イラスト入り
恋とは呼べないを先に読みました。
ふわっとした世界観にしっかりしたキャラクタ。さすが榎田尤利さんです。
今回は、恋とは呼べないにも出てきた攻めの橘高と受けのサガン。女と書いてサガンと読む特殊な苗字です。
大学で心理学を教えているサガンは取り付く島もないけれど、橘高は学生時代に彼を手に入れられなかったことを忘れられず、再会したことを機に付き合いをしようと持ちかけますが、サガンには過去の事件があって…
ちゃんとその内容はこの巻で解決するのですが、本当の意味での二人の関係はこれからってところです。サガンのツンデレ(ともまた違うんだけど)的なあしらいと、橘高のスパダリ的立ち位置とのやり取りがなんとも言えないペースで進んでいきます。
次を読むのが楽しみ。
萌え的にはまだもうちょっと進まないとこの巻だけでは苦しいかな。
「マガビー」とは、マガジンビーボーイの略?
榎田先生の作品は、面白い。
面白いので、うっかりシリーズものの1巻を読んでしまうと、全巻をよまないと気になって仕方なくなってしまう。
この「愛とは言えない」もシリーズで、よく似た別のシリーズ、「恋とは言えない」まで揃ってる。
二人は仕事が出来るし、性格も異性には良いので、凄くモテる。
だからお互いに恋人が居ると勘違いをして、すれ違う。
★橘高義美:やり手の実業家:愛したい男
大学在学中、男女を問わず付き合い、唯一「好き」と言わなかったサガンの心が欲しいとずっと無念に思っている。
★目雅彦:理屈屋の大学准教授:愛せない過去を持つ男
橘高の後輩。口が悪い愛想が無い男。でも、同衾すると別人のように豹変する蠱惑的な美男。
大学時代に付き合って、自然消滅して18年後、
橘高が経営するレストランで、ドタキャンされて(実はそうじゃない)独りでディナーをとっているのは、サガンだった。
声をかけて、そのままホテルに行く二人。
橘高が目が覚ますと、名刺の裏にメリークリスマスと書いて、置き去っていた。
橘高は、どうしてもサガンから「好き」という言葉を引き出したい。
探し出して、また会う。でも目は、靡かない。
目が恋に踏み込めない訳、その一は、死んだ妻。
サガンの死んだ妻の日記が出てきて、義弟との不倫を知る
結婚式の夜の日記には、「幸せになりたい」・・式から半年後、妻は目がゲイだと知る。そして不倫。
義弟に日記を渡して、義弟の暴力を解決。
短編ではなく、二人についての物語が続いているので、続けて読む予定。
★クリスマスで始まって、クリスマスで終わるシリーズ。
・・橘高義美,37歳x目雅彦,35歳
愛とは言えない(1) 2010年12月17日
愛とは言えない(2) 2011年1月19日
・・橘高義美,38歳x目雅彦,36歳
愛とは言えない(3) 2012年2月17日
愛とは言えない(4) 2012年11月19日 完結
自然消滅した二人が、相愛になる。
どこでまた会うか分からない、ひとの縁を大事にしたほうが良いよって、教える作品なのかな?
先に「恋とは呼べない」を読んでからの本作。
なのである程度の成り行きは分かっているのですが、
やはり視点が違うとキャラクターの重みがぐっと違ってくる感じ。
全部で四巻あるのですが、
エピソードとしてはこの一巻でも上手くまとまってます。
それでもやはり、橘高とサガンの物語としてはこれからで、
深い傷を抱えたサガンを、
自分自身を愛しきってない橘高がどう愛していくのか、
それをサガンがどう受け止めるのかが楽しみ。
そしてなによりも、榎田さんがどう読ませてくれるのかが楽しみ!
やはり榎田さんの文章は一味違うなという感じ。
それにしても、切ない。
サガンの痛みや孤独がひしひしと伝わってきて、胸が痛い。
同じように橘高も孤独を感じているのに、
彼はそれを上手く紛らわす方法を知っている。
けれど、大人になって、それでは埋められないことに気づいてしまう。
こう書いてしまうと、傷の舐め合いみたいに見えてしまいますが、
その辺は……今後の展開で……という感じでしょうか!
二人の今後の繋がりに期待。
評価も迷うところですが、
とにかく榎田さんの文章に胸がしくしくされて、切なさ全開!
ちょっと甘さは足りませんが、やはり今後の期待も込めて「萌×2」で!
丸ごと一冊がひとつのストーリー。
シリーズの1冊目。
なので、色々始まってます。
橘高とサガンの再会だったり、ネコ絡みで津森さんとサガンが出会ったり
取引先の人として・・・だけではないですが津森さんと橘高が出会ったり。
サガンが良く行くカフェの店員の名嘉真さんと橘高が出会ったり。
それに、最初は謎だったサガンの過去も終盤ではハッキリと明らかになり
もやもやしながら読んでいたところは、スッキリしますw
これから2人がどうなっていくのか?それから
津森と名嘉真もなんとな~く気になりながら、次の巻へ続きます。
今回はサガンの過去についてのお話でした。全体を通しては、あまり大きな展開はありませんでした。
相川の傍若無人が素晴らしかったですねー。榎田さんの文章力がとても素晴らしいから物語だけ読んでるとすごくサガンが痛ましくてせつなくなってくるんですが、相川の行動のみ拾ってそれを想像すると、相川の行動がものすごく幼稚だとわかります。
サガンも自分を責めてるから、その行動を諾々と受けいれてしまうのですよね。非常にもどかしいです。
そして最後、結局の真相がわかるんですけど、相川のこの行動は本当に幼稚な八つ当たりでした。
いろいろ状況が複雑なようなので、相川もかわいそうなのかもしれませが、同情の余地もありません。
てか、何がしたかったんだこいつは?
結局なんだかんだ言って、自分だってサガンに責められても仕方ないことをしていたのに、あそこまで執拗な嫌がらせをできるのってスゴイですね(汗)
その行動力があれば、他になんかできそうなもんだけど。なんか相川の行動にばかり目が行っちゃって、主役2人が脇に行ってました…。
ところで、サガンがやきのりと出会ったときのポーカーフェースをがんばる姿がなんとも可愛かったです(笑)英の真面目にやきのりを宇宙一可愛いという姿もまた可愛かった(笑)
わかるわかる!私も猫派だから、目が合ったときの、その気持ちわかります!やきのりはこれからもっと出番増えるんですかね(わくわく)
サガンと橘高の甘い恋への道のりはまだまだですかねー。
シリーズ1作目で、これからさらに面白くなると期待して評価は『萌』で。