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待望の「あめの帰るところ」
冒頭の留守電のあめちゃんのメッセージから始まるのですが、この時点で原作の感動がすでに甦って来て胸がしめつけられるようです。
それほどまでに、このキャスティングはピッタリでした。
日野さん演じる、ひょうひょうとした能登先生が、「革命だ」と言ってあめちゃんに恋に落ちた瞬間。
それからどんどんと、原作の能登先生とキャラがオーバーラップして能登先生の何ものでもない様に聞こえてきます。
一方あめちゃんは、梶さんしかいない!と思えるほどにあめちゃんでした。
少し鼻にかかった声と、かすれた声具合が、最初はとまどいと遠慮がちで先生におされぎみだったのが、お話の進行と共にあめちゃんが実在していたら絶対こんな声!と思うほどにあめちゃんで。。。
まるで、そこに二人が生きているような錯覚を覚える感覚は、どのドラマCDを聴いても思えることではありますが、この作品は群を抜いて素晴らしかったと思いました。
また、脚本についても随分と原作を思うとはしょってはありますが、朝丘さんがCD1枚に収まるように、自ら手を加え、前半はあめちゃんの回想、後半は能登先生の、という具合に、上手い具合に肉をそげ落として、すまされた選別と剪定で、的確に必要なシーンのみを、セリフのみを多少変化させながら表現されている部分に、物足りなさは感じません。
原作がきちんと表現されてはいるのではないでしょうか?
原作既読の方には、その世界を更にイメージをふくらませ、
未読の方にもわかりやすく、それで原作も読んでみたいとおもわせるような
丁寧に作られたんだな、という印象も受けます。
前半部分、能登先生とあめちゃんの出会いから始まり、それが恋に進展して恋人になるまでの中、やはり一番印象的なのは、あめちゃんが予備校を辞める日の出来事です。
ここであめちゃんが先生に返事をして、初めての夜を迎えるのですが、
梶さんのあめちゃんの吐息、健気な具合の小さな声、思わずゾクゾクくるのです!
思わず能登先生になってあめちゃんを抱きしめたくなるほどの・・・ww
そして、何よりも印象的な朱鷺色の朝焼けのシーン。。。
音なのに風景が目に浮かぶんです!
そして後半・・・あめちゃんが渡英中に事故を起こして記憶喪失になります。
ここからはもうティッシュが手放せません!
能登先生の切ない気持に同化して、彼等の事を知っているだけに、切なくて切なくて、、
あめちゃんが昔通った予備校を見たいとやって来た時に見せる能登先生の涙にウルウル、、、
京都へ行くと言いだした京都へ千歳も行くといってついてきた夜の旅館での、あめちゃんへのさよならの言葉。
涙腺が決壊して思わず目の前がかすみます。
先生を追いかけてきてそれを拒絶する激しい二人のやりとり。
どれもこれも、一つ一つのシーンがまるで画面で見ているように頭の中に絵が流れます。
感情も、イメージも、双方を刺激すされるのがCDの醍醐味なら、この作品はそれを充分にクリアしていますね。
やはりキャストは勿論のこと、脚本も優秀だったと言わざるを得ないかもです。
フリートークでは、分数は短いですが声優さんも作品を好きになって演じてくれたんだという気持ちが伝わってきて、嬉しくなりました。
本当にいいCDでした。
ストーリー、そして日野さんと梶さんの演技と声、
そのすべてに全力で号泣しました。
とても穏やかで優しくて、それゆえに切なすぎる物語でした。
前半は、あめちゃん視点のモノローグ。
留守電で始まる冒頭がとても印象的で、
あれがあめちゃんとしての最後の電話だったのだと思うと、
とても切なくて、涙がこみ上げてきました。
後半は、先生視点でのお話。
この先生視点の後半は本当に切なくて、涙が止まりませんでした。
皆さんが書かれている通り、本当に現実にいたらまさにと思えるほど
日野さんは先生で、梶さんはあめちゃんでした。
なので、セリフの一つ一つが胸に響いてとても切なく苦しかった。
後半の京都旅行の夜、先生が最後にとあめちゃんにバイバイを
言うシーンは酸欠になりそうなほど号泣してしまいました。
ドラマCDを聞いてこんなにも号泣したのは初めてでした。
とてもすてきな作品に出会えたことに感謝です。
朝丘先生の言うとおり、“ここ”にあめちゃんとちいさんと先生はいました。
もし小説が実際にあめちゃんや先生が書いた日記だとするなら、このCDはすでにただの物語なんかじゃなくて、実際に存在する椎本千歳と能登匡志という人間の日常をそのまま切り取ってきて、私たちはそれを聴いているような、そんな錯覚をしてしまうほど、“ふたり”は生きていました。
吐息も、呼吸も、話し方も、そして泣き方も、なにもかもが文章の中でしか想像できなかった本当に彼らそのもので、最初の『あめちゃんであった時の最後の留守番電話』を聴いた瞬間、「あぁ、あめちゃんだ…」と思わず感動して涙がこぼれました。
これを何度も覚えてしまうほど聴いたであろう先生の気持ちを想像すると、さらに胸がぎゅっと締め付けられます。
こうして、原作で言えば『先生へ』は始まり、ゆったりとあめちゃんの回想で進められていきます。
かなり端折られてます。しょうがないといえばしょうがないですが、できることなら二枚組みにして、もっと細かなところまで聴きたかったです。それでも“ここは”というところは絶対に外しておらず、どこまでもふたりの幸せさが伝わってきました。
花火を見るシーンも、吐息たっぷりの先生の告白がたまりませんでした。
このときに限って千歳と呼ぶとこなんかがもう…っ
キスも余計ないやらしさが一切ないからこそ、いっそう艶かしくて際立っていてドキドキしました。
特にあめちゃんの喉声が想像以上に色っぽくてニヤニヤw
そして思いが通じ合った後のえっちシーン。どんなものになるかと思いましたが、本当に想像以上によくて、ただふたりがお互いを好きな気持ちだけが伝わって、ほんわかしました。よかったね、と思わず言いたくなるほど、甘い幸福感に満ちていて。ちなみに喘ぎ声は一切なく、時折漏れる吐息だけ。
ですが「抱き合うのって気持ちいいね」というあめちゃんの台詞にはズキューーンとwwwぜひ聴いて実感してみて下さいw
その後朝焼けを見るシーンも透明感と鴇色のせつなさに満ちていました。
そうしてあめちゃんは無事大学に進み、渡英が決まり、あの留守番電話の部分で、原作どおり、あめちゃんは眠りにつきます。前半部分はここで終了。
そしてついに、先生視点の物語が動き出します。後半がスタート。
記憶をなくしたあめちゃんに…いえ、ちいさんに出会い、話して、どこまでも表面だけはあめちゃんそのものなのに、どこにも自分が愛した千歳がいない、そんな先生の戸惑いと苦しみと悲しさが、痛いほどに描写されています。文章よりも圧倒的に訴えてくる感情の波に、後半がスタートしてからは涙がポロリと。
特に予備校で泣き崩れてしまうシーンは私も一緒に泣いてしまいました。
どこにも、いない。
そこであめちゃんがいないことを初めて実感した痛さ。
なのに何も知らないちいさんの声だけが耳にどこまでも残ります。
きっと原作はここで泣かされた方がいちばん多いんじゃないでしょうか、京都旅行。
もうこれは聴いてくれとしかいいようがありません。実際に聴かないと、この部分の切なさはわからないです、私の拙い言葉などでは到底伝えられません。
ただふたりの泣く声が、耳から離れない、涙が止まらない、としか。
どこまでも先生はあめちゃんを愛していて、あめちゃんはもう、いなくなってしまったんだ、と。
そんな旅行を終え、先生は着々と引越しの準備を進め、ふたりは別れへと。
新幹線、あめちゃんになるからと先生に追い縋るちいさんの涙とそのまま訴えられる激情は秀逸。梶さんの泣きの演技にまた感心、そして涙が止まらない。
そして先生はひとり京都の部屋に着き、荷物とともにちいさんが。
言い争い、追い出し、あの台詞が。
『こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのに━━』
涙と一緒にこぼれた先生のこの言葉で、涙が今度こそ滂沱のごとく溢れました。
そのまま飛び出したちいさんが車に轢かれかけ、先生は、今度はあの子の心だけでなく身体もなくしてしうまのかと慌てて飛び出し、最後はお互いに気持ちを確かめ、物語はエピローグへ。
あめちゃんでもなくちいさんでもなく、千歳自身を愛すと。
そうしてゆっくりと、私たちが見られるふたりの物語はここで幕を閉じていきました。
その余韻に浸ったまま、その後のフリートークでゆっくりと目が覚めていきます。このトークでどれだけ日野さんと梶さんがこの役を大切に演じたのかがよくわかって、最後まで幸福感が続いたまま、CDは終わりました。
CDすべてを通して私が伝えられることは、朝丘先生のおっしゃるとおり、ふたりは日野さんと梶さんだけでした。
特に個人的には梶さんが……あめちゃん…っ!!!
本当にどこまでも丁寧に作りこまれていて、役者さんだけでなく、この作品に関わった人の愛情が伝わるようです。
原作が好きな方にはぜひ聴いてみることをおすすめします^^買って後悔することはないかと。どちらかというと買わないことの方が後悔すると思います。
私ごときがこのCDのよさを伝えられのはここまでです。
…まぁ少しびっくりしたのがちいさんが助けたのが原作では男の子だったのになぜかCDでは猫になってたことが……ププっとwww
私事ですみませんが、私小冊子はゲットできなかったのでどなたかどんな内容だったのか書いてくれないかなぁ……どうしても知りたい><
どうかこんな拙いレビューを読んで、この作品のよさが誰かひとりにでも伝わりますように……
長文レビューに最後までお付き合いいただきありがとうございました^^
…朝丘先生、大好きだぁーーーーッ!!愛してますっ!!
原作が朝丘戻さんの小説で、今まで何冊か読みましたが合わない感じで萌えよりも疑問や焦ったさが溢れてくる作家さんで苦手な方でした。
でも、記憶喪失ものは気になるジャンルなので聴いてみました。
最愛の人に忘れられてしまった人と最愛の人を忘れてしまった人のそれからの物語には惹かれます。
能登は、年相応の知性もない未熟で劣った人間だと自己評価の低い予備校講師なのですが、なんともつかみどころのない不思議な人です。コミニュケーション能力が極端に低く他者に興味がない人でした。
先生があめちゃんに語った『月曜の朝は嫌い、…でも今はあめちゃんへの時間へ届いていると思えるからすきになった』というのと
ちいさんに語った『一週間が始まってまた大好きな人と一緒に生きていける
朝焼けを見るとこの子のために自分の人生があるんだ頑張ろうと思えるから月曜日は好き』
というセリフが好き。月曜日の憂鬱さが少し軽くなる気がします。
サランサラン揺れるまつ毛、ぽろんぽろんとこぼれる涙、という表現が独特で能登先生らしくていいと思いました。
思いが通じて、あめちゃんとエッチする、触っていい?、抱きしめていい?
一緒におじいちゃんになって長生きしてあめちゃんを看取って死ぬと約束する。お風呂入ろうね、チューチューしようねエッチしようね、とはしゃぐ先生が可愛いったです。
そして初めての夜に男の体でも大丈夫かと問う先生にあめちゃんが、大丈夫だよ先生、抱き合うのって気持ちいいね、…キスしてもらうのも気持ちいいと、俺が触ってるのわかる? 抱きしめてるのわかる? 愛してるのわかる? の答えの『わかる』と一生懸命うったえるところが先生のことをどんなに好きでこうしたかったかがわかるいいシーンで、梶さんの言い方がすごくよかったです。
もう二度と一人にしないと言っていたのに先生のことを忘れてしまうなんて酷いって思いました。
好きで事故にあってわすれちゃった訳じゃないけど、ちいさんの言葉が先生を傷つける残酷さが痛かったです。
幸せでいてくれることに喜び支えてくれる人がいて良かったと言えるせんせいの強さに救われますが、「事故にあっても教えてもらえない関係の僕たちは、壊そうと思えばチリになって消え、生かそうと思えば永遠になる、ならば僕は秘め続けて墓場まで持って行こう」というセリフに泣けてきました。
大切な人を失うということは、思い出を振り返ってくれる人がいない悲しみや孤独感なのですね。
あめちゃんがいないと泣く先生の悲しみが胸に迫る。
ちいさんの胸の中に向かって語りかけるところが一番泣けます。
俺と2年間も一緒にいてくれて過ごしてくれてありがとう。
あめちゃんとの記憶は俺が全部持っておく。
あめちゃんが恋人でいてくれた日々の全て大切に胸にしまって生きていく。だからゆっくり眠ってと呼びかける声が哀しいです。
普通ってすごいことだと改めて思いました。
大好きな人が普通に存在して寄り添ってくれるのは尊い奇跡なのだと。
この作品の中で語られる『愛してる』という言葉の多くが哀しく切ない響きに聞こえます。
喜びや幸福感よりも。
先生が引っ越すまでの一ヶ月を一緒に過ごしてほしいとちいさんにいったとき、一緒に過ごして記憶を呼び起こそうと思っているのか、あるいは思い出づくりのためかと思いました。
けれどそれは、いなくなってしまったあめちゃんとの約束を果たすためだったのだと知ったらここでも涙か止まらなくなりました。
一緒におじいちゃんになれなかったけれど、千歳の中に眠るあめちゃんの最期を看取っりたかったのですね。先生の一ヶ月間の心情を思うと泣けます。
京都に旅立つ先生を見送るちいさんがホームで泣き崩れ、走り出した電車の中から先生が小声で涙ながらにサヨナラねと言うシーンは映画の場面のようでした。
恋する相手とであえることが稀少で貴重なことを知りました。
追い返すために、ちいさんとは価値観が違って全然話にならない、あめちゃんとの思い出を汚さないでと言いながら先生の心がボロボロに傷ついているのが目に見えるようでした。
こんな別れのために君と出会って恋をしたわけじゃないのに。
最後のシーンでブレーキ音を聞いた先生がまた今度は、ちいさんまでも事故で失うのかと思ったときにおもわず千歳といい直したときに、あめちゃんでもちいさんでもなく二人を魂の中に持っている『千歳』として受け入れる心が決まったとわかりましした。
記憶はなくしても、きっと何度出会ってもこの二人は恋をするのだと思いました。
宇宙一好きだといいながらキスで終わるラストシーンがいいですね。
トークの部分で、梶さんが水彩画のようなイメージで演じていたといっていましたが、その通りだと思いました。
ふんわりとした透明感のある空気感が心地よかったです。
原作既読。
これ、原作が大好きなので本当は2枚組にして欲しかったなー、1枚で収まるのかなーと危惧しつつ聴いたんですが、良かった!
脚本が上手いこと原作を1枚にまとめてます。
最初の留守番電話に千歳が留守禄を残すとこからもう名作な予感がひしひしと!
予備校講師・能登〔攻〕(日野さん)と、その生徒・千歳〔受〕(梶さん)との話なんだけど、この2人の会話シーンがともかく良かった!
2人共良かったんですが、特に梶さんの演技に涙腺がやられました……。
原作のあの優しい空気感をよく再現していたと思います。
能登は千歳の事を千歳飴から「あめちゃん」って呼ぶんですがそのあめちゃんっていう単語の響きが凄く愛おしさがいっぱい詰まってて聴いてて胸にキュンと来ましたですよー。
脚本の上手さと、お二人の演技の上手さで心にじーんと来る名作に仕上がってました。
確かにちょっと音楽が大きすぎる部分はあったけどまあ許容範囲です。