お前だけは・・・味方なのかもしれないと、思った

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表題作世界のすべてが敵だとしても

ガーディアンの一員 阿部崇生・19歳
コンツェルンの孫の身代わり 門間千尋・25歳

その他の収録作品

  • 秘密
  • 将来へ続く道
  • あとがき

あらすじ

これまで存在を明らかにされていなかった、巨大企業・結城コンツェルン当主の孫を家督争いから護るため、彼の身代わりになり、隠れた敵を暴くための囮となる決意をした門真千裕。突然命まで狙われかねない立場になった千裕に対し、結城家護衛部『ガーディアン』のメンバーである、阿部崇生は「絶対に俺が護る」と告げ……。大幅改稿及び単行本未収録作品&書き下ろし短編も収録!!
(出版社より)

作品情報

作品名
世界のすべてが敵だとしても
著者
ふゆの仁子 
イラスト
海老原由里 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
シリーズ
世界のすべてが敵だとしても
発売日
ISBN
9784861344718
3.2

(5)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
15
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

お互いがお互を守れる強さと、甘えられる信頼

二作同時購入で、つい続編の方から読んでしまい、
すっかりネタバレな状態から始まってしまったのですが、
今回はそれが良かったのか、
素直に崇生と千裕のラブストーリーが楽しめました。

物語的には、確かにセレブリティな派手さには欠けるのですが、
それはこれから後の展開なのかなと。
キャラクターそれぞれが、それぞれの立場で地味に頑張ってる。
そして、皆大きな意味での愛のために頑張り、
結果、それぞれがそれぞれの唯一無二へと辿り着いていく。

途中、事件も起こりますが、そう大きなものでもなく、
すんなり解決してしまうのが残念。
もう一山欲しい気もしますが、
ふゆのさんのお話は、だいたい事件そのものよりも、
それをきっかけとしてキャラクターがどう動くのかがネック。

二人の……というか、この本では千裕が、
一つ一つのエピソードを超えるたびに変化していくのを見守る心境。

最後は大団円で、さあ次は凪と堀江のターン!
……私は先に読んじゃいましたけどね(涙)

いろんなラブが詰まっていて、「萌×2」!


蛇足ですが、
最初は(「世界は二人のために」を読んだ時から)何故か
どちらも受×受の印象があって、
この本を読んだ最初は、どうしても崇生の受けっぽい印象がぬぐえず、
導入部分はちょっと苦戦しました。
最初は、やんちゃ坊主二人の、子犬の絡まり合いみたいに見えていた関係が、
読み進めるほどに「なんだ!崇生、ちゃんと攻じゃないか!」と安心!

この誤読の要因の一つは、電子版だったので、
海老原さんの素敵なカットが入っていなかったこと!
色々事情はあるのでしょうが、電子にもカット入れて下さい(涙)

2

新装版でした!

題名とカッコいい制服姿の挿絵に惹かれて購入したのですが、
何処かで読んだよな記憶が⁉︎…
と思ったら、2003年発売のリーフ版を未収録作+書下ろし追加で文庫化した作品でした。

ガーディアンメンバー•阿部 × コンツェルン当主の孫の身代わり•千裕の年下ワンコ攻&強気な美人受もの。

隠れた敵を暴くため、結城コンツェルン当主の孫の身代わりを決意する千裕。
命を狙われかねない立場になった千裕に対し、結城家護衛部『ガーディアン』のメンバーである、阿部は護るといってくれて…!
これまで存在を明らかにされていなかった、巨大企業結城。
その財閥の御曹子のお披露目を巡る争いはどうなるか⁉︎
千裕の運命は⁉︎

以前読んだ時も思ったんですけど、護衛組織『ガーディアン』の制服がカッコイイです。
軍服&拳銃装備姿が萌でした。
そこが1番の魅力だったかもしれません(笑)
そう言ってしまうのも、結構シリアスな展開を予測しそうなこのお話。
でも読んでみると、とんでも設定で突っ込み所も満載なんです(笑)
『ガーディアン』なる私設護衛団が守っているという、どれだけ金持ちで、危険な企業なんだろうって思ってしまいます。
今でいう所のSPみたいな感じなんだとは思いますけど…。
BLらしいセレブ過ぎる、とんでも世界観なお話でした。

しかも「世界のすべてが敵だとしても、俺がお前を護る」なんて…
私の年代からすると、バブリーな匂いのするセリフに思わず笑ってしまいました。すみません…。

千裕のキャラにも笑ってしまいました。
強気な美人なんですけど、クールビューティーといった感じではなく、結構な意地っ張りで、感情肌気質!
対抗心から、自分が警察官だという立場も、自分の命を投げ打ってでも助けると言い出した時は、男気を感じさせるカッコいいシーンなんでしょうけど、何故だか苦笑いでした。
素直じゃないというかなんというか…負けず嫌いというか…。
でもそれが段々恋心に変わっていくわけです。
そこは美味しい所でした。

阿部の短髪な軍服姿は萌でした。
年下らしく、押せ押せワンコタイプの攻様です。

ゴージャスな世界観なのに、先が読めてしまい過ぎる所は残念でした。
孫&敵正体の真相に関しても予想がつくし、恋愛面もジレジレな感じでもなく、お互いの感情も読めてしまうし…。
結末も分かってきてしまう所は安心出来るものの、私設護衛なる美味しい組織団まで作り上げたなら、もっとドキドキ&ハラハラ展開があってもよかったのでは⁉︎
読後は、もったいない&物足らない気持ちになりました。

脇キャラに、非常に気にな人達が⁉︎
主役となるスピン作も続編としてあります。

1

脇役が何気に気になるのでした

03年の作品にドラマCDブックレットに掲載したショートと、書き下ろしを加えた新装版です。
この題名『世界のすべてが敵だとしても』ああー、何かどっかで聞いたフレーズだな~、何かの小説でも誰かが言っていたな~、と思いつつもダイレクトに題名に据えるところが何か潔い!
しかも、それは主人公達の立場そのものでしたので、やっぱりこれ以外にないか。。って感じ。
この続編が出るそうですが、次回作は『世界はふたりのために』っていうんで、題名だけですごく興味をそそられちゃいますネv

世界的なコングロマリットの当主・結城に呼ばれてやってきた千尋が屋敷の入り口で躊躇しているところで出会った生意気な男は崇生といい、この結城が独自に結成している私設警備組織の一員だった。
彼といるところをいきなり何者かに襲われるのだが、無事取り押さえることができ、結城と面会すると今回次期当主を決めた事で内紛が生じているのだという。
千尋の唯一の肉親である祖父に恩があり、それが忘れられなくて昔話をしたいという結城と話すうちに、千尋はその顔を伏せた次期当主の身代わりをすることを自ら申し出て、反乱の首謀者達をあぶり出す作戦に乗ることになる。

ま、ざっとそんな始まりなんですが・・・
ラストに一気に謎解きがされるのでここで色々書くのはヤボというものw
それに、その謎というのも最初の流れから「はは~ん、、」とか「胡散臭いぞ」みたいなものが感じられてるので多分に予想通りの展開ではあります。
では、どこがみどころかといえば、、、
千尋が男前なところでしょうか。
口は悪く、意地っ張りで、一見軽い感じがするのですが、腹が据わっていると言うか割りに人情的で、とっても潔い人。
やんちゃな大人な雰囲気が、崇生とのラブシーンになると素直になってしまって、前向きなのがいいかも?
そして一方の崇生ですが、千尋に比べて年上のようなもしくは同じ歳のような雰囲気をかもしだしていて、落ち着いていて冷静で、千尋を押し倒しちゃう強さがあるのに、ラストでは年相応のヘタレた部分を見せたところがかわいいかも?
二人の愛については、ラストで明かされることで納得がいきます。
千尋は流されがたではあるが、懐が深いといったところでしょうか。
また気になるのは、ガーディアンの凪と堀江v
やっぱりこの二人・・・www・・・次回作で主人公?
凪が美人で堀江が番犬みたいだったんでちょい楽しみデス。
題名についても、これはネタばらしにつながるので伏せておきましょう。

世界的コングロマリットというわりに、そのスケールや事件性も意外にちんまくまとまっていてあまりグローバルさはなく、親しみやすいです。
私設警備隊ガーディアンというのもファンタジーな設定で、主人公達は活躍しますがあまり彼等の動きが見られなかったのでその特殊性というは??な感じがなきにしもあらずです。
まラノベの世界ですから、あまりぶっとびすぎて壮大になってしまってもとっつきにくいかも、と思えばこんなもんですか。
やっぱり千尋の潔さのたまものの萌え評価かな?
それにしても、結城のじいさん、、さすがトップだけあって喰えないじいさんだ(爆!)

2

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