ボタンを押すと即立ち読みできます!
貴方が明日違う誰かとキスしても――
レンタルビデオ店のバイト仲間の大学生に恋をした高校生のお話。
大学生・本田は生い立ちの所為もあって同時にたくさんの女の子と付き合っても、それはあくまでもセフレ、恋愛からは目を背けている。
高校生の優太郎は、高校生になっても母親と母手作りのケーキを食べなからおしゃべりをするような、素直ないい子。
この優太郎が、ちょっとしたきっかけで、初めて好きになった相手が本田。
優太郎君は、素直で誠実な気持ちでひっそりと本田に恋している、
この、優太郎君が、ほんとにいい子。
ただ純粋なだけではなくて、恋する気持ちの醜さまでちゃんと自覚して、その上で相手の幸せを願っている。
できすぎな子かも知れないけれど、ちゃんと愛されて育った16歳なら、こういう素直で真面目な子がいても逆に不思議じゃないって思える。
優太郎君の言葉の端々、思いのカケラに、キュンキュンで、ウルウルです。
久しぶりに、ほんとに気持ちよくウルウルした作品でした。
後、本作内では重要な役回りながら、サラッと鹿登場しなかったバイト仲間ハルや、店のお客の浅木さんについても、どんな恋愛をしているのか、いろいろ興味深い。
この二人を、それぞれの主人公にしたお話も読んでみたい。
可愛くて、真面目な優太郎が好きになったのは、セフレが何人もいる恋愛欲がない本田。
優太郎は、自分が男であることの負い目で、本田を好きでいることにすら、申しわけなさを感じてしまういい子。そんな真面目で真っ直ぐな子が、自分を慕ってきたら、可愛がるよ!
そんなわけで、最初はふざけ半分で優太郎にキスをした本田だが、徐々に優太郎に対し独占欲が。
これは、生い立ちも関係してるのでしょうね。ワガママな子どもみたいになるんです。
私的には、もう少し包容力がある人だと思っていたので、心せま!
お互いちゃんと気持ちを言わないから、ヤキモキします(笑)
『星に光を、サカナに羽根を』では、優太郎の方が大人に見えます。まだ付き合いたてで、危うい感じが可愛いのですが、この先が気になる!
ハルちゃんや、浅木さんも実はゲイでは?とか思っちゃいましたが、深読みし過ぎました。。。
周りはみんないい人で、みんなに支えられて、初恋を実らせる可愛いお話しです。
葛西リカコ先生のイラストのものはなるべく買う、のコレクションの一貫として購入していて、積んでたんですが、期待以上に素敵な両片思いのお話で、もうキュンが止まりませんでした。。凄い好きです。このどーしよーもない切なさと、甘さ。
受と攻の間に介在する元カノってゆー関係性も個人的にツボでした。
ノンケが”おまえは別”ってゆーのも好きなので、そーゆーのが好きで、
ほの甘い二人のモダモダウジウジに萌えてしょうがないってゆー性癖の人は好きだろうな~と思います。
名作は色あせないっすね。(もうDVDのレンタルショップっていうのが…)
やっぱりね、何も突っ込まずに素直に彼等を受け入れてこそ感じられる感動とか喜びとかがあるのですよ。
いちいち重箱の隅をつっつけば、あれやこれやきっとあるんだけど、それをつついても尚それを超える胸キュンの数々や恋の切なさがあるからこれが好きって言える。
まだ「君に降る白」からしか作者さんの作品を知らないけれど、そういう作品を書く作家さんなんだなって思います。
またまた今回も、主人公の少年にちょっと肩入れして中々思い通りにいかない恋に一緒に胸の苦しさを味わい、恋が叶った結末には一緒に嬉しさを感じ、読み終わった後には、よかったなーすごくきれいな気持ちをもらった満足感でいっぱいになります。
レンタル店でバイトを始めた優太郎が、一見怖そうな雰囲気なのに、意外にかわいらしい面をみて、そして格好良さにあこがれたバイト仲間の本田。
一緒にバイトする中で彼の色々な面を見て、そして何より自分の大好きな天文の話しを貶すでもバカにするでもなく一緒に話ししてくれたこと、そんなことでだんだんと本田が好きになっていく。
本田は自ら「恋愛欲がない」という。
一方的に好意を寄せられて好きでもないけどただ付き合ってるという、女子からすれば実に不誠実な男だ。
それが、どうして優太郎ならいいのか?
優太郎は男子であり、また年下であることが、本田にとってのニッチな存在ポイントになったことかもしれないと思えたのです。
本当は優太郎も、好きになってほしいというある意味下心、恋をするそれに一途な女子と同じ立場なのかもしれないけれど、女子という男子と当たり前に恋人になれるという優位さは持ってないないわけで、だからこそ彼のその純粋な心やちょっとした態度も嫌味なく受け入れることができる、強いては損得や優越の壁のない純粋な関係が築ける、心のおける存在になりうることができるのかな?なんて思います。
本田の何気ない気軽なキスに動揺を誘われたり、
浅木という優太郎をかわいがる客の登場があったり、
そして何より、バイト仲間に加わった作家のハルちゃん、何と言ってもハルちゃんの後押しがあったればこそ、優太郎の恋は成就するのですよね。
本田は「恋愛欲がない」というだけあって、本当の恋には臆病だったんだ!
『星に光を、~』でちょっとした本田の過去がわかり、彼の本気になれない恋の原因がわかったような気がします。
本田の見せる、優太郎よりも子供っぽい嫉妬とか意地悪とかが、何故かかわいらしい。
きっと優太郎の純粋とか素直な気持ちに背中がかゆいとか、イライラするとか本田のどこがいいのか!?とか、冒頭に述べた些細な部分というのはあると思うのですが、全体を読むにはそんなことどうでもよくなる、気にならなくなる。
多分相性というものでしょうか?
不思議なもので、こんな少年が一穂作品にも出てきたりするのですが、あちらだとどうしても自分には受け付けない部分が大きくて話し自体に感動を覚えるまで行かないのですが、この作家さんのだと受け入れられるし全然平気。
きっと、片方が甘くないからなんだろうな~。きっとどこかがイビツだというのがわかるからだろうか?・・・とも考えたりもするのです。
朝丘戻さんはピュアで切ないストーリーが上手な作家さんです(o´〰`o)❤
朝丘さんの作品はほとんど読んでおりますがこちらは何となく手付かずになっていて…早く読めばよかった_:(´ `」 ∠):_
深夜のアルバイターを深海魚に例えたり憧れの人を孤高の星に例えたり…
受けの優太郎くんは星が好きでロマンチックな感性を持った男の子です。
一方攻めの本田は子供の頃の環境から人に心を開けず色んな女性と身体だけの関係をもっています。
そんな本田のささくれだった心を優太朗くんは溢れんばかりの愛で溶かしていくわけです。
優太朗くんまぢ聖母!!
心が綺麗になります。
疲れている時におすすめの作品ᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ