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表題作 花扇

広沢寒也 → 神谷浩史

森野要=山九亭感謝 → 山口勝平

寺田銀治郎 → 黒田崇矢

山九亭初助 → 三木眞一郎

その他キャラ
下村安賀多[緒方賢一]/ 少年初助=倉木壱也[小田久史]

あらすじ

あのBL界の名作 「座布団」シリーズ続編が、たくさんユーザーからのリクエストによりドラマCD化!
人気落語家の三九亭感謝は、師匠の山九亭初助の生前より、師匠の男を食らうような生き様を気の毒に思うことがあった。
師匠が亡くなった現在、恋人の寒也と幸せを噛みしめながら、師匠の孤独を思わずにいられない。
しかし、その人生には真の愛を貫く想像以上の物語があったのだ――。
発売会社より
原作本後半、「花扇」編のみ収録。

作品情報

作品名
花扇 -座布団(2) 初助編-
媒体
CD
作品演出・監督
みさわあやこ
脚本
紅郎
原画・イラスト
山田ユギ
オリジナル媒体
小説
メーカー
モモアンドグレープスカンパニー(アブソードミュージックジャパン)
シリーズ
座布団
収録時間
79 分
枚数
1 枚
ふろく
フリートークCD27分
発売日
JANコード
4582196801402
4.5

(25)

(18)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
114
評価数
25
平均
4.5 / 5
神率
72%

レビュー投稿数10

三木さんの鬼気迫る演技は必聴

原作既読。
今回は待ってましたな初助編です。
前作で感じた三木さん演じる初助への違和感と不満が、今回こんな形で消化されるとは!
あまりの出来の良さに、散々扱き下ろした三木さんに土下座して謝りたい。
そのくらい、今回の初助師匠は素晴らしくて、感動に胸が熱くなりました。
要役の山口さんは、もう言うことないくらい嵌ってます。
神谷さんの寒也も、聴き慣れたせいか、特にこれといって不満はなかったのですが、やっぱり寒也はちょっと違う、というのは喉に小骨が掛かってるように残ってます。

今回は初助の幼少期から、現在に至るまでのストーリーで、それこそ本当に彼の生涯についてが描かれているお話となっています。
前回は山口さんが神がかってましたが、今回は間違いなく三木さんの独壇場で、初助師匠が降臨してます。
彼の発する色気、それを作り出してきた過去が明らかになり、初助の全てをかけた恋、悲哀、憐憫、愛惜と哀惜、彼を形作ってきた全てのものを、三木さんの変化に富んだ演技によって再現されていました。
純粋で曇りのない恋を後生大事に抱える、そんな初助の可愛らしい一面が、ほんのちょっとした息づかいからも感じられて、もう感嘆するしかない。
要に見せる初助の姿と、銀さんに見せる初助の姿の違いに目を瞠ります。
三木さんの演じ分け方が半端ない!

また、初助が喪ってしまった銀さん(黒田さん)を想い、泣き崩れ号泣するシーンは、本当に悲しくて、悲しくて、世界中の全てのものの温度が失われてしまったのではないかと思うほど、それくらいに悲しくて、聴いてて胸が引き裂かれるほど苦しかったです。
血を吐くような三木さんの悲しみがダイレクトに響く、素晴らしい演技でした。
とても一言では言い表せないほど、初助の過去は複雑で、それがあって現在の初助に繋がっている、というのが感じられます。
凜とした初助の生き様が、三木さんのモノローグを通してこちら側に伝わってきます。
最期まで抱えこみ、墓場まで持って行ったその恋心が愛しく、そしてもの悲しい。

文句のつけようがないほど三木さんが素晴らしく、神以上の評価がないものかと思いました。
次は【子別れ】ですので、山口さん、三木さん、ときて神谷さんに大期待。
この作品、自分の中でどんどんハードルが上がっていきます。

7

恋心の初々しさと切なさ

原作も評価の高い作品ですが、個人的にはドラマCDのほうがググっと胸に直にきました。

初助の恋する姿のかわいらしさと切なさを三木さんが余すことなく熱演、
黒田さんの無骨で真摯な任侠の漢っぷりもとても素敵、
山口さんは『座布団』に続き、ほんと隙のない要っぷり!
こんな弟子がいたら偏屈な師匠でも思わずかわいがっちゃいますよね(笑)
寒也の神谷さんは少し年齢の表現が若すぎるかな…と思いますが、それ以外は頑張っておられたと思います。

終盤の三木さんの演技には本当に圧倒されて鳥肌がたちました。
三木さんはすごい。素晴らしい表現者だと思います。

こういうJUNE的な香り漂う作品、是非もっと増えて欲しいです。
聞き応えのある名盤だと思います。

5

すげぇ。

 姐さまに教えて頂いたCD!……感動したぁあっ!!自分で選んだのでは、恐らく辿り着けなかったろう境地でした。
 原作を読んでいないからか、想像の余地があり、尚良かった様に感じました。
 現代とは違い、つい60年ほど前までは、芸能の分野そのものが、河原乞食と呼ばれて相対的に社会的身分が低く、後援者との関係も、色んな意味でややこしいかったらしいですが、戦争前後に生きた人というのは、苦労のスケールが違うというか、人生の重みが違うというか、色恋も人生かけてる……。苦労が多い分、芸にも深みが出て、垢じみないのですね。教科書に載っていた「奥の細道」の序文を思い出しました。「馬の口とらえて」ってやつですよね。軽くないなぁ。いいなぁ……。展開も構成もよく出来ていて、それ自体が「噺し」になっている感じです。BGMもかなり効果的に使ってあり、とても良かったです。
 主人公の初助の人生は一言では言い表せないけれど、江戸情緒に彩られて哀しく、芸に生きた講談師の人生を見せて貰いました。『探偵青猫』の登場人物、女衒の鶯の人生に通じる世界でもあるような気が致します。
 キャスティングも素晴らしかったです。若い、旬の声優大好きですが、年を重ねた分だけ意味がある!黒田さん、セクシーっ!!渋っ!ベテランだと思っていた三木さんが若く思える……。というか、やっぱり有名な人って上手いんだなぁ。存在感が違うよ。と再び脱帽でした。ちょっとだけ出て来ていた神谷さんと山口さんが本当に子供の様に感じました(悪い意味でなく)。
 三木さんの落語はなかなか!短くて少し残念でしたが、長丁場は難しいのだと思いました。桂歌丸のようにはいきません!(当たり前)それより都々逸が素敵~!色っぽい~!それに情感たっぷりです。最後の辺りで、号泣する場面がありましたが、心底かなしそうな叫びに、こちらまで涙。魂を揺さぶられるような嘆きでした。あの場面に、初助の人生の全てがあったかのように思わされます。心底惚れていやがったんだなぁ。と、おっさんのように感動しました。
 良いドラマCDだった……。万人受けはしないと思うけれど、BLCD史に名を残す名作でした。

5

声優ってすごい

BLCDを聞くたびに、心情をあらわにしたモノローグに
心揺さぶられることは多々あり、声優の演技は凄いと思っていたが
この作品で、改めて力を見た気がした。

要の回想から始まるので、勝平さんの年齢の演じ分けにまず驚き
その後の三木さんん演じる初助の生涯を冷静なナレーションで語る三木しんにナレーション・モノローグをやらせたら三木さんは流石だな!と思いました。
だんだんと物語が進むと三木さんの演技に感情移入してしまい
最後は号泣・・・・。悲しいよりも切なくて涙が出ました。

落語も、全部短めではありましたが前作よりも品目が増えていて
三木さん苦労さなったでしょう…笑

骨のあるしっかりとして作品です!

4

三木さん凄い。

原作読んだことはなかったが、
前作のドラマを聞いて、
とにかく三木さんが演じる初助の話をもっともっと知りたかった。
それでこのドラマCDを聞いて、三木さんの素晴らしき演技に圧倒されました。
なんという絶妙な雰囲気。
三木さんの初助は、初助というキャラの女っぽいの一面を持ちつつ、女々しいと全然思わせないくらい、優雅で、素敵でした。
銀さんと別れた時も、切なくて、悲しくて、強かったです。
最後の泣き声を聞いて、思わず真夜中で泣いてしまいました。
こういう演技力をお持なんて、本当に凄い声優さんだと思います。

黒田さんの穏やかな声もとても素敵です。誰でもこの安心させる声に惚れるのでしょう。
山口さんと神谷さんも凄いです。前作の中でもっと活躍したので、それもオススメです。

4

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