あなたの涙を止めてあげたかった

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作下克上にはわけがある

瀬谷英嗣
新人後輩社員、23歳
島田幸也
総合商社IT課の先輩、25歳

その他の収録作品

  • レッスン1
  • レッスン2
  • あとがき

あらすじ

恋人から別れ話をされた夜。酔い潰れた島田は「つかえない」新人・瀬谷を押し倒し強引にセックスしてしまうが…。書き下ろしつき!

恋人から一方的に別れ話をされた夜。島田はウサ晴らしに新人の瀬谷を飲みに誘った。しかし泥酔し目覚めた翌朝、裸の自分の隣には、やはり裸の瀬谷の姿が。その日から瀬谷の熱い視線を感じるものの失恋の傷が癒えない島田は、一夜の過ちと瀬谷を避けるのだが…。「それでも僕はあなたが心配で…心配でたまらなかったんです」初めて他人に弱い部分をさらした島田を瀬谷は優しく抱きしめて――。新人×姉御肌の下克上リーマンラブ! 書き下ろしは島田にあることをねだる瀬谷の「レッスン2」。

(出版社より)

作品情報

作品名
下克上にはわけがある
著者
愁堂れな 
イラスト
木下けい子 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576111223
3.7

(31)

(5)

萌々

(16)

(9)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
116
評価数
31
平均
3.7 / 5
神率
16.1%

レビュー投稿数7

No Title

初めての作家先生。あらすじとイラストに惹かれて読みましたが、とっても良かったですね。

惜しいなぁと思ったのはタイトルと嫌な元彼。
タイトルの意味も理解できるのですが(改題したとのことですが)なんか違和感がありましたね。木下けい子先生のイラストとはマッチしないような感じ。
それから大人のお話なので、元彼ももうちょっと良いところがみたかったなーと思いました。

このお話は年下の攻めが可愛いんですよね。いろんな姿を見せてくれてキュンキュンしました。

0

しかしてその実態は。

リーマン、スーツ、年下攻め。
三拍子揃っていて非常に満足したお話。

島田がこっぴどく振られるところから始まるのですが、まず香川のヒドさに憤りました。
ある意味香川とは対照的と言っていい程の瀬谷くん。
誠実で真っ直ぐで、多少頼りなさがあるもののそこが可愛かったりして。
頼りないといっても瀬谷は決して使えない部下ではなく、仕事に対しても誠実なところが好感が持てます。

最初から最後まで香川がドグサレ野郎で、だからこそより瀬谷がよく見えるという効果。
最後、瀬谷は使えるもの使って香川に目に物見せてくれたのでスカッとしました。

書き下ろしにて、名前で読んで欲しくて少し意地悪をしてしまう瀬谷ですが、最後まで強気になれない瀬谷がなんとも可愛い。
俺様な年下攻めを読む方が多いのですが、忠犬タイプは思わずほんわかしてしまいました。

4

安心して読み進められました!

会社の新人と体の関係から始まるお話だなんて
これはもう読むしかないじゃありませんか!!!

元彼が嫌なヤツだったけど
二年も付き合ってたし、開発されたせいもあって
情も移って別れたくないと胸を痛める様子に
ずきずきしましたよー;;
この、ずき!と言うのを味わいたいが為に色々読んでしまうので、
「…これよ、これ!」と思いましたw

健気で腰が低いのに実は…!の秘密がある瀬谷の
真面目さと一途さにじーん!
散々幸也の元彼にいびられても
酒の席で促されても悪口言わないし!
教育係だから感謝してるとか言っちゃうし!
(もし私ならがっつり愚痴たれてると思うw)

ですので、幸也が瀬谷を好きになるのも自然で
特別な急展開とかがあるわけじゃなかったのですが
だからこそじっくりゆっくり楽しめた気がします。

瀬谷が幸也の為に色々努力をしてくれるのが
凄く嬉しかった!!
そりゃもうテクニックもねw
自分を一番大事に想ってくれてる姿勢って
たまらないものがあります……うっとり。

書き下ろしの『レッスン2』での名前呼び強要(?)は
自分も名前で呼んで欲しい瀬谷の気持ちに共感できました☆
恋人って感じしますものね。
そしていつもよりちょっと早めだったのがまた微笑ましいw

そして、幸也は姉御肌の先輩で
あまり美人過ぎない設定がとても良かったのですが
出来ればもう少し年上だったら尚更嬉しかったなぁ…。
28歳とか。(ダメでしょうか??;)

照れもせず甘い言葉を囁いてくれ、
いつも自分を最優先してくれる優しい年下の恋人。
率直に言うと、幸也がうらやましいですw
御馳走様でした!

3

情けは人のためならず

下克上大好物!
タイトルと木下けい子さんの表紙につられて買いました。

総合商社が舞台なので、愁堂さんお得意の横領が起きるかと思いきや日々は淡々と重ねられます。

手酷くフラれた島田(受け)の心に開いた穴に冷たい雨が染みることなどおかまいなしに。

その穴が塞がらないなら、それに慣れていくしかない、と当惑しながらも日常をこなそうとする島田が切ない。

面倒見のいい人ほど自分の面倒を見るのは下手なんですよね。

言葉にできなかった感情を思うと胸が締めつけられる。

そこに酔った上で関係を結んだ大型ワンコの瀬谷(攻め)が絡みます。
スマートではないけれど誠実。

そんな一途な気持ちが、やっと流せた島田の涙と共に心の穴にじわり、と染みながら満たしていきます。

ほのぼのとした読後。

見積もりのフォーマットの一件は腹立たしい分、解決した時はスッキリしました!
昔…同じ嫌がらせをされた…そして同期に助けられた(笑)

【レッスン1】【レッスン2】と経て着々と閨では下克上は実行されているようですw

あと…愁堂さんて…パンパン!が好きですよね。読んだものに必ず出るんですが…。

5

誠実・ひたむきな内面イケメンがお好きな方に

愁堂さんの本は「3P」を読んで以来、もう読むまいと思っていたのですが、これは良かったです。
酔ったはずみで乗っかって、ほとんど喋ったこともない部下を逆レイプ?→無視という展開に、はじめは、受けの身勝手さに呆れました。でも、最終的には受けもそんなにダメな人間でもなかったです。
この話の最大の魅力はなんといっても攻めです。常日頃、「BL攻めは内面不細工が多すぎる!」と思っていたのですが、この攻めはいい! 受けをぐずぐずに甘やかしてくれるので、甘やかし攻めがお好きな方もどうぞ。

2

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP