• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作その手の熱を重ねて 1

渚 天景・イタリアンのオーナーシェフ
古賀 凪紗・天然系美人・25歳

あらすじ

オーナーシェフの渚 天景は古賀凪紗という同じ名前を持つ綺麗な男と出会う。それ 以来、定期的に店を訪れる古賀だったが、ある夜、店で酔いつぶれてしまう。仕方なく自宅に連れ帰った渚だが、誘われているかのような古賀の様子に思わずキスをしてしまう。しかし、その翌朝、何も覚えていない様子を見せつつも思わせぶりな態度の古賀に渚は動揺し――…。富士山ひょうたの最新作がいよいよコミックス化!!
(出版社より)

作品情報

作品名
その手の熱を重ねて 1
著者
富士山ひょうた 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
シリーズ
その手の熱を重ねて
発売日
ISBN
9784861343858
3.3

(27)

(2)

萌々

(8)

(16)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
11
得点
90
評価数
27
平均
3.3 / 5
神率
7.4%

レビュー投稿数11

ああ、こうやって恋に落ちるんだ…

これは…ごくまっとうな社会人が、綺麗で変で素直な男に惑わされ、
ゆっくりじっくり恋に落ちていく、芳醇なコーヒーのようなお話です。
じっくりまったり恋を見せるのは富士山作品のお家芸みたいなものですが、
これはまた格別☆ 本当に、緩やかで穏やかな恋バナです。
ついでに言えば…この展開、リアル男女関係でも十分に応用できそうな場面満載ですから、
何度も何度も読み返してみる価値はありますよ。
実は…何ということもない魔性の受様なんですが、彼にはあざとさがゼロなんです。
受様は天然…というよりも、とんでもなく純粋培養の箱入りで、美貌で天才肌の芸術家!
だから社会生活を送るにあたって、いろいろとズレているハタ迷惑なお人。
レストランのオープン記念パーティーで、オーナーシェフ相手に、
料理の味には一言も触れずにしゃべるわしゃべるわ…
で…ひとしきりしゃべった後に、ようやく握手をしてくるわ(←目が点だわな…)
普通、握手って最初にしてくるもんじゃないのか…おいおい。
かと思えば、いつの間にか店の常連になり、どっかりカウンター席に陣取り(苦笑)
思わせぶりなことを言う割には、話の切り替えが早っっww
現れる度に、気があるような無いような曖昧な態度。
どちらにもとれる曖昧なセリフ、そしてやっぱり…徹底的に空気が読めて無い。
いや…読んでないというか、そもそも空気読む必然性を、
人生の中で感じたことゼロじゃないんだろうか、この人ってば。
攻様・オーナーシェフ氏がまた、マトモすぎるくらいマトモな常識人だから、
いちいち親切に、本気にして反応するんである。
誠実で良識ある善人は損をするのよねぇ…というワケではないけれど、
振り回されるのは攻様、振り回すのは受様。
この手の魔性は、リアル女だったら…相当イラッとくるけれど、
このお話は不思議なくらい、読み手を穏やかな気分にしてくれます。
だって攻受共に、(テンポのズレは別として)誠実な善い人だから。
マトモな人がマトモに物事とか、人間関係に向き合ってる姿は、人間的にも好感度大。
かと思えば…ちょっと色っぽいくらいに、触覚フェチな展開でドキッとさせられた後に、なんだか妙にガクッとさせられたり。
あぁなるほど…こうやって恋に落ちてくのよね~と、
魔性の受様に、読者が振り回されるんである。
振り回されるけど清々しい、真正の魔性は案外純情だな~と感動する1冊目なのでした。

1

天然で美人が好きな人にぜひ。

皆さんが仰ってる通り、とってもスローテンポな作品です。
スローというか、1巻では完全にストップしてる(;^_^A
でも悪い意味じゃなくて、その分2人の心情の変化にしっかりと付き合うことができるので、ストーリーやキャラ重視な方向け。

この作品の醍醐味はやっぱり何と言っても凪紗のキャラでしょう。
超天然で無自覚で意味不明な凪紗に、「小悪魔通り越してそれ罪だよっ!?」って何回ツッコミ入れたか。
芸術家って偏屈なイメージだったけど、純粋培養されるとこうなっちゃうのかもしれないですね。
理知的で常識人の天景が「もうどうだっていい」と世間の枠組みを壊してまで凪紗に夢中になるのもわかる気がします。
ほんの少しでも凪紗が狡さとか駆け引きだとかを見せていれば、決して天景の『特別』にはならなかっただろうから、やはりこの作品は凪紗あってのもの。
その凪紗がまた可愛い。
キョトンとする顔とかドギマギする顔が犬っころみたい( ´艸`)

今後の展開も気になりますが、次の巻ではどんな凪紗が見られるんだろう。
ワクワクしますo(^-^)o

0

タイトル通りの物語かも

純情のようなお話だと聞いて購入してきました。
1巻はそれほど進むことなくまだ好きなのかどうかも分からないといったところで終わりましたね。
って、本人が自覚ないだけで他の人は全員気付いているのかもしれませんが。。。

イタリアンシェフと陶芸家の美青年のお話でした。
物語はゆっくり進むのでどちらかと言うと気持ち重視したお話なのではと思います。
このゆっくりさは個人的には好きですが、ラブラブ度はそんなに高くないのでそちらは1巻では期待しない方がいいと思います。

2巻がどんな展開をするのか今から楽しみです。

2

手フェチにはたまらない‼

ひょうた先生の作品は、いつもスローペースな展開なんですけど、いつも、恋が実っていく時の感情を、丁寧に描かれているので大好きです。

何のへんてつもない、日常的な場面で始まる恋愛模様を、実に自然に、人の感情が動く瞬間を見事に表現されていて、派手な展開とかでなくても、ドラマチックで…些細な動作や言葉から、人と人とのふれあいって、恋する気持ちって、本当にステキだなあ…温かいなあと感動的な気持ちにさせられます。

今回のお話も、出会ってから恋に落ちていく時間をすごく丁寧に描かれていて、手フェチな私にとっては、手の動きと、その時の視線だけで、ドキドキ♡萌えキュンで楽しませて頂きました。

内容は、イタリアンシェフ•天景×若手陶芸作家•凪紗のノンケの大人同士の焦れったい恋のお話。

この設定だと、恋になるまでが…⁉
と思って読んだら…やっぱりでした(笑)
掻い摘むと、二人の出会いから意識し始めるまでが描かれていて…でもそこまでの過程が、さすがひょうた先生♡
大人同士の2人に…ワクワク♡ドキドキ♡キュンキュンさせられ続け、2人が結ばれちゃったら、私は恥ずかしくて、ページめくれないかもと思わされるほど、2人の手を触れ合うシーンや、キスシーン、目線…一つ一つが丁寧にじんわり萌で良かったです。

凪紗は素性を隠し、自分の作品が使われるお店に出向きます。そこでオーナーシェフの天景と出会うんですけど…
美人系の凪紗は、男性の目から見ても、妙に色っぽくて…意味があるのかないのか…どちらにでも取れる言動と行動に、天景も惑わされ…いつの間にか、性別も関係なく、凪紗自身から目を離せなくなるくらい、惚れちゃっていきます。
その、天景の真面目で、凪紗に一喜一憂する様が可愛くて、
読んでいて、心の声が楽しかったです。

振り回されているようで、告白は意外にストレートで男前さん!キスシーンでみせるちょっと意地悪な面であったり、このまま雰囲気で押し倒すかと思えば、相手の気持ちを考えて間をおこうとするところは、誠実で大人のいい男♡
人間味あふれるキャラで好感的でした。

凪紗は無自覚な誘い受けといったタイプで、天然過ぎるというか、芸術家は感性が大切になってくるからか…一般の人とは見方、感じ方が違うのか…どちらにしても、天景から見たら、もしかして試されてるのか…と思わざる負えないくらいの魔性っぷりにハマってニマニマさせられました。
でも、天景に対する気持ちを自覚してからの大照れぶりは、本当に大人か⁉
と思う位反応が幼くて、今までの人とは別人なんじゃ…みたいなギャップが逆に可愛らしさを引き立てていて、憎めないいいキャラでした。

大人同士の恋愛なのに、本当に可愛らしい2人。
「純情」や「ディアグリーン」の世界観と似てたかなあと感じます。
ノンケ同士のスローペースな焦れったい恋愛、この世界観に愛を感じる方は十分満足な作品かと思います。

1

「手」は口ほどにものを言う

タイトルにも深く関わっている「手」ですが、今作に限らず富士山さんの描かれる「手」は非常に表情が豊かで好きです。

例えば器を持つ手。
無造作に顔の前で組まれた手。
前髪を梳き上げる手。
頬を撫でる手。
指先がまるで台詞の代わり語りだすような錯覚にすら陥ります。

続き物の1巻ということで今巻はまだまだキャラの人となりがわかる程度、焦れったいくらいの距離ですが、天景さんの肉食っぽさと古賀くんの天然っぷりに、次巻以降にも期待大です。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP