閨房での心得を、お教えしましょう。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作愛しき支配者

リューネブルグ王国の王族で従兄弟 マクシミリアン
大企業の御曹司 西園寺理人・24歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

「殿下、今宵も私をお求めですか?」
御曹司・理人の生活は、突然現れた貴公子マクシミリアンによって一変した。顔も知らぬ父王の後継にと望まれ、半ば監禁状態に。焦れた理人は、マクシミリアンを挑発する――性欲処理の相手が欲しい、と。だが彼は何故か微笑み、理人を押し倒した。性技に長けた男の手に理人は喘ぎ、達かされてしまう。一夜の過ちは甘い呪縛に変わり、理人を翻弄する。そして今夜もマクシミリアンの誘いを断れなくて……。日本人青年と異国の貴公子が織り成すロイヤルロマンス。
(出版社より)

作品情報

作品名
愛しき支配者
著者
秋山みち花 
イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773085570
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
7
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

燕尾服の男同志というのは萌えアイテムなのです

苦手ジャンルの甘甘らしきストーリーですが、稲荷屋さんの美麗表紙にクラクラきました!
背表紙は口絵カラーイラストなんですが、これが個人的激ツボ萌えアイテムの燕尾服の男二人ダンスシーンなんですよ!!
はっきり言ってイラスト買いです。
まるでギリシア彫刻のような肉体描写も麗しく、礼装が軍服調の大礼服だし、金髪碧眼の攻めと黒髪美形の受けといい、まさに稲荷屋絵にぴったりのカプ。
絵のことしか褒めてない!?
ま、そんなイラスト効果もありまして苦手ながらクリアした結果は萌えですw

日本屈指の大グループの頭脳明晰容姿端麗の次期後継者である理人は、ある日突然母親から、リューネブルグの王子なのだという話を告げられ、王である父親が病床にあるため、次期国王になるべくすぐにリューネブルグへ行けと言う。
迎えにやってきた従兄弟にあたるというマクシミリアンと共にリューネブルグに入る理人だが、全く跡を継ぐ意思のない理人は屋敷に拘束されるイライラからマクシミリアンを困らせようとしたところ、体の関係に発展してしまい・・・

お話としてはとても簡潔でわかりやすく、あらさがし的細かいツッコミさえ入れなければ多分とてもよくできたロマンスものだと思います。
全部が受け目線ですが本の半分ほどで、出会いとどうやって相手に惹かれていくかが描かれ、後半にその気持ちを意識し出して心を許し始めた時に訪れる嫉妬と、相手への疑いと失望。
一旦訪れる別れと後の和解での円団と、実にお手本のようなストーリー展開だったと思うので安心して読むことができるんだな、と思います。

大きな一族の後継者として実に完璧な理人は24歳ですが、それだけの実力があると随分大人なイメージを持つのですが、リューネブルグへ行った理人はまるで20そこそこの御坊ちゃまな雰囲気が・・・?
ツンデレで意地っ張りな部分がそう見せるのか。
一方マクシミリアンは、その気持ちが全く読めません。
執拗に丁寧語攻めで、腹グロなのか理人を愛しまくっているのか、、
多分結末からすれば、相当な腹グロでしょう(爆!!)

さっさと父という王に顔だけ見せて帰りたい理人の希望に反して、王としての教育が終わるまで父王に逢えない、しかもお披露目が済むまで外へ出てはいけないという若干軟禁ににた状態で嫌がらせをしてやろうと、理人がマクシミリアンに「性欲処理がしたいんだ」というと、マクシミリアンがやっちゃう場面が想定内ではあるものの、ツボシチュかもしれませんww

とんでもない破天荒な理人の母親もそうですが、とほうもないセレブに、国の総てが王家の所有で国民から税をとる必要がないとかいうとんでもなくリッチな王国や、王族と言う設定がもう雲の上の別世界で現実感がないのが自分の苦手の原因ですが、自分をそこまで引き上げるのにこのイラストが一役買ったと言うことでよかったのかもしれません。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP