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煙草の銘柄に寄せた4cp短編集。
色気が!色気が尋常じゃない!
あの濃さと肉体美から出てくる色気凄すぎる。些細な所作から指先まで色気溢れてる。
煙草とスーツと大人の切ないモダモダ!スキっ!それぞれ大人の切なさとか諦めとか勢いが良くてさらりともじっくりとも読める。
里親シェルター×猫に先立たれた男の猫話はちょいファンタジーで温かい気持ちに。癒されました。
コミカルさもあり、ぎゅっともぎゃっともなる要素が凝縮されてて大満足な1冊でした!
井上佐藤先生だから描ける作品ではなかろうか。最近喫煙者がそもそも減ってきてますからね。
前半はタバコをテーマにしたオムニバスです。短いのに濃度が高くて、安定の先生。
◾︎エコー
続きみたいな〜〜〜
◾︎ホープ
ピースの受けも好きだけど、この子も相当可愛い。攻め大好きだけど他の人に抱かれようとしちゃう受け好き…
◾︎ピース
どれも好きですが、エコーとピースが特に好きです。
三好みたいな、顔が綺麗で仕事ができて、ツンツンしてるかと思いきや攻めにゾッコン(死語)みたいな受けを吸って生きていきたい。ピースなんて強いタバコ吸ってる芦沢は禁煙できるかな。
あとがき(真ん中に収録されてますが)のリバ予定にはびっくりですね。先生のおっしゃるとおり三好はド受け。
◾︎ハイライト
ピースとハイライト…
悲恋かと思いきや救いのある仕上がり。
◾︎麗しのメインクーン
こちらだけタバコシリーズではないです。
とっても好きな作品。心の通わせ方も好きで、創作物らしいファンタジーな終わり方が、良いもの読んだなぁという満足感を弥増してくれます。
同じ会社の喫煙所でスモーカー達が繰り広げる大人な恋愛の短編集でした。登場する煙草の銘柄も各短編によって異なっていて、私は非喫煙者なので詳しいことは分かりませんが、甘いフレーバーの銘柄の時は本当に甘い匂いが漂ってくるようで、井上先生の技量の高さを感じました。
◆SMOKER#03 Peace
シリーズの中で一番好きな作品です。営業課で三好をライバル視している芦沢。顔を合わせれば喧嘩腰になる2人。そんな芦沢ですが偶然、実はお互いゲイで、三好が最近他の男に手酷い抱かれ方をしていたことを知ります。酔い潰れた三好を介抱する中で、彼が自分のことを好きだったことも知る芦沢。芦沢の吸っているのと同じ銘柄を吸う男だったから酷くされても抱かれていたと零す三好が、強気な普段が嘘のようにとても健気で萌えました。常に自分の前を走っていた三好を組み敷いた芦沢は、彼を手に入れられたことに人生で最高の喜びを感じていたでしょうね。やっぱりライバル関係にあるカップルが好きだなぁと、改めて思いました。
◆麗しのメインクーン
『SMOKER』シリーズが終わった後に収録されている、猫がキーワードの作品です。大切にしていた猫を亡くしたばかりで傷心中の宇津井は、アニマルシェルターに勤務する由良にその猫の面影を感じ、彼とどんどん距離を縮めていきます。由良はゲイなので自然と宇津井に惹かれていくのだけど、いざ気持ちを伝えるとノンケの宇津井は戸惑ってしまう。ずっと思わせぶりな態度だった宇津井は罪な男ですが、きっと無意識だったんでしょう。最終的に由良をそういう意味でも受け入れられると答えを出して、彼に抱かれた宇津井が初心っぽくて可愛かったです。スーツを着込むお堅い普段と、由良の下で啼く濡れ場とのギャップが良かったですね。
煙草がキーとなる、何ともセクシィな連作集。
それぞれ短い話だけれど、濃密です。
余り吸う人がいないエコーを吸う男と、彼に焦がれた男。
優柔不断な上司に片想いの部下。
会えば喧嘩の気の合わないと思っていた同期が実は…!
同じく同期もので、17年もの長い間の言えずに煮詰まった好意の果て。
何と言っても彼らの肉体そのものや体位から感じられる直接的なエロさ。そして目線や煙草のけむりから漂う性的な空気がいい。
3話目の「♯03 Peace」での『抱かせろよ 三好』のカットは、ルネサンス絵画のようだ…
「麗しのメインクーン」
両親と愛猫を亡くして無気力気味の会社員(金持ち)・宇津井と、元ヤンチャ系の動物保護団体で活動する由良。
宇津井はゲイではないが、亡くなった愛猫・メインクーンのデュークに似た由良が気になり、一方ゲイの由良はノンケの宇津井が気になっている。そんな両片想いをつないでくれるのも猫たちで…
優しげな由良が攻めだったのが意外でした。
2人のセックスシーンはもちろん官能的ですが、何よりキスが綺麗で素敵。
由良の背中の刺青も綺麗でした。
おまけ。
ウチのコがデュークに似てるんで、そこも嬉しかった!
由良や宇津井が猫を触るときの指先の感じも、そうそう!って思いました。
カバー下は、保護猫たちの擬人化。おじさん猫コルレオーネのマフィアのドン感がかわいい。
井上佐藤先生の作品では一番好きで、何度も読み返してます。
先生の描かれる男の色気が、存分に出された作品だと思います。
ノアー社の喫煙者達の恋愛模様。
各タイトルにもなってる煙草の銘柄が、物語で充分意味を持っているんですよね。
煙草という何気ない小道具がこんなにも恋愛に絡められるなんて…!
エコーとホープCPは続きがあるからまた描きたいとありましたが、出版社が変わったしもう無理なのかな〜。
その後が気になる2CPだったので、非常に残念です。
同時収録は『麗しのメインクーン』。
唯一の肉親ともいえる愛猫を失った青年とアニマルシェルター勤務のゲイの青年の話。
これもすっごく良いんです!!
猫たちにも見守られ、二人はこれからも良い関係を築いていくんだろうなぁ(*´ω`*)