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表題作堕ちた青い鳥

クラウス,32歳,米ファンドから来た新社長
水城恭吾,28歳,買収されたメーカーの社長秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

外資系ファンドに買収されたモーターサイクルメーカー社長秘書の水城恭吾は、会社解体の噂を確かめようと新社長クラウス・コンラッドの動きを調べていた。そこで偶然彼の個人的な秘密を知ってしまった恭吾は、口封じのためとコンラッドに襲われてしまい…。
(出版社より)

作品情報

作品名
堕ちた青い鳥
著者
 
イラスト
亜樹良のりかず 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778110802
2.8

(6)

(0)

萌々

(0)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
16
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

駆け引きが本気になるお話

金髪碧眼で金持ちで見目も素敵なゲイの攻め様、っていうのがそういう作品を余り読まないせいか、逆に新鮮でしたw
お話的にも、経営が傾いた会社の買収から新しくアメリカから来た社長と、元社長に片想いの気持ちを抱いていた社長秘書との、それぞれの思惑からの駆け引き関係のお話。
とても軽妙な展開でサクサクサクと行ってしまえます。

社長×秘書と言えば、社長室での凌辱w
お約束ははずしてません♪
もちろん、社長も傲慢で俺様で、秘書を翻弄する。
割りと王道的なんで安心して楽しめます。
こう王道だと、愛だの恋だのとかより、お互いゲイであり、惹かれるものがあり、身体の相性がいい、それだけあれば、もうOKなんですよね。

創業者の息子で元社長に片想いしていて、別の男と身体だけの関係を持ったことがある秘書の水城が、社長のクラウスに抱かれると、それまで不感症気味だったのが、嘘のように貪欲に敏感に淫乱に開かれていくのが、亜樹良さんの絵も相まって、エロいです~♪♪
最初は会社の為、それがクラウスの弱みを握ってもそれを遣わずに思惑がありながらも誠実に仕事を勤めようとする姿からクラウスがほだされていったのかな?とも思いますが、
クラウスがどうして水城に興味を持ったかというその理由・・・
ラストあたりで暴露されますがwwwwそうか、そうか。。。
好みも大事ですもんねv

ハーレクインロマンス風ではありません。
お仕事を通してきちんと、色々人間関係も含めながら、恋愛を絡め
それはちょっとヌるいかもしれませんが、さほど違和感は感じません。
ハッピーエンドのラストも気持ちがいい甘い終わり方で、満足感はあります。

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会社を守るために……?

 水城恭吾の勤めるモーターサイクルメーカーが、外資系の投資ファンド会社によって買収されてしまった。
 新社長は、そのファンド会社の幹部・クラウス・コンラッド。
 綺麗な顔とは裏腹の、会社を解体することによって利益を生み出すファンド会社のやり手の男だった。
 社長秘書としてそのまま残された水城は、会社の存続と想い人でもある前社長を守るために、水城はコンラッドに近づき、情報を得ようとするも、コンラッドの予定すら知らされることはない。
 ところが、そんな時、街中で若い男と楽しげに腕を組み、ホテルに入っていくコンラッドの姿を見てしまう。
 個人的なことだから、と口にしまいと思っていた水城だったが、会社が売りに出されると知り、つい怒りからそのことを口にしてしまう。
 すると、激昂したコンラッドから口封じとして、身体を弄ばれ……

 という話でした。
 最初は情報収集のために、コンラッドの傍にいたのに、自分の好きな相手の身代わりにしていいと言われ、だんだん、コンラッドの存在感の方が大きくなってきて。
 でも、結局は会社が売られることがわかって、裏切られたような気持ちになって。
 ところが、コンラッドが一番嫌がる契約をするようにファンドの社長から言われて、その契約を結ぶところに追いかけて行って。
 結局、会社は売られなくて、ハッピーエンド。

 水城が守ろうとした会社は、顧客の希望を叶えるためのバイクを作る会社で、そういうオーダーメイド感ってとっても大事で。
 でもそういうのが、うまくいかない時代になりつつある、というのはわかっているので、難しいよねー……と思いつつ。

 なんだかそういう時事的なところにちょっと身につまされたりしてしまいました。
 物語としては、ベタですね。
 会社をカタに身体の関係を迫る社長攻めと、会社を守りたい受け。
 ベタは悪いことではないので、そういう話がお好きな方はぜひ、どうぞ。

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