僕は正真正銘のヘンタイだ――!!

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作明日、恋する祈り

竹端就道,35歳,行きつけカフェの店長
卯月琉生,24歳,フリーのアバターデザイナー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

誰もが振りかけるような美青年なのに極度の人見知りである琉生は、SNSで運命の出会いをした。素敵な容姿と目映いオーラを纏った『なるみ』というアバターに! あの人と付き合えたら――などと妄想しつつ彼と親しくなっていく琉生だったが、偶然入ったカフェで、店員・竹端に内心怯えつつもドキドキしてしまう。強引だが優しい竹端と憧れのなるみと、揺れる気持ちに琉生は……。

妄想炸裂な琉生の世慣れない可愛さに萌える一作です!!

作品情報

作品名
明日、恋する祈り
著者
花川戸菖蒲 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
ISBN
9784829624999
3.3

(29)

(5)

萌々

(12)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
5
得点
91
評価数
29
平均
3.3 / 5
神率
17.2%

レビュー投稿数5

ある意味ものすごいギャップ…

どうしてもみずかねさんの表紙に
ふらーっと引き寄せられてしまう最近の私ですw
極度の人見知りな美しい青年が
優しく愛される姿にも興味を持ったので
手にとらせていただきました。
帯の“僕は正真正銘のヘンタイだ──‼”も、
どれほどのヘンタイさんなのか、とww

読み始めてすぐに全く変態ではない事にまずびっくりしました!
ネカマくらいで正真正銘のヘンタイなんて言ったら
世の中の8割がヘンタイですよ!!(すみません)
好みのアバターが男性でいつも衣装等が素敵で
密かに自分のアバターも似たような衣装にして
楽しんでいるくらいなら…。
自分がフリーのアバターデザイナーなんだから
もうとことんまでやったれ!って思いましたw
お相手のナルミとメールでやりとりして優しく声をかけてもらって
舞い上がる気持ちもわかりましたし
向こうが自分を女性だと思っているので
心苦しいけど毎日の楽しみなのも理解出来ました。
が、どうしても琉生が子供っぽいんです…。
口調もテンションが高いというより
「は、は、はいーっ!?な、なな、なんで、なに、なななーっ!?」とか
いくら極度の人見知りにしても
驚き方ってものがあるんじゃ…と思ってしまいました…。
こういうキャラ設定なので勿論ずっとこういう感じで
キツイ言い方で申し訳ありませんが疲れてきちゃいました;;

新しく出来たカフェの店員・竹端のあからさまな好意に気づかず
サービスしてくれたマフィンの意味を反対に捉えてしまったり
ぐるぐる悩む様子は
ドジっ子受けがお好きな方は楽しいかもしれません。
何も知らないまっさらな美人が乱されて溺れさせられるのは
良かったのですが
今まで一度も性的な妄想をしたことがない24歳って
無理があるような気がしました…。


竹端は、気遣いが半端なくてひたすら優しくて甘やかすタイプの攻めですが
下心ありありな部分もあるのは好ましかったですw
ただ良い人じゃ面白くないからw
でも、Hした後忙しいから連絡しなくなってっていうくだりは
琉生を不安にさせ過ぎだし、
もし本当に誰かにふらーっとついて行ったらどうすんだ??と思ってしまいました。
ナルミの正体についても姑息だなと思いつつ
そうでもしないと琉生の本音を引き出せないですけども。

細かくて恐縮ですが、
琉生視点と竹端視点は、章で分けていただけたら読みやすかったかなー。
同時進行で二人の心境が出るところもあるので
逆にわかりやすいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが
私はちょっと苦手でした…。

あれこれすみませんでしたが
みずかねさんのイラストはやっぱり美しかった!!
作品タイトルと、カフェの店名の由来にじーんときたので
中立とさせていただきます;

7

SNSが切っ掛けの出会い

んと…かなり読む人を選ぶ作品だと思います。
まず「アバター」に興味が無いと前半かなり苦しいです。
私はアバターでの着せ替え、ハマってた時期あるのでその辺りは大丈夫だったんですが。
琉生の独り言、キョドり具合、妄想…などがかなり多いので…うん…引くかも…ってか私は正直引いたんですよね。

コミュニケーションが下手で動揺するのはある程度のものならば可愛らしいと思えるんだろうけども…琉生はちょっと本当にかなり極端な子なんですよね。。。

テンション高め、展開読めるので…まぁさくさく~っとは読めます。。。

因みに『僕は正真正銘のヘンタイだーー!!』という帯にホイホイされた私の方がヘ○タイとかいう突っ込みは受け付けませんw

1

あらすじだけで判断するべからず!笑

あらすじだけ読むと??と少し意味がわからず、読まないままだったかもしれません。
ネット上でおすすめしてる方がいたので、買って読んでみたら・・・これが素晴らしい!
本当に面白かったです。
受けの子は人に慣れていなくて会話能力が壊滅的w
でもみんなが振り返るような美人さんです♪
性格的には受けの子に惹かれる物はあまりなかったけど攻め様がどツボ!!
少し腹黒だけど優しくてあまーい攻め様!
この攻め様の受けの子への態度?接し方などが本当に好きで♪
それだけで萌え萌えです!!
私は腹黒攻め様・歳の差・攻め様がお金持ちってシチュが大好きなので好みにぴったり、本当に良い本でした。

あらすじだけで判断せず、読んでみてほしい本です。
文章も独特で良くてすごく惹きこまれました♪

2

タイトルの意味。

爽やかに腹黒で計算高い攻と外見は完璧、麗しな王子様なのにちょっぴり引きこもりでコミュニケーション能力が低めな青年のお話です。

ほぼ10歳という年齢差にも萌えましたし、受の現実世界ではおどおど君なのに妄想世界ではどこまで妄想が発展するの?と饒舌な部分にも笑いました。
何よりも、受が攻に良いようにころころと転がされ餌付けされ、懐いてあっという間にメロメロになるのも楽しく可笑しかった。
初めは小動物のように警戒心丸出しなのに、ちょっと美味しいお菓子をくれたからって!
お子ちゃまめ!とも。
この恋の勝負は圧倒的に攻の圧勝ですね。

花川戸さんのお話を読むときに自分がいつも楽しみにしているのが、攻の腹黒さというかクセモノな性格というか、完璧良い人ではないという所。
今回も「またこんな攻だよ~」と笑ってしまいました。
大人の狡猾さ、悪巧みが上手・・・受をちょぃちょぃ騙したり、ハメたりしちゃったりしている部分がなんとも好きです。
凄く悪いというわけではない、ちょっと悪い人だなぁ(笑)ぐらいの加減が読んでいて楽しかったりします。
今回の攻も、本当にちょっと悪い人、でも凄くイイ男!
受がもの慣れていない事を上手に利用して自分優位に事を運んでいた。
それに気がつかない受は、めろめろと攻を好きになって行くばかりで。
受の魅力に気が付いて、目を惹かれて・・・攻の誰かに取られちゃう前に、自分が奪ってしまおうという発想は傲慢だと思うけれど。

受は王子様のような素敵な容姿なのに、今まで恋愛経験ゼロ、キスはおろかその先なんて!な初心なキャラです。
初めてイタした後、あまりに気持ちよくて、攻への恋情も募り過ぎて、気分も気持ちも高揚してしているのに、逢えなくてしゅんとして・・・という落差が激しい。
そして、攻と久々に会えた時の受の気分の上がり具合がまた!
ちょろい子だなぁとも思っちゃったりして。

ほぼ受視点ですが、ちょこちょこ攻視点からの話に切り替わるののも相変わらず。
その攻視点の語りがあるおかげで、攻が受をどうしたいのか、どう思っているのか?というのが分るので嫌いではない。
自分的に、この時攻はどう思ってるの?と気持ちを知りたい時があるので、受けばかりでなく攻の言葉が聞けるのが嬉しい。

タイトルの意味ですが、読み始めは何故このタイトル?と思っていた。
エピローグに作中に出てくるカフェの名前の由来が出てくるのですが、これと連動して~なのですね、と分った時にとても納得しました。

そうそう読んでいる間中、攻がなぜか脳内で谷原○介さんで動いていました・・・。

4

二人の世界

登場人物がほとんど主人公の二人だけ。
障害といえば、受けの主人公がネカマで友人が一人もいないから、一人でグルグルしている姿・・・一体それは障害と呼ぶほどのものでもないが。
おまけに作中、視点は受けであったり攻めであったり、その都度、唐突に変わる。
不明な点が全くなく、親切といえば親切だが、あまりにスムーズすぎて、ちょっと物足りなくはあるのです。

フリーのアバターデザイナー・琉生(るい)が主人公ですが、それだけで生活していけるって、どんだけすごいんだ!?って思いました。
そんな彼が、訪れたSNSのアバターに惚れて、それのオーサーの”なるみ”に恋をして。
その時点では、2次元に恋してる状態ですよね。
偶然入ったカフェがお気に入りで、そこの店員・竹端にトキメキを感じて、SNSで”なるみ”に女性の振りをして相談を始めるのです。
竹端は積極的で、琉生をひいきしてお菓子をくれたり、デートに誘ってくれたり、それを逐一”なるみ”に相談するわけです。
・・・ということは、もう言わずもがな!ですよねーーーww

琉生は”なるみ”の正体を知らないけど、竹端はしっているわけで、最後まで黙っているのですが、竹端視点があることで、実に彼は腹黒いというか、狙った獲物は逃がさないぞ!みたいな、一見イイ人を装っているけれど、肉食なのが、読者的にまるわかりなんですね♪
それを、何も知らない琉生が、グルグルして乙女になるものだから、おかしくて、おかしくてww
24歳にもなって、純情で乙女な琉生は今どき珍しいほどの純粋培養ですから、竹端の思うツボv
琉生の一途な部分というのは、よくわかりますが、竹端が琉生を愛しているかというと、どうもそれは余り感じられない~
どちらかというと狩人タイプのような感じがするんですよね。。
ちょっと不実そうな、実は調教好きなご主人様タイプな雰囲気。

最初のエチなんか、気持ちよくするという前提をすっとばして、尻にこだわってました。
どんだけ挿入する気・される気マンマンなんだって(爆!)
おまけに琉生は感じまくっていて、お前本当に初めてなのかー!と、、、w
初めてのエチのあと、一カ月もご無沙汰で、エチがしたいとか思ったりとか、オイオイ!な開発され具合w
”なるみ”の正体がバレた時も、落胆したり、怒ったりするでもなく、もう竹端にメロメロですから。
全てがポジティブに進んで、明るい話なのはいいですが、インパクトは弱い。
可もなく、不可もなく、
もう少し心が乙女だったら、ワクドキできたかもな~、と自分を残念におもってしまったのでした。(ガックシ、、)

3

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP