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原作既読です。
原作のほうは、スズキと第二王子・ハーリドの心の交流を、プラトニックに描いている良作ですが、その雰囲気はこちらにも受け継がれているなと感じました。
ハーリド役の小西さんの演技が特に良かったです。ハーリドは、年下ながら、そうとは思えないほどに包容力があり、忍耐強く、男前な攻めなのですが、小西さんの声にぴったりだと思いました。
それと、弟王子のミシャーリも、無邪気さでやっぱりかわいかったです。
本作は、言葉が通じないながらも、一緒に暮らすことでどんどん心の距離を縮めていく物語なのですが、片言を上手く使うことで、両者のつたないやりとりをうまく表現しているなと感じました。
原作未読です。いつか読みたいと思いつつ、ドラマCDだけ楽しんでいます。
ストーリーが好きで、切ないのに愛が溢れている王子がとてもカッコいいのです。
こんなに素敵な王子がいて、良いの?最高では?再会時の彼に惚れます。
王子の友人役のおのゆーファンなので、おのゆー好きにも聴いてもらいたい!!
さらっとしてて、優しいお声が素敵でした。このお声、もっと聴きたかった。
ミシャーリも、ほんと可愛いし、もちろん梶君もいい。
何度聞いても楽しめる作品です。原作も読みたいと思います。
アラブものは結構好きです。
王道で、あり得ない設定もぶっ飛んだ展開もそんな部分を楽しめるくらい好きです。
ところが今まで知っているアラブものの常識を裏切るこの作品も好きになりました。
借金のカタに拉致されオークションに、そして王子に買われて監禁されて…ときたら次は強引に体を奪われるも最後は心から結ばれラブ甘溺愛路線かと思いきや、何度か逃亡未遂を繰り返しながら買った第二皇子ハーリドは手も出さず末弟の遊び相手をさせるだけなんですね。
ハーリドの兄である第一皇子トルーキが最低なヤツでしょうもない小さい男です。
なんでも持っているくせに他人が信用できないから裏切らないことを確認するために一番大事なものを取り上げて反応を見ることを繰り返す。
その最大の被害者が人望も能力もあるハーリドで、幼い頃から大切なものが奪われる悲しいエピソードには涙を誘われます。
幼い頃トラックが好きだったハーリドが大人になって「鈴木」に執着してしまったというのがどんな種類のトラックか想像できて面白いです。
鈴木が帰国後ハーリドのそばに行くための努力をする姿が良かったです。
不真面目だった大学生活も改めて興味もなかったゼミの研究にも真面目に取り組みバイトに励む日常で、カウントダウンしながらハーリドに再会が叶うというシーンが好きです。
原作既読
音楽がまるでハリウッドのファンタジー系映画のように壮大で、あるいはミュージカル映画のようにキュートでわかりやすい。
原作がシンプルで書き込まない絵柄であることを踏まえて、あえてCDでは音楽で華やかさをプラスしていて、原作を知らなくても物語の展開が音楽を聴いているだけでわかる仕組みになっている。
セリフのやりとりは山中ヒコ先生独特のギャグセンスやセンチメンタリズムが損なわれることなく成立していて。
特に梶君がとても気を配って鈴木を演じているのが良く伝わってくる。
小西さんの王子の切なさ、やるせなさがまた胸を打つ。「これは惚れるよなあ…」と思う。
代永さんのミシャーリは凶悪なほどおバカでかわいい。
ラストの「あと何分。何秒。~」という演出がまた映画によくある手法で。
これがまたニクイ♡ どこまでも映画的な一枚だなあと思う。
原作ファンはもとより、映画ファンはぜひ聴いてほしい一枚。
トークでは代永君の梶君への愛情がバレていて、とても微笑ましい。
簡単に言えばアラブ系の王子とその奴隷になった学生との物語ということになるのだけれども。
このアラブはいわゆる王道アラブとはまるで違う。
ハーリド王子は俺様じゃないし、媚薬は使わないし、奴隷を凌辱したりしない。
非常に好青年な王子なのですよ。
ただ、兄には逆らえないから、鈴木を返してやれないというだけで。
それでさえも、いざとなれば自分の気持ちというか鈴木の気持ちを優先させるし。
トルーキに買われていたらそれこそ王道アラブな道(ただし、2人の間に愛は生まれないと思うが)になってたんでしょうが、そうはなりませんでした。
なので、王道アラブを求める人にとってはまるで違うと感じられると思います。
フツーにせつない恋物語といった感じなので。
梶くんの演じる鈴木は気が付けばアラブの奴隷な展開だけども、どこか悲壮感みたいなのはなく明るい。
奴隷ってことは夜伽とか言いつけられちゃう系かと内心で考えたりするのも、いろいろ自分でツッコミが入ったり。
何度も逃げようとするけれど、ハーリドに惹かれる部分があったりで。
前夜の必死感とかいいな。
一方のコニタン(小西さん)のハーリドは常にやさしいトーンの見守る系というか慈しんでる感じ。
鈴木のことを大切にしたいのが透けて見えるし、ミシャーリにとってもすごくイイ兄なんだろうと感じさせられる。
そんな2人もよかったのですが、今回個人的にすげーと思ったのがミシャーリ役の代永くん。
8歳のミシャーリは元気な少年。
鈴木に日本語教えてもらったりするんだけども、はしゃいでたり無邪気だったりがすっごいかわいい。
全く子供にしか聞こえず違和感がない。
むしろ、代永くんどんな顔してこんな声出してんだ?とか思っちゃうくらい自然。
ホント、かわいすぎでした。
フリトは代永くん司会で、梶くんとコニタン。
ラジオも一緒にやってる代永くんと梶くんを見守るコニタン。
梶くんが代永くんのことを「ウィング」って呼んだのを聞いて、「ウィングって呼ばれてんの?」聞いてみるコニタン。
梶くんとコニタンは本編の片言での喋りの中にどうやって感情を乗せようかと苦労。
代永くんは「女の子にならないように」とダメ出しを食らう。
5歳の子供も演じたことのある代永くん。
喋りがどこかおばさんぽくなってしまう代永くん。
どうしても女性…。
ちょいちょい梶くんに対して上からな代永くん。
締める時も「お相手は小西さんと梶と…」って呼び捨て!?
当然突っ込まれてましたが。
代永くんいじりなフリトなのでした。