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若干の攻めザマァ感のある今作、大変楽しませて
いただきました。
今作の攻め、私が読んでみてきた作品の中でも1.2を争うアホな攻めで、彼を許せるかどうかが今作を楽しめるかのポイントなんじゃないかと思います笑
私はといえば、傲慢で俺様で、受けを傷つけ後悔し、執着するアホな攻めが大好物なので、最初から最後まで楽しむことができました笑
受けに関しても、よくよく見たら美形でうぶで童貞で経験なしという私好みな受けでして。
お話自体は王道なんですが、とにかく2人の設定が超ドンピシャで楽しませていただきました。
シリーズ一冊目なのに、最後に読みました。
なぜか。
それは表紙の秘書イラストが『この感じが受け?』と躊躇したためで。
シリーズは三冊発売されているのですが、一番サラッと読めました。
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受けの聡巳は真面目で融通の利かないないタイプで、風間興産秘書課に在籍し、仁志の専属秘書を務める28歳。
小三で両親が死亡し、風間興産後ろ盾の施設育ち。
攻めは29歳で、風間興産三男、専務取締役の仁志。
彫りが深い見目の良い遊び人でありながら、仕事が出来る明るく憎めないタイプ。
しかし、未成年好きのゲイという社員には隠された一面が。
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未成年を派遣してくれる店を愛用している仁志ですが、その理由は幼い頃の初恋が原因という意外にロマンチックな一面が。
と言っても、育ってあの子がむさ苦しく変わっていたらガッカリしてしまうということを怖がって探さずにいるのですが、お約束ですが実はそれが聡巳で…
匂わされているだけで、聡巳以外とのえっちの直接描写はありません。
そういうのを読みたくないという方も、大丈夫かなと思います。
ただ、仁志はけっこうかなり本当に!だらしないので、そこに好き好きがありそうです。
対して受けの聡巳は、ツンデレとまではいかない可愛いげがありますし、ツンデレ苦手なわたしでも気になりませんでした。
ただ、聡巳のあのサラリーマン外見が、眼鏡と固めている髪を下ろしただけであんな可愛子ちゃんに変わるかなあという根本的な疑問が。(そうしたら美形になりましたというのならともかく)
相変わらずテクノサマタさんの絵は可愛いのですが、あまりのギャップと言うか別人振りにちょっと…
これはテクノサマタさんの絵がというよりも、元の黒崎さんの設定に無理があるように思います。
サラッと読めてしまったと書きましたが、それは夢中になると言うよりもその設定の不自然さで熱中出来ず、目がサラサラとすべってしまったからかなと思います。
ただ、二冊目の攻めであるヴィクトルが登場するシーンだけは『おお、これか!』と熱心に読んでしまいました。
二冊目で聡巳への執心が書かれていたので、どんな感じだったのか気になっていたのですよね。
しかしヴィクトル…相変わらずストレートだ!
そこも好きだわ。
仁志(攻)がダメダメすぎました。『悪い(酷い)男』っていうよりもただ『ダメ(アホ)な男』だとしか思えません。幼稚で自分勝手で、コイツのどこがいいんだか全く理解不能です。思いこみ激しすぎて引きましたよ。
『初恋のあの子』が聡巳だってわかった途端に手のひら返すところが、秘書として接する中で見て来た聡巳を、『初恋のあの子』で綺麗に上書きしちゃった感じで、ホントの聡巳を見てるのか!?見る気あるのか!?と呆れました。
聡巳(受)は、秘書としてもプライベートでも、真面目で冷静で、ただ男の趣味だけが悪いよね・・・
それと、仁志の元愛人・怜治がいい味出してましたね~。最初はもっと嫌な役回りなのかと思ってましたが、いい意味で裏切られました。黒崎さんの作品って、脇が予想に反して『イイヒト』っていうのが多いように思うんですが、それが陳腐に感じないんです。『イイヒト』ばっかりの作品って胡散臭いと思ってしまう方なんですが、『え、そうなんだ(悪役じゃないんだ)』と思いはしても、がっかりはしないんですよね。それだけうまくまとまってるってことなんでしょうか。
何回読んでも面白い。要は、初恋物語です。
大企業社長の3男坊で、専務の風間は、
仕事はサボるし、若い男を買ってくる困った上司。
そして、その上司の秘書の聡巳は、
厳しくそんな上司の首根っこを捕まえて仕事をさせる
ぴっしり秘書。
実はこの2人、幼いころに会ってるんです。
聡巳は、身寄りがないことから、
風間興産が運営する施設で育ちます。
そこで、2人はお互いに初恋をします。
しか~し、ボケな(笑)風間は、その初恋の子が
聡巳って気づかないんですよね。
あまく切ない初恋物語を読みたい方にお勧めです。
無自覚な長い片想いからのハッピーエンド、大好きなストーリーです。イラストが可愛いかったので衝動買いしたのですが、お話も楽しませて頂きました。普段インテリ眼鏡の辛口・敏腕秘書なのに、眼鏡と髪型で童顔・別人に…うーんツボです。何冊この手の作品読んでるかしら…。
ただ個人的にはもう少し焦らして欲しかった。受けが自分の気持ちを自覚してからの苦悩がヌルイような…、攻めが思い出の少年の正体を知るまでに もう一波乱欲しかったとか…。御免なさい、苛々する程 焦れったい話が好きなので、正直に言えば少し物足りなかったです。
でもでも脇キャラの元愛人レイジがお気に入りなので、彼の話が読みたいです。黒崎さんの作品では「熱愛未経験」の一弥と似たタイプなのかな。レイジの活躍に期待します!