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表題作愛玩理事長

城戸征人・生徒会長 寺地暁彦・副会長
深津啓 26歳名門私立高校理事長

その他の収録作品

  • 寵愛理事長
  • あとがき

あらすじ

名門私立高校の理事長となった啓は、素行不良生徒の身代わりとなって、生徒会長と副会長から「おしおき」を受けることになるが・・・。
(出版社より)

作品情報

作品名
愛玩理事長
著者
藍生有 
イラスト
宮沢ゆら 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775516034
2.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
3
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

重たくない複数モノ。

読み進める内あんまりにも受けが「流され受け」過ぎて、逆にこれはこれで良いとか思っちゃいました。
かえってですね、こんなにも年下攻めふたりに転がされて流されているのに、無駄に抵抗されたら冷めちゃうかもしれない。最後まで流され年上受けを貫いてくれて良かったです。
お話的には、ひたすら愛され受けなのでイタすシーンも多く甘い雰囲気が漂っていました。

攻めふたりは血縁関係無しの幼馴染、しかし精神的双子とでも言いましょうか。
容姿や性格は真逆なふたりですが、一緒にいるのが当たり前で、欲しい物もいつも一緒。

眼鏡キャラ、クールで寡黙ながら脱ぐと逞しく鍛えられた肉体を持つ「脱ぐと凄いんです」なギャップがあり、イタす時は意外と激しく求めるタイプの征人。
啓を求めることに積極的には見えないけれど、始まってしまえばちょっと乱暴にガツガツ求める。その普段とのギャップが良かった。しかし、少し何を考えているか分からない部分があって、心の動きが分かりにくいキャラのようにも思えました。

明るく甘い顔立ちで話し上手の甘え上手、遊び慣れている風でイタす時はとことん受けの啓の気持ちよくなることを進んでしてあげる暁彦。
彼は見たまんまで、啓のことを積極的に構う。スキンシップも好きそうでベタベタしてるのは大抵暁彦で、言葉で仕掛けて啓をメロメロにしっちゃったり。子供っぽい所がある分かりやすい感じ。

ふたりは会長・副会長という役職に就いており、規律を乱した生徒に対してお仕置きをしていた。
まーそれが、全裸に向いて悪戯して、写真を取って保管して反省を促すという・・・トンデモだけどBLならアリアリ!なもので。
理事長に就任した啓は伯父から理事長職を受けつぎ、どこの部屋かわからない鍵も託された。偶然にも見つけてしまった扉に鍵を差し込むと…それがなんと、お仕置き部屋に通じる鍵で!?
ちょうど生徒をお仕置きしている現場に踏み込んでしまい、そんな酷い事はしてはいけないと言うと、では悪い事をした生徒の代わりに理事長がお仕置きを受けて下さいね?という流れに。

啓は年上で大人で、本来なら理事長と言う立場上権力はありそうなんだけど存在が本当に弱い。
抵抗らしい抵抗も出来ずにあっという間に、高校生のふたりに良いようにされてその後もどんどん、ふたりとの行為にハマって行く。
こんなことをしてはいけない!という葛藤もそりゃあるでしょうが、幼い頃より「求められること」や「必要とされてると感じること」に飢えていた啓は、そんな事よりも自分を求めてくれるふたりへの依存が強くなっていってるようで・・・
暁彦と征人との間に啓を中心にしたすれ違いが起こり、啓自身も自分の見合い話などが出て、自分がしっかりどうしたいかとはっきり示さないといけないんだ、という感じでなんとか大人の面子を保つ(?)ような流れになったので、流され受けなりに頑張った!と。

大人が年下に翻弄され愛されるという構図は嫌いではありません。
むしろ大好きです!
大人でも駄目なキャラは駄目だし、しっかりしているキャラはしっかりしている。
啓の役目はふたりにひたすら愛されて、心の隙間を埋めてもらい愛玩されることだったんですよ!きっと。

1

お前はそれでも大人かー!!

中身はエロ三昧ですが、ひょっとすると3P初心者向けの安心できる内容かもしれない。
そういう意味では自分には物足りなかったか?
甘さ全面出しでしたので・・・

叔父の後を引き継いで学園の理事長になった啓。
叔父から預かった鍵は秘密の部屋に通じており、そこで目にしたのは、生徒会による規律を乱した生徒へのおしおき。
思わずやめさせようとする啓に、副会長の暁彦と会長の征人は啓にかわりにおしおきを受けるように交換条件を出す。
その日から始まる、2人による啓へのおしおきと称したエロスな日々、、

この啓が滅茶苦茶ヘタレな大人。
年下のしかも高校生にいいように流されてほだされて、まさに題名そのままの愛玩物化。
雰囲気を盛り上げるのが上手い暁彦と、たくましい肉体で啓を組み敷く征人に、最初はもう嫌だ、と思いながら彼等なしでいられなくなる啓。
お前の大人としての尊厳はどこにある?
それでも理事長か?とつっこみたくなるのですが。
最初、ひょっとして征人と暁彦は本当はお互いが好きなんだけど、お互いがタチなんで啓を間に入れて~みたいなシチュを想像したんですが、純粋に高校生は2人とも啓が気に入ってしまって好きになったというらしい。
淋しがりでかわいくて守ってあげたい大人ってどうよ?

3人ですから、当然どちらかが片方知らないところで会っていたとかそういう抜け駆けがあると嫉妬もあったりするわけで、それも想定内。
それすらも甘く、ただひたすら甘いクリームたっぷりのケーキを1ホール食べろと目の前に出された感じの作品でした。
ただ純粋にこの甘さが、ヘタレた大人を楽しめればそれなりにウハウハな本ですが、ちょっとモノ足りなさはどうしても。。。

0

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