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お前の身体はどこを舐めても甘い
なんともまぁ、ツラい、甘い、と気持ちのふり幅が大きかった。
受け様は、大学生の雪宥。
祖父の葬儀のため故郷に戻った折り、遺産相続の揉め事に嫌気がさし、一人で天狗が住むという不動山へ頭を冷やしに出掛けると、天狗から襲われる。
そこへ助けに来たのが、攻め様である不動山の大天狗である剛頼籟。
最初に雪宥を見つけた天狗達が、所有権は自分たちにある、と迫ってくるけど、今まで不動山の加護として供えられていたアマツユリの代わりに雪宥が伴侶になる、と宣言する剛頼坊。
その証を見せろと言われ‥(;o;)
しょっぱなから、けっこうツラい展開。
その後の剛頼坊の忍耐強い愛情と、雪宥の絆されと、会話をすることで誤解を解いてようやくの甘い流れに。
このまますすんでいくのかと思っていたら、急降下。
剛頼坊、言葉が足りないと言うか、気遣う方向がなんか違うんだよなぁ。
これはもう《天狗》という人間とは違う生き物なのね、と割りきるしかないのね(;´д`)
常識も思考回路も全然違うんだもの。
剛頼坊の想いを、雪宥が信じて歩み寄る事ができてよかった(*´ω`*)
2人がこじれてる時はツラいけど、そんな中でも剛頼坊の雪宥への愛情は本当だったし、雪宥が伴侶として受け入れてからは、とっても甘くてまさに溺愛(≧▽≦)
これからが楽しみです(^-^)/
高尾先生作品は初読みで、実は4年前頃に一度読み出してたんだけど。
序盤、衆人環視Hのシーンがあって痛々しくてやめちゃったんですよね。
積み本から掘り出して再挑戦です。
本作は人外ファンタジーもの。天狗x人間です。
山と村落を守っている天狗と、天狗に特別な花・アマツユリを育てて捧げる一族の直系の青年のカップリング。
結局は運命的なカップルな訳だけど、心まで固く結ばれるまでには紆余曲折あります。
主人公・雪宥(ゆきひろ)は実母の再婚相手(義父)や異父弟に軽んじられ、非常に不憫な設定。
花を育てていた祖父との思い出の花畑に一人向かった時、道に迷い、天狗達に襲われる。そこにやってきたのが高位の大天狗・剛籟坊。
雪宥を天狗達から護るには、自分の「伴侶」にする以外ない。そしてそれは天狗達の目の前でその証を見せること。証とは…後孔から流れる剛籟坊の精液。
雪宥は心を粉々に砕かれ、剛籟坊に抵抗し続けます。
しかし、伴侶になる、という事は、天狗の世界では剛籟坊の精液のみで命をつなげる事。
もう人間世界には戻れない、お前も天狗に転生するのだ…
雪宥の地獄が延々描写されます。
一方、剛籟坊の甘く優しい守護者としての描写。剛籟坊の大きな愛情を闇雲にシャットアウトする雪宥に段々どっちに肩入れすればいいのかわからなくなってきます。
結局ひたすら優しい剛籟坊に甘えるようになる雪宥ですが、言い付けを守らず人間界を見に行こうとして…
ここは雪宥のバカ!と言いたくなりました。
剛籟坊を恨んでいる天狗達に再び襲われる雪宥!絶体絶命!ここは緊迫感あり。
結局剛籟坊も人間の考え方を知らないために、雪宥に対して言葉が足らないんですよね…だからすれ違ってしまう。
さて、雪宥はまだこの後もう一度襲われます。ただ、襲われる時の雪宥の立場、自覚がその度に違うのでそれなりに雪宥の伴侶としての成長物語とも言えるのかな…
ラストは心を決めた雪宥と、変わらず大きな愛で包み込む剛籟坊のハッピーエンディングです。
「天狗」シリーズはこの後3作品続きます。
高尾先生のお話はどれも面白いので、期待大で読み始めたのですが。
うーん……なんか今ひとつ、パンチが足りない…
攻めの剛籟坊は終始大人で優しく、受けのことも、軽い気持ちで手を出したわけではないことを示す描写もあって良かった。のですが。
何だろうな、なんかいい人過ぎたというか……不満はないのですが、パンチがないのですよね……。
一方の受けは、嫌だ嫌だ帰りたい帰りたいの一辺倒なので、中盤でちょっとイラッとしました。
しかし、だから嫌いというほどでもなく。
面白いは面白いんですが、高尾先生作品ならば他のものの方がもっともっと好きかなぁ……という感じでした。
最初からシリーズ化が予定されていたものと違い、すっきりとしたエンドです。
人外攻めに一途に愛される受けが好きな方にはお勧めだと思います。
ただ、こういう人外モノとしては珍しくないかもしれませんが、序盤の受けが不憫で。
雪宥としては「ちょっと山に…」と出かけたところ、粗暴な天狗に襲われ、イケメン天狗の剛籟坊(攻)に助けられたと思ったら、人前で犯された挙げ句、剛籟坊の精液を飲まないと生きていけない身体になったうえ、元の人間社会には戻れない…という予想外の事態で悲しみいっぱい。読んでいて気の毒でした。
道歩いていたところ誘拐されて外国へ売られるとかこういう状態なんだろうなぁ…と考え出したら萌えが飛んでしまいそうだったので止めましたが、序盤90ページあたりまでは剛籟坊の優しさより、雪宥の不憫な状況に意識が持ってかれてました。
そこを過ぎてしまえば、剛籟坊が雪宥を大切にしているのは丸わかりなので、多少のすれ違いや誤解もハッピーエンドまでのスパイスに過ぎませんけど。
とはいえ、生餌の人間の言葉から、雪宥に元の世界を知る必要がないと単純に押し付けるのは、ちょっとどうかなと思いました。剛籟坊が助けた生餌の少年が、それで世をはかなんでしまったとかあと一押し欲しかったです。
それと剛籟坊が強いのが格好良かったです。片手で止めるイラストとかお気に入りです!
嫁取りと花帰りまで読みました。
設定としては面白いのですが、
受キャラにも攻キャラにも感じるものが無く
おそらく狙ってそうされたのでしょうが
受のあまりにも無知で甘えた童貞大学生っぷりに
少しイライラする始末。
読み手の心の広さが試されます・・・
ストーリー的にも
受のピンチであまり「ギリギリラインまで窮地に陥った」感はなく
あっさり攻が駆けつけ、軽いイベントで片付いてしまい、惜しい。
一番ぐっと来たのは冒頭の家族間の確執部分でした。
それ以外は受キャラが恵まれすぎていて食傷気味です。