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表題作王子は伯爵に恋をする

デヴァレル(軍人 ネイト),伯爵
エイデン,リジェレンス国王子

あらすじ

リジェレンスの王子であるエイデンは、二十五歳になるか、配偶者との式を挙げるまでは、純潔を守らねばならない。男性の純潔を重んじるリジェレンスでは、夫も配偶者も男性なのだ。けれど、城にデヴァレル伯爵が滞在することになって、エイデンは彼に強く惹かれてしまう。それこそ、純潔など、どうでもいいと感じるくらいに。しかし、その伯爵は、じつは潜入捜査中の軍人で…。

作品情報

作品名
王子は伯爵に恋をする
著者
J.L.ラングレー 
イラスト
椎名ミドリ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズムロマンス
発売日
ISBN
9784775517338
3.5

(10)

(1)

萌々

(5)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
33
評価数
10
平均
3.5 / 5
神率
10%

レビュー投稿数6

いや、面白かった!!

何も期待せず読んだけど、読み進めるうちにどんどん引き込まれ、あっという間に分厚い一冊読了。久々にもっと読みたい!と思わせてくれる作品でした。
ちょっと奇想天外な舞台設定なんですが、それもまた面白いんです。
海外では続編が既に出版されており、その後も続刊予定という大人気作品なのです。
日本でも早く続編が出版される事を祈ります。

内容ですが、渋さが染み渡る艦長が、ある任務を帯びてある惑星に飛来。そのある国の王子にお互い一目惚れ♥。そのすったもんだがいい感じに描かれているのです。Hシーンも、外国の方なので、色々な意味で新鮮でした。

最近のBLに飽き足りない人、ぜひご一読を!

6

ロマンチックSF

モノクロームロマンス文庫以外にも海外BL物が出版されていたんですね。新刊は残念ながら発売されてないみたいですが。ラングレー氏、モノロマ文庫だと狼シリーズ何冊も出されていたのに。この話の続刊も挿絵付きであっちで出してくれないかなあ。

とはいえこのお話はキリの良い大団円で終わってるので続きは別キャラのスピンオフなのかなあと思います。中々のトンデモ設定で面白かったです。伯爵とか王とか出てきて海外時代物みたいですが、完全に未来設定のSFです。地球の文化を模した未来の別の星で男色ギリシャ戦士風?に男性婚中心の社会作りましたー…とちょっと苦しい設定。そして貴族の男子は25歳まで純潔を守らなければいけないって、さらに苦しい設定。そりゃ無理でしょ(笑)

でも主役の受けは素直にそれを守って25歳を迎えます。スケッチしていた木から落ちて(←王子だけど画家志望)好みの男に抱きとめられてお互いに一目惚れして運命的な恋に落ちます…ってどこのハーレクインじゃ!って色々突っ込み所も満載です。

受けは深窓の姫君みたいでしたが、素敵な彼と結ばれた後は結構エロいです。挿絵がぜひ欲しかった。男夫婦のパパ達の絵も。それがこの文庫が長続きしなかった理由の一つじゃないかな。モノロマはずっと続いて欲しい。海外BLも読み続けたい。

4

海外BL発、男系王族の年の差甘々ロマンスもの

そもそもネット通販で見かけて手に取るまで、プリズム文庫に海外翻訳ものも数冊出版されているって知らなかったよ…。
と、プリズム文庫特有のキラキラ表紙を捲ってみたらなんと!!挿絵無し(゚д゚)
どうもこの文庫、挿絵や表紙の扱いに関しての評判はイマイチのようで、私自身もいざ読んでみて表紙と中身がミスマッチだなと感じた。

登場人物のほうも欧米人ベースゆえ、同一キャラで正式な名前と愛称が混合していたりして最初のうちは数ページ読んでも戻って反復読みしたりして、覚えるまでが大変だった。
ちょっと苦労して読み進めるうちに、リジェレンスに潜入捜査に入った軍人のネイト(攻め)と、絵を描く事に夢中な王子さま・エイデン(受け)が出逢った途端に一目惚れ、って展開からは物語に嵌って読めた。
実際に読むのに何日か掛かったが、敢えて海外翻訳もの独特の言い回しを多分に含んだ文章と、次第に強く惹かれる主役の二人がはっきりと両想いを確認するまでの過程がじっくり味わえるのと相まった効果で楽しめた。

話の背景も西暦4800年以上とか、宇宙船・リフトって乗り物が出てくるというSFチックな舞台よりも、中世の世界観を土台にした貴族制度、同性に惹かれやすくした遺伝子操作、男同志の結婚制度って設定のほうがしっくり馴染んだ。

エッチシーンを含めて、この作品ではネイトとエイデンがいかにラブラブかってところに重点を置いているから、多分和製BL小説を読み慣れている人なら馴染み易いと思う。
あ、そんな中でも海外ものではお馴染み?のスパンキングは健在でした。

あと最初のうちに読んでいて、受けの家族・兄弟がやたらと多いなと登場人物を覚えるのに苦戦していたら、終盤には別の兄弟で続編の気配をちらつかせている。
兄弟繋がりでスピンオフって狙いは日本も海外も同じなんだな~、とは思ったものの、プリズムロマンス文庫が不発に終わった状態だけにその続編が日本語訳で読める可能性は相当低いかも。

3

渋茶

ココナッツさん、返信が遅くなりすみませんでした。
この小説、このレーベル、やっぱり海外BLスキーなココナッツさんの要チェックに入っていましたか(*^_^*)
私はまだ他の海外BLを読んでいないですが、(つーか、もうそろそろ同作家の狼ものも読まないと勿体ない)
たまたま手に取ったこの話は和製BLと大差なく萌える事が出来たのが収穫でしたね。
しかも個人的に好きな年の差カップルの甘々でラッキー(*^^)v!!

私はたまたまこの本でプリズムロマンス文庫の存在を知ったのですが、多分ココナッツさんのことだから他の3冊もチェック範囲に入っている気がします。
レビュー楽しみに待ってますよ(^_-)-☆

ココナッツ

渋茶さま

わたしもまだ行きつ戻りつ中なんですよー!(;^_^A
というかまだまだ序盤、兄弟みんなではかって屋敷から抜け出した辺りから名前が覚えられずウロウロしております。
プラスして設定がスペースオペラ風で想像で補うのが難しいところがあって、おっしゃる通りいっそお貴族様の方を活かしなんちゃって中世で良かったですよね(^^;;
でも、きっとこの序盤を乗り切ればなんとかなるのでは…と、レビュー拝見し期待しております!
ただ面白かった時、スピンオフが読めないであろうことが想像でき残念ですね。

まさかのSF超大作

作家さんとタイトル買い。基本挿絵を楽しみにしている人間なので、購入後まずパラパラめくってみるのですが、「!!!?」「ま、まさか挿絵がないですと!?」となりました。

只でさえ内容が詰まっていて分厚いので挿絵は欲しかったところですが、内容が内容だけにこれは上手な絵師さんでないと表現するのがとても難しい。

個人的には笠井あゆみ先生、小笠原宇紀先生辺りを押したい。

そしてもう1つ。表紙の攻はお髭がないですけど、本当はお髭成人ですぞ!

受もそのお髭をいじくるのを気にいっている模様。

もう、表紙とタイトルだけでロマンス小説みたいなものを想像していましたが、SFだし、びっくり作品ですよ。

最初は設定と人物が把握できなくて狼シリーズみたいに登場人物紹介図入れて~ってなりましたが、読んでいくにつれてやっと理解できました。

先生の作品は狼シリーズを読んで興味を覚えたのですが、今作の攻は『狼の遠き目覚め』の攻っぽい。優し気に見えてSM好き。

もちろん攻がSです。自分のあれにリングとか仕込んでるし。

国産だったら引くような設定も外国産だからすんなり入れるっていうのはあるな~と思いました。

愛情表現とか。お互いの身体を嘗め回すように見て、鑑賞を楽しみつつ絡み合う所とかは外人だな~と。

あと、受とかも攻の尻を眺めるのが好き。

日本だと受はどちらかというと女性に近い感じのものが多いと思うのですが、向こうは綺麗系であったとしても肩幅ががっちりしていて、筋肉がしっかりついていて……って受も男らしいんですよね。

作風の違いを楽しむってだけでも価値はあるかも知れません。

只ですよ、これ読みきりじゃないんですよ~(><、)

後半どうも話が終わる気がしないな~とは思いましたが、まさかのシリーズものでした。

でも日本ではこれしか出版されていない……。

こちらだけでも読めるには読めますが、事件の全容が解らなく終わってしまいます。

恋愛に関してのお話はきりがいいんですけどね☆

3

♪宇宙戦艦、ヤー〇ートー

『答えて姐さん』でトンチキと教えていただいたお話。
その後、ちゃんと見たら別レーベルで狼のシリーズが出版されている作者さまではないですか。
2011年の出版だったのですが、頑張って入手しました。
そのこと自体に後悔はなくて、これはかなりなトンチキだと思ったんですよ。
こんな不条理設定の本が読めたことは無上の喜びです。お教えいただいた姐さまにこの場をお借りいたしまして心からの御礼を!どうもありがとうございます。

何がそんなに不条理設定かと言えば、舞台になっているリジェレンスという国(と、言うか『星』なんですけれどもね。スペースオペラ風なので)は、男性同士の恋愛・結婚が『普通』であること。
いや確かに、ギリシアの様に男性同士の恋愛が讃えられた国家はありましたよ。日本だってそういう時代があったと思うし(まあ、これは「女が人として認められていなかった」という意味でもあるのですけれども「女の腹は借り腹」ってそういう意味だよね?違う?)。
このリジェレンスという国の凄いところは、遺伝子操作によって男性同士でも子どもを作れる様にしちゃった所なんですよ。王の配偶者が男性なんだもん。異性同士、同性同士と多様化するのではなく『男性同士の恋愛が主流になる』っていうのが凄いよねぇ……ある意味ミソジニー小説ですよ、これは(笑)。

そういう設定の中で、王子なのに絵を描くことだけに夢中なエイデンと、過去の不幸な事件によって自分の生まれ故郷を追われた末、今は銀河連合海軍フリゲート艦の艦長をしているネイトが出会い、お互いに一目惚れしちゃいます。
出会うきっかけが、銀河連合に加盟する同盟国間の陰謀がらみなんですけれど、この本ではその陰謀の中身と結果どうなったかは書かれていません。訳者さんのあとがきによれば3冊続くシリーズの第1巻とのこと。続刊は今のところ日本では出版されていない模様です。

続きが出なかった理由は解る様な気がします。
この本、登場人物がやたら多くて、おまけにそれぞれの名前が本名で書かれていたり愛称だったり挙げ句の果てにはあだ名で呼び合っていたりするものですから、英語文化圏に暮らしていない私ではぼんやり読んでいると誰が誰だか解らないのですよ。その所為もあってなかなか物語に入り込めない。

もうひとつ。
翻訳物って独特のリズムがあると思うのですけれど、どうもそれがギクシャクする様な気がするんです。
情景描写も若干、こなれていない様な気が……それで、本来のお話がコメディベースなのか、それとも本気で『星を股にかけた大恋愛』なのかが測りかねる部分がありまして。
訳者の方が生真面目な性格なのでしょうか?「もっと意訳しちゃっても良いんじゃないのかなぁ。元の文章が解らないけど」と何度も思いました。

でもね、結構笑える部分があったんですよ。
「ス〇ーウォー〇のパロですか?」と思う部分や、クライマックスでネイトの乗るフリゲート艦の描写が出て来た時は「♪宇宙戦艦、ヤー〇ートー」と口ずさみましたもの。

あと、LOVEに関してもいかにもM/Mって言うか、マッチョっぽさ溢れるもので新鮮でした。
あっちの国では攻めの方が『昼は紳士で夜は……』なのね。

小ネタでクスクス笑えたし、M/M描写も楽しかったが故に、前述の読みづらい部分はとても惜しい!
何とか続巻が日本でも出版されませんかね?……もう無理かなぁ。

6

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