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前回リンクス「よくある話」で枯れたおやじ受けが登場した中原作品ですが、今回もおやじ受け、しかも今度は天然魔性!?
小山田さんの絵、格好よすぎておやじに見えない~
皆川は市役所の「なんでもやる課」にいて昼行燈みたいな人なので”ジミヘン”ってあだ名で呼ばれています。
見た目が地味で変な人だから・・・なのに、物ごころついた頃からのホモなので、小さい子供から80越えの老人まで男にモテることといったら!
次から次へととっかえひっかえの、誰でもいいという節操のなさで、しかも相手の名前も顔もきちんと覚えてられないっていう、とんでもおやじ!!
で、別れるために、その尻拭いを手伝わされるのが幼馴染の高森。
この人が、回転すしチェーンのバイヤーという職業なんですが、極度の甘党で・・・そのシーンを読んでいる自分が胸やけシソウデス・・・皆川が尻拭いのお礼にデートのようにスイーツの食べ歩きに一緒に行くのですよ。
そんあある日、皆川がストーカーみたいな男に危害を加えられそうになったところを高森に助けられた時に、急に胸がドキドキ!恋を自覚してしまったのです。
皆川が過去の男達を集めて、その恋について相談するあたり、何とも間抜け?
結局すったもんだで、高森とベッドインするのですが、そのシーンがすっごいバトルです!!
二人とも息絶え絶えというか、息切れしまくりと言うか、力入ってるのがセリフにアリアリと、攻めも受けも「・・・ ・・・」みたいに細切れになる有様で、、お、これはCDで聞いてみたいぞ!!
それだけだったら、ただのコメディでしたが、実は皆川がそうなってしまったのにはとても悲しい過去があって、そのために自己防衛が働いて記憶が書き換えられていてしまったのです。
高森を「好き」「もっと愛してほしい」「離れたくない」と願うと頭の奥で、胸の奥でデジャブが・・・
そうして過去を皆川は思い出していくのです。
中盤以降の展開の皆川のトラウマを思い出させるシーンが軽いノリをきちんと読ませるモノにしていて読み応えを与えてくれました。
皆川の過去の男達というのが、これが憎めない面白いキャラクターが集まっていて、楽しかった~♪
禁断の、チビ・デブ・ハゲも登場してイラストに姿を・・・でもちょっと可愛いんですが~!
”袴田課長”と並ぶ、いいキャラが登場でしたよ!
前半コメディ、後半シリアスでしたね。
お股のゆるい魔性のゲイ・皆川(38歳のサエないオッサン)が本当の恋人を手に入れるまでのおかしくてせつないお話でした。
イラストが小山田あみさんなので、いくらサエないオッサンという設定でも、美しくなってしまうのは仕方がありません。
なので、サエないオッサンな部分は想像するしかないのですが、さえないくせに男に異常にモテる。
子供からお年寄りまで・・・ま、よく考えてみたら、この“魔性”はいまだに解消されていないままなんですよね。
皆川が流されなければ問題ないんでしょうかね?
オジサンが好きで、魔性のゲイが好きで、スイーツが好きで、ヤンデレ(ちがうか?)が好きで、幼馴染みが好きならおすすめです。
ただし、お股がユルイので多角関係のお話でもありますが。(そこも重要!)
ちなみにありがたいお相手は、強面のスイーツ好き高森様です。
高森のお母さんは心配しないんだろうかと、余計な心配をしてしまいます。
最近マイブームなオヤジBL
その中でもこれはかなり好き部類。
魔性オヤジ受けとかw
どんだけエロエロやねん!と思いつつ読めば…
エロだらけのお話ではなく、笑いと切なさと胸キュンが詰まった良い話でした。
ストーカーから助けてくれた辺りから高森を意識し始める皆川ですが、よく見てみればその前から『あぁ…高森が好きなんだろうなぁ』と感じ取れる行動をしてるんですよ(本人、無意識ですがww)
無意識から来るからこその可愛さに不覚にも萌えw
だって…38のいい歳したオッサン(←良い意味で)がフォークに刺したイチゴをあーんとか?!w
自分は食べないのに、高森がスイーツ好きだからって毎度お供とか!(恋人役してくれるお礼を兼ねて)
高森の好きそうなお店を本でチェックしたり、好みのスイーツ把握してたり…
これを《愛》と呼ばなくてなんと言う!w
高森を好きな事を自覚したものの、その感情に戸惑う皆川はあろうことか歴代の元彼たちを集めて恋の相談を始めちゃうわけで…w(←ここら辺は理解出来ないですが魔性と呼ばれる一部かと)
色々作戦を立てますがあえなく失敗w
端から見ても『絶対失敗するってば』と苦笑せざるを得ない作戦にも真剣な皆川がまた可愛いw
高森は高森で今までの皆川を一番間近で見てきているから、好きだと言われてもまったく信用出来ない(そりゃそうだw)
魔性で節操なしでいい加減な皆川を…高森はずっと昔から好きだった。
『こうなったらその他大勢で済まないようなセックスをしてやる!』
そう言って皆川をベッドに引きずり込む…。
今まで色んな男と寝てきたのに、高森に衣服を脱がされる行為すら恥ずかしいと感じてしまう自分への戸惑いと、獣のように襲い掛かる高森の色気に興奮でこれまでに経験したことのない快楽に堕ちた皆川のエロさはハンパない。
小山田あみさんのイラスト効果もあり、2人の絡みは回数こそ少ないものの強烈なエロス。
めでたく恋人同士になるも、皆川にはとある問題があって…。
その問題こそが皆川の《魔性で節操なし》の原点。
後半はシリアス度アップで前半とのギャップに戸惑いますが、それも味。
頑なな皆川の心を優しく温かい愛情で包み込む高森の男前っぷりに禿萌えw
ラストの元彼たちの登場で張り詰めていたものが切れてホッとした自分が居ました。
まさか最終的にヤツらに癒されるとはww
オヤジ好きなら是非に!
この作品大好きです!!
前作のオヤジ受けもそうでしたが、中原さんの書く、どこかずれた無気力系オヤジ受けがツボで仕方ないです。こういう人ってどこか不器用で、自分の感情にも鈍感で、それが可愛いんですが鈍感故にひとでなしw
前半はかなりコミカルで、下は幼稚園児から上は枯れ果てたお祖父ちゃんまでを虜にする皆川の魔性っぷりが描かれています。
皆川の召集で元カレ達も一堂に会すのですが、その元カレ達がまたw元カレたちのあの無意味に大げさな大作戦には大爆笑です。
後半は一転してサスペンス調で、どうなるのかハラハラしましたが妖精云々もきれいにまとまってスッキリ納得。何より皆川、高森を始めとした登場人物のどこかちょっとずれているところがなんか愛おしいv
勿論あみさんの絵も素敵でした。皆川が全然オヤジでも冴えなくもないですがw
表紙の皆川の目つきが色っぽい。黒の袖カバー、良いです中原さん!
なぜか男に妙にモテる魔性のゲイ・皆川(受)と、その尻拭いをさせられる幼馴染の高森(攻)のお話でした。
受けのオヤジが可愛かった!
実はフェロモン出てるんだけど、本人は全くの無自覚。女性からはジミヘンなんてあだ名を付けられちゃうような冴えないオヤジなのに、男には異様にモテる。
設定からして面白いですよねw
しかも、言い寄られると、いつのまにか言いくるめられて、あれよあれよと関係を持ってしまう…。
でも好きになったらとことん一途で、可愛らしかったり。
好きなタイプの受けちゃんでした!
モロコメディ系かと思いきや、案外シリアスな内容も交えてありました。
文章も構成も綺麗で読みやすいし、引き込まれる物語でした。