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溶けるほどに身も心も愛されて
甘〜いお話でした。
あらすじからみたら淫らな感じもするし軽い感じ?って思ったのですけれど、受けちゃんは可哀相な境遇?というかすごく重い罪を背負っているんですが、わりとそれが重く感じられないです。
それがいいのか?悪いのか?私的にはもうちょっと重くても良かったかな?って感じがしました。
悠嘉は病院を経営している両親の跡取りなのですが、小さな頃から身体弱くてアレルギーがあり、特に紫外線にあたる事が駄目だったのです。
高校生になった今はいくらかマシにはなったものの月に1度は寝込んでしまいます。
悠嘉には姉がいたのですが、悠嘉が中学生の時に二人でボートに乗っていて転覆してしまい、身体の弱い悠嘉を助けて自分は力尽きてしまい、亡くなってしまいます。
誰も悠嘉の事を責めることはないけれど、その罪を背負って生きていくつもりの悠嘉です。
姉はとってもよく出来た人だったのです。医者であり活発で誰からも好かれていて、真殿という恋人もいました。
真殿はアレルギー科の医師で悠嘉も担当してもらったことがあったのですが、勉強の為に留学したのち、
帰国後経営コンサルタントとして病院の建て直しをしたのでした。
そんな彼に両親もいずれは娘と結婚するだろうと思っていたし、全幅の信頼を寄せていました。
そしてそれから、数年が経ち悠嘉は高校3年生。もちろん医学部に進むつもりなのですが、
身体も弱い自分が医者という仕事を一生のライフワークに出来るか?昔から家にいて、本を好んで読んでいたので、本当は文系に進みたかったのですが、罪悪感もあるし、せめて弟が親の跡を継げるようになるまでは自分が繋ぎをしなければ、だって自分が姉を死なせてしまったのだから・・・、と思っています。
そんな時、父親から真殿と一緒に暮らして欲しいと言ってきます。
どうして?という疑問はいっぱいあるのですが、真殿と姉という繋がりがなくなってしまった今、
真殿を病院に繋ぎ止める為に彼の希望もあって一緒に住んで欲しいとのことなんです。
もちろん父親のいう事に逆らう気持ちなどない悠嘉は、真殿の家に居候することに。
この真殿は結構情熱的?に悠嘉を口説きだします。
自分は姉の身代わりだと思ってやってきた悠嘉にとっては仕方が無いことだと分かっていながらも、
身体の関係までは不毛なことだと説得します。
そこで姉と真殿との関係が恋人ではなかったということが分かるのです。
そして真殿の好きな人は悠嘉だということが・・・。
普段は温厚な真殿なのですが、口説きモードの時は結構強引です。
そこがいいんだけれど、ただただ、甘いお話です。
甘いのはいいのですが、まぁ悠嘉が罪をいつまでも暗く引きずっているお話っていうのは暗くて、
しんどいですが、ちょっとあまり感じないのもどうかなぁ?っていうのが一番の感想でしょうか。
すごく苦しんだんだよ!だから幸せになってもいいんだよ!的なお話に持っていって欲しかったかなぁ。
愛情の示し方がずれている攻め様と、姉の死に負い目を
感じている受け様との恋愛模様です。
身体も弱く病院を経営する長男ではあるものの家族からは
期待されていないと解かっていても幼い弟が医者になるまでの
つなぎ役として家の為に出来る事をと考えている受け様に
父親から攻め様との同居をお願いされて・・・
4年前に自分を助けるために亡くなった姉に必要以上に
自責の念で心を痛めていた受け様は、姉の恋人だった攻め様の元へ、
攻め様と受け様の姉が恋人同士だと思っていた受け様は
(受け様の家族も思っていたのですが)
姉の身代わりで攻め様のもとへ行くものだと思い込み
攻め様の元へ行きますが、それは大きな誤解でした。
初めから、攻め様に「かわいがりたい。愛したい」と
熱愛され、戸惑う受け様。姉との事が誤解だと解かっても
自分は幸せになってはいけないと思っている受け様を
優しく、時には強引に幸せにしたいと言われ続けます。
この受け様は特殊な環境で育った為に、好意を表す手段が
結構俗物で品物攻撃だったりしますがそれも新たな誤解の種に。
受け様の家の病院経営や自分の進学問題を背景に
健気な受け様が幸せを手に掴むまでのお話です。
柊平さんは結構好き作家さんなんですが、最近はなんとなく微妙な作品が多いんですよね。でもこれは、復帰後の作品ではいちばんよかったかもしれません(買ったけど未読の作品もあるので、断言はできない)。ちょっと浅いな~とは思うんですが。
ただ、もともと『淡々とした地味な日常のストーリー』も『気持ちのすれ違い』も好きなので、そういう意味では決して悪くはなかったです。
それにしても、タイトル通り『溺愛』には違いないんですが、あらすじはちょっとこれニュアンス違うんじゃ!?と感じました。いや、別に『あらすじと中身が!』というのは珍しくないんですけどね。
確かに、『溺愛』で『甘い』のは間違いないですが、キャラクターのタイプや背景を考えても、少なくとも『蛍光ピンクのハートマーク(裏表紙のあらすじにある)』が入る雰囲気じゃないと思ったんですよ。
柊平さんは、切ないストーリーも健気な受も上手い作家さんだと思っていますので、せっかくこういう設定なら、もう少し切なさを前面に出してもよかったんじゃないかな~。
それと、終わり方が唐突で、『えっ、ここで終わるの!?』と思ってしまいました。これに限らず(というか、これはまだマシな方です)復帰後の作品にそう感じるものが多いんですよね。
いやでも、いろいろ言いましたが、結構好きなんです。
イラストは新人さんのようですが、可愛くて淡い感じの絵柄で、作品のトーンには合っていました。ただ、真殿があまりにも若過ぎに見えて、挿絵としてはちょっと違和感がありました。う~ん、『絵』そのものは悪くなかったんですけどね。
愛し方が少しずれててこれでもかと甘やかしちゃう攻めと、自分には幸せになる権利がないと少々人生諦め気味の受けのカップル。
溺愛レッスンのタイトル通り、姉の死の責任を感じ、自分なんて・・って後ろ向きな受けに、攻めが「あなたは幸せになっていいんだ」って根気よく言い聞かせる感じのお話でした。カウンセラーみたいな。
ラブラブ~みたいなのではなくて甘くて穏やかな日常、って雰囲気でした。
そのせいか、エロさが無い(笑)
イラストがまたそんな雰囲気に輪をかけて、まったくエロくないんですよ(^_^;)単品でみたら可愛らしい絵柄で悪くないんですけど・・
個人的なことですけど、この作品ではっきりわかりました。ああ私敬語攻めは萌えないんだ、と。
攻めは30代ですが10代の受けに終始敬語です。物腰の柔らかい攻めがお好きな方にはおすすめです。
タイトル通りといえば タイトル通りの作品でした。
延々と真殿先生がゆーかちゃんを甘やかしてる。
ですが作品の起・承・転・結においての起と承が長すぎた!!
真殿先生甘やかしすぎです!!ww
かなり後半になり、「えっ?ここでこの展開!?」となり、
転がかなり後半になったおかげで結末もかなり駆け足になっていた気がします・・・。
読み終わって、後半駆け足すぎて何だかしっくりこないな・・・感がありました。
終わり方が微妙・・・^^;