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表題作副業でヒーローやってます!

藤堂大輝、三崎の会社の先輩、26歳
三崎蓮、不動産会社社員を隠れ蓑にする謎のヒーロー

その他の収録作品

  • 恋人がヒーローやってます!
  • あとがき

あらすじ

事故や事件が起きた時にいきなり現れ人々を救い出す、正体不明のヒーロー『ダークジャガー』――中堅不動産会社のしがない営業マン・三崎蓮の隠されたもう一つの顔だ。ある富豪が密かに組織した『シルト財団』が開発した万能スーツに身を包み、あらゆる危険な場所に飛び込んでいくのだ。そんな漣の裏の顔に、会社の先輩・藤堂が気づき始め!?

作品情報

作品名
副業でヒーローやってます!
著者
 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199009327
3.1

(15)

(2)

萌々

(1)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
45
評価数
15
平均
3.1 / 5
神率
13.3%

レビュー投稿数7

攻めが素敵

とても読み易くて面白い作品でした。

題名からコメディ-タッチなのかと思いきや、そんな事もなく事件や事故を解決する様子にハラハラしながらページをめくる手を止められませんでした。

三崎は不動産会社の営業をしながら、呼び出しを受けると特殊なスーツを着て現場に駆けつけるヒーローのダークジャガーなんです。だから会社では目立たないようにして極力他人と関わらないようにしています。

そんな三崎に何かと関わって来るのが先輩の藤堂なのです。見た目も性格も良い人気者です。三崎は遠ざけようと冷たい態度を取るものの、藤堂はへこたれないのです。

しまいにはダークジャガーは三崎だと気がついて現場にまで現れます。藤堂は三崎の事が好きで自分より強いヒーローだとしても守りたいと告白します。
そして殺人ウィルス事件の時には三崎を助けて、一時は感染して危険な目にも遭うのです。退院した藤堂に三崎は自分の気持ちも伝えて2人は結ばれるのでした。

三崎は兄の敵討ちの為にダークジャガーとして活動していましたが、藤堂と想いを交わした事により大切な人を守るために闘う事に意識が変化して行きます。

ウィルス事件後に三崎は不動産会社を辞めて藤堂にも会わなくなるのですが、遠くから藤堂を見守る様子が切ないんです。そして新しい場所で再就職して調査中に、偶然に藤堂と再会します。
危ない目に遭わせたくないから離れたけど、でもずっと一緒にいたい…もうキュンキュンしました。

藤堂の協力もあって大規模な爆破計画を阻止しましたが、事件の黒幕が本当に自爆したのか、身代わりで生き延びたのかは謎のままで終わってました。続編あるかな?

攻めの藤堂がとても魅力的でした。正義感に溢れて真っ直ぐでヒーローの三崎よりヒーローらしい人物でした。三崎の心情を慮り決して無理強いしないで、ずっと待っててくれる優しい日です。そして復讐より人命を優先したダークジャガーの元に、有志を引き連れて救助の応援にもやって来るのです。

二人のセックスシーンは少ないですが、藤堂はエッチの時だけは強引でしつこくて最高でした。

1

やっぱり好きです。

2018年の作品です。元気が欲しい時に読んでいます。読み返すたびに「好きだなあ」と思わされる作品です。なかなか素直になれない受けと、まっすぐな攻め様に萌えます。
受けの三崎の心情が丁寧に描かれていて、何度自分の心を否定しても、やはり藤堂のことが好き、彼に惹かれる気持ちを抑えられないというところが好きです。
攻めの藤堂も、まっすぐで、懐が大きくてとても良い人です。ふたりには、幸せになってほしいです。

脇の小野寺、菅生も大人の男でかっこいいです。
ままはら先生のイラストもぴったりです。

0

思いのほかシリアス

タイトルと麻々原さんの描かれた表紙につられ購入。タイトルからコミカル寄りなストーリーかなと思いつつ読み始めましたが、シリアスムード満載な作品でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。







主人公は三崎。
不動産会社に勤務するリーマン。
が、リーマンというのは表の顔。彼の正体は実は高性能なスーツを身にまとい、事故や災害が起きたときに人々を救出するヒーロー・「ダークジャガー」だ。

正体がばれないよう、リーマンとして過ごす時には常に目立たず、人と関わらない生活を送っている。が、そんな彼に親切にしてくれる人物が。それは同じ会社の同僚の藤堂。三崎とは正反対の、人気者で常に人に囲まれている人物。三崎がどんなに迷惑そうな顔をしても、そっけなくしても、常に三崎のことを気にかけ声をかけてくれる。そんな藤堂を疎ましくも嬉しく思い始める。

が、時を同じくして藤堂に三崎の正体がばれてしまい…。

というお話。

三崎がダークジャガーとして行動するのを援助してくれている人物がいます。
一人は大富豪の小野寺さん。
もう一人は小野寺さんの友人で、優秀な頭脳を持つ科学者の菅生さん。
小野寺さんが金銭面を請け負い、菅生さんがブレインとなり、菅生さんが作ったスーツを着て三崎は「ダークジャガー」として働いている。

三人ともヒーローを必要とする理由があるのですが、これがまたシリアスな理由です。そういったバックボーンがあるため、展開としてはシリアスでガチ系のヒーローもののストーリーでした。

ダークジャガーの目的は、単なる人助けに非ず。

「人間の存在は地球にとって悪である」という信念をもとに、科学力をもってテロを起こそうとしている「エデン」という組織の撲滅です。

人助けとエデン撲滅を目標に行動する彼らですが、そんな彼らに関わってくるのが藤堂。
どんなにそっけなくされても三崎を構い倒す彼の目的は。

藤堂という青年が、クッソカッコいいです。
何か裏があるのかなと思いつつ読み進めましたが、普通に、めっちゃ良い人なんです。まさにわんこ。わんこ攻めの鑑のような青年でした。

ダークジャガーは秘密裏に行動しているため、その存在は都市伝説レベル。
が、藤堂にとっては、ダークジャガーは紛れもなくそこに存在しているヒーローなんですね。

三崎は正義感からヒーローをしているわけではない。
ナチュラルに人助けが出来る藤堂とは違う。と思いつつ「ヒーロー業」をしている。そんな三崎にとっても、藤堂の存在はヒーローだったんじゃないかな。

正体がばれた後、「一度だけ」という約束で自ら藤堂に抱かれる。
それですっぱり縁を切ったはずなのに、それでも藤堂のことを忘れられない。

そんな三崎の想いにちょっと萌えましたが、でも、想いが通じ合った後も甘さは控えめ。

藤堂に被害が及ばないように、迷惑をかけないように、彼の元を離れるから。
その辺りの件が若干くどかった気もしましたが、離ればなれでいても、相手を想う二人の想いの強さに萌えが滾りました。

三崎という青年はツンデレ、というよりもむしろツンツンツンツンでちょびっとデレ、といった感じの青年なので、甘々なストーリーが読みたいのよ!という気分の時はやや不向きかも。反対に言うとツンデレがお好きな方にはお勧めな作品かなと思います。

そんな三崎が、濡れ場の時はめっちゃエロ可愛くなるのが非常にけしからんのです。

で。

とにかく麻々原さんの描かれたイラストが美しいです…!
ヒーロ―スーツはもちろん、ネクタイ姿の普通のスーツ姿も、濡れ場も、とにかくカッコいい。
麻々原さんの挿絵が美しすぎて、萌え度は確実に上がりました。

4

ヒーローの私生活は意外と寂しいものだったりするのです

私はアメコミヒーローの映画なんかが好きで、よく見るんですよね。
主人公が超人的な力を発揮して、素手で車のドアをバリッと剥がしたり、華麗な立ち回りで敵をバッタバタ倒してくのが、血湧き肉躍るみたいな。
今回、まさにそんなお話でした。
ヒーローの私生活が意外と寂しいものだったりする所まで一緒。
まぁ、個人的には過去に囚われて苦悩してる美人受けと言うのは大好物ですけどね(*´▽`*)


内容ですが、世話焼きな職場の先輩・藤堂×しがないサラリーマンを隠れ蓑として、実は人々を守る謎のヒーロー・三崎による、アメコミのようなヒーローものになります。
テロ組織に兄を殺された事から復讐を誓う主人公と、タイトルに反してややシリアスな雰囲気。
独自の理念から、人口の50%殺傷を狙うテロ組織「エデン」との戦いと並行して、ヒーローとして孤独に生きてきた三崎が自身の苦悩を乗り越え、藤堂を受け入れる-。
そして結ばれるまでとなります。

で、こちら失礼ながら、ストーリーとしては凄くありがちと申しますか・・・。
身内を殺されて復讐を誓う主人公に、そんな彼が巷で噂のヒーロー「ダークジャガー」と気付き、理解者となる攻め。
そんな攻めに心を惹かれてゆくものの、自分と関わる事で彼の身に危険が迫る事を恐れ、遠ざけようとする主人公。
なんか、凄く既視感がある。
あと、「エデン」との戦いの結末自体も、なんかアッサリ。
もうちょい、しっかりと掘り下げてもらいたい気がします。

とは言え、キャラクターが凄く魅力的と言うか、個人的に好みのタイプなのです。
そもそもですね、私は洸先生の書く、不器用で意地っ張りな受けが大好きなのです!
彼がヒーローとしての任務と、個人的な復讐心、更に藤堂に対する思慕等で苦悩してるのが萌えて萌えて仕方ない。

また、そんな彼を常に味方として見守り、時には協力者として支える藤堂-。
包容力ありまくりの攻めが素敵なんですよ。
更に、距離を置かなくてはいけない状況で、どうにも辛抱たまらず二人が熱く抱き合ってしまうのにも萌える。
洸先生の受けは、ベッドでも負けず嫌いなのがいいんですよね~(*´▽`*)

まぁそんなワケで、ストーリーとしては若干退屈な部分があるものの、キャラクターはとっても好みで楽しめました。
あと、麻々原先生のイラストによる、ヒーローのコスチュームも素敵でした(*´▽`*)

4

アメコミのヒーローみたい

麻々原先生の挿絵狙いで購入。アベンジャーズの一員か!というようなスーツ着てるんだもの、超楽しみで。コミカル路線かなと思ったら、違いました。BLでコメディじゃないヒーローものって私は初読みな気がする・・。その他諸々やっぱりツッコミたくなってしまったので話的には中立ですが、恋心方面はせつなくてよかったのと、アメコミのようなヒーローものが好きなので萌にしました。「小説Chara掲載分140Pほど+その続き130P+あとがき」です。

ちょっと近未来なんだと思う日本。不動産会社に勤務する三崎は、職場であまり喋らず人付き合いも悪いのに、なぜか人気者の藤堂がよくちょっかいをかけてくるので鬱陶しく感じています。絡んでくる藤堂に文句を言いながら昼食から職場に戻ろうとしたところ、スマホに連絡がはいったため「仕事でこのまま内見に向かう」といって藤堂と別れます。三崎はある財団本部で特殊な仕事をしているため、しばしば呼び出されるのですが、その特殊な仕事というのがあるスーツを着用して事件現場等に赴き、人命救助等を行うというもので・・・とお話は続きます。

攻め受け以外の登場人物は
小野寺(大富豪)、菅生(科学者)、受けの兄(故人)、安西(菅生の知人で、ある組織のリーダー)等々。事件が複数発生するので、関係者はちょこちょこ増えます。

**以下はより内容に触れる感想

前半の事件でくっついたかなと思ったら、後半冒頭、恋心のせつなさmaxなお話でした。ここはめちゃ好きだったー。
ただ、ちょっとだけ近未来という印象だったので、特に前半、ついツッコミしたくなる欲求にあらがえませんでした(´;ω;`) ほんと、その辺りにいる冴えない兄ちゃんがアメコミヒーローよろしくスペシャルスーツ装着★なんてするもんですから、うーん・・・(変身シーンは無いw)。めちゃくちゃカッコいいし、こんな人いたら紫綬褒章もんだろと思うぐらい嬉しいのですが、あまりに身近に感じすぎて、世界に入りきれなかったです。ううーん、後半は萌増量したんだけどなあ、悔しい。

どうやったらもっと萌えたかな?と思って色々考えはしたものの、私の稚拙な頭は能力不足でして。
もうちょっとヒーローの寂寥感を強調する or いっそのことコメディにする or ヒーローを攻めにする or 和風のヒーローにする・・等々(涙)果てしなく妄想が広がって楽しいし、このお話を考えていただいた先生には感謝です!

最後に大好きな麻々原先生の挿絵について少しだけ。小野寺(渋い!スリーピース!)、天才菅生(イケメン白衣!!!)、受けの3人とスーツの絵が1枚ありまして、それが今回の一押し!菅生が格好いいです!

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