今夜はこの身体いっぱいで、あんたを守るよ

小説

  • 新婚旅行と旦那様の憂鬱(下)

新婚旅行と旦那様の憂鬱(下)

shinkonryokou to dannnasama no yuuutsu

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作新婚旅行と旦那様の憂鬱(下)

ウィルフレッド・ウォッシュボーン,検死官 
ハル,伴侶で助手 

同時収録作品新婚旅行と旦那様の憂鬱(下)

ジャスティン・フライト,ウォッシュボーン家執事
キアラン,ハルの世話係,フライトのパートナー

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

新婚旅行から帰った二人に次々と襲いかかる危機。しかし、ハルの望みはただ一つ、どんなときもウィルフレッドと共にあること――。

訪れた島でいわくありげな遺体を発見したことから、甘い新婚旅行が波乱続きとなってしまったハルとウィルフレッド。ようやく自宅へ帰り着いたのもつかの間、ウィルフレッドはエドワーズ警部の呼び出しによって、また遺体がらみの事件に関わることに。一方、ハルはウィルフレッドが浮気をしている決定的な場面に遭遇してしまう。永遠の絆を誓い合ったはずの伴侶の不貞行為を目の当たりにし、打ちひしがれるハル。ところが、そのウィルフレッドが何者かに拉致されてしまい――

(出版社より)

作品情報

作品名
新婚旅行と旦那様の憂鬱(下)
著者
椹野道流 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
作る少年、食う男
発売日
ISBN
9784576120188
3.2

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ホントに好きなシリーズなんです。

待ちに待った下巻です。これ出るまで1年間、上巻を読まずに待ってました。長かった・・・もしここまで待たされなければ『神』にしたかもしれないというくらい待ちくたびれました。←ホントにちょっとだけ迷いました。

ウィルフレッドが、なかなか青いところを晒してましたね。ハルに浮気を疑われ『信用されていなかったのでは』と引き摺るのを、執事・フライトに『大人げない』と言われ(たのも同然)、憮然とするあたりが大人げないんだよ・・・このあたりのウィルフレッドとフライトのやり取りがなんとも楽しかったです。別にひとつひとつは可笑しい台詞でもないんですが、淡々とした応酬に笑いが込み上げてくるんですよ。

しかし、『旦那様の憂鬱』も確かにそうなんですが、それ以上に『災難』もなんじゃ!?と思いました。大変だったね、ウィルフレッド。まさしく満身創痍だったし。

それに、やっぱりフライトとその伴侶でハルのおつき・キアランが大活躍でした。キアラン、こんな人だったんだ、とちょっと意外で、なんかしみじみしてしまいました。ハルのためなら、雇い主(ウィルフレッド)にも噛みつくんですよね。ホント、いいキャラクターです。

今回(上下巻)、事件が大きくて、死人が出るわ出るわ・・・ラストがちょっと駆け足だった気はしますが、事件ものではなくラブラブがメインと考えればこんなものかな。

そして私は、朴念仁の繰り出す無自覚な直球の愛の台詞が、ここまでの破壊力を持つとは知りませんでした!ハルより私がノックアウトされてしまった気分です。
新婚旅行のやり直しで何がしたい?とハルに訊かれて答えた台詞には『ひぃぃぃぃ~っ』と全身掻き毟りたくなりました。いえ、台詞自体はさほどでもないんですが、なんと言っても『ウィルフレッドが』言ったというのがもう堪らん!←落ち着け、自分。

ああ・・・旦那様は『私の好きな攻』のかなり上位に入るかもしれない。←本来の好みのタイプとは微妙に違う気もするんですが、そんなのどうでもいいんです!いやでも、『ヘタレ攻』だと考えれば、好みのど真ん中か?旦那様、ヘタレ!?

ホントにこのシリーズ好きですね。そして、もともと好きではあるんですが、このシリーズの金さんのイラストがもうすごくよかったです。素敵でした。

1

意外とアッサリ解決

上巻は、これの前に読んでいたのが甘甘ベタベタな本だったからか、久しぶりにハル達を読んだからか、ラブは結構サッパリな印象で事件色が濃く感じられたんですが(でもヤることはヤってましたけど・笑)下巻はほのぼのと甘甘でしたね(^_^;)私がやっとハル達の世界に慣れたからかな?
事件は事件でどんどん進むし、ケンカっていうかすれ違いみたいのもありましたが、要所要所で甘い雰囲気を感じられて良かったです。
ウィルフレッドが拉致されてから解決までがなんともアッサリした感がありましたが、まぁ本格推理でもないですしねσ(^_^;)むしろ、変にゴタゴタしなくて良かったのかも。
しかし、下巻でも一点気になることが…。
解剖道具を厨房で手入れするのはいかがなものか(ー ー;)しかも、普段包丁研ぐのと同じ研ぎ石ですよね?
私…イヤだなぁ(笑)

0

いつまでものんびり出来ない二人です

前作上巻で折角、二人っきりで新婚旅行に出かけた先の島で、遺体の第一発見者に
なってしまった事からアヘンが絡んだ事件に巻き込まれる二人。
下巻ではとりあえず全て警察に任せて済んだと思っていた事件が更に大きくなって
またもや二人にまで危険が迫りくる内容でした。

島で亡くなった人の検死結果を遺族の妻に知らせる目的と、ウィルフレッドから見た
妻の様子を嘘が無いか確かめて協力してもらう為に、船酔いで休んでるハルを屋敷に
残して警察に協力するために出向くウィルフレッド。
しかし、その妻はウィルフレッドだけを家に入れ、警官たちに帰れと・・・
ウィルフレッドは主人の検死の報告をし、その妻からある願い事を依頼される・・・

ハルは目覚めて置いてきぼりにされたことを知り、後を追いかけるが、
警察には居なかったために、死んだ男の家に行き、そこでウィルフレッドが
その妻のスカートの中に頭を突っ込んでる姿を窓から目撃し、ショックを受け
逃げる様に屋敷に・・・
それは、結局誤解で娼婦の仕事をしてる妻の性病検査の為だったのですが
ウィルフレッドはハルに信頼されていなかったと様々な思いに囚われ蟠る
ハルもまた、ウィルフレッドを疑ってしまったことで・・・・
ウィルフレッドはハルより年上なのにかなり狭量なんですよね。
下手に真面目で堅物だから面倒な性格、ハルも結構繊細ですから二人で落ち込みます。
きっちり話し合って、愛してる故の思い違いに仲直りも即実行。

しかし、検査をした妻が翌日殺されて、またもや検死するはめに・・・
それも殺された上に家探しをされているようなのです。
ウィルフレッドの執事やその妻がトラブルの予感を持っていた時に事件が
なんとウィルフレッドが拉致されてしまう。

アヘンの黒幕をあぶりだす為にウィルフレッドは自ら危険な囮に・・・
そしてハルもウィルフレッドの為に・・・

新婚旅行からはドンドンかけ離れてしまって結局いつもと同じ事件に巻き込まれる
二人ですが、基本はいつでも仄かに甘い二人です。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP