こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのに――

あめの帰るところ

ame no kaeru tokoro

あめの帰るところ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神127
  • 萌×218
  • 萌21
  • 中立10
  • しゅみじゃない33

218

レビュー数
46
得点
780
評価数
209
平均
3.9 / 5
神率
60.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
ダリア文庫(小説・フロンティアワークス)
発売日
価格
¥590(税抜)  ¥637(税込)
ISBN
9784861344428

あらすじ

「離れたくないって想ったら、寂しくなったよ」
そう告げたのは、飄々として不躾で、どこか寂しげな予備校講師の能登先生だった。高校生の千歳は、優しすぎる彼の恋心に翻弄されながらも、幸福な時間を積み重ねた。ふたりきりの教室、一緒に見た花火、朝焼け・・・。けれど、それは一瞬にして千歳の中から消失した――…。恋を初めて知った能登と、恋を忘れた千歳の抗えない想いは・・・。
(出版社より)

表題作あめの帰るところ

予備校教師 能登匡志・30歳
翻訳家志望の高校3年生 椎本千歳

その他の収録作品

  • 先生へ
  • きみの中、飴がなく
  • そして手のひらに月曜日の鴇色
  • あとがき
  • あめちゃんへ

評価・レビューする

レビュー投稿数46

純愛

ちるちるの記事の「不朽の名作2017」小説部門15作の中から未読の作品を選びました。
朝丘戻。さんは初読みです。

はじめ、新規開拓みたいな気分で読み始めましたが、前半の「先生へ」で挫折しそう…
私、この能登先生ダメかも。自分は30代で高校生にちゅうちゅうしたいとか。…コワい。
あめちゃんの方も「ぴゅあ」すぎて。
その上後半の先生視点の「きみの中、飴がなく」では。
…キタ!記○喪失展開。
あ〜こうなっちゃうの…私はこの設定苦手。コレが来るとストーリーに逃げを感じてしまう。
でも、読み進めると次第に「変わらない愛」はあるんだろうか?というテーマのようなものが見え始める。
「千歳」というひとりの肉体の中で、「先生のあめちゃん」が消える。新たな「ちいさん」はあめちゃんじゃないという葛藤。
先生の気持ちはわかりますよ。自分を忘れて異性の恋人ができれば、その方が千歳にとって幸せなんじゃないだろうか、自分は何も言わず身を引こう…それはよくわかる。
それに、留学中にあめちゃんが事故にあっても何も知らされない先生。でもそれは秘密の関係だったから。これは男女でもあり得る事態だけど、同性だと「家族」にはなれない、万が一の時に共にいられないという問題も含んでいる。
たいていの記憶喪失ものは、「輪廻」の方法論とセットになっている。つまり「何度でも恋に落ちる」。本作も、千歳は忘れたはずなのにやっぱり先生を選ぶのです。ここは感動する場所であると同時に、やっぱりねという既視感の展開。なら先生の方は?『ちいさんはいらない』っていうのは多分本心じゃないのかな。
本作は先生と千歳が結婚しました、なんて手紙をよこしたりしてハッピーエンドの形を取ってるけど、汚れっちまったワタシには、良かった良かったと無邪気に言えない気分です。
が、とにかくピュア、とにかくポエム、とにかく優しく、とにかく切ない。それは間違いないです。

1

夢見がちな少女ならば。

切なくてリリカルで少女趣味で、どうしようもなく内省的な作品。キャラクターの設定は、正直なところ「こんな奴ないわー…」という感じです。
だけどこの作品の場合、現実の尺度を当てはめて判断するのは野暮なのだろうな、と思います。例えば、自分の子が通う塾(予備校)にまともなコミュニケーションスキルもないこんな講師が居たら、そしてその人が担当だったら嫌ですよ。だけど、そういうことは置いておいて、この作品世界の透明なポエムに浸ってキュンとしたり、切なくなったりするのが正解。

それが出来るかどうかで、この作品(作家様)と合うのかどうかが決まるのでしょうね。
私の場合は、それなりに浸ることは出来ました……が時折ロマンチックすぎる表現に置いてけぼりを食らい、ハッと我に返る瞬間がありました。

浸り切るには大人すぎたかなぁ……?。夢見がちな少女だった時分に読んでいたら、どっぷり浸かっていたかもしれない、そんな感じの一冊でした。

0

ある意味、読み進めるのが辛い

泣けるBL小説で検索してお勧めされていた一冊だったので、読んでみました。結果、私には合わなかったです。比喩の多い文章も詩的と言われればそうかもしれませんが、それが文庫本一冊の長さになると、煩わしくなります。あと、予備校教師の攻めにも最後まで萌えれなかった。あの対人スキルで教師になられたら、あめちゃん以外の生徒が可哀相です。
泣いたと仰られてる方も多いので、曇りのないピュアな心で読めば、感動的なお話なのかもしれません。残念ながら、私は最後まで感情移入できず、読み進めるのが辛かったです。

2

ピュアな2人に心動かされます。

冒頭は、あめちゃんのメッセージから始まります。そのメッセージは、あめちゃんの純粋で愛らしい人格を物語っています。本当にピュアで可愛いあめちゃんに癒されます。
そんなあめちゃんが先生に出会えって、甘過ぎる日常から、切なすぎる展開!!…涙無しでは読めませんでした。号泣でした。
もっともっと二人の世界に触れたくて、あめと星の降るところも購入しました。
先生は、ダメなところも含めて人間味溢れる人だと感じました。だからこそ、共感できる部分も出来ない部分もあり応援したくなる人物です!不器用でも精一杯だからこそ、その想いはあめちゃんに繋がり突き動かします。もう、本当に大好きな作品!何度も読みました。

1

泣けます

他の方々が言っているように確かに詩的だし、三十路のおじさんが可愛こぶった口調で子供っぽいところもありますが、私はとても好きです
前半後半でお話の雰囲気が全然違う印象でした
前半は2人が出会ってからお付き合いして少し経つあたりまでで、高校生のあめちゃんと大人になりきれていない先生の甘い恋が描かれています
読んでいる途中は甘々すぎでは...と思うところもありましたが、その甘さ加減は後半の悲劇と釣り合いがホントに良く取れていて、前半の幸せと後半の悲しみが相乗効果を生んで素敵です
一度読んでしまうと後半辛すぎて読めない、先生の気持ちを思うと涙が止まらない
真っ白で純粋な泣ける作品を探している方にはおすすめです

2

いいお話でした

朝丘戻さんの作家検索で一番上に挙げられている作品だから読んでみたくてあまり前知識もなく手にとりました。
どこか、大人になりきれていないような予備校講師の能登先生と、高校生の千歳が前半くっついて。出会って口説かれたのは予備校の教室だけれど、そうそうに推薦で大学に合格して予備校を辞めて、その最後の日に先生の告白にイエスの返事をして結ばれる。
そして付き合ってひたすら甘くラブラブ…。こんなピュアな世界についていけないと挫折しそうになりました。
しかし、後半は千歳が留学先で事故が原因で記憶喪失になり、二人の仲は引き裂かれます。そこで、導入部の携帯の留守電に吹き込んだ先生へのメッセージや前半の過剰な甘ーいエピソードが読んでいて私の中で効いてきました。後半は一気に読めました。よかったです。ただ、千歳が記憶喪失になったときにできた恋人カヨコの名前が二人の会話の中に頻繁に出てきて。ちょっとわずらわしく感じました。平凡な感想で申し訳ありませんが、いいお話でした。詩的な情景描写も美しかったです。ただ、こういう世界にどっぷりとつかれないのは、私が年齢が高いからかな。20代で読んでみたかったです。

3

詩的

んー…、評価がとても難しい一冊です。
記憶喪失。純愛。先生と教え子。
そういった作品は大好きです。後半で、先生が千歳との別れを決意するシーンは胸が痛かった。ラブラブな二人の別離、そして再会する展開は本当に感動的です。千歳が記憶を取り戻せなくてもまた先生を好きになり、京都まで追いかけたのにはホッとしました。
が、『夜明けの嘘と〜』を読んだ時にも感じた朝岡さんの表現の仕方にどうも馴染めず…。
ストーリーは好きなのに、文章が詩的過ぎて読むのが疲れてしまいました。だから、本来なら泣けるべきところでも泣けなかったです。村上春樹とかが好きな方とかは楽しめるかも、と私は勝手に思いました。
あと、どうしても先生に違和感が。
私としては、30代男性の「ちゅうちゅうしたい」って表現はちょっといただけなかったです。

1

あめの帰りを待つ男のお話。

もっと自分がぴゅあ〜だった頃に読みたかったなぁと思いました。こんなに相手が好きで好きで、その人だけがこの世の全てみたくなっちゃうような恋って本当にあるのかな〜、とか、そんな人に出会ってみたいわぁ、なんてまだ夢を見ていられた頃にでも。

…といいつつ、それから随分年月が経ってしまったけれど、このお話にいつのまにか入り込んで最後まで楽しめてしまった自分に、まだそんなオトメな部分があったのかと少し引きました…。読み始めはですね、お尻がムズムズするような思いで読んでました。これ、読んだ方になら分かっていただけると思います。。全体的にらぶらぶイチャコラなカワイイ雰囲気満載で、読んでる方がこっぱずかしくなるようなポエティックな言い回しとか、能登の甘えたなキャラ、「〜だもの。」口調の会話文多めなところに慣れるまでちょっとキビシかった…。でも、ストーリーの展開が素晴らしく、一見ふわふわしているようで侮るなかれ、もの凄く物事の真理を突くような表現で登場人物それぞれの気持ちにとっても共感してしまうのです。

塾講師の能登匡志と彼が担当することになった大学受験生の椎本千歳。最初は千歳の物語なのかと思っていたのですが、これは三十歳にして初めて人を好きになり、人生が動きだした能登の物語なのだと気付きました。その相手が千歳「あめ」ちゃん。塾講師としてのやる気が感じられず、ユルユルで自分以外のことはどーでもいいと思っているような能登を叱ってくれる真っ直ぐな男の子。終盤は切なくて切なくて…。二人にはどうか幸せになって欲しいな、と願いながら読まずにはいられませんでした。最後の方、少しだけ舞台が京都に移るのですが、四つ葉のタクシーが出てきてちょっとテンション上がりました。(乗ったことはないけど。)

作家さまたってのご希望で依頼されたというテクノサマタさんの可愛らしいイラストがとってもお話に合っていて、わたしはそちらも楽しませていただきました。

うーん、好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品なのは確かかな、と思います。

2

好きで好きであふれだす涙

ふわふわした独特の空気感があるお話でした。

あめちゃんのことが大好きで大好きで仕方がない先生。
その執着は普通で考えたらちょっと怖いのですが、天然な能登先生だからかまったく嫌な感じがしません。

あめちゃんも素直で優しくて、照れてすぐ赤くなっちゃうところなんか本当に可愛らしいです。
この二人はずーっとこんな感じにお互いを思いあっていくんだろうなと思っていました。

それなのに、あめちゃんがまさかの記憶喪失。
「あめちゃん大好き」「あめちゃん愛している」と常にあめちゃんあめちゃんだった先生が、目の前にいるあめちゃんに触わることも好きということもできない。
先生のその戸惑いや悲しさが痛すぎました。
自分との関係を伝えることなくちいさん(あめちゃん)の幸せを必至で後押ししようとする先生に泣けました。

先生には本当に幸せになってもらいたい。

2

安心安全な予定調和好きな人は要注意

記憶喪失ネタって、全ての作家さんに一度は書いてもらいたいなと思うくらい好き。
一歩間違えると凄まじく陳腐な展開になりがちなので、それをどう料理するのかなってワクワクしながら読むのが楽しみのひとつです。

今回は朝丘さんですが、泣きすぎて目が腫れました。
塾講師×生徒という、大好物な年の差もの。
前半の『先生へ』は、あめちゃんがあめちゃんであれた章。
そこには、これでもか、これでもか、と後半への前振りのごとく、ひたすらに優しく柔らかく、愛しい交際の模様が描かれます。
それはまるで、アルバムのページをめくるかのごとく、すべてが尊く慈しみに溢れた優しい記憶。

後半の『きみの中、飴がなく』では、能登先生視点。
あんなに優しい『先生へ』のくだりはどこへやら。
全てがリセットされて、世界にひとり取り残された先生の絶望が胸を掻きむしります。
この後半はラストに至るまでずっと泣きっぱなしでした……。
もう、凄い勢いで涙が出てきてしようがない。
どんなセリフにも泣けて、ちょっとしたエピソードにも目頭が熱くなる。
まさに、能登先生が泣くタイミングと、自分が泣くタイミングが一緒。すごいシンクロしてしまいます。前振りの威力は絶大でした。
文句なしの神です。

2

良い話です。

人間は2度死ぬって何かの本で読みました。
1度目は身体の死。心臓が停止して脳が死ぬ状態。
2度目は人の記憶から消える、思い出での死。

この理屈から言ったら飴ちゃんは永遠に死なない、永遠に生きてる。先生の記憶の中で。
どっちかと言うと先生の方が飴ちゃんの記憶から消えているので、先生が半分死んでいる状態なんですよね。
飴ちゃんはいない。看取ったって先生が言ってたけど、飴ちゃんは生きてる。先生がいないんですよねー飴ちゃんの記憶に。
看取られないまま突然いなくなった。いなくなった事もわからないほどの残酷さ。
辛いですよね、大好きな人の思い出の中に自分がいないなんて。
けど身体が生きていたら思い出は増えていく。又何度でも生まれ変われる。
2人は一緒に生きて行く事を決めた。
私は大好きな話でした。

3

読みたくても読めない。

タイトルの通り、読みたくても読めません。物語は大きく3つ(後日談を含む)に分けられているのですが、あめちゃんが記憶をなくしてしまう2つ目のお話が、辛いのなんの。1つ目のお話で、あんなにイチャイャして、幸せそうだったのに、2つ目のお話を読み始めると、私はまるで地獄へ突き落とされたかのような衝撃を受けました。あめちゃんの、「この人誰?思い出せない。」っていう焦燥感だったり、先生の辛さだったりが読み進めるたびに、私の心をずたずたに引き裂いて...。辛かったです。途中、読み進めるのがすごく辛かった。それくらい感情移入して読める作品です。素晴らしかった。1つ目のお話と2つ目のお話のギャップがとにかくすごくて、元気なときにちょこちょこ読み進めてました(笑)こんなに読むのが辛い小説って、これが初めてです。でも、とっても素晴らしい作品です。言葉で言い表すことのできない感情が胸の中を満たしてくれます。最終的にはほっこりものだと思うので、興味がある方はぜひお手にとってみてください。

5

一体どう賞賛すればよいのか

この作者さんは
心のあつかいかた、みせ方が特質で稀有だと思う。
「ストーリー構成」とか「心理描写」とか「ドラマ性」とか
そういう観点からでは自分はこの作品を評せないです。

おかしな言いまわしすみません。

読んでいるあいだじゅう、
日常には認識すらしない心の場所と重さを感じつづけます。

たとえ話ですが、理不尽なこと言われて(理不尽じゃなくても)
自分にとってそれはない、って行為を相手にされて
で、すぐに思考がはたらく。
「なんでこんな気持ちになんなきゃいけない?」
「どうしてこんなことするんだ・・・・」
浮かぶ考えは人によって違うけど、思考は頭はめまぐるしく動く。

そうしているあいだも、
心はじじじっと動かず、ダメージ受けたまんまうずくまっている。
頭は感情にのっかって対処方を次々とはじきだすけど、
そういう思考とか感情を言葉に変えるだとかとは全く違う場所で
痛めつけられた心はうずく熱をひたすら抱えて耐えている。

その重みをその位置を、この作品読んでいると感じられるんです。

そこを容赦なく包み揺さぶり叩きのめされるのが恋だったなーって
さっき失恋したみたいに読み終えた今、思い出してます。

まず脳ありきで心がある、心は副次的っていうの授業で習ったけど
嘘だろーーっ、と。心という臓器はない、けど確かにある、
ここにあるって大声でバカみたいに訴えたくなる。

総評:こころに訴えてくる作品で感動したんです、とても

一言で片付くレビューをこうして長々すみません・・・

自分的に初BL小説読みでオチてしまいました
この作者さんの他作品読むけど、
もうオチすぎて好きすぎて、すぎるあまりにレビュー書けない予感します

3

簡単に忘れられる恋はではないのだと気づいた

2009年のアワード上位だったので、興味を持って読みました。いやあ。アワードは、私の引き出しを広げてくれます。
 予備校教師、能登先生はコミュ障というかドキュンというか、とにかく人と交わろうとしない人。そんな先生が、30歳も超えて生徒の椎本千歳君(あめちゃん)に恋をする。理由は、初めて自分を叱ってくれたから。うわあ・・
 マイワールド言っちゃってる先生は、そのままワールドを貫きますが、すごいのはあめちゃん。あめちゃんは、なんと、こんな変な先生を好きになって受け入れる。そして恋人になる。すごいなあとは思うんだけど、
でもこんなに、自分を受け入れてもらえて、自分のことを丸ごと肯定してもらえて、こんなにうれしい気持ちいい思いをしたら、それは恋人になるだろうなあと思ったりもした。
「あめちゃんを抱きしめて温めて喜ばせてあげたかった。声を聴けばどんな苦しいことも吹き飛ばせる無二の存在になりたかった。キス一つで生まれた意味を感じさせてあげられる特別になりたかったよ」
 これ、泣けることないですか?

 そのあと、もうひと悶着あって、それを乗り越えて絆を深めてまた泣ける。能登先生の気持ちはどうあっても変わらないのだなあと思えてうれしかった。

0

切なくて苦しい

テクノサマタ先生の絵がもともと好きなため、表紙買い。
とても切なく苦しい作品。ほろほろと涙があふれ出てきました。
あめちゃんの面影が残りつつも、ちいさんとして再び先生を愛して愛されて、ハッピーエンドに思われますが、バットエンドな感じ。
あめちゃんもちいさんも千歳なのに別人のようで、先生はあめちゃんのおかげで一生ともに過ごせる人を見つけたんだなと思いました。最後の「あめちゃんへ」のお話は笑顔であめちゃんを看取る先生のようでした。
あめちゃんが悲しまないようにあめちゃんが死んだのを見送る約束を果たしたんでしょうね。そしてちいさんと新たな恋をして、ハッピーエンドとなる。どこかもやもやが残る作品でした。
私は好きなんですけどね、好き嫌いが分かれる気がします。

3

きっと何度出会っても好きになる運命なんだと思う

原作者監修のもとに作られたというドラマCDを聴き大変感動したので、ほかの作品から苦手に思い敬遠気味だった朝丘さんの作品ですが久しぶりに読みたくなりました。

先生が千歳と出会って人として足りないものに気が付いたり指摘されて改めていくごとに、ぼんやりとした輪郭しかなかった先生が徐々に明確になってくるのが良くわかりました。
初めの方の先生は30年生きてきて心から欲しかったり強く求める人にも物にも出会ったことがなくて、いつも一歩引いたところにいて生きることもどうでもいいような印象でした。
CDを聴いたときそんな先生を作った経緯や生い立ちはよくわかりませんでしたが、原作を読んで良くわかりました。
育児放棄されたわけではないし大事にされてなかったわけでもないのでしょうが、放任主義というにはあまりにも手をかけてもらえなかっただろう幼少期と、頭が良すぎたせいもあって、考えが及ばない子供に恐れをなして逃げ出した教師に苛められていたという子供時代が良くも悪くもその後の先生を作り上げたのかなって気がします。

苛め続ける教師の心情が理解できてしまえる子供だったからよけい表向きは勉強のできるいい子であり続けたでしょうから、他人に叱られたりこうしなさいと諭されたこともなかったのでしょうね。
そこで初めて、生徒の名前を覚えないなんて教育者としてどうかと思うとか、ちゃんと筆記用具を持てだとかそんなんじゃ仕事が楽しくないよなんて自分のことを思って叱ってくれる人に出会って新鮮だったのでしょうね。
でも、そんなふうに叱ってくれた人の思いをまっすぐに受け入れて喜べるような心を持っていた先生もいいなと思います。
年下のセクに生意気とか自分は間違っていないと突っぱねることなく。

忘れてしまった過去は思い出せなくても、恋人同士だったときを心に住まわせながらまた同じ人と恋をする。いつか記憶が戻っても戻らなくても二人が出会って恋をするのが必然なんだと思えました。

CD化で省略されたエピソードも一つ一つみんないいもので、ほろっとくるものばかりなのですが、限られた時間の中で音声だけで伝えられる物語として作る場合に削られたものや残されたものが最善だと思いました。
削られたエピソードの一つ、先生に片思いしていた生徒の相楽は、口が悪くて乱暴な面もあるけれど本当は恋する乙女な気持ちをそんな言動で隠して最後は「大嫌い」なんて言いながらも好きだよって聞こえました。
なので、小説とドラマCD両方を読んで聴くことをお勧めしたいです。

『そして手のひらに月曜の鴇色』
ドラマでは省かれたラストシーンの直後の話です。
遠距離は嫌だと言っていたので安心しました。
もう離れることなくきっとこらからは二人で鴇色の月曜の夜明けを見るんだなと思います。
先生の元同僚だった秋津先生に書いた手紙がこれからの二人を表していてうれしくなりました。
きっと読みながらぶはっと吹き出すんだろうなと思います。

これかも問題や障害はあるでしょうがきっと二人なら乗り越えていつか遠い未来に、おじいちゃんになった2人が仲良く暮らしていそうな気がします。

2

残念です

皆さんの評価が高かったので読んでみたのですが…
残念ながら私にはあいませんせした。
設定や話の流れはイイと思いました。キャラも別に嫌いではないです。
でも、読めなかったです。
自分でも不思議なんですが、どんなにイヤな設定もものでも、なんとなくBLというだけで読めてしまう私なんですが、このお話だけは本当に読めませんでした。
続きが気にならないというか、読むのがとても面倒で、やっと少しずつ数ヶ月かけて読み終わりました。
こんなことは初めてで凄く戸惑ってしまいました。

評価の高い作家さんだけに、他の作品でリベンジするべきか悩み中です。

7

切なくて苦しい

受験に向けて受け様が予備校に通うところから始まります
そこで出会った風変わりな予備校の先生が攻め様です

つかみどころのない攻め様との会話が徐々に楽しくなってくる受け様
自分との会話が成り立ちしかってくれる受け様を好きになってしまう攻め様

攻め様が受け様に、軽い感じだけど好きだよとアピールが続き
受け様も攻め様の気持ちに応えるように付き合うことになって
凄い幸せな日々が続きますが・・・

前半は2人のほのぼのした日常の幸せがかいま見れて
すごい微笑ましいんです
そして後半…辛いです…
切なくて苦しくて泣けちゃいます

当たり本でした

1

・・・すごく良かったです。

私初めて買ったbl本が、「あめの帰るところ」だったんですけど、これ読んだらなんかこう
心がぽかぽかしました。最初は(攻め)キャラクターがなぁ~おしいな。なんて思ってたん
ですけど、このキャラだからよかったのかも!と思えます。記憶喪失のシーンで最後思い出すかな?って思ったのですが、あえて思い出さないのも朝丘さんのいいところなのかなって思います。私と同じく、初めて買う!って人には、おすすめできます!挿絵のテクノサマタさんの絵もすごく良かったです。

2

一言でいうなら。

辛い、ですね…


以下ネタバレ注意です!

ハッピーエンド、ではあると思うんですがあめちゃんの事を思うとすごく切なくなります。
思い出を共有する人のいなくなった先生も悲しく感じます。
最後の方の呼び方が千歳に変わってる事も切なくて、涙が止まりませんでした。
それから、あとがきにあったタイトルの意味。
「君の中、飴がなく」私は無く、と読んだんですが、あとがきにあった泣く、という言葉を見てまた涙が…
切ないおはなしでしたが、素敵なおはなしでした。

3

すごく綺麗な物語

泣いて..泣いて..泣きました
昨晩読んだのですが 今日は1日目がぱんぱん
でした
始め凄くあまい感じで(セリフとかが)、
そういうのが私は結構苦手な方
だったので うーん どうかな~
なんて読み進めていたのですが
先生の凄く優しい、切ない感情に
涙がぼろぼろ..

後半はもうせつなくて
たまりませんでした。

同性同士であるからこその
負い目だったり、繋がりが
どうしても本人同士でしか保てない。
そうゆうのが凄くリアルで悲しかったです。

情景やふたりの心情がとても
美しく描かれていて
すごく純粋で綺麗な、でも優しくて
せつないお話でした。


4

能登先生の成長物語

 大学受験を控えた高校生のあめちゃんは、あまり乗り気ではないまま予備校に通うのです。
 その予備校であめちゃんは、だらしない格好で、すべてが先生らしくない先生、能登と出会うのです。

 人に叱られたことが嬉しい、千円ぴったりのレシート、他人への嫉妬、あめちゃん飲みかけの野菜ジュースを飲んでしまう、「ちゅうちゅうしようね!」という大胆すぎる告白、そして太巻き…。ともかく、子供のような「先生」に驚き、その行動を理解するだけでも難しかったです(笑)

 しかし、能登は欠点ばかりではなく、雲の色を何て言うかというメルヘンな答えだったり、進路に悩むあめちゃんに力強いエールを送ってみたり…。一人の人間の中に、二人以上の性格があるのかと思ってしまったほどです。

 あめちゃんの合格後は、恋人同士としてデートやお泊まりを繰り返すのですが、あめちゃんの留学を機に二人の関係は変わってしまいます。

 留学先で事故に遭ったあめちゃんは、事故で過去の記憶を無くしてしまうのです。
 
 あめちゃんの記憶はほとんど失われているのに、あめちゃんはこちらが見ているのが痛々しいくらいに、先生を求めます。能登は、そんなあめちゃんに「ちーさん」という新しい名前で呼び、過去のことにけじめをつけようとするのです。

 能登は、思い出を反芻することで、あめちゃんを思い出して、その度にあめちゃんや自分は、ちーさんの人生とは関係ないと割り切ろうとするのです。

能登に、「また誰かを好きになってください。」と言ってしまうちーさん。それでも、能登が引っ越した先にまで一緒についてくるちーさんは、もう遺伝子レベルで確実に求め合っている。お互いが代わりの居ない存在として、離れることができないのが運命のようです。

 心情描写がとても丁寧に書かれていたことと、世界観が柔らかいのがつぼでした。
 それに、テクノ先生の柔らかい絵が「あめちゃんと能登先生だ!」と思ってしまうほどすごく合っていたのも、何度読み返してもきゅんときます。あめちゃんとちーさんは同じ青年なのに、表情が違うのは当たり前としても、オーラさえ違って見えるのも感動しました。

 月曜日、鴇色の朝を迎える度にきっと何度もまた好きになれる。そんな最後もとても愛おしく思うのです。

7

やさしい人。

最初、丁寧すぎる話し方にちょっと馴染めなかったけど(藤たまきさんを初めて読んだときのように)、慣れると心地いい。
そして後半ボロボロ泣いた。
優しすぎるのも、考えものだわ(笑)。
もう絶対離さないぞ!という気概で、ベタベタに甘えまくったらいいと思います。

3

読み返したい作品

読み終わって、もう一回読みたいなぁと思った作品でした。
こちらで評判が良かったので、読んだのですが、思っていたのとはなんだか違う雰囲気でした。けど、絵ともとっても合っていて、見ていてじわぁっとなにかがこみ上げてきました。
特別、感情が動かされるって感じは無かったのですが、最後の方は先生の心情を考えると何かどうしようもなく思い、ポロポロと知らず知らずのうちに泣いてました。
まるで、そうなるのが自然かのように涙が出てきました。
多分、もう一度読み返せば考え方や感じ方が変わるのではと思います。
特に、初めの方を大事にして読めそうです。

最終的に残ったのはポカポカした感情でした。
劇的にこみ上げる感情は少なかったのですが、かわいいなぁ、きゅんきゅんするなぁと初めを中心に常に感じてました。
じんわり染み込んでいく感じで、自然と大切にしたい作品だなぁと思います。

2

タイトルの意味

正直な感想は、もう一つ。もう一歩。あと一つの何かが・・・
と、想う部分が大半だったんですが、
なににしても、最後の最後、結局のところ「あめちゃん」は・・というのが
切なくて、しこりが残ってしまい増し亜t。
かといって、もういちど頭をぶつけてもとに戻るというご都合主義じゃなかったのだけが救いなのかなと思ってみたり。

少し前、大いに話題に上っていた作品。
一度は読んでみたいとずっと思ってたんです。
中古でもけっこうお値段プレミアついてたりする時期もありまして
店頭にも見当たらず~とさまよっていたんですが、ようやくゲット
読んでから少し間があきましたが、心おちついたのでようやくのレビューです。

塾の講師と生徒という関係で出会った二人。
短すぎる蜜月。。。失ってしまったもの。そして現在。
記憶喪失~なネタはよくとりあげられますが、これがまた切なかったですね。
たとえ、それが本人であったとしても、消えてしまった記憶はもとにもどらない
忘れて、あたらしい人生を歩んでいるものを邪魔したくない。
それはわかるのだけれど。。。な部分ですな。
うんうん。

ちいサン。
案外この人好きだったりします。ぽわんとしたあめチャンとは違った
キャラクター。なのだけれど、同じ顔、同じ声。
そして、ふとみせる、同じ言葉。
必死にすがりつく姿がまたいとおしいと思えてしまう。
ラストに向けてのスパートは面白かった。
結局のところ、失ってしまったものへの・・があるから
あとを引くんだろうなぁ。。な結論でした。

雑感としては、冒頭にいったとおり、あと一歩。
もうひとつなにかガツンとくるものが。。。な1作でした。
受も攻もフワンと、地に足がつかないような描きかただったのが
私にはちょっと合わなかったのかしら。とりあえず、幸せになってください。
喪失ネタではあるものの、死ネタに近いので苦手なかたは注意←

3

・・・ダメでした。

巷であまりにも好評なので、一応読んでみるか、と思い手に取りましたが・・・なんというか、ダメだこれはと思ってしまいました。すごいつまらないとか、下手だとかじゃなくて、とにかく私とは合わない作家さんなんだろうな、と言う感じでした

念のため、私は『ほのぼの』も『ちょっと不思議なキャラクター』も、それ自体は好きな方です。『記憶喪失もの』そのものにもまったく抵抗ないですし。

この作品はキャラクターがもうダメでした。特に能登(攻)。ただただ『執着(決していい意味ではなく!)』としか感じられませんでしたね。あとどうしようもなく『幼稚さ』が鼻につくんです。いい意味での『子どもらしい純粋さ』では決してなく。

大人の理性(仕事中にしていい言動かどうかの判断がついてないというだけでもどうなんだ、と思いました)はどこに置いてきたんだ!?って問い詰めたくなりましたよ。いつでもどこでも思うままに言葉を発したり行動したりって、まさに幼児並み、小学生でももうちょっと『読める』よ、ってうんざりしました。
このキャラクターを受け入れられたら、評価は全然違ってくると思うんですけど、私はもう徹底的にダメでした。

私はBL(というよりフィクション全般)に、『とにかくリアリティを追求する』というタイプの読み手ではないです。あきらかに『作り物』でも、そこに納得できるだけの背景があればOK。『おとぎ話』とわかった上で読ませるだけの作品なら、いちいち『現実ではこんなことありえねえよ!』と突っ込んだりしません(あえて突っ込んで楽しむことはありますよ。主にコメディタッチの作品)。でも、さすがに許容できる限度はあったんだ、と気付かされました。
千歳(受)はまァ、特に嫌いではないけど好きにもなれませんでした。もともと健気な受は好みのはずなんですが、何がダメだったのかもわかんなかったです。
あえて言うなら、キャラクター(もしかして作者も?)が自分に酔ってるような感じが嫌でした。

作品全体通して、共感なり感情移入できるポイントが皆無で、まるで傍観者というか最初から最後まで話に入れてもらえないままだったんですよね。
とにかく、全体に漂う(おそらくはこの作家さんの持ち味の)空気感がもううっとうしい。何から何まで私の好みではなかったとしか言えません。

あ~、こういう『高評価目白押し!』な作品に、謂わばこき下ろしレビューつけるのってすごく躊躇っちゃいます。私ってものすごい少数派なんでしょうね。

でも、最後にひとつ。テクノサマタさんのイラストは、とても綺麗で素敵でした。

39

kirara

むぼちさま。

こちらでしたか・・・

私もこれは(↑に書いた通り)だったんですが、どこを見ても絶賛の嵐でどうしてもモヤモヤがおさまらず、勇気を出してレビュー書いた次第です。

当時はまさに『清水の舞台から飛び降りる』くらいの気持ちでしたが、過分なお言葉をいただいて書いてよかったのかと思えます。

コメント、ありがとうございました。

むぼち

私がkiraraさんに注目するようになったきっかけが、こちらのレビューでした。

読んだ当時は通算で一位だったこの本が、私には読むのを苦痛に感じるほどで(BL読書が苦になったのは後にも先にもこの時だけです)、そんなときにkiraraさんの、私の気持ちを代弁して下さっているような、具体的で適切なレビューを拝見し、とてもすっきりしたものです。

なぜこんな気分になったのかを、自分で考えるのは大変なのでなかなかできることではなく、こうしてぴったりの言葉を示されて嬉しくなるのは、同じ気持ちの人をみつけた喜びだけではないと思います。

あめちゃん

帯『こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのにー』

朝丘さんの良さが最大限に発揮された作品だと思います。

予備校の講師・能登〔攻〕とその生徒、千歳〔受〕
マンツーマン方式で行われるその授業や彼らが行る場所は2人の世界で。

能登は千歳の事千歳飴になぞらえてを「あめちゃん」って呼ぶんですがそれが作品自体の大きな伏線となっていて、ずっとあめちゃんと呼んでいた能登が、千歳をあめちゃんと呼ばなくなってしまう。
そして別の名前で千歳を呼ぶのですが、その辺りが何ともいえず切なさに溢れています。

最後まで記憶は戻らなかったけれど、この2人の恋愛が再び始まるという展開が好き。

尚、CD化されましたが1枚組という事を考えるとかなり良い出来だと思います。

5

独特な雰囲気があります

今まで読んでいた小説のほうが結構激しかったもので
朝丘さんのようなふんわりとした小説は初めて読みました。

初めはなれなくて読み進めるのに結構苦労しましたが
途中からははまりまくり!!!

二人の掛け合いが本当に心地よくて、
先生の包み込むような愛が伝わってくるようでしたね。

評価が高い通りに、泣きました!泣きました!

2

思い出し泣き必須!!!!

本当になんて作品書いてくれたんだ朝丘先生・・・・!

何というか、ぶっちゃけ今表紙見たり、内容を思い出すだけで涙が出てくる状態なんですけど、この感動は
冷める前に伝えておかなければ、と思い目に涙をためつつ今PCに向かっています。


第一章、「先生へ」

これは、まだ千歳の中に「あめちゃん」があるときのお話。
「あめちゃん」と先生の出会いから、お互いがかけがえのない存在になるまで・・・

将来について悩むあめちゃんを、優しい言葉で励ます先生。
あめちゃんに一途な愛を惜しみもなく与える先生。

好き、大好き、愛してる。
そんな言葉があふれた第一章でした。


第二章「きみの中、飴がなく」
千歳の中から「あめちゃん」が消えてしまった__
先生への愛。恋を忘れてしまった千歳。

あめが泣く、無く、亡く
作者さん曰く、この2章のタイトルのなく、はどんな意味にも当てはまるそうです。
私はこのタイトルを見て泣きました。

この章は先生視点でした。
先生の視点から物語をみていくと、ただただ「あめちゃん」が好きでしょうがない、そんな先生の一途な思いに
涙が止まらなくなりました。
といいますか、2章からはエンドレスで最後までずっと泣きっぱなしでした・・・

千歳の中から「あめちゃん」はいなくなっていて、千歳は先生の事を何も知らない。
そして先生も、千歳のことを「ちいさん」と呼び始めます。

そして2章の最後、先生は千歳のことを「千歳」と呼びます。
あめちゃんでもなく、ちいさんでもなく、「千歳」自身を選んだ先生。

千歳の中にある「あめちゃん」も先生の選択は間違っていないって心から思ってると思う。

第三章の「そして手のひらに月曜日の鴇色」
第二章では泣きっぱなしだったけど、ここにきてやっと落ち着きました。
本当に幸せそうで良かった。
先生と千歳がまた一人にならなくてよかった。


そしてあとがきのあとの「あめちゃんへ」
これは正直本当に反則だと思う。
まだ千歳の中に「あめちゃん」がいるころの先生の回想を物語の最後に持ってくるのは本当に反則だ!!
もう目が痛くて、泣くのが嫌で泣くもんか泣くもんかああああって自分と闘ってたのに

・・・・・そんな、キミがいてくれた初めてのクリスマスを、今も大切に憶えてるよ。
で全部崩壊しました。いよいよ号泣ですよ・・・・
先生のあめちゃんへの、千歳への思いが本当に切ないです。
ハッピーエンドなのに・・・・・

読み終わった後にもう一度、あめちゃんの先生への留守電を読むともう本当にどうしようもなくなってきます。
感想書いてる今もまた思い出して、泣いてます。

朝丘先生の文は本当に綺麗で、だからこそ切なくて。
自分は普段から涙もろいですが、こんなに号泣したのは久しぶりです。

しばらくこの本見ただけで泣けるかもしれない・・・

9

神作品

自分はこれが初めてのBL小説でした。
絵も素敵で内容も最高でした。

これを読んで何度も泣いてしまいましたし
もうこれは神作品と呼べる小説だと自分は思っています。

3

まぁまぁ

ここでの評価が高かったので買ってみましたがちょっと期待しすぎた感が否めませんでした`b
先生がなんていうか不思議ちゃん?でなじみづらかったし、正直みなさんが言うようにすごく感動した!って感じにはならなかったです。
でも文章は綺麗だし「離れたくないって想ったら寂しくなったよ」など所々ぐっとくる台詞があり悪くはなかったですX}CtFCX
期待せずに呼んだらもっと感動してたかもって思った作品でした

1

合わないです

ちまたで人気の作品ですが、私にはまったく合わなかったです。

まずこの先生のエキセントリックさが好きになれない
や、エキセントリックさそのものがイヤなんじゃないな。「仕事中に恋心をあらわにし、公私混同したエキセントリックさを見せること」がイヤでした。社会人としてどうなのよと。お給料いただいてる自覚を持って欲しい。仕事仲間にエキセントリックな人がいても許容できるけど、仕事中に好きな子を口説く男がいたら(しかも相手は未成年…)間違いなく軽蔑する。
この話では恋心を返せる相手だから良かったんだけど、もしそうじゃなかったら?仮にこの受けが私だったら、気持ち悪いしトラウマになるよ(苦笑)
受けも男子高校生とは思えない乙女な言動で、可愛いとは思えなかったです。

会話は不自然だなァと。
文章はポエムだなァと。
あとこのベタベタの付き合い方、しんどいだろうなァと。この付き合い方、恋愛初期だけで、続かないっしょと思いました。
メルヘンとして読めば良かったのかもだけど。

後半はまあまあ良かったんですが、最初に感じたキャラ萎えを最後まで覆すことができなかったです。
極めつけがカヨコへの態度。あれは思いやりとは思えないです。むしろ失礼じゃないかなと思いました。失礼というか無神経。
フラれた直後に、ラブラブイチャイチャしてる最中のカップルから電話かかってきて謝罪されるのって、どんな気分だと思います?これものすごい孤独感を感じるよ。カヨコは許すしかない。謝罪の必要もないと思うけど、仮に謝罪するなら、本当に謝罪する気持ちがあるんなら、せめてイチャイチャの合い間に電話するのはやめれと思います。
この二人は自分たちのことしか見えてないし、この先生は自分の罪悪感を軽くするために謝罪したようにしか見えないと思いました。
まあでも登場人物がそういう視点しかないのはいいんです。
でも、作者さんにもその視点がないんじゃないかなと思って、それがイヤでした。

けちょんけちょんに批判してすみません。人気作品に批判的なレビューするのって、毎度ながらドキドキします(笑)

30

反則だろ!!!!

ってくらいに泣かせられました。
初めてBLを読んで泣きました。
読んでない人は今すぐにでも読むべき!!な作品でした。

『先生へ』はまぁ普通にBLの甘甘な展開で
こいつらかわええなwって感じで見ていました。

『きみの中、飴がなく 』。これがすごい!
記憶喪失ものというのはここでのレビーで知っていたんですが
知っていても涙が止まらない。

最後には記憶戻るんだろとか思ってたんですがもどらない。
まずこれに驚きました。

先生は「あめちゃん」ではなく「ちいさん」を選んだってことなのかな?
でもどちらも「千歳」であることはかわりはないんだよね。
だから先生は「あめちゃん」ではなく「ちいさん」でもなく
千歳という1人の人間を選んだんだとおもう
記憶がなくてもやっぱり惹かれあうこの2人にこそ運命という言葉が似合う

自分の半身とまでいった「あめちゃん」がいきなり消えて
全然違う女の人と手をつないでいる「ちいさん」を見たときの
先生のことを考えたらやっぱり涙がとまらない

きみの中、飴がなく には先生へででてきたシーンや会話が回想みたいな感じでちょこちょこ出てくるんですが見た目も何もかもが全く変わらないのに
「あめちゃん」と過ごした日々が「ちいさん」にはそのことがわからない。
でも先生の中から「あめちゃん」とのことが消えたわけじゃないんだよね
だから2人で新しい思い出をつくっていってほしいです。

この2人は一生一緒に生きてほしいです。

個人的な願いは、もっと先生とあめちゃんの幸せな日々を見たかったですw
それか事故の原因となった運転手とこどもをぼこらせてくれw

1回読んだ後に最初から読むと涙がとまらん!!!

5

どうなんだろ?

面白く無い訳でもなし確かにホロってきたのは間違いありませんが、余韻を楽しむ迄もなく感情が強く揺さぶられる事もないままのあっさりした話でした。私は再読はないですね。お気に入りは何度となく読み返す方なんですが、ここでの評価が高かったので購入しましたが本棚の肥やしになってます。文章は綺麗だし丁寧なので読み易いです。一穂ミチさんが好きな方はハマるのでは?と思います。淡々と進む話よりも紆余曲折があり感情を強く揺さぶられる話が好きな方は肩透かしを喰ってしまうと思うので中立にしました。これは完全に趣味の問題だと思います。

10

よかったです

とにかく絵が好き!
だからものすごく読んではみたかったんだけど、朝丘さんだしなぁ…と思って避けてました。
朝丘さん、ほかの方ものっすごく高評価の作品でことごとくとんでもなくしゅみじゃないのが続いたので、これはもう私が徹底的に相性が悪いんだと思って避けてるんですよね。

けど、やっぱり絵が好きだし、ちるちるアワードで年間1位だし…と、自分的ラストチャレンジのつもりで読んでみました。

いや~、今度のお話は好きでした。
先生も千歳もかわいいんだもん!
どっちもとても想いにまっすぐ。

こういう先生みたいな「人づきあいが苦手で、気を許した人にだけものっすごく懐くんだけど、懐き方が突飛すぎて宇宙人みたい」な性格の人、朝丘さんのお話に必ず出てきますね。
いつもは「それは苦手ってより、その性格が災いして嫌われ者なだけなんじゃ…」と思うんだけど、今回は何故だかすんなりと受け入れられました。
朝丘さんご自身が「欠けている人」という表現をされていて、あぁ確かに…とストンと納得しました。

お話自体も、2人の距離のつめ方が一生懸命で好きでした。
この2人なら、付き合い初めが「一生傍に居る」といきなりプロポーズなことにも、一足飛びという感覚もなく受け入れられました。
そう思える相手に出会えた僥倖を、とても素直に喜べました。

「先生へ」自体が、本編とも言える「きみの中、飴がなく」への壮大なプロローグになっていて、そこに厚みがあったからこそ「きみの中、飴がなく」で胸がぎゅ~っとなります。

先生の中では、やっぱりどうやったって「あめちゃん」が唯一無二の人で、「ちいさん」も「千歳」も別人なんですよね。
「あめちゃんに誠実でいたい」って気持ちも、「ちいさんには新たな幸せがあるはず」って気持ちも、ものすごくわかります。
だから、先生の選択は、すっごくすっごく胸が痛いけど、とても理解できました。

「千歳その人が大好きだから、ちいさんをちゃんと愛す」って選択肢もあったと思うんだけど、先生はそうはならなかった気がします。
確かに「ちいさん」に惹かれる部分があったとしても、あくまで「あめちゃんと同じことを言う」という、いわば「ちいさんに惚れる」というよりも「あめちゃんに惚れ直す」という感覚。
BLだと思えばそこはちいさんに惚れて欲しいと思うけど、実際現実で自分が同じ立場に立つと、やっぱり記憶をなくす前の人と比べて、「同じ部分」や「違う部分」に気持ちが吸い寄せられると思います。

ただ…、終盤にかけては、ちょっと心配になりました。
この先生、この先ちゃんと千歳を愛して幸せにしてあげられるだろうか…?

ちいさんの気持ちがわからないうちは身を引く覚悟は立派だと思っていたけど、好きだと言ってくれたのに拒絶するのは、「ちいさんの幸せのために」と口では言うものの、結局先生自身が「あめちゃん」しか見えていないからだと感じてしまったから。

本当に「千歳」が好きでもう一度手を取るんだったら、あめちゃんのことも大切にしつつ、改めてちゃんと恋して欲しい。
そこは、「ちいさん」にも惚れてあげて欲しかったです。
好きだという表現は山ほどあったけど、どれも「やっぱりあめちゃんだ」が根本にあって、あめちゃんじゃない「千歳」に対する恋はまだ始まってない気がしました。

いつまでもそれじゃ、千歳が切ない。
千歳は、まっしろな状態から、もう一度先生に恋をしたんだもの。
そこは先生も、もう一度恋をして欲しかったです。
そこだけ残念。けど、これはハッピーエンドのストーリーじゃなく、発展途上の2人なんだと思えば、こういうラストでいいのかな?という気もします。
私はちょっと、期待や希望よりも心配のほうが大きくてスッキリしませんでしたけど。
「あめちゃんにはなかったけど千歳が持ってるなにか」とか「あめちゃんと違う見方をした千歳」とか、または「千歳とだけ経験したあたらしいなにか」とかに、先生がぽっと惚れる、そんなエピソードがひとつでもあれば安心して余韻に浸れたのになぁ……。


「萌」にしましたが、個人的な朝丘さん苦手意識と、あとは「自分のこと大好き」な感じのアトガキを書かれる作家さんが好きじゃないのが重なって、若干評価は辛目かもしれません。
正直、作家さんを知らずアトガキも読まなかったら「萌×2」にしたかな?と思います。
間違いなく素敵なお話でした。

4

千歳という子を心から愛した先生のはなし

とても人気の高い作品でしたので、内容を少し知って予備知識を付けた状態で読むことにしました。
記憶喪失モノは何度か読んでいましたし、戻らないというのも知っていました。

前篇の[先生へ]は先生の想いを受け止めるまでの、あめちゃん目線で語られるお話。
読んでて、少しばかり男性同士という壁に囚われる、あめちゃんの想いは稀でもなく、普通にBL作品としては当たり前な感じで、ほっこりと読めました。
先生の一途な変人ぶりは、お話がちょっと強引だったけど
恋を知らない世間ズレな30代ということで。。ご愛嬌?
それより読みながらも(私の予備知識のせいで)どこで記憶が・・と
いうのばかりが頭にあって馴れ初めについては、なるべくヒントは逃さないようにと思いながらもさらっと読んでいました。

そして中篇[きみの中、飴がなく]。目線は先生で語られます。
あまりにも先生の中のあめちゃんへの想いが苦しい程に伝わってきて
「ちいさん」と名前が変わった瞬間から、涙が止まらず気付けばエンドレスに泣いていました。「ちいさん」と呼び出してから物語を読み終えるまでに3分くらいしか涙を流していない時間が無いほどに。
途中、文字が涙で見えずに中断し、ハナをかみwを繰り返し。
「あめちゃん」を思い出す先生と一緒に私も苦しみ、愛し泣きました。これほどまでに愛していたんだと、叫ぶような先生の心が重なってしまう。
先生が心を決めて<千歳>と呼んだ時、この物語の答えが出たのだと思いました。

あめちゃん+ちいさん=千歳。
これが紛れも無い二人の未来の真実ですね。

後編は先生と千歳の未来に向かうお話です。涙は少しだけ笑顔に変わりました。
でもやっぱり<あめちゃん>と名前を見るだけで涙が出ます。
あとがき後の[あめちゃんへ]は、反則です。。。
明日完璧に目開きません。。

登場人物が、脇も含めて凄い優しくて、人間的で、脆くて、弱くて、大好きです。

小冊子とショートストーリーとまだ二人の時間が続いていて、
垣間見れる事が幸せです。
いつまでも心に残る愛を見せてもらえた、最高の物語でした。

5

幸せになって欲しい

どうしようもなく優しい人たちが主人公でした。
孤独と寄り添う変わり者の予備校講師・能登先生と、その生徒で翻訳家志望・あめちゃんこと椎本千歳のお話。2人とも本当に心が綺麗で、読んでいて辛くなりました。

1章では、まだあめちゃんの記憶は健在で、胸がきゅっとなるような甘い恋模様が描かれています。正直で優しくて、それでいて臆病な先生の姿にキュン。
ところが2章では、事故のせいであめちゃんの記憶は既になく、「ちいさん」として先生と交流しています。
先生は「ちいさん」の中に「あめちゃん」を探しますが、ちいさんには昔築いた2人の記憶はありません。それでも、先生は寂しいとか、辛いとか言いません。自分の感情に疎い彼の姿に、2章はほとんど号泣。
旅館で先生が「あめちゃん」に話しかけるシーンはもうダメでした。大泣き。
あとがきを読んで知りましたが、2章のタイトル「きみの中、飴がなく」の「なく」の部分には、泣く、無く、亡く。すべて当てはまるのですね。そこでまた泣くし。
3章はネタバレになるので秘密ですが、2章ほど泣きませんでした。
あとがきの後、「あめちゃん」時代の2人が少し描かれているのですが、そこでまたホロリ。2人の幸せそうな姿を見るのが辛いです。すごく。

そして驚いたのは、物語がものすごく丁寧に作られていること。
前半の文章はほとんど伏線でした。後半でそれらが1つ1つ拾われていくたび、ホロホロと涙が零れました。
「The place where he loves」というサブタイトルにも切なくなりました。
2人は幸せであって欲しいけれど、そんな2人は見ていて辛い…。

5

むりだわ…

評価高かったから読んでみたけど、私には合いませんでした。

先生がなんかキモくてムズムズする。。
脇役の登場人物もご都合主義的に動かされてる感じだし。

文章はキレイなんだけどなぁ。

16

泣かずにいられるかぁぁぁぁああああ!!

「BLアワード2010」にノミネートされたというので、今までレビューを迷っていましたが、思い切って書くことにします!

レビューを迷っていた理由は二つ。
もう既に多数の素晴らしいレビューがあり、私なんかが書いても蛇足にしかならないのでは? と思ったのが一つ。
そして、もう一つは、感動のあまり言葉が出ないからです。

感情面だけでなく物理的に・・・。本当に涙が止まらない。今も、こうしてレビューを書こうと作品を思い出しているだけで涙があふれてきました。

もともと涙もろい自覚はありましたが、まさか最初の一ページ目で泣いてしまうとは思いませんでした。
なんというか、朝丘先生の文章には独特の悲哀がありますよね。
前のレビュアー様方もおっしゃっていますが、本作に描かれているのはほのぼのとした日常なんです。
その日常のなかで恋をして、好きになって、好きになって、好きで、好きで、好きで・・・・・・。

最初っからそれが分かるんです。あの、最初のメールはずるいですよぉ><

はは。でもいいや。幸せだったから。

本当に素直に読んでください。
能登先生はあめちゃんが大好きで、あめちゃんも能登先生が大好きで、千歳も大好きで・・・。きっと、そういう作品です。

ただ、「好き」と言う作品です。完膚無きまでに「好き」で、問答無用に「好き」で、わぁぁぁぁああ「好き」!!

だんだん訳が分からなくなってきたのでこれくらいにしておきます。
好きってとっても幸せ。誰か涙をとめてぇ~、、

4

こんな愛、現実では絶対見つかりません

君に降る白で朝丘先生を知った、本作をも迷わず購入したが.きみの中、飴がなくを電車の中で読んだのは大失敗でした(ρ_;)涙が止まらない、鼻水も܂ۂ忘れたなんて、酷すぎるだよ先生可哀想すぎる、千歳くんのせいじゃないと判ってても、判ってるこそ、このやるせなさが堪らない(;_;)最後は一応ハッピーエンドだけど、やりきれない킩あめちゃんの記憶を思い出して欲しいが、ちいさんのことも好きだから、ちいさんの存在を否定するようで、思い出したら思い出したで、またちいさんの為に泣いちゃうかも(T_T)

3

次の日は外に出られない

その位ボロボロに、今、思い返してるだけでもウルウルしてくる位、
流した涙の量では、今年一番かもしれない。

予備校の個人指導の個室の中で、二人きりの間に、芽生えて、育まれた生涯に一度の、初めての恋。
前半「先生へ」の、二人きりでひっそり育てている世界の描写が、あまりにも穏やかで,きれいで、愛に満ちあふれていて、涙がこぼれる程しあわせすぎて、
この先に二人を待つものが何か、ドキドキして、途中でその先を読むのが怖くなりました。

そして後半「きみの中~」で、前半のセリフやシーンが回収されていくのですが、、、

ああ、ダメだ、また泣きそう。

この展開といい、結末といい、斬新で、感動的でした。

そして、脇で登場する女性キャラがみんなよかった。

1

きみのなかでないている。

私はジャンルは気にしても、あらすじを読まない派です。
『先生へ』の章を読み始めたときは先生の人となり、あめちゃんの感情、
2人でいる時の雰囲気。それらを下ネタを交えてほほえましく進み。
で、今回は朝丘さんこういう毛色なのかしら?と思っていたのです。
ところが『きみの中、飴がなく』で(これはあとがきで述べられていた解釈で)
先生の中であめちゃんは亡くなり、千歳の中であめちゃんが無くなり、ちいさんの中であめちゃんが泣き。

そんな展開を毛ほども予想していなかった私はお恥ずかしくも涙ぼろぼろで御座いました(*′へ`)
記憶喪失という、所謂お涙頂戴な感じは普段、正直敬遠したい処です。が
『あめの帰るところ』の何が肝かと考えれば、記憶が戻ってハッピーエンド。ではないところかと思います。
読み終えて勿論、『あめちゃん』が帰って先生と一緒にいてほしいと思いましたし、先生は『あめちゃん』じゃないのにいいのか。とも思ったのです。
しかしそれでも、この本一冊の中で『あめちゃん』が生まれて、記憶喪失でなくなって、でも記憶を取り戻して『あめちゃん』に元通り!で先生も幸せ~なんて事になったら興が冷めますよね、きっと。笑
なのでこのお話はこれがハッピーエンドなんだと思う事にしました。
私としては先生にとって『あめちゃん』と『ちいさん』は全く別人だと捉えてます。
でもあめちゃんも、ちいさんも、どちらも『千歳』だからこそ
最終的に先生は『千歳』と呼んだその流れが自然なんだと思います。
この先生というキャラはとてもすきでした。カワイイだけではないこの人は話の中、千歳との出会いで三十にして人間として成長しています。
そんな感覚の移ろいも読み所かと。

記憶喪失という部分に引っ掛かって少々モヤモヤが残るので神評価は控えますが、また暫く寝かせて読み返したいと思う作品です。

4

朝丘さんの独特な雰囲気に浸る

今まで読んだ記憶喪失ものって、記憶が最後には戻るっていう展開だったんですが、これは違った~!
だから、あめちゃんの存在意義を考えてしまうとちょっと悲しい・・・
でもその悲しみを超えて、2人の幸せがあると信じたい!

先生が特殊なキャラや言葉遣いが、最初はなじめるかな?と不安だったのですが、先生視点になったときは、もう愛しくて愛しくてしょうがありませんでした。
2人は、このままず~っとほのぼのと幸せになってほしい。

脇キャラも、作者が一方的に情報を与える特徴ではなく、読み進めていくうちに、こういう人だったのか~とわかっていくのも良かった。
朝丘センセイの独特の作風でもありますね^^

3

不器用で純粋な二人

風変わりな予備校講師・能登とその教え子の高校生・千歳のお話です。

能登は頭はいいけれどいまひとつ社会適応性に欠ける大人で、千歳の方はごく一般的な高校生とは思えないくらい純粋無垢でいい子です。
いつになく自分とコミュニケーションが成り立つ千歳のことが好きになってしまった能登は、いかに自分が千歳を必要としているか、どれだけ愛しているか、などを独特な口調で事あるごとに訴えます。
千歳のほうも戸惑いつつほだされていくのですが、「好きです」「僕もです」とすぐに展開してしまうのではなく、少しずつじっくりと話し合って納得して、一歩一歩すすんでいくわけです。
あまりに慎重な能登に千歳のほうが焦れてしまうくらいに・・・
ここまでが副題「先生へ」のお話です。

ただし、そこでお話は終わりません。
「あめ」が帰るところはどこなのか?というのが本題な訳なので、「あめちゃん」=千歳に事件が起こります。
あれだけのんびりしていた能登が、「あめちゃん」を取り戻すために自主的に動き出すのですが、能登のあめちゃんではなくなってしまった「ちいさん」には、彼女がいて・・・

ここから大きな 【ネタバレ】 します。

幸せだった二人を襲った“記憶喪失事件”で、能登は「あめちゃん」をあきらめるため「ちいさん」を突き放し、千歳は能登に感じる慕わしい気持ちを恋と気付かないまま追いかけるのです。
二人の気持ちがすれ違っているわけではないのに、同じ方向を向いているわけでもないもどかしさで泣かされた部分もちらほら。

お話のほとんどがこの二人だけで展開するのですが、重要な役どころを担っているのは女性陣です。
不思議な性格で変わった行動ばかりするわりに、女性にモテる能登は、彼を好きだった同僚や教え子のフォローのおかげで千歳との新しい関係を築けるようになったのですから。

というわけで、アマアマなバカップルのお話が、キュンッと酸味の利いた展開になりました。
彼らの会話がですます調で、それなりに違和感があるのですが、読み終えてみればそれはそれでアリだったのかなとも思います。
かれらの普通じゃない部分が際立ちましたからね。

神評価までには至りませんでしたが、間違いなく泣けるお話だとは思います。

3

なんでもない日常に涙

すばらしい作品です。
あらすじからして泣けそうだと予想はしていたのですが……
辛かった;w;
胸が痛くてたまらなかった。

普通のことがどれだけ大切か、恋人と一緒にいれる奇跡。それを実感する作品でした。

※ここからネタばれ

あめちゃんに忘れた能登先生の気持ちが痛いほど伝わってきて、涙ボロボロでした。
たった数カ月まえまで恋人だったのに、一瞬で他人へ。
二人で培ってきた時間も想い出もすべて0になってしまう。
たしかに目の前にいるのはあめちゃんなのに、あめちゃんじゃない。
これだけ辛いことはないよぉぉ…

作者さんの文章の言い回しや雰囲気もすごく好きです。
このごろエッチばっかりの小説に飽きてきていたんで、初めのほのぼのとした感じがすごく好き!

いいリフレッシュ?になったかな。

3

いぶかしまずに、素直に受け入れてあげたい

浅丘さんの描く登場人物はどこか人間として欠けている人が主人公なことが多いと思う。
今回も、T大を出ながらも人づきあいの全くできない、人に関心のない予備校教師が主人公として登場している。
そういう点で、彼を受け入れることができればとても感動的な話であるし、受け入れることができなければ、キレイなおとぎ話で終わってしまうだろう。
絶対ありえないことだろうけれど、自分はあえて受け入れたい!
彼が、生徒の高校生と出逢った事で、本当の人間らしさというものを初めて得られたと、高校生がその先生をうるさがらずに、拒絶せずに素直に受け入れることができたことで、先生が変われたことを。
ひたすら神に近い萌えです。

千歳を”あめちゃん”と呼ぶ能登先生。
過去にいじめなどもあり、人との付き合いができない人としてもう30歳にもなるのに、その精神年齢はまるで子供だ。
大人なのに、あめちゃんに何度も「好き」「好き」「愛してる」とうるさいくらいに言葉にして迫る姿は、異常だとも見える。
「受験」というある種独特の雰囲気を作り出す環境の中で千歳は、周りの大人や仲間と同じ態度を示さない能登が、大人でもあり子供でもある不思議な存在で、多少洗脳された部分もあるかな?と思うが能登を受け入れていく。
作者さんの過去作品に何となく似たストーリー展開を感じさせますが、その恋人になってからの展開で、新たにもう一つの物語が成立するのです。

ネタバレすみません!

事故で記憶を失くした千歳と、「あめちゃん」の記憶を失くした千歳と、もう一度恋愛をする話になるのです。
「あめちゃん」の記憶がなくても、見た目はあめちゃんで、
能登は千歳との会話の中で、忘れたはずの「あめちゃん」の記憶をほうふつさせる発言を聞いて、そのたびに切なく胸が詰まる思いをする。
それが、こちらにも迫ってきて、何度能登と同じに涙を誘われたか・・・
グチュグチュになってティッシュが手放せなくなってしまいました。
千歳の中で「あめちゃん」が暴れるのです。
文章表現にはないけれど、「ボクハココニイルヨー」「センセイヲワスレテナイヨ」って叫んでいる姿が手に取るように見えてくるのです。
男同士という社会的に認められない関係へ引きずり込んでしまった後悔もあり、記憶を失くしたのだから新たに人生をリセットするべきだと、あきらめる気持ちと、
あめちゃんとの日々と約束を忘れたくない気持ちと、
”記憶喪失モノ”にありがちなお涙ちょうだい展開かもしれませんが、それでも、あめちゃんによって、やっといびつでも人らしい生き方ができるようになった能登の切ない気持が心を打ちました。
千歳は、新しく生まれ変わった能登と出逢って、心の中の「あめちゃん」の声に押されて、改めて千歳として能登に恋をするのです。
都合よく、物語の中で千歳の記憶が戻らない点がよかったです。

千歳の心の動きが知りたくて何度も読み返しましたが、何故か読み返すほどに素直に受け入れられて、読み返すほどに涙を誘われて、細かいツッコミはどうでもよくなりました。
千歳の心の中の「あめちゃん」の存在を、能登のいびつさを、素直に受け入れてあげようと思いました。
「きみのなか、飴がなく」この題名・・・上手いです!!

9

茶鬼

匿名さま、こんにちは

コメントありがとうございます(ペコリ)
このお話本当、よかったですね。
ついつい、読む時あらさがしをしてしまうのですが、主人公達がピュアだったのでそれを素直に受け入れてあげようと思い正解でしたね。
読むたびにいい部分だけが見えてきて何度読んでも涙、、一緒です!
DariaのサイトにもSSが載っているのですが、涙がこみあげてきちゃいましたよ!
まだご覧になってないようでしたら、是非見てみてください。

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