吸血鬼だろうがなんだろうが、お前には指一本触れさせない――古の悪霊VS検死官!?

小説

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吸血鬼(仮)と、現実主義の旦那様

kyuuketsuki to genjitsuhugi no dannasama

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表題作吸血鬼(仮)と、現実主義の旦那様

ウィルフレッド・ウォッシュボーン,検死官
ハル,ウィルフレッドの伴侶でもある助手

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

年の瀬も迫ったマーキスの街。島唯一の検死官であるウィルフレッドの屋敷ではフライトやキアランが議長邸での仮面舞踏会に向け、
主たちの衣装の丹精に余念がない。奥方修業真っ最中のハルは、夫の不機嫌を蕩かす閨房術習得にも励む日々。そこへ娼婦殺害の一報が。
続く事件現場にも、同じ手口による犯行の痕が残されていた。人の血を吸う悪霊――島に古くから言い伝えられる吸血鬼が現れたかと
街が噂に怯える中、異国育ちのウィルフレッドは一人冷静に手掛かりをつかもうとするのだが……。

作品情報

作品名
吸血鬼(仮)と、現実主義の旦那様
著者
椹野道流 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
作る少年、食う男
発売日
ISBN
9784576140940
3

(3)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

あぁ、やっぱり旦那様が好き・・・

大好きな『作る少年、食う男』シリーズの続編です。
結局、椹野さんで手放せなかった(続きも読みたいと思う)のはこのシリーズだけでした。

きわめて個人的事情で(この作品には無関係)、買ってもすぐには読めないだろうとわかりつつも、表紙イラストがあまりにも好みだったので思わず買ってしまいました。

まあ、やっぱりしばらくは積んでたんですが、表紙眺めててちょっと挿絵だけでも~と読み始めたらそのまま一気に読了。ホントに久しぶりに読めた新刊でした。

とにかくキャラクターが好みなんです。
↑レビュータイトル通りですが、旦那様・ウィルフレッドは『私の好きな攻(・・・そもそもあんまりいないんだが)』の最上位クラスです!
寡黙な朴念仁攻がすごく好きなんですが、そういう自分の好みに気づかせてくれたのは旦那様だった気がする。

イヤ、ハルも好きなんですよ。ただ、今までのレビューでも書いていますが、口の悪い(口調の荒い)受がものすごく苦手なので、ハルの口調だけがダメなんです。読むたびにそれだけが苦痛で、ホントこれさえなければとひたすら残念です。このシリーズで唯一ダメなのがハルの口調ってくらいですから。
あ、もちろん執事CP(フライト×キアラン)も好きですよ。


ストーリーは、シリーズ恒例でミステリー・サスペンス要素も入ってくるんですが(今回は吸血鬼絡み)、ミステリー色は濃いものの相変わらず事件ものとしてはあっさり目かな。

私は、BLには何よりもラブ(Hではなく)を求めてるので、このシリーズも『ミステリー要素はメイン2人のほのぼのラブのスパイス』程度でもいいんですが、ラブ面以外もそれなりに読み応えあると思います。
まあ、完全に出来上がったCPのお話なので安定していてお約束展開な分、ある意味ワンパターンと言えるのかもしれません。←私はそのパターンが好みなので一向に構わないんだけど。

正直、ラブ以外の仕事や事件がクド過ぎるのはウンザリなので、このシリーズはそのあたりのバランスがちょうどよくて読みやすいんです。

しかし、全編通して殺人事件や検死作業が描かれていても、トータルではどこまでもほのぼのラブラブとぬる~い雰囲気なのがすごい(言うまでもなく褒め言葉です)。


とても面白かったです。
これをきっかけに、シリーズ6冊読み返しエンドレスループに陥っています(新刊読めないので余計にね)。


そして、イラストがすごくよかった。
もともと金さんは大好きなんですが、このシリーズのイラストは特に好みです(金さんの攻キャラクターの絵では、旦那様がいちばん好きかもしれない)。

こちらの表紙イラストは、この表紙だけでも買った価値はあるとさえ思ってます(表紙絵としては2作目『執事の受難と旦那様の秘密』が断トツに好きだけど)。イヤまあ、読む前は『この絵自体はいいけど・・・いったい何なんだ。どうしたんだ旦那様(とハル)!?』と悩まされた表紙ですが、本文中の仮面舞踏会の衣装(コスプレ?)でした。
ただ、口絵カラーはちょっと荒いかな。

4

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