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表題作運命の男

藤堂哲明
イベント企画会社のワンマンで型破りな社長
伊織真幸
攻様を公私ともに支える片腕的存在の秘書

あらすじ

学生時代から何かとライバルとして競い合ってきた藤堂哲明と伊織真幸。だが大学卒業と同時に藤堂が興したイベント企画会社に誘われて入社し、以来十年近く伊織は秘書として公私共に藤堂をサポートしてきた。ワンマンで破天荒な社長を支える冷静沈着で有能な秘書---誰の目にもそう見える伊織の、だが本心を知る者はいない。長い間心に秘め続けてきた藤堂への思いが、あふれそうになっていることを…。
(出版社より)

作品情報

作品名
運命の男
著者
五条レナ 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778110987
3.5

(39)

(6)

萌々

(15)

(15)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
137
評価数
39
平均
3.5 / 5
神率
15.4%

レビュー投稿数10

途中で気持ちが離れてしまった

うーん、文章の書き方も設定もキャラも話の進み方も嫌いじゃないし、むしろ好きなはずなのに、途中から伊織の気持ちについて行けなくなってしまい、萌え切れませんでした。

よくある(悪い意味ではなく王道という意味で)攻めからの告白を信じられずに逃げる受け、という構図の今作。
自分なりに、あぁなるほど、この告白で伊織は藤堂の気持ちを受け入れるんだな、と思ったシーンがあったのですが、そこでも伊織は逃げ出してしまうんですね。そこから伊織へ感情移入できなくなってしまいました。
その後の嘘の結婚式で2人がやっと心通わせるんですが、うーん、伊織の気持ちがよくわからない…。
ツンツンして去勢をはってるキャラは好きなんですが、なぜか今作ではそこまで私にヒットせず…。

個人的には色々と惜しい作品でした。

0

スーツ姿の男達のカッコ良さ(*ˊᗜˋ)

こちら、甘さより男のプライドとかかっこ良さとか、硬質な感じを受けるお話でした。

受け様の伊織には、学生時代からの自他ともに認める好敵手がいる。
それが攻め様である藤堂。
今ではイベント企画会社のやり手の社長となり、伊織は藤堂を完璧にサポートする秘書となって常に隣にいた。

でも伊織は、密かに藤堂へ時別な気持ちを寄せていて、その想いを隠し続けるのが辛くなってきていて。


甘い方が好みなので、途中まで、う〜ん(^_^;)
伊織、いろいろ抱え込みすぎてんだもん。
藤堂は無自覚に伊織に執着しまくりだし。

受け様好きとしては、部屋に軟禁しようとした藤堂を出し抜いて、きっちり鍵を見つけて部屋から出ていく伊織がカッコよくて、ピューって口笛吹きたくなった(° з°)~♪

藤堂への恋心を拗らせまくっていた伊織。
そんな頑なになっていた伊織へ、最後のチャンスをくれ、と賭けを挑み、断られたら「俺はどうすればいい?」と、癇癪をおこす藤堂に、めっちゃきゅん(≧∇≦)

どうしても受け様が欲しいだって喚いてる攻め様の姿、たまらなく萌えです(´ω`)
もう何度でも読み直しては、その姿を妄想してにやにやしちゃいます。


イラストは円陣闇丸先生。
いやもう、スーツ姿の2人がめっちゃかっこいい!!
病室で伊織の手を握りしめる藤堂もステキ\(^o^)/

0

最強のカップル

対等に競い合う男同士の間に生まれる恋愛ほど萌える要素はないなあと実感した作品です。
今作では社長と秘書という関係で、立場上主と従という関係になりますが、役割分担としてそうなってはいてもどちらが上でも下でもなくお互いを補いあう完璧なbetter halfだと思いました。
だから、伊織が藤堂に対して自分の半分だと感じていたように(最後には自分の全部だと言い出すのですけどね)藤堂も自分の半分なんだと自覚した時、仕事上の有能な人材であること以上になくてはならない存在なのだという結論に達したんだと思います。
早々に自覚して、大学時代に賭けにわざと負けてまで藤堂の補佐役として付いて行く決心をした伊織と違って、うーんと鈍かった藤堂でしたが、スタートが遅れた分を取り戻すかのようにめっためたに夢中になってしまうところがおもしろかったです。
伊織は対等に競える好敵手と認識していた相手にそれだけではない思いを自覚して以来一度としてその思いが満たされる時が来ることを期待していないし想像すらしていないというところが読んでいて不憫で寂しくなりました。
見返りを求めずに無償の愛を捧げて生涯付いて行くことを心に決めている強いところに惹かれます。
一人でいられないから相手を求めるのではなく、一人でもできることを二人でやることで何倍にもパワーアップする最強のカップルだと思いました。

1

仕事のデキる男達(社長×秘書)の恋

丸ごと1冊表題作です。
伊織(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

伊織は大学時代から一途に藤堂(攻め)を慕い、仕事のパートナーとして支えています。藤堂は会社のために結婚をしようとしますし、伊織にも同様に結婚を勧めるような仕事一筋の男です。伊織の気持ちを知っている黒部の脅迫を振り払うために、伊織は藤堂にゲイであることをバラしますが、それを知った藤堂は伊織に抱かせろと迫り…という話です。

藤堂は傲慢なオレ様です。読んでいて笑ってしまうくらい伊織の言うこと全然聞きません。一度きりは嫌だ、キスは止せも無視。ですが、腹の立つような子供のワガママぶりでなく、「欲しいから寄越せ」と伊織を欲している心情が透けて見えるので、読んでいてニヤけてしまいました。仕事と同様に強引に推し進めていき、結婚を止めてもいいと迫る藤堂に、強情な伊織がいつ折れて両思いになるのかが楽しみで、あまり切なさは感じませんでした。

リーマンもの、仕事のデキる男達、長い片思い、対等な大人同士の恋、オレ様な攻め社長、いじっぱりな美人受け秘書がお好きな方にお勧めです。至る場面で仕事が絡んでいるので、私は仕事と恋愛が同割合くらいの印象でした。

4

これぞ理想の吐息系

いきなり即物的な話で恐縮ですが、喘ぎだけでなく絡みのシーン全体が、近年稀に見る超好みな描かれ方だったので、ついタイトルにしてしまいました。

無駄を排したシンプルな文体ながら、スーツの衣擦れの音が聞こえてくるような、ストイックな色気漂う描写で、そうそうこういうのが読みたかったんたんだよ!と頷くことしきり。
絡みのシーンが、それ以外のシーンの静謐さを崩していないところが素晴らしいです。

そして、吐息系喘ぎの色っぽさ。
テンションの高い派手な喘ぎ台詞も別枠で好きですが、
耐え切れずに時々漏れるくらいの喘ぎが理想なので(特に男前受けは)
このくらいの控えめな喘ぎで、尚且つエロイというだけで最高に萌えでした。

話としては、結婚しても俺たちの関係はバレずにやってこうぜ…という攻めのノリにおいおいとは思うものの、無自覚に受けに惚れてるのが丸分かりなのと、受けが結構頑張って攻めを拒絶しているので、それほど嫌な感じはしませんでした。

ワンマンで破天荒な社長・藤堂×冷静沈着な秘書・伊織。
伊織は藤堂に学生時代から片思いしているが、あるときゲイであると藤堂にバレる。
興味をもった藤堂に求められるまま関係を持ってしまい、
なおも誘ってくる藤堂を拒絶する伊織だが、藤堂は諦めず伊織に迫り…という話。

この押し問答といい、絡みのシーンといい、お互い相手に媚びたりせず、いざという時は拳も辞さないガチ感が良いです。
特に藤堂が伊織を拘束して無理やり致すシーンは、殴り合いの末負けて征服されるも、その後自力で鍵を見つけて脱出する伊織…と、最後まで矜持を失わないところがかっこいい。

結局、藤堂も学生時代から無意識のうちに伊織が気になっていて、実はラブラブだったというお話なのですが。
それを直接言葉で表すのではなく、学生時代ライバルだった頃のように「賭け」でクールに決めようぜ…と最後まで様式美にこだわるところに、男のロマンチシズム?美学?のようなものを感じました。

伊織の藤堂への健気な片思い、藤堂の伊織への得体のしれない執着(どう見ても恋ですが)など、ウェットな部分もありながら、硬質な文章のためか、感傷的になりすぎないのが非常に良いバランスの作品でした。

2

神評価ではないのに何度も読み返している本

こちらの内容はリーマンもので、男らしい攻め×綺麗受けのお話でした。
それにしても無自覚な攻めの、その無自覚ぶりが凄すぎる!!
おまいは受けのこと、どう考えても好きだよね?なぜ気づかないし!?と。

伊織が男も行ける人間だと分かった途端にナニしようと思う藤堂はどう考えてもオカシイです。
あんた無自覚な┌(┌^o^)┐バイだよ!
でも伊織限定みたいだけどねッ
しかも「なんで女よりいいんだ」とつぶやく藤堂、完全にはまってるでしょ早く気づいてッ!

あぁそれにしても円陣闇丸様のイラストが激萌えです!眼福です。

3

男の話。

 高校生の時から何かとライバルとして競い合ってきた藤堂哲明と伊織真幸。
 だが、卒業間際に、藤堂とした賭けに伊織が負けて、大学卒業と同時に藤堂が起こしたイベント企画会社に誘われて入社してから、二人の関係は変わった。
 伊織は、以来十年近く秘書として公私共に藤堂をサポートしてきたのだった。内心の想いを秘めたまま。
 ワンマンで破天荒な社長を支える冷静沈着で、有能な秘書――誰の目にもそう見える伊織だったが、実は、藤堂への想いをずっと隠していた。
 そんな藤堂に伊織は、会社を大きくするための手段として、結婚を薦める。
 相手に選んだのは、今は引退したものの大きな影響力を持つ、元政治家の孫娘。
 相手にとっては不足はなく、伊織にとっても納得の上の結論だった。
 ところが、藤堂に、その孫娘の友人と結婚するよう言われたことから、伊織の今まで築き上げてきたものが崩壊する。

 という感じの話でした。
 実は、賭けに伊織が負けたのもわざとで、藤堂の傍にいたいがための伊織の選択だったわけですが。
 藤堂が結婚することは想像ができても、藤堂に気持ちがある自分が結婚することを想像できなかったのが、伊織の大きな誤算。
 確かに、藤堂からしてみれば、有能で自分に逆らったことのない秘書の結婚についても、自分の結婚と同じように手段の一つだったんだろうなー……とは思いますが、伊織にはその荷が重くて、逃げ出してしまう、と。
 そして、自分の気持ちを吐露してハッピーエンド。

 男くさい話、というのが感想でした。
 でも、それでいて、伊織は自分で言うほど割り切れてなくて、結局はペースを乱してガタガタになってしまうあたりが、やっぱり男の人ってロマンチストなのかなー……と思う要因だったりもします。
 そういう意味でも、男の話。
 働く男の話が好きな方にはオススメだと思います!

2

カッコいい男たち!

大学卒業とともに企業した藤堂と
その藤堂と一緒にやろうと誘われ、秘書として右腕として
手腕を発揮することになった伊織。

伊織は、藤堂のことが好きなのだが、
仕事の大事なパートナとしてしかみてくれない藤堂に
告白するつもりもない。

でも、あるとき、藤堂は、伊織がゲイと知り、
体の関係を持つことに。セフレみたいな状況が続くわけですね~。

ただ、藤堂は、パートナとして大事すぎてというか、
近すぎて、恋愛という感情に気がつかなかっただけなんです。
要は、ラブラブな2人の甘く切ない恋物語でした(笑)

健気な受を読みたい方にお勧めかな♪

1

デキる男はひょっとしたらバカわんこかもwww

過去作品は甘く切なく、胸を締め付けるような作品でしたが、今回は・・・
確かに受けの片想いの切なさとか苦しさは迫るものがあるのですが、今回は攻めの男が鈍感男(爆!!)
二人ともデキる男でカッコ良く、キれ者同士なんで互いの気持ちのやり取りが切なさだけじゃなくて、何か少し笑いの方向へ向いて、何だか二人がライバルであり続けたように恋愛の部分まで競っているような感じがとられておもわずニンマリする場面も。
今までとは違ったこの作家さんの面が見られて楽しめました。
そして何より!円陣闇丸さんのイラストが美麗で主人公達のキャラにぴったり!

ずっとライバルで競ってきた藤堂と伊織は、会社を起業した社長と右腕の秘書としてコンビを組み、ヤリ手の若手経営者として活躍しています。
伊織は藤堂の為に完璧にフォローをこなして順調のようではあるのですが、実は密かに藤堂への秘めた想いを抱えていて。
会社の取引の為、とうとう藤堂に政略結婚を勧めてしまわなければならない時が来て複雑な気持ちになっている時、大学時代の同窓生が脅しを掛けてきたため、藤堂への気持ちはバレなかったものの、男と寝るという事が解ってしまい、まるで子供が興味を持ったように藤堂に迫られて関係を持ってしまう。
この日から伊織の苦悩の日々が始まります。

結構ね、伊織はいいんですよ。
ずっと気持ちを押し込めて、藤堂をあきらめようと思ったのも彼の会社の為、しいては藤堂の発展のため。
だから決してその気持ちは知られてはならないと思う姿。
ただね、、、他の男と寝ていたっていうのがちょっと驚き!
でもね、彼の恋心はただ好きって言うだけでなくて彼と性的関係を持ちたいっていう気持ちまで行ってしまっていたって事なんですよね。

一方の藤堂、、、潔い程に鈍感っていうか~www
でも、確かに公私ともに伊織といるのは全然苦にならなくて彼がいて当たり前。
男として好きだけど恋愛なんて考えてもなかったんですよね。
それが伊織が男と寝ていると聞いて急に襲ったのは嫉妬だとは思うのですが、その言い方がいやらしい。
「お前が男と寝ると聞いたら試したくなった」なんて、、、そりゃ伊織傷付きます(涙、、)
伊織ははっきりと愛を求めてはいけないけれど、でもどこかに恋人としての愛が欲しくて、
でも藤堂は伊織を独占したがるけれど、それは恋愛感情かどうかわからなくて、伊織にしつこく食い下がるんですよ。
本当!たちの悪いバカワンコですよ、バカワンコwww
伊織が告白しなかったら、一生藤堂はいいライバルでパートナーで相棒で、、そんな今後を続けて行ったと思うのですが。

互いを互いの半身だと思っていたら全部だったという結末。
バカワンコは最後まで自分を変えることなく伊織と恋人になっても何も変わらなかったんだよな~と思ってしまった。
体の関係があるかないか、伊織に欲情するかどうかだけで、何もかわらない。
それは立派だと思いますww

いやーしかしこんなイイ男が二人つるんでる絵はなんか萌えます!!
実際にもあったらすごく鼻血モンだと思う!
何か萌え萌えする設定でよかったデスv

2

出来る男同士、いや~甘かったぁ!

ショッパイ煎餅くれ~っ!と思った程の甘さでした!
腐れ縁かと思えば意図してつるんで、排したかと思えばその後の一言が疼かせるっていう・・もう満腹感アリアリ!

藤堂と伊織、高校の時から1位2位を争うライバル同士で、お互いに相手を認め合った仲。
大学も一緒で、在学中に作ったサークルも大当たりでその延長から現在の会社を設立。
社長・藤堂、社長付秘書・伊織、順調に成績を伸ばしていた。

いや~表面上は刺々しい応酬もあるんですが、
王様の藤堂は王妃の伊織を、目に入れても痛くないつーか、全幅の信頼を寄せている?黒も白?とにかく天然ONLY YOU なんです!
藤堂は、オレ様強気キャラが伊織の求めるものだと無自覚に悟ったんでしょうね?擦り込んだ?
だから、その通りにオレ様街道まっしぐらな藤堂です!
藤堂にとって伊織は「魂のベターハーフ」です、色恋じゃなくね。

だから、会社の為に企画した王様の結婚話(言いだしっぺは伊織)が進んでいくと、藤堂への恋心を力づくで抑えている伊織は離れようする。
藤堂は、伊織に長年それで良しとされてきた“我が道”なのに、自分のベターハーフに「何で?何で?」と戸惑うんです。
そんな時だから、今まで気にしなかった伊織の性癖やら知るんだけど。
「伊織が男を欲するなら、オレ俺!ハッハッハ(ワンコね)!」

ことごとくな無自覚の藤堂の伊織礼賛には、顔が緩みっ放しでした!
ここに普通じゃない程の天然が居るよー!

伊織がゲイであろうと、伊織は伊織で、伊織以外自分は要らない。
藤堂はそんな事も考える必要が無い位の伊織マニアでした^^;
文章は硬派寄りだったけど、中身はきゅ~んです!
ここまで執着させるとはっ!五条先生、お見それしました!

8

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