってエロくなってます。

4

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