王子と小鳥

王子と小鳥
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神44
  • 萌×222
  • 萌22
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
28
得点
381
評価数
97
平均
4 / 5
神率
45.4%
原作
 
媒体
BL漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス Cita Citaシリーズ
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784832286320

あらすじ

貧乏美大生・鈴木圭一が目覚めると、そこは砂漠の国のオークション会場だった。
借金のカタに奴隷として出品された彼が、強欲な第一王子の手におちようとしたその時、その弟であるハーリド第二王子によって買い上げられる。
ハーリドの奴隷となった鈴木は日々逃亡を企てるが、王子の優しさに少しずつ惹かれはじめ・・・。
表題作他、心の欠けた大人と、彼に買われた少年の恋を描く「淋しさの値段」を収録。
苦悩しながらも真実の愛を手に入れる恋人たちのドラマチックコミックス!?
王子と鈴木の後日談描き下ろし付き。
出版社より

表題作王子と小鳥

ハーリド,砂漠の国第二王子
鈴木,日本人奴隷

その他の収録作品

  • 淋しさの値段
  • 王子と小鳥 その後

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数28

行間を読ませるにもちょっと無理がある

 あえて読者に行間を読ませるように多くを描かない作品もあるかと思いますが、この作品では私は山中先生がそういう意図を持っていたようには思えず、ただ心情描写が不足していたように感じてしまいました。アラブの王子である攻めと、借金を背負って人身売買オークションにかけられ王子に買われた受けという王道の設定を用いる分、重厚感や淫靡さを出さずに先生独特の爽やかで軽い雰囲気で描くことで、典型的なアラブものとは一線を画していたようには思います。しかし、それが前面に出過ぎて、王子のハーリドがどう受けの鈴木に愛情を持つようになっていったのか、私には読み取れませんでした。

 コマとコマの繋ぎも所々分かりにくいと感じることがあり、自分が読み飛ばしてしまったページやコマ、台詞があったのかな?と前の場面に戻って読み直すことも何度かありました。セックス三昧じゃないアラブものは斬新でその世界観は好きだったんですが、心情描写の粗さやコマ同士の繋ぎの違和感がどうしても気になってしまい、2人の関係に感情移入することが難しかったです。最後、ハーリドが自分の保身を考えず鈴木を守る決断をしたところはすごく良かったんですが、結局短期間の謹慎だけで済んでしまったので、その決断の重みも失われてしまった気がします。

0

何度も読み返す

甘さと切なさに異国のスパイスでとても素敵な一冊。
山中さんのはかなり覚悟してから読まないと心を痛める本も少なくないのですが、これは切なさのバランスが良いので何度も手に取ってしまいます。
アラブの王子様と奴隷の日本人という凄い設定です。良い!
王子が素敵すぎでした(吐血)
ええもうパーフェクト超人です。欠点は次男って事だけ。あなたが長男だったらかの国はさらなる発展を…いや、そうなるとスズキと出会えなかった!
奴隷ボーイ、スズキも最初はパッとしないのですが、徐々に良さが現れて王子をほだすほどほっこりさせてくれます。
山中さんの本はふと一冊読んでしまうとあるだけ引っ張りだして読み返してしまう、恐ろしい求心力がありますね。

2

王子が素敵すぎる

借金のすえに異国の奴隷市場で売られ、奴隷になった日本人の圭一。競り落としたのはハーリド第二王子。

アラブ攻めだけど、一般的にイメージされる傲慢俺様なアラブ攻めじゃありません。
言葉が通じない二人が、言葉の上達とともに少しずつ惹かれあっていくのもいいし、圭一のことを愛するようになった王子はベッドを共にしながらも手を出してこないところもいい。奴隷ではなく一人の人間として尊重していて心砕く様が読んでてとにかく萌えます。

王宮が舞台ということもあり、ハーリド第二王子以外にも兄である皇太子殿下も時々登場するのですが、まぁこいつがふてぶてしく愚鈍な面構えをしていて、胸糞悪くなります。振る舞いも卑劣で弟たちは自分に絶対逆らえない、逆らうのは罪になるということを承知のうえで、彼らが大切にしている宝物を力尽くで奪いあげるような輩です。

ハーリド第二王子はそんな兄のもとで育ってきたこともあり、自分のお気に入りが取り上げられそうになったら、わざと窓から投げ捨てて壊すといった術を身につけて育ったのですが、欲深い皇太子は、圭一にも目をつけ自分に渡すように要求してくるんです。手渡すのか、その前に壊すのか…。

ハーリド第二王子が出した答えは…これぞ愛だよねぇと。ウルウルきます。

奴隷になるまでの経緯などツッコミどころは少々あるのだけど、王子がかっこいいので目を瞑ります。
そして卑劣な皇太子に制裁を!とつい思ってしまうのだけど何も起きません。でもそこがかえって日本の常識が通じない異国である事を思い出させてくれるのでそれで良かったと思います。

本編の切ない余韻も素敵だし、書き下ろしで再会という希望が見えて 一冊の作品として充分完成されているのですが、同人誌「涙三滴、薔薇の花びら」で再会までの過程が詳しく描かれているそうで(絶品の再会シーンらしい)それを知ってしまったら、やはりそちらも読んでみたいなと思うわけで…。それが収録されていればなぁと思いました。


ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
アラブ攻めですけど、王子がそういった一般的なアラブ攻め属性・判りやすい記号を持つ人物ではなくただの愛を知って愛に悩んだ一人の男として描かれており、そういう人物がアラブっぽい(正しいのかは別として)独特の背景で苦しむさまが描かれていたように感じます。だからアラブ攻めと言ってよいものか悩むのですが…。とにかく王子が素敵でした。
教えてくださり本当にありがとうございました。

3

余韻 はんぱねー

おかしいなあ、今日は笑い転げる作品を読む予定だったのに。
本棚整理中に出てきた山中先生の「500年の営み」
夢中になって再読、たりねーと思って、ひっぱりだした当作を再読。
どっちの作品も落涙もの。
どうしようもなく記憶に残る一冊には間違いないので神。

アラブにハマっていた時に、当作に到達。
もちろん、王道アラブしか知らなかったので、最初はびっくり。

万人受けする絵ではないだろう・・と思います。
そして、万人受けする話運びでもないだろう とも思います。
でも、私、この作品、大好き。
偶然の出会いで、かつ王道アラブでは全くない作品でしたが、
一気に山中先生の他作品をあさるようになりました。

弱いんです、この攻めさんみたいな、控えめ、じんわり攻め系。
最後、受けさんに向かって「お前を窓から投げ捨てる訳にはいかない」という
彼の背中とその愛情に号泣。
そして、「えーーーーーーちょっとまってお願い」的なところで
終わってしまい、
余韻というか放り出され感というか、そういうものが半端ないです。
ううう。唸るしかない状況。

前回読んだ時も検索しました。
同人誌の方で続き?関連作?があり、
読みたくて読みたくてしょうがなくなり、今回も本屋検索。
そしてpriceをみて、ため息・・・(すいません BL貧乏なもので)
はー電子本サイトさん、、、お願い。掲載して・・・・(涙)

そうです、余韻(としておく)半端ない という本なので、
そういう終わり方でも大丈夫かどうか、読む前に十分ご確認ください(笑)
海で溺れてる時に海水飲んじゃった 的な渇望感を味わえます!

7

孤独な2人が惹かれ合うファンタジー作

いわゆるアラブ物、奴隷物とは一味違って、優しい雰囲気の漂う独特の世界観でした。
色々突っ込みどころを挙げたらキリがないと思いますが、私は好きです。
まずなんといっても攻めの第二王子がカッコ良すぎる!!
受けを傷つけたくないといういじらしさ、包容力がはんぱない!
お祖父ちゃんのことを恋人と間違ってヤキモチ妬いてるところもとても可愛かったです。
兄に従うことが絶対の世界で、これまでもずっと諦めてきた攻めと、お祖父さんがなくなり天涯孤独の受け。
お互いの孤独が孤独を呼んだのでしょうか。
教えを破って兄に背いてまで受けを守った攻めの器の大きさに惚れ惚れ。
もっとラブラブなところが見たいくらいでした。

0

(・ω・)?

そもそも中山ヒコさんの作品に強烈な萌えを求めちゃいませんが、この作品はそれにしても上滑り感が強すぎました。濃厚なラブとエロスあってこそのアラブものでしょう!と主張するほどアラブもの推しでもないけどさぁ…。途中、どこかでごっそりページを読み飛ばしたかと思うほど、ハーリドがスズキに愛を告白する展開が急に出てきて、素で (・ω・)? こんな顔になりました。

…それにしても、こういうふんわりしたお話を高評価できない自分はちょっと冷たい人間な気がしてしまうなぁ(笑) ミシャーリが可愛かったので★1つプラスです。

0

ストーリーは好きさ!

レビューや、評価を見て購入しましたが………(-_-;)


表紙や、1ページ目の絵がとても綺麗!
ストーリーも、とても良いなぁ〜♪と感じました。

ただ、、、本文に入ると絵が残念な感じ。
とても、スッキリなシンプルな絵かなと………。

ストーリーは、とても好きですが「萌」は感じられず……………
入りきれなかったです。




0

翼を与えられた小鳥の寓話

手元にあるコミックスの中でも、
今作ほど美しいと思える表紙は他にありません。
ふたりの姿がとても美しい、その一言に尽きます。

とある砂漠の国のオークションに出品された日本人・スズキは
最愛にして唯一の肉親・祖父を亡くし、
その祖父が残した借金を抱え、異国の地に売り飛ばされた身の上。
危ういところを第二王子・ハーリドに救われ(奴隷として買われ)たけど
スズキが考えるのは、脱走して日本に帰ることだった。

一方のハーリド王子は、家族もいて、何でも手に入る身分だけど
大切なものを持つことを許されていなかった。
それを取り上げる権力=第一王子の兄が、彼のそばにあったから。
彼はいつも、大切なものを自分の手で窓から投げ捨てて壊してきた。
奪われるよりずっとましだったのだ。

そんなふたりがお互いの事を知っていく内に、
王子と奴隷としてではない、特別な感情が芽生えていく。
でも、それさえも兄に奪われることになり―

強く心に残ったのは、
ハーリド王子の強さと優しさ、そしてそれ以上に
スズキに対して純粋な気持ちを持っているところ。
スズキへの愛情に気づいても、中々手を出せずにいたり
自分の国の一番美しい景色を見せるために、砂漠デートに連れ出したりと
とにかくピュアで、顔を赤らめる姿がすごく微笑ましい。
一国の王子として、弟や兄として、強く優しい有能な彼が
好きな人の前では純粋なただの男、そんなギャップにグッときました。

スズキに関しては、可愛らしい容貌とは裏腹に
彼の強さと頑なさがとても美しいと思いました。
日本に帰ることを諦めない屈強な心。
そして、どんなに責め立てたい境遇に置かれても―
例えば、好きな人の兄の元へ奴隷として行かなければならなくとも
彼は決して誰も責めない、すごく強い人間です。

王子が選択した結末は、翼を奪われた小鳥にもう一度
翼を与えたもののように思えました。
窓から投げ捨てられたとしても、飛んでいける翼。
そして、描き下ろしで与えられた希望は、読者にとって、
書き手からのとても嬉しい贈り物となります。
まるで異国の地の美しい寓話のような物語でした。

もう一篇の収録作品も短いながら読み応えがあり、
山中ヒコさんは、色々な設定や表現で
読み手を魅了される素敵な作家さんだなあ、と
ますます虜になってしまいました。

5

攻め様が魅力的!

カップリングとしては、アラブの第二王子×日本人奴隷なのですが、エロはほとんどありません。プラトニックなBLが好きな方におすすめ。

特に、攻め様の弟王子が全体を通して出てくるのですが、この弟王子がとてもかわいい!!

そして、その弟王子を可愛がり、成長を見守る攻め様。受けに腕枕をしつつ、その寝顔をじっと見守る攻め様。年下なのに包容力のある攻め様がとにかく魅力的でたまらない!!全体を通して、男前な攻め様の魅力のとりこになった作品でした。

3

ポキメン!

明確な終わりがあるわけではなく、じっとりと余韻が残る作品です。
はじめはさらりと読み終えてしまいましたが、二度、三度と読み返すたびに味わい深くなります。
表題作ともうひとつのお話、あわせて二編で一冊になっておりますが、8割方この「王子と小鳥」です。ハーリド殿下が脱ぎもしないのに異様な色気と眼光をもって、読み手を射抜いてくださりますカッコいい…。

[王子と小鳥]
ポキメン!(合言葉)
ミシャーリ殿下が可愛らしいのなんの…将来ポキチューもしくはポンギラスになりたいだなんてもうそれがとんでもなく愛おしい。彼はこの作品のなかでいいスパイスになっていて、心がかっさらわれます。
ハーリド殿下はどうしてスズキに手を出さず、恋愛下手のようにただ見ているだけの人なんだろうと不思議だったのですが、書き下ろしで判明した『年下攻め』ゆえなんですね! これは逆に年下攻めだと知らない方が後々納得できますし、ハーリド殿下が可愛らしく思える要素になると感じます。
ハーリドがなぜスズキに惹かれたのかは明らかにされておりませんし、スズキが賭けられていた兄主催のセリで一目ぼれしたのかどうかも定かではありません。(やや現実味のない始まり方をする話ですが、ここで受け入れられないとすべてアウトだと思います。)
なんとなく、生涯逆らえない兄に対する諦め等を抱いている様子が伺えるところから、もしかしたら兄が不要だとしたものを受け取ることも義理だったのかもしれない…と考えました。プラスアルファで、嫌な見た目でもないし…とか。庇護欲が沸いたのかな、とも。
聡い人であるからこそ、自分の立場を達観しているように見えました。
そんな彼が唯一といっていいほど、守りたくなった彼の大切な小鳥がスズキなのでしょう。どこかで、籠の鳥にしておいてはいけないと思っていただろうし、かと言って見せびらかせるものでもないであろうし、と。
お話の冒頭で自らの婚約者を兄に推挙するワンシーンが織り込まれていましたから、やはり兄に対する諦めや、自身の立場の在り方も考えてしまうんでしょうね。どこかで、ハーリド自身が、他人は自分だけを選んでほしい気持ちもあったのかもしれない。
あまり多くを描かれなかったからこそ、悶々と掻き立てられるものがあります。
デートで砂漠を見せたハーリドのうぶさはとてもかわいいんです。スズキに余裕がみえるのも、ここが年の功というか。(っていうほど年上なわけではないけれど……余裕を感じます)
そうしてほんとうに最後、体を重ねたふたりの愛よりも焦りと悲しみが勝る情事は、決してページ数が多くないのにも関わらずひどく情熱的でした。
覚悟を決めたスズキは彼らしい気の強さがあって、なにがなんでも繋がるんだと慣れもしないことを頑張っている。そういった点も、ハーリドがスズキに惹かれた要因なのでしょう。

大切だったスズキのトラックを窓から投げ捨てたハーリド。トラックをもらったがために、兄の怒りに触れ大切な人を痛めつけられたハーリド。
今まで兄には逆らわず、ただ黙って従い抗わなかったハーリドが、唯一スズキのことだけは守ってくれた……愛してしまったから、大切だから。ゆっくり読むと、ほんとうにキリキリと締め付けられます。

本編終了時はきっと、謹慎中の姿なのでしょう。
そうして描き下ろしの彼は、迎えに来てくれたに違いありません。
スズキが あいにいく って言っていたのにね。我慢できなかったのかな。
ハーリド、スズキに対しては子供みたいになりますもの。彼の大切な小鳥、手の中で震える小鳥。ふたりのその後を願いたくなる作品です。

[淋しさの値段]
こちらもまた余韻の残るお話でした。
思い出には値段はつけられませんし、記憶は買えるものではないです。だから、それに関連付けられるなにかで心の穴を埋めているんでしょう。
斎藤さんはきっと孤独な人で、寂しいことを「寂しい」とわからない人なんだろうな。
そばに居てあげてほしい。そうして、誰かは確実に傍らに居てくれる、そんな安心感で満たしてあげられたら、もっと良いんだろうな…。

山中先生らしい絶妙な間が作品の深さを増しています。
それぞれのその後を個人的に妄想し、補完しつつ楽しみました。殿下、薔薇が似合いすぎます。

2

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ