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bassoさんといえばイタリア。
もちろんオノナツメ名義では時代モノも描かれていますが、basso名義では初の日本が舞台になるのかな?
日本でのラーメン店はファストフードとも言うけど、イタリアのトラットリアみたいなものかな?
皆が集まってそこのラーメンを食べるのと同時に店主と世間話をしてみたり、ラーメン好きにも街の皆にも愛される店。
07年頃から変則的にボチボチと掲載されていた作品なので、こうやって一冊にまとまると、あ、そうだったのか~とこの作品がとっても素敵なものだったことを再認識。
もう、最初から最後までクスクス笑いが止まらない、とてもアットホームなその物語はやっぱり素敵でした!
最初のページが衝撃的です!
いきなりエッチシーンです♪
だけど、ラストのオチ・・・中マコト、血液ドロドロを気にする41歳。
このラーメン店主ナカさんと、恋人で年下の不動産屋さんのマツシン君のお話なのです。
ナカさんが血液ドロドロを気にするのは、ラーメンが好きで愛しているからなのもあるんだけど、この歳下の恋人の為なんです。
そんなに気にするなら、ジョギングをしようと誘うマツシン君に、思わずヘルシーラーメンの考案を思いついてその約束を破ってしまうのだが、運動と称した・・・wwww
話は前後しながら、ナカさんとマツシン君が恋人になるきっかけの話しが入っています。
そこでは、ナカさんがタチだった!?
冒頭のエッチシーンはナカさんが受け。
そう、このカプはリバなんです♪♪
リバ苦手な方おおいかもしれないですが、このカプはとても自然です!
そして冒頭があるために、それ以外はエッチシーンは全くありません。
互いが大好きで、互いにラーメンが大好きで、ごくごく普通にそして自然な二人の関係は見事というより他にない、とても温かなそしてとても男前なカップルなのです。
そしてもう一本も歳の差カプ(?)の『くろぐろ』
画材店に勤める白髪を気にして染めている矢田さんと、若いのに白髪の秋山さんの触れ合い話です。
いつも無表情で白髪を染めない秋山君を苦手に思っている矢田さんが、いつの間にか秋山君のペースにはまって居心地がよくなっていく様に笑ってしまいます。
その人を色に例えると何か?という話しで、秋山君が矢田さんをピンクと言い、矢田さんも秋山君をピンクといい、
そして秋山君にお花屋さんのイメージを抱く矢田さんに、本人自覚なしの恋の予感を感じるのでした。
芳香剤の話しにも!
そして『屋台タツ』はナカさんの友達の屋台ラーメン屋のタツと、その閉店ラストに初めてで最後の客になった男性の、何気に第二のナカさんカプを予感させるラストに思わずニヤリ。
全体を通しても、今までの政治家シリーズや刺青師ガッドの話しと比べて大変に解りやすいコメディ風味のこの本は多くの人に受け入れやすい作品になっていると思います。
いい!!
絵がとにかくいいし(絵はずっといい)お話もいい。
私自慢じゃないですけど、神評価率低くて1割以下なんですよね。
文句なく最高!!と言える時にしかつけられない(文句が多いw)
本作は最初、絵の印象が強くて(これまでの作品と少し変わったとことか)
線が細くなった〜、デフォルメが強めで、かわいらしい絵になったな〜、それでも構図や絵が抜群にいいのは変わらなくて、むしろより簡略化、記号化されて、デザインセンスのすばらしさが浮き彫りになったな〜。
ラフに描かれているように見えて、全ての線がここじゃなきゃダメという位置にある気持ちよさ。
特に、湯気の形。
手書き文字の大きさ、形、位置の気持ちよさ。
途中、前作までの線の太さもあったけど、1冊通して、絵、コマが全部素晴らしくて。
それを見ているだけでテンション上がるのに、お話もよくて。
前作までとはうってかわって、ストーリーはシンプルでわかりやすい。
そして、じんわり、ほっこり感動する。
そういう内容に合った絵になっているのね。
表題作の2人もいい。
ラーメン大好き、ラーメンを食べる姿に惚れるのもいい。
常連客とナカさんのやりとりもいい。
「くろぐろ」の矢田さんの顔がめっちゃ好き。
ひとえで細い目とか。
デフォルメして記号みたいになった顔も最高。
先生のこういうセンス大好きです。
矢田さんと秋山くんとのやりとりも、表題作とはまた違う趣でほっこりする。
そのエピソード、セリフがさりげないのに、しっかり伝わる先生の描写が上手い!!
この上手さに泣ける!!
これまでの作品より、絵も内容も丸くやさしくなっているのがしみる。
ここまでじわじわきて、その極め付けが最後の「屋台タツ」。
表題作のナカ、常連客、タツと若いリーマンのやりとりがいいし。
ラーメンを食べるシーンが最高。
ラーメンを食べるリーマンをガン見する皆さんw
真剣に食べるリーマン君、最高。
ラーメンで始まり、ラーメンで終わる1冊。
構成も最高。
しっかりBLだけど、なかなか他では見られない味わい。
矢田さんと秋山くんのほっこりラブ?もじんわり感動だし
ラスト、タツとリーマンのやりとり、リーマンのセリフがいい。
読後感がとにかく最高です。
2カップルの作品が収録されています。
私は他のイタリアンなコミックを先に読んでしまい、スタイリッシュで素敵だったのですが、どことなく淋しかったり、浮気してしまったりで、私にはどうにも手放しでオススメ!という感じになれなかったのですが、このコミックは良いです!
「ナカさんのながれ」全9話
ラーメン屋ナカさんと、2軒隣の不動産屋に勤めるシンペーが主役です。
二人がエッチしているラブな場面からスタートし、ラーメンを中心とした日常や、告白など過去の回想という風に深まっていく展開が素晴らしいです。大人の恋愛だなぁと社会人カップル好きには嬉しかったです。あと、これだけ自然に受け入れられるリバの作品って私には他に浮かびません!受けカワイイとか攻めカッコイイとかそういう問題じゃないんだよって気がしました。
「くろぐろ」シリーズ
クマクラ画材に勤める二人、矢田さんと秋山さんの話です。
染めた黒髪が麗しく愛想のない矢田と、若白髪で愛想ある秋山という表面的には正反対の二人が恋愛になりそうというラストでキスやエッチがあるわけではありません。そういう事はずっとないままかもしれない感じもする二人。でもそれが良いなぁってエッチなくても満足派の自分は思いました。
「屋台タツ」
ナカさんのながれ・番外編。タツの屋台最後の客が主人公です。ナカは登場しますが、シンペーは出ず。
読後は、血がどろどろになってもいい、ラーメン食べたい!!と興奮してしまい、ちるちるで何を血迷ったのかタイトル「ラーメン」で検索してしまいました(笑)
◆ナカさんのながれ(表題作)
ラーメン屋の店主・ナカさんと、ただの客から彼の恋人へと変わった慎平。お互いラーメンへの熱い愛を持ちつつ、美味しいラーメン屋巡りを通してデートする日々が、とっても可愛くて。ナカさんが自分のドロドロ血にショックを受けて、ヘルシーラーメンを開発したり、黒烏龍茶や青汁を欠かさず飲んだりするところも、今時な中年という感じで可愛いんです。そんなナカさんにベタ惚れしながら、優しく見守るような目線で接する年下の慎平も健気で可愛い。10周年の時の店の賑わいや、普段の客との対等なやりとりなど、商店街に馴染んでいる様子が本当にリアルで、こういう雰囲気好きだなぁと終始感じました。
◆くろぐろ
ナカさんの店と同じ商店街にあるらしい画材屋での物語。若白髪が目立つ秋山と、彼の隣に並ぶと自分の黒染めが目立つから嫌だという矢田。秋山はそんなに我が強いようにも見えなかったので、ありのままの自分に拘っているというよりは、そんな遺伝を持ったところも含め自分という人間なのだ、と柔らかく受け入れているから染めてこなかったのかな、という気がしました。彼の穏やかな人間性に触れ、自分の心の狭さを反省した矢田が、段々秋山のしたいと思うことは何でも叶えてあげたいと思うようになる。プライベートを共に過ごすことで、相手への印象がどんどん変わっていく様子が、とても微笑ましくて温かい気持ちになれる作品でした。
最初のページでいきなりHシーン!
しかも、え?下半身は剥き出しじゃあないの?
腰の紐は何?と思っていたら、エプロンだけはつけているのご様子。
ほほう!これはエロいかも?
……と思って読み始めたのですが、中身は洗練された人情ものみたいな感じ。
bassoさん(=オノナツメ)さんは、BLでも非BLでも好きな作家さん。
イタリア物のようなスタイリッシュさはなく、のどかな生活感があって
それはそれで悪くないのだけれど、私が求める切なさはないかなぁ。
41歳、そろそろ健康が気になるお年頃のラーメン屋亭主ナカさんと、
近所の不動産屋の社員27歳マツシンくん、
そして彼らを取り巻く商店街の人々や、
ラーメン食べ歩き旅行の先で出会うささやかな出来事……
というのが表題作。
もう一作『くろぐろ』は、その近所の画材店が舞台。
髪の毛を気にする中年男の店員と、若白髪の後輩のBL未満な関係。
どちらも1話が短く、日常の断片を切り抜いてみせている。
セリフの妙や、場面の見せ方、流れる独特の雰囲気はとてもいいが、
心に爪を立てらるかのような、長く心に残る作品ではなかった。
ところで、件の出だしでナカさん受けに見えるんですが
後を読んでいると攻めなのかな?
もしやリバ?……だったら、いいなというのは一読者の願望です。