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ジュエリーデザイナー×恋を知らない純情青年のロマンティック・ラブ!
複雑な生まれと綺麗すぎるその容姿によって目立たないように生きてきた春希。
この春希くん。複雑すぎる生い立ちがゆえに自分を出せず、言いたいことも言えず、表情を失っていき、それが怖いくらいに整ったお人形のようで、そこから根も葉もない噂がはびこって…という、うん、悪循環。
母の形見である宝石をリフォームしてほしいと立ち寄った店で、ジュエリーデザイナーの平井と出会うんですが。
いいねっ!平井さん。
リハビリの一環として俺と恋愛してみないか?と誘い、春希に感情を注いでいくわけです。
ちょっとずつ、ちょっとずつ距離をつめて。
ちょっとずつ、ちょっとずつ手を出していきます。笑
つまりは。
磨くのはお得意なんですよってか。
春希くん。平井さんの愛でこれからも光り輝いてください。
黒崎さんでは、私の好みのタイプの『王道』ものでした。キャラクターがよかったです。ゆっくりめの展開も好み。
私は『年齢不相応に幼稚な馬鹿男(おバカではない)』キャラクター(特に攻)が大キライなんですが、この春希(受)は好きですね。
春希はあり得ないくらいに箱入りで純なキャラクターです。たぶん、好みは分かれるんでしょうが、私は大丈夫です。微笑ましく見守れました。年齢を考えるとちょっとどうかとは思いますが、なんとも可愛い。
平井(攻)も、本当の意味での包容力攻って感じで、すごく好感が持てました。こういう攻はイイですね~。
ラブ面では、始まりが『お試し』ということもあって、焦れったいくらいにゆっくりなんですが、それでも(特に春希の)キャラクターにはそれが合ってたと思います。逆に、この2人で早く進み過ぎたらついて行けなかったんじゃないかな。
春希の生い立ちや生来の美貌から来る、祖父である会長との関係を巡る誤解や、職場での人間関係の問題などはありますが、ラブ面に限ればとても甘くて穏やかで、安心感がありました。
ストーリーには意外性もないし、先読みできるかもしれませんが、それでもいいと思えました。好きですね。
ただ、イラストが・・・いえ、明神さんのイラストはホントに綺麗で素敵だったんですが、平井があまりにも美形過ぎて、春希の『絶世の美貌』という設定が目立たなかったように思えて、それがちょっと残念でした。
表紙イラストでもそうですが、この2人が並ぶと美貌という意味で平井の方に軍配上がりそうです。
面白かったです。
なんとも気持ちのいい大円談っぷりでした。
セオリー通りといえばセオリー通りの展開、作品によってそれが長所になったり短所になったりするんだけど、この作品では長所でした。黒崎さんの王道BL、やっぱり好き。
弟くんだけがちょっとビターな結末だったかな。でもそれもイイ。
大人カップルのお話です。
でも受けのほうの性格は、天然で無垢で不器用。それが「大人のくせに子供っぽすぎて苛つく」んじゃなく、「大人なのに子供みたいで可愛い」の枠の中にきっちりおさまってました。さじ加減が良かったです。
美貌の持ち主でありながら、出生の秘密と不器用な性格のせいで、周囲に誤解を受けてます。
それが、あるジュエリーデザイナー(攻め)との出会いをきっかけに変わっていく。
攻めは余裕と包容力があって、ちょっとイタズラな一面もある魅力的な大人の男でした。
受けの変化と周囲の変化、シンデレラを読むような気持ち良さがありました。
ハッピーエンドな王道BLなので、ねじくれた話を読んで脳ミソが疲れたときとかにオススメw
黒崎 あつし/ジュエリーは恋に酔う (角川ルビー文庫)
純愛:☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆
登場人物 秘書課室長(受)×若手ジュエリーデザイナー(攻)
美男子の上司っていいですよね~(独りごと)
春希は秘書課の室長(25歳)やり手ではなく、おぼっちゃま気質な草食系男子
百戦錬磨のジュエリーデザイナー。間違いなくS系でしょう。
美しいものを愛でる二人は宝石をきっかけに出会いますが・・。
当然美しいジュエリーデザイナーに食われてしまいます。当然最後はハッピーエンドですけどね。
複雑な環境で、生きていた春希。母親の形見のルビーをリフォームしてほしくて入った店で、人生をかえる相手に出会う。
お試しで付き合うことになった。
職場でも、春希を利用しようと担ぎだされたりする。自分では困難な問題から、解決できない時、お試し彼の平井が、手をのべていた。