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言ってはならない言葉を 何度でも言いたくなる
正体を隠して惹かれ合ってしまう二人のお話です。
最近ちょっと女装モノブームなのでワクワクしながら読み進めましたが、最後まで読んでも二人がお互いに顔と身体(セックスの相性)以外のどこに惹かれたのか分かりませんでした。何か読み落としているのかと思って途中で何度か読み返したのですが、素直だったり虚勢を張ったりするレイの心情の変化がなんだかもやもや~ふわふわ~っとしていて、結局わからず。
肝心のオチもかなり強引で、BLのご都合主義について今さら言及するのもどうかと思いますが、これはちょっと安直すぎだと感じました。
ヴィンセントの情熱的なセリフや愛情表現にはキュンとしたので★1つプラスです。
大人気の作家さんということで、ファンタジーが苦手だったんですが、視野を広げてみました。
結果は全体的にご都合主義だなあという感想を持ちました。何もかもうまくいくのは、誰も傷つかないし、それは素敵なことでしょう。ですが、シリアス好きで、アングラな雰囲気を好んでいるわたしには物足りなかったです。
BL脳でそれなりに冊数を読んでいる方には、途中から色々読めていたんじゃないかなーと思います。
もっと意外性があれば面白かったんでしょうが、最初から受けと攻めがお互いに好きで、ハートマークを飛ばしまくっているところが、わたしには物足りませんでした。
受け溺愛攻めは大好きです。しかし、攻め視点の話は本編後のちょっとした話などでお腹いっぱいのわたしには、ちょくちょく垣間見られるのがどうも苦手でした・・・。ここまでストレートで、分かり易い愛情表現の攻めは初めてだったので、戸惑ったところもあります。
あと、受けがお転婆すぎる傾向にありましたね。勇敢で果敢で、攻めよりもいっそ男らしいところ満載で、今まで好んで読んでいた受けたちとはまるで違ったタイプだったので、新鮮でした。しかし、やっぱりどうも馴染めなくて、最後の最後まで置いて行かれた感じは抜け切れませんでした。
誰も苦しまずに本当の意味でのハッピーエンドを迎えた作品でした。
色んな人の意見があると思いますし、この作品が大好きな方もたくさんいらっしゃるでしょう。それを承知で書いていますが、わたしはもう少し意外性やハラハラする場面が欲しかったです。ある程度BLは展開が読めて、王道が良い時もあると思います。ですが、ここまで読めてしまうと読み手の楽しみも少なくなってしまうので、読者の考える余地も与えて欲しかったという意見です。
途中ヤキモキして、最後はHappy。
性格良しのカップルで、とても楽しめました。
同じ作者さんの話の中では、軽め甘めな方だと思いました。
受けは王女の身代わりを引き受けた庶民の青年。
可憐な容姿、行動はやんちゃながら、心はまっすぐ男らしく、ポジティブ。
攻めは正統派の貴人でちょっと不器用だけど、こっちもとてもいい人。
ただし最初のHはうっかりムリヤリでした。
(攻めがすぐ反省するのと受けが強いので痛い感じは少なかったですけど…)
すれ違いで喧嘩したり、思いが通じて幸せだったり、
身代わりだからどうしたって最後に結ばれようがないと切なく苦しんだり。
そして最後はどんでん返し。
切なくて、甘くて、とぼけたコメディ部分もあり。
個性的な脇役も楽しかったです。
身代わり花嫁ものかー、受けが女みたいな外見かー、と、あんまり期待せずに読みはじめたんですが、意外と面白かったです。
見た目が女そのものの受けによる身代わり花嫁ものって、今までたくさん読みましたが、いまいち私の趣味じゃないんですよね。この話、べつに主役の性別が女のままでいいんじゃね?って思わされることが多くて。
でもこのお話の受けは、非常にいさましい性格の男の子だったので、ワクワクできました。悪漢の股間を蹴りあげて撃退するシーンもあるし、「なよなよしたお姫様受け」じゃないのがツボでした。
お話はテンプレを踏襲したものでしたが、細部に工夫がこらされてるのが良かったです。とくに攻め側の秘密ですね。まあタイトルがタイトルだから、読む前から予想はついてましたが。
なんとなく物足りない思いもあるんですが、基本的に私の趣味じゃない身代わり花嫁ものなのに、ここまで楽しく読ませてもらったのが嬉しくて、とても満足しました。
長髪、女装、外国、王族…と、自分にとって「そんなに重要な萌えポイントがないなぁ。」と思っていましたが、(萎えポイントでもないですが)いやいやどうして!この作品、読み進めるたびに胸がギュンギュンくるんですが!?
それは、そんな設定どうでも良くなるような(実際、話的には重要設定ですが…)大好物の「悶々、ジレジレ」オンパレードだったからです!
長髪、女装…まさか、性別受け?と危惧しておりましたが、受けのレイはかなり男っぽい性格で、やんちゃ坊主(とはいっても24歳)。長髪は、伸ばして売ってお金にするという商魂のたくましさ。女装も、失踪した王女の身代わり(国とお金のため)で、しかたなく…といった具合。
見た目が金髪金瞳の美少女ということで、言い寄る男の数も相当なもので(襲われることも多々。しかし、拳で撃退)、そんな日常が若干のトラウマとコンプレックスとなり、「恋」に対して冷めた思いを持つようになります。
そんなレイが、身代わり結婚の相手の王太子ヴィンセントと出会って、一変します。
見た目も立ち居振る舞いも男らしいヴィンセントに対して、はじめは同じ男として憧れ、うらやむ気持ちを持っていたレイですが、少しずつその気持ちに変化があらわれます。同じく、ヴィンセントもレイの美しさ、しかし、気取らず、明るくおおらかな性格に心惹かれていきます。
それぞれがそれぞれの事情で、素直に心を伝え合い、愛し合うことができない、その悶々、じりじりした様子、そして、それでも少しずつジワジワと盛り上がっていく様子が、たまりません!受け、攻め、両視点で交互に描かれていて、それぞれの言い分や思いも知っているので、両者のすれ違いや思い違い、そのじりじり具合が、読み手を半端無く悶えさせること必至です!
結局のところ大団円で、終盤は結末も予想はできましたが、その予想できるところがまた、焦らしを更なるものにしています。最高!
(ここ最近での、自分的神!近いうちに再読、必至。)