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可愛らしい子供だったレエナはも成長し、
タスティスと互いに想う気持ちも成長していく。
そんな二人をさり気なく見守るバイスとクラルテ。
と言ってもクラルテはさり気無さ過ぎてわかりにくいし、
バイスは皮肉屋憎まれ口混じりの優しさなので、
これもまたわかりにくいですが(笑)
夢を見ない月の王の筈のタスティスが、
レエナの影響を受けた時だけ夢見をできる。
でも、アタッシュという補佐のタスティスが本当に夢見をできたら、
ラフィーネは月の王ではいられなくなる。
それはプライドだけは高いラフィーネの死にも値する恥辱で、
だから自分は夢見をできないアタッシュだと思い込もうとする、
どこまでもブラコンなタスティス。
と何でも兄に譲ってばかりのタスティスが優しく切ないし、
そうでないと収まらない性根のラフィーネですが、
でも、譲ってばかりのタスティスにちょっとイラっとするのも事実。
そんなタスティスを気遣ってクラルテが助け舟を出しても、
それすらも兄の為に拒むという……
タスティスもしっかりしろ!と言いたくなるけど、
ラフィーネは屈折しすぎてどうしようもない悪さで、
どうとっても同情の余地がどこにもない性格の悪さ。
とはいえタスティスのブラコン振りがイラっとして仕方なく、
ちょっと嫌いになりそうなくらいでした。
対してレエナはどこまでも健気で強く真っ直ぐで、
タスティスなんぞには勿体ない(笑)くらい。
そんなこんなありつつも何とか互いの想いが通じるのですが、
それでもラフィーネは蛇のように執念深く追ってきて、
普通のBLより読んでてドキドキ感は高いです。
追ってくるラフィーネをクラルテが追っ払うのですが、
そのやり方が鮮やかでカッコいいのがホントに素敵。
そしてまだまだなにかありそうな気配を残して終了。
やっぱり恋愛小説と言うよりファンタジーな内容でした。
はっきりした濡れ場もないのでそれでもいい方にはおすすめです。
んー。
予定調和のなかだけで進んでいくストーリーが退屈だった。
一巻の最初の数十ページで予想した通りの展開をなぞってるような。
主人公のタクティスの、子供っぽい、ぬるい正義感に、ウンザリした。夢のことは言わなきゃダメでしょ。世界の崩壊がかかってるんだしさー。
レエナの子供じみた行動にもゲンザリ。
幼いなら幼いでいいんだけど、その幼さの中身がねぇ。レエナのようなタイプの幼さには、萌えないのです。