……好きになってくれる人なんて、いるわけないんだ。

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表題作片翼の皇子(上)

宥泰誠,24歳,匡祖氏の長
佳宵,18歳,翰帝国皇子

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

鳥と人の間に生まれた異形の子供として、皇子から性奴へ身をやつした佳宵。
心も体も傷ついた少年を、北方民族の長・泰誠は救うことができるのか――。

広大な領土を誇り権力を恣にした翰帝国が衰退の兆しを見せ始めた頃――異形の少年が今夜も貴人の館で賓客に供されていた。少年の名は佳宵。かつては皇子だったが、鳥と不義をなした女の子供として地位を剥奪されて以来、銀髪に特殊な瞳孔、背に羽根が生えた人型の性奴という扱いを受けている。その佳宵が北方の異民族・匡祖氏へ下賜されることに。体のいい厄介払いに、父・帝をいまだ恋い慕う佳宵の心は深く傷つく。長の泰誠は精悍で心優しく、なにくれとなく佳宵を気遣うが、心を閉ざす佳宵は厚意を無にするような行動に出てしまい…。
(出版社より)

作品情報

作品名
片翼の皇子(上)
著者
矢城米花 
イラスト
伊東七つ生 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576110202
2.7

(8)

(0)

萌々

(1)

(5)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
20
評価数
8
平均
2.7 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

一気に2冊行ってしまえる面白さ☆

昨年「汚された聖王子」、その前にも「王子隷属」とファンタジー物語が得意なのか、矢城さんの今回の作品も、
双瞳鳥の血を引くという不義の皇子の、不幸な境遇と、そんな彼に親切にする敵国の長、というファンタジー設定。
しかも皇子は、犯されまくりという、矢城さんお約束展開ながら、安心してワクワクと愉しんで読める本でした。
何かね、すごく面白かったですよー♪♪♪
一気に二冊いけましたからv

何と言っても主人公達それぞれの性格ですね。
それが物語の展開を、気持ちのすれ違いを作っていくのに、上手く作用して全く違和感がない。
帝国の皇帝の寵妃の息子の皇子として生まれた佳宵だが、13歳の時突然背中に片方だけの翼が現れ、髪は銀色、目は赤い光彩に変化してしまったことで、宮廷で飼っていた富をもたらすと言われる双瞳鳥と、妃が交わってできた異形の子として、皇帝から疎んじられ数々の人々に身体をもてあそばれる身となっている。
そんな時、勢力の衰えている帝国を脅かす匈奴の有力一族匡祖氏の長に貢物として渡されることになる佳宵。
しかし、匡祖氏の泰誠は、佳宵を蔑むでもなく、彼を慮ってとても親切にするのです。
しかし、数々の裏切りと甘い言葉に裏があることを見てきた佳宵は優しい匡誠に素直になることが出来ず、突っぱねることしかできない。

この佳宵の皇子として育った世間知らずな面と、慰み者にされても失わなかったプライド。
優しくされても素直になれない影にある、不安と恐れと淋しさ。
そんなものが、とても解りやすいのです。
一方泰誠は、ちょっと疎い人?というか色恋に疎い人だったんですねww
他の男達が、性の対象として佳宵を見るのに彼は、佳宵のツンツンの姿を子供が拗ねているようなものだと勘違いして、至極丁寧に、親切に扱うのです。
この泰誠の佳宵の生い立ちを知らないが故の事が後後の事件に関係してくるのですがww
でも、こうした色恋に疎いからこそ、民に平等でわけへだてのない態度でみなに慕われる素地をつくっているのだとも思えます。
その後、佳宵と交わった事で判明する奇跡により、妬みそねみが発生し、泰誠も自我に目覚めてしまうからです。
この両者の性格設定があればこそで、思わず上手いな~と思った所以です。

勿論、エロも充実しておりますw
冒頭はエロジジィに犯される佳宵・・・そういえば前作は70歳攻めだったしv
そして、お約束の触手プレイw
怒った泰誠に凌辱されちゃう佳宵。
捕えられた先での凌辱強姦、輪姦。
でも、何故か余りカワイソウに見えないのは何故?

さて、お話は帝国に囚われ離れ離れになる泰誠と佳宵。
次はどんな試練がまちうけているのでしょうかww

2

下巻を用意してから!

 広大な領土を誇り、権力を恣にした翰帝国。
 佳宵は、その帝国の皇子だったけれど、十三歳の時に、異形の姿となってからというもの、貴人の館で、賓客に供されるようになってしまう。
 佳宵は、銀髪に特殊な眼光をしていて、背に羽が生えてしまっていたのだ。それは、佳宵の母親が、鳥と不義をなした証でもあった。
 それ以来、性奴として扱われる佳宵であったが、国の危機により、北方の異民族・匡祖氏へ下賜されることになる。
 体のいい厄介払いに、父に優しくされた記憶にすがるしかない佳宵の心は深く傷つく。おまけに、北方の民族は野蛮な一族であると吹き込まれた佳宵には、恐怖の対象でしかない。
 いやいやながらも、拒否権のない佳宵は、北方へと赴くしかなく、長である泰誠の元に囲われることになる。
 ところが、泰誠は佳宵の予想とは違い、精悍で心優しい男であり、なにくれとなく佳宵を気遣う。
 けれど、長らく人に優しくされたことなどなかった佳宵はその行為をどう受け止めてよいのかわからず、泰誠の行為を無にする行動に出てしまう。
 すると今まで良好な関係を築いていたのにも関わらず、一気に二人の関係は悪化してしまう。
 泰誠は、佳宵を犯し、囲うことで自分の鬱憤を晴らそうとするけれどまったくすっきりしない。
 一方の佳宵は、再びやってきた悪夢のような日々に、「やはり」という思いしか抱けずにいた。

 という話でした。
 せっかく、つらいところから出て行けたのに、すっかりつらいところの環境に慣れてしまっていた佳宵は、つらくないところでどうやって振る舞っていいかわからなくて、ついつい余計なことを言ってしまって、泰誠を怒らせて。
 けど結局、泰誠が自分の本当の気持ちに気が付いて、佳宵にそれを告げようとしたところで、火事が起こって、その隙に佳宵は攫われてしまう。
 泰誠は結局、自分ひとりで佳宵を助けに行くけれど、敵に囲まれて、絶体絶命のピンチを迎える、というところで終わっています。
 思わず「続きをくれ!!」と叫びたくなってしまうレベルです。

 なので、この本を読むときは必ず、続きを用意してから読んでください。
 かなり凄惨なお話ですが、その分だけ救いはあって……

 ファンタジーな鬼畜めBLが好きな方にはかなりオススメだと思います。

0

前半戦

先月読んだのに、レビューが今頃になってしまいました。
矢城米花さんのファンタジー大作!上下同時発売だなんて・・・・
嬉しすぎるっ(⊃∀`* )
上下別で、期間あいちゃうと前の話忘れるんだよね(鳥頭だから

お話の主人公は、なんと鳥人間!!
鳥と人間の合いの子なのであります。
そもそもは、王様の息子としてうまれ、皇子として暮らしてきた
ところがある日突然、背中から翼が生え、目の色が変わる。
その日から生活は一変した。
自分以外のしかも人以外のものと結ばれて生まれた子供など・・・
家臣たちの性奴隷としての日々。
無残!
そしてとある国の性奴隷、ペットとして謙譲されることに~・・
残虐無比なエロエロが見ものの矢城作品ですが
今回も爺さんたちに犯されそして~な展開が美味しかった
お決まりの触手プレイも勿論ございまっせ( *´艸`)
ココからですね、攻との性的関係。
一回やればもぉとめどなくなってまいります。
いかに親切に、爽やかな攻なのでいつになったらなんて思ってましたが。
一度気がふれてヤってしまったからにはとめどなく。
後、攻の見ている前での輪姦シーン有。

と、プレイてんこ盛りだったのですが
なぜこんなに萌えない('・c_・` ;)
そんな雑感でした。
プレイ内容、エロのコユさ。恋愛感情の芽生え。
もろもろいつものお決まりパターンではあるのですが
そこが一番残念な今作でした

1

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