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元の同人に触れてレビューされてる方は少ないようですが、
2002年発行の同人・B級シネマ収録作の文庫化です。
すっごく好きな作品なので、文庫化は楽しみにしてましたけれど、
崎谷さんも仰る通り、時代的なものとか含め相当書きかえられていて、違う作品…と言っていい感じ。
もっとも印象が違うのは基のキャラでしょうか。
それと全体的にオリジナルの持つ薄昏の隠微さが無くなりましたね。
切なくて深くて痛い話なのは変わらないのですけど、私は元の方が好みで、ちょっと違う話として楽しんだため、★-1で神評価にいたりません。
そして、冬乃さんのイラストは (>_<")
特に表紙の基にはびっくりしたんですよ… 誰??
眼も寄り過ぎてるからか何か;;;
基の未成熟で危うい 本人の意思に反する色気とか、那智の透徹した艶っぽさとか …感じられない (;゚Д゚)
特にこの当時、全般に絵柄が変わって野暮ったい感じがしてたのです;;
那智と基に関しては、HPで番外ショートと合わせて発表されてた2007年位の二人がとっても素敵だったので、カムバーック!と思いました。
絵描きさんで仕事量が増えたり雑誌連載すると、よくある変化ですけど、
昔のが良いって申し訳ないけど、言いにくいけど!
ファンだけにモノ申したいケースは多々ありますよね。(^_^;ヾ
最近のコミックを描かれてる絵柄も違ってますので、この話の商業化に当たった時期に、冬乃さんの絵がこうだったのが残念でしたわ…。
出た!不幸受け!
これでもかっ!ってぐらいの救いのない不幸さ。
親からの虐待(性的なものも含め)、学校での執拗ないじめ(いじめっていうか、もうむごい)、きわめつけは本でありがちなピンチに救世主登場!が間に合わないという、ね。
(あ、一回目は間に合ったか。二回目がアウトだった)
すごいなぁ、と思いました。
商業誌でここまでヒドいのを初めて読みましたよ。
よく出版したなぁ…。
とにかく痛いです。基も那智さんも。
背負ってるものが重すぎる。
だけど二人がようやく手を取り合い、結ばれたことでようやく『救い』になりました。
このお話の中で、一番活躍したのはマサルくんだと思います。
暗い作風のなか、彼の存在が明るさを添えてくれた。
彼自身も暗い過去を背負い踏ん張ってるんですが、それでも笑い、時には諭し、甘え、本気で怒る。
そんな『人間らしさ』に基も那智さんも引っ張られていたんじゃないでしょうか。
…あれ。結局マサルくんラブ!という話?
痛めつけられ、不幸過ぎる受け様のお話が好きな方必見です!
自分も色々あさる中、探し当てたこの地らの作品・・・
不幸過ぎるといいますか、とにかく可愛そうすぎます(;^ω^)
学校でのいじめ&父親からの虐待
逃げようにも逃げ切れない、居場所もない受け様が打ちのめされていく
様子がずっと続くつらいものですが
その中で攻め様が光のようにキラキラ現れて
受け様と出会います
作品中、ほとんどが受け様が酷い目にあっていて
攻め様・・・助けに来るも後手後手になっていて
受け様…助かりません!
続編があるので甘い感じはそちらでたのしみますw
主人公である基くんの境遇がとにかく不幸まみれです。不憫受け、薄幸受け好きさんにとっては「良くぞ出版してくれました!!」って感じの作品です。いじめとか虐待とかが満遍なく出てくるので、苦手な方は絶対に受け付けない作品だと感じます。
人を選びますね。
私は不憫受けが大好物な人間なので、普通に楽しめました。
私の経験では、不幸受けの作品にはものすごくか弱かったり常に周囲におびえている主人公が多かったので、基くんのキャラクターは新鮮かつ嬉しかったです。
あまりに力ない主人公だと「もうちょっと頑張れよ・・・。」と思ってしまったりするのですが、この境遇にありながら弱さを見せない甘えない、基くんの男らしい性格のおかげで、純粋に那智さんとの関係を応援できました。
と、不憫受けにはありがたい一作なのですが、どうしてもストーリーや表現が過剰な気がしてしまい星は4つです・・・。
確かに私は不幸受けが読みたい、読みたいのですが、主人公の基くんにはそれこそジェットコースターのように不幸が舞い込んでくるんですね。もう、前世で何したんだよ、って突っ込みたくなるレベルです。
元から不幸な境遇なんだからここまで過剰にしなくても良かったというか、悪い言葉で言えば出来すぎ、ご都合主義な不幸があまりにも多く気になってしまいました。
崎谷先生もあとがきに書かれていますが、攻めの那智さんもとにかくトンデモ設定です
BL界広しと言えどもここまで、家柄、見た目、過去に欲張ったキャラは今のところ見たことがないですね。
ところどころオーバー過ぎて引っかかる部分も私にはありましたが、ここまではっきりした不幸受けが商業では出版されにくいのも確かです。不幸受け、薄幸受け好きさんは是非ご一読を。萌える作品だと思います。
いろいろと好みはあると思いますが、私は本当にこう、人間らしい人が好き。
暗くてもなんでも、最後にちゃんと救いがあればそれまではスパイスと思ってる節があるので、これは本当に好きです。
きつくてもつらくても、誰かに殺してもらえればとか、自分が死ぬために作る道具に心を寄せて、それでやっと自分の心を保たせている感じだとか、そういう、正気をある程度保ったままに、あきらめとともに絶望して壊れて行く感じは本当にああ、頑張って。って思う感じで、とてもすてきです。
そして、ちゃんと伏線張られて救われていて、ああ、よかったね、と思えたのが本当によかったです。
私は割と頻繁に読み返してます。