ここで待ってる

koko de matteru

ここで待ってる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神64
  • 萌×254
  • 萌24
  • 中立6
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
18
得点
614
評価数
154
平均
4.1 / 5
神率
41.6%
著者
凪良ゆう 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
価格
¥570(税抜)  
ISBN
9784199008047

あらすじ

小悪魔ビッチ好きという嗜好のせいで、なかなか恋人に恵まれない成田。
ある夜、ゲイバーで一目ボレした美人の飴屋といい雰囲気になるけれど、
すんでのところで逃げられてしまう。ところが数日後、成田が師範代を務める
空手道場に、飴屋が子連れで現れた!? 小学一年生の論が空手を習いたいと
言うのだ。好みど真ん中だけど妻子持ち──以来、飴屋と子供を挟んでの微妙な
付き合いが始まって……!?

表題作ここで待ってる

成田清玄,24歳,空手の師範代
飴屋朋,25歳,大工

レビュー投稿数18

愛に満ちた家族の物語

凪良先生の書くすれ違いものが大好きです。
なかなか結ばれずにやきもきさせられ、すれ違っては距離を置いて……と、焦ったい恋模様が続く本作。
それでいて暗さは感じさせず、テンポの良い読みやすい文章でグイグイ読めます。
ただ、子どもや嫁がガッツリ関わってくるので、BLとしては読み手を選ぶ作品かもしれません。

優しくて朴訥とした青年・成田と、妻子ある身でありながら男を漁る飴屋。
そんな対照的な2人が、家族ぐるみの付き合いをしながら想いを育む物語です。

とにかく、成田がいい男だった。
飴屋に対して下心や期待を滲ませていたりと人間らしい面を残しつつ、健気に一途に飴屋と家族を支える成田が素敵でした。

ビッチに思われた飴屋の気持ちも、物語を読み進める毎に理解できるようになりました。
実は男らしくて一本気な男なんですよね。
最初は苦手だった飴屋が、後半嫌でなくなってくるという読ませ方が上手いなと。

そして、2人や家族を繋ぐ子ども・論が可愛い!
大人っぽくてしっかりした子が、成田や成田の祖父と関わることで子どもらしくなっていくところにホッとしました。
爺孫コンビに存分に癒された^^

飴屋夫婦が背負った重い荷物も、成田や祖父が一緒に持ってくれたんだと思います。
家族愛に溢れた作品だったなという印象。
その分イチャラブ要素は薄いのですが、それでも読後の満足感は十分です!

0

家族の在り方。愛情のかけ方。

数ある凪良作品のなかで個人的にベスト3に入る大好きな小説です。

攻めの成田は一つ年下の大型ワンコ。穏やかで気遣いのできる良いコ。
受けの飴屋は気の強い美人(ビッチ)。とても深い事情により妻子ある身。
ここに飴屋の妻・のばら、息子・論、成田の祖父が加わり、恋愛小説としてだけでなく、家族の在り方にも重点を置いたバランスの良い魅力的な物語に仕上がっています。

飴屋の想い人は学生時代のニコイチの親友であり、後にのばらの恋人となった拓人。
拓人は交通事故で帰らぬ人となり、飴屋は拓人の子(論)を宿していたのばらと籍を入れ、二人を守ってきました。
亡くなった拓人との約束を守り続ける男気と、一途な気持ちを持ち合わせる飴屋が健気で・・・。
そうした事情のもと、時に男性を誘って鬱憤ではないけれど日々のやりきれなさを発散させていても責められないな、と。
そして、複雑な事情が絡まった飴屋の心を少しずつ解きほぐす成田は本当にいい男!
無理矢理ではなく、あくまで飴屋の考えや思いを汲み取って支える姿が格好いいし、人間として素晴らしい。
頑なに拒んでいた飴屋が成田に心を開いていく過程は葛藤があり、なかなか着地点が見えなかったけれど、最後はすべてがおさまる大団円で気持ちよく本を閉じることができました。
論と成田の祖父のやり取りは微笑ましく、祖父の存在感がこの物語を支える大きな柱であり、最後に皆の背中を押す人生の先輩として強く印象に残りました。
この物語、主役二人だけではなく脇の登場人物も光る作品であったと思います。

恋愛面でいえば、成田の想いを拒んでいた飴屋が一瞬にして心の傾きが大きく振れたキスシーンは読んでいて胸がキュッとしました。
割合にしたら恋愛パートより家族パートの方が多いかもしれませんが、一冊通しての感触はいい意味でBLらしいファンタジーのある物語でした。

読了後、幸せな気持ちになれる一冊でした。

3

爺ちゃん、すてき!

男を喰い散らかすとんでもない超絶ビッチ受けと、それに振り回される硬派ワンコのお話かと思いきや……

受けの飴屋がこんな責任感の塊で漢気溢れる男だとは思わなかった……。
どんどん彼に対する印象が変わっていきました。

ゲイなのに妻子がいる飴屋の事情。
「事情」と一言で片付けるには余りにも重いものでした。

惚れていた男が惚れた女・のばらと忘れ形見の論を守り抜くために、裏切り者と言われて罵られようとも一切弁明せず、必死で彼らを食わせていく……
だからたまには何もかも忘れて、普段とは別人になってビッチになるっていうのも許せるというか、何も言えまい…って思うんですよね。

爺ちゃんなしではこの話は成立しなかったと思うので、私は攻めの祖父が好き。
凪良さんが書いてて一番楽しかったとあるように爺孫コンビのやり取りはもっと読みたいなぁって思うほどでした。
論に対してはすっかり好々爺なんだけど、さすが師範をやってるだけあってビシッとして筋が通ってる。
のばらと論を住まわせるために、若先生である攻めが家を出たことについて口さがない連中があれこれ噂してる……というのに対しても
「真面目にやってればわかってくれる人がいる。それでもわからないやつは相手にしなくていい。限りある大事な人生の無駄だ」と言うところがこの本の一番好きなところでした。

こんな爺ちゃんに親代わりのように育ててもらった攻めも筋が通った人間だし、飴屋ものばらも筋が通ったいい人間で読んでいて気持ちが良かったです。
こんな家族があってもいいと思います。

対してナチュラルクズなのばら母や、攻めの義妹やそれを許してる母にはイラァっとさせられましたが、爺ちゃんの言う通り「相手にしないほうがいい・まともに相手にするだけ人生の無駄だ」ということなんでしょうね。

2

フランク

神に変更希望。

血の繋がりだけじゃない

攻めの成田はイケメン細マッチョで面倒見が良いが、ビッチ好きで自分から好きにならないといけないタイプ。
そんな成田が好きになったのは子持ちの飴屋でした。
この飴屋が、いろんな男を喰いちらかす小悪魔ビッチな面はあるけど、家族を大事にする男気ある男で…。

飴屋の家族に何らかの事情があるのはすぐに察する事ができるんですが、なかなかヘビーな事情で…。
いや〜、飴屋が格好良すぎます!
でもその自制心ゆえに、成田となかなかラブにならずジリジリしました。

最後に、成田と飴屋が想いを通じ合った後の短編がありますが、2人きりになった時だけの名前呼びに萌えました。
お弁当作って持たせる夫婦感にニヨニヨ。

お爺ちゃん、のばら、論、そして成田と飴屋。
皆素敵な人たちばかりで、そんな彼らが皆幸せになれるところに落ち着き、読後温かい気持ちになれる作品でした。

3

家族になる

BLと思っていたら、素敵な家族のお話でした

バーで出会った好みのヒト。ビッチ好きな清玄と、ビッチな朋。
攻は空手道場の師範代で、跡取りの清玄。現在の主であるおじいちゃんと一緒に暮らしています。
受は、その空手道場に通う子どもの父親の
朋。
ひょんなことから、バーで出会ってしまう2人。
色々な事情を抱える2人と、その家族が、血の繋がらない家族になっていく様が、すごく素敵に、無理なく描かれていて、BLというジャンルを通り越して好きな作品になりました。ただ、萌かどうかというと、そういうジャンルの好きじゃないんだ…と思います笑


さて、ビッチと呼ばれる朋ですが、その中身は超男前!でした。かっこいいわ、朋さん。そして、その子どもの論も、奥さんも、めちゃくちゃ良い子。奥さんとの絆も、色々な意味で深くてかたいから、このまま論が大きくなるまで…とも思い、複雑な気持ちに。恋愛よりも、やっぱり家族愛が大きいかな。
おじいちゃんと論が仲良しになっていくにつれ、論が我儘を言うようになって、ああ良かったと微笑ましくなりました。もう皆まとめて家族になればいいんだよ。

最後の短編では、論の視点で描かれていて、愛情いっぱい注がれているのがわかって、ほんと、素敵でした…

1

よ、男前!

タイトルは受けさん、責めさん両方に。
二人の大人な対応に神評価。
いかんせん、その分、分別を超えた切ない求めあい みたいなものが
皆無になった気がして、きゅん度がちょっと減。
それで萌。

読み物としては非常に面白かったし
論(受けさんの子供)は超可愛いし、
のばら(受けさん嫁)も超頑張ってるし
爺さんはえいひれ級にいい味でてるし、
くずみたいな女(嫁の実母)もいて、
うまい具合にできてるなあ と思うし
突っ込みどころがないんですが
なんだかそれらを超えて、きゅんさせるものがなぜか
感じられなかった。
攻め受けとも人間味あふれてて凄く好きなんだけどな。
好みの問題なんだろうな。

ちなみに受けさんは最初のビッチでひょうひょうとした感じの方が
楽しかったー
さくっと逃げちゃうところなんか最高!

0

飴屋くんよかったです

飴屋くん好きですね。
ビッチな所も…
でもとっても男前で、実にしっかりしているところ。
家族想いなところ。

正直、BLに家族円満なところはいらないと思っているのですが、この話ではのばらとの関係も論も必要ですね。
最後はふたりが一緒に暮らすことに落ち着いたので、ここは良いとしましょう。

最初のゲイバーからの話しでここまでまったりなお爺ちゃんなど家族を含めての話しになると思わず、ちょっとがっかり感があったのですが、こういうお話も有りだなと思わせていただける作品でした。

1

極真空手師範 ビッチ好きのM × 身持ちの悪い子持ちのビッチ

話としては面白かった。
文章も軽快で笑えたししんみりしたりほろっとしたり。
でもこのビッチがタチ悪すぎて好きになれる要素が一つもなくて、どこがいいんだか共感できず読んでいてイライラが募り残念ながらBLとしては萌えどころがみつけられなかった。
いくら過去に深い事情があったとしても、じゃあしょうがないよとは言えないし、寂しさ紛らわすために誰とでも寝るのも許せるっていうのも心広すぎてついていけませんでした。
疲れや寂しさが溜まったときに、誰でもいいから抱いてくれればいいっていうのとコンビニスイーツに癒されるのとは同等には語れないんじゃないかと思う。

不二子ちゃん級の美形のビッチにいじめられたいM気質な成田には好みど真ん中みたいですけど。
それまでも、誰もがやめたほうがいいと止めるようなビッチに惚れ込み酷い目(本人はそう思ってないけど)見てきた過去からしてハマるわなと思わせる酷さでした。

成田がちょっといいなと思っている知人(ゲイ)からカレ氏の浮気相手を惚れさせて捨てて痛い目見せてやってほしいと連れて行かれたゲイバーで会ったのがビッチ飴屋。

草間さんのイラストが良かった。
特にカバー絵。
主役二人の日常が垣間見えて、そこに気をとられると気づかないけれどチラッと見えるランドセルの子供が走っていく姿が手前のほうに見切れてるところがこの作品を語ってるようですごいなと思った。
子持ちでゲイカップル(実子・養子・訳ありで引き取った縁者問わず)の話だと大抵3人で仲良く表紙を飾るのですが、それも嫌ではないけれどこういうのは洒落てるなと感心してしまいました。

1

男前の飴屋さん、なのだ

私のような勘違いをする方はきっといないであろうと思うので最初に書きますが、飴屋という名字なのですね。あらすじに「小悪魔美人の飴屋」とありますが飴菓子職人さんといったものかと勝手に思い込んでいました。
飴屋朋、二十五歳。「綺麗な男だった」と形容される美人で色気たっぷり、仕事は大工さんで、そして元ヤン。
いい!飴屋はいいですよ!
美人で少々ビッチ、肝っ玉の据わった男、飴屋。自分はこのような受けが一番好きなのだと改めて実感しました。
のばらと夫婦になり、論の父親になった経緯も男気があっていいですね。ニコイチと称された親友の死から決意したなんて。攻めの成田と出会ってすぐにバーのトイレでイケナイことを致すも、それからなかなか結ばれないところも良かったです。
やきもきして終盤、いざエチとなった場面の色気は最高でした。
飴屋と成田の物語は二人だけでなく「家族」を介して描かれているのがまた、魅力的です。爺孫コンビ、もっとやれー!
私は凪良ゆう先生の作品は「美しい彼」、「おやすみなさい、また明日」ときてこれが三冊目なのですが、このようにコミカルなトーンもどんと来い!なお方なのですね、すっかりファンになりました。

4

家族ぐるみでほっこり幸せ!

読み終えて、すごく幸せな気持ちになりました。
と同時に、BLだけどBLっぽくないという気も・・・いや、分類的にはBLで間違いないのでしょうが。
論(飴屋の息子)に、お父さんがもう一人(←成田)とお爺ちゃん(←成田の祖父)が増えて家族になる話、と言った方がしっくりくる気がします。
がっつり恋愛とエロがあるBLが読みたい!という方には物足りないかもしれませんね。
私はエロが少なくても気にならないくらい「待て」状態の成田が物凄く紳士で男前で大好きでした!!
飴屋の家は家族の部屋だからと、来ても自分のものを何も残さずに、持ってきたものを全部一々持ち帰るところとか、ぐっと来ました。いい男です!
あと、成田がずっとビッチ好きビッチ好きと言っていて、そこまで言わなくてもいいじゃないかと思ってしまいました(笑)

登場人物がそれぞれ結構な過去を背負っているので、重くしようと思ったらどこまでも重く出来る話だと思うのですが、そんな重いままじゃ生きていくのは大変です。
だから、重たい過去を胸の深い部分に仕舞って過ごすうちに、気付けば毎日をそれなりに楽しく平穏に生きていけてたりするんです。
だけど時々発作的に仕舞いこんでたものが湧き上がって爆発しそうになったり、一人で抱え込むのがどうしてもしんどくなったり・・・そんなときに支えてくれる人、無条件で自分を愛してくれる人がいるっていうのは、もうそれだけで救われるんだと思います。
成田にとっての飴屋、飴屋にとっての成田、論にとってのお爺ちゃん、最後はのばらにとってもお爺ちゃんがそういう存在になっていたように思います。本当にお爺ちゃんが偉大!!
登場人物たちがみんな幸せに笑っているのが伝わってきて、私も本当に幸せな気分になることが出来ました。

がっつりエロに疲れた時、安らかで幸せな話を求めている時、ほんわか幸せ気分に浸りたい時、そんな気分の時に私はまたこの本を開くと思います。

4

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