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表題作花は陽に向かう

若宮瑛士,実業家
八雲藤緒,21歳,子爵家出身の男娼

あらすじ

華族の八雲藤緒は、十七歳のときに家の負債のために娼館に売られ、以来四年間、女の装いで客をとらされ、絶望し人形のように生きていた。そんな藤緒のもとに、ドイツで成功し帰国した実業家、若宮瑛士(ルビ/じ)が客として訪れる。若宮は清い頃の藤緒を知る年上の幼馴染みだった。その若宮から欲望を向けられた藤緒は反抗心を芽生えさせるが、情熱的で巧みな若宮の愛撫に逆らいきることができなくなり──。
(出版社より)

作品情報

作品名
花は陽に向かう
著者
西野花 
イラスト
竹中せい 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778108748
3

(1)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

萌と中立の半々位

落ちぶれた華族の息子・藤緒は17歳にして父親の手によって娼館へと男娼として売られてしまいます。
それから4年間、女性の装いをし夜な夜な男達の相手をする高級男娼の藤緒。
そんな彼の元に、昔憧れていた相手で実業家御曹司・若宮が訪れます。
かつて幼い藤緒にキスをして驚かせた事のある若宮。
彼は藤緒を身請けし、己の館に住まわせる。
結構早めに身請けされるので、娼館での藤緒の描写は比較的少なめ。
若宮の下へと身請けされ、男爵の子息を預かっているという名目でけれど夜は若宮に抱かれる藤緒。
エロ中は藤緒に女物の着物を着せたり「旦那様」と自分を呼ばせたりと、好青年に見えて結構マニアックだぞ!若宮。
んでもエロは基本は強引ではない甘めのエロです。
大事にしてもらってるしな。
若宮の使用人が2人の関係に気付いていながら、全員好意的だったというのがちょっと物足りなかったかも。
中には陰口の一つ位たたくのが居ても良かったかなーって気はします。
資金難で一度は諦めていたバイオリンも弾く事が出来る様になり、でも誤解でなんだかんだあるけど最後はちゃんとくっつきます。
文庫本だったら萌だけど、新書版だと中立と萌との半々位。

脇で出ていた娼館の主が気に入ったので、彼の藤緒への感情をも少しでも書いて欲しかったところ。
挿絵の竹中さいさんは、それ程好みの挿絵師さんではないのですが昔より線が綺麗にはなってきましたな。

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