もっともっと、嗅ぎたい――。 フェチズム極まる獣人学園BL、開幕!

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表題作SMELL

(受け攻めなし)ヨゼフ、ボーダーコリー
(受け攻めなし)ノイ、ブラッドハウンド

その他の収録作品

  • 描きおろし:「After」

あらすじ

これをやったらヘンタイだってわかってる。
でも嗅ぎたい、嗅ぎたい、どうしても嗅ぎたい!!

獣人が通うとある学園。
ある日、陽キャなボーダーコリーのヨゼフは、
寡黙なブラッドハウンド・ノイが自分の体操服のニオイを嗅いでいる場面に遭遇する。
どうやら、ノイはヨゼフのニオイに興味があるようで…?

そこから「ニオイ」にとらわれたヨゼフは、ノイとお互いを嗅ぐ行為にハマってゆく。
もっともっと、嗅ぎたい――。

フェチズム極まる獣人学園BL、開幕!

■収録内容
・「SMELL」Stage.1~Stage.6…電子版CIEL掲載作を加筆修正
・「After」…描きおろし

作品情報

作品名
SMELL
著者
ながべ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
電子発売日
ISBN
9784041145548
4.3

(20)

(10)

萌々

(7)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
87
評価数
20
平均
4.3 / 5
神率
50%

レビュー投稿数6

この獣人学園いいな~

ノイが天然で鈍感で可愛い~!
いつもは喋っている声が全然聞こえないので、ほんのちょっと喋った時は"可愛い~"ってなっちゃいました…!

お話は全然エロくない方だとは思いますが、ながべ先生の描写がすごく良くて、ヨゼフとノイがニオイを嗅ぎ合っているのを見てるだけでだんだん興奮してきてしまいました(はぁはぁ)
表情では分かりにくくても、しっぽフリフリで分かったりするのも滅茶苦茶かわいかったです。
制服を脱いでありのままの姿になってる所も何かすごくエッチでした…。

ヨゼフの友達のルッツやオラフも少ししか出てこないけど、個性的で面白くて仲良しで、この獣人学園いいな~って思いました!

0

独特な世界観になぜか引き込まれる、獣人×ニオイのお話

先日発売された同じ先生の「EAT」が、好みは激しく分かれそうなものの、なんだか惹きつけられる作品だったため、新刊のこちらも読んでみました。

「EAT」は”食べられたい”という欲望を持つ獣人のお話でしたが、こちらの「SMELL」はタイトルどおり”嗅ぎたい”という欲を軸としたお話になります。
以下、ネタバレありのレビューとなります。↓



獣人同士のお話で、陽キャなボーダコリーのヨセフの視点でお話が進みます。
ある日ヨセフは偶然、クラスメイトのノイ(ブラッドハウンド→よく分からなくて画像検索してしまいました〜最大体重50kgになる大型犬、とのこと!)が自分のシャツをくんくん嗅いでいるところを見てしまいー!?

というところから、徐々に二人で互いの匂いの嗅ぎ合い→さらにその先まで!?と進んでいくストーリーです。(ちなみに…最後まではしてません)

EAT同様、こちらも万人におすすめできる作品ではないかなあ、と;
自分も”神”と思えるほどハマれたわけではないのですが…なんだか気になるクラスのアイツ、的な…癖になる感じのある独特な世界観の作品だと思いました(伝わるかな〜;伝われ〜…!!)。

や、驚いたことに物語中盤までノイが一言も喋らないんですよ!(でもヨセフにはノイの言ってること?言いたいこと?が理解できており、会話は成り立ってます)

142ページまで進んで(←思わずページ数を確認した)やっとノイが喋った!と思ったら、ヨセフの欲望をガツンと刺激しちゃう破壊力あるセリフ。

ここが良かった!とか、萌えた!とか、わかりやすい具体的なレビューが全然できなくて申し訳ない感じなのですが、読み手を選ぶものの、”におい”ってフェロモンとも言えるし、好意を持つ相手のニオイが好きなのはもちろん、ニオイから好きになる、っていうのもありだよね、なんてことを考えさせられる作品でした。

2

フェチズムと爽やかさの共存

こんなことはだめなのに。
こんなことをしてしまうのは普通じゃないのに。
頭では分かっていてもやめられず、好奇心と欲望を前に理性がどんどん溶けていく。

タイトル通り「におい」がテーマの作品です。
ながべ先生といえば、刺さる人にはざっくりと刺さるフェチズムあふれる描写が印象的で、時に新たな癖を刺激してくれる力がある作家さんだなと思います。
こちらの作品も、2人がしていることは言葉を選ばずに言うのならかなり変態的な行為なのですけれど、なぜか甘酸っぱい爽やかさも感じる不思議な読後感が癖になる1冊でした。

寡黙で大人しい同級生のノイが自分の服の匂いを嗅いでいた。
まずここで普通であれば引いてしまいそうなところです。
ただ、主人公であるボーダーコリーの獣人・ヨゼフはそうではなくて。
持ち前のあっけらかんとした陽気さで、いいっていいって〜!そんなこともあるよな〜!なんてあっさり受け入れる、ある意味すごい鈍感力を見せつけてくるんですね。
そんなことある…?と思っていると、ノイが嗅いでいた自分の匂いが気になり、鼻が良いのだと言う彼の鼻を試してみたいと遊び心と好奇心が同時にわいていく。

獣人設定の生かし方が非常に上手くてですね、ヨゼフのパンツを嗅いだ時のノイの尻尾の動きを見ただけで、ヨゼフも読み手もあっと察してしまうんですよ。
そこからはもう、好奇心とちょっとの快感と背徳感に駆られた2人による、フェチズム全開の学園生活が繰り広げられていくわけなのですが…
先述の通り、行為的には変態的とも言えるものでしょう。
でも、どきどきとしながら手探りで嗅ぎ合い触れ合う2人の姿はなぜか決して悪くはなくて、次第にちょっぴりむずむずする恋の香りが漂ってくるんです。
2人だけの秘密といいますか…この名前が付けられない関係性もあってか、妙に続きが読みたくなるお話でした。

萌えたのかどうかは分からない。でも先が気になる。
そんな作品です。
これだけ濃厚で個性的なテーマのお話だったというのに、終盤の陽気なヨゼフのストレートな好意が青春もののような爽やかさで、これまた後を引く魅力がありました。
2人の好強い奇心の行方を匂いたくなってしまったのかもしれません。

2

濃密な癖にのめり込む

読んでいるこちらにも濃密な空気が漂ってくるくらい、強い癖を感じました。

最初は単なる匂いフェチだと思っていたのですが、フェロモンも関係してくきます。
ここがわかった辺りから、2人の関係性もずっと近く深くなっていきました。

基本的にヨゼフしか喋らず、ノイのセリフはヨゼフが復唱することで、読者にもわかるように描かれています。
このセリフ少なめなところが、物語の雰囲気を増長させていて、より匂いの世界に引き摺り込まれていきました。
なんだか読んでいると、何かしらの匂いを察知したような気にもさせられます。

匂いから始まり、2人がそれを乗り越えた関係性を築くまで。
じっとりとした空気感がたまりません。
直接的な行為描写はないのですが、空気感が終始えっちでした。

個人的に良かったのは、匂いを嗅ぐために、ノイがヨゼフを自分の部屋に招き入れようと、無言で玄関扉を開けたシーン。
セリフがない1Pですが、うわ〜と暴れたくなるくらいえっちでした…
このシーンだけでも見ていただきたくなる作品です。

2

性癖と青春

スメル、ってタイトルそのまま匂いフェチの話。ひたすら嗅ぎ合う。ずっと嗅いでる。

こちらの少し前に出た eat はレーベル違うし、作風も全然違ってすごくダーク。それが良いんだけど。

スメルは、平和。そして、青春。
これ、社会人だったり学生でも大学生だと、この雰囲気は出なかったと思う。

高校生でギリギリな感じ。中学生くらいが一番しっくりくるけど、コンプラ的に微妙だから、高校生だと思う。

性的なことに目覚めたばかりで興味はむんむんだけど、まだ手探りで色々知っていく段階。
こども同士って、大人には言えない・言わない、妙な連帯感があって、結構変なことを身内ルールでやっていたりする。
そんな空気を感じる作品。

2人だけの秘密。2人だけのルールで成り立つ世界。はっきり"好き"から始まったわけじゃないから、安易にフェラしたり、セックスしたりに発展しないのが良い。

ポップな絵柄と、片方がほぼしゃべらないことで、より青春の秘密遊戯的な世界が際立つ。
放課後、誰もいない教室で。体育館倉庫で。人が来ないトイレで。。嗚呼、青春。

性癖全開なのに、甘酸っぱく、ぶんぶん揺れるしっぽにニンマリなかわいい作品。

0

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