王子の箱庭

ouji no hakoniwa

王子の箱庭
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神59
  • 萌×270
  • 萌67
  • 中立13
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
35
得点
789
評価数
220
平均
3.7 / 5
神率
26.8%
著者
緒川千世 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
ミリオンコミックス HertZ Series
発売日
ISBN
9784813053613

あらすじ

その日暮らしの譲は、かつてお金持ちの家のお坊ちゃんだった。住んでいた屋敷が、自分の世話係だった岩瀬のものになっていると知った譲は、ある日、岩瀬を訪ねる。今や注目の起業家となった岩瀬と8年ぶりに再会する譲。だが、岩瀬を騙して利用するつもりだった譲は、逆に岩瀬に捕らえられてしまうのだった。それが譲の監禁生活の始まりで…!?

表題作王子の箱庭

岩瀬,元世話係,現会社社長
甲斐谷譲,20歳,元お坊ちゃま

同時収録作品断熱線上の鼓動

千歳敦紀,寮のルームメイト
内村秋,ルームメイト

その他の収録作品

  • 王子の中庭

レビュー投稿数35

表題作は再読推奨

監禁ものが苦手な方はご注意を。
かく言うわたしも監禁ものは苦手で、数年前に読んだきり読み返していませんでした。
「監禁!」というだけで心のシャッターを閉じてしまったせいで、初読のときには見えなかったものが読み返したことで見えてきました。
初読時よりは萌えました。

【王子の箱庭】(3話)【王子の中庭】(描き下ろし) 萌
生まれたときから父の会社が傾くまでの12年の相田、甘やかされて育った元お坊ちゃまの譲(ゆずる)。
おとぎ話のような生活が終わってから8年、当時の世話係だった岩瀬が成功して、屋敷を買い取ったという話を聞いた譲は…。
お金の無心に、屋敷に乗り込んでしまいます。
わがままなお坊ちゃまを体で稼ぐビッチにするのに、8年は十分すぎるほど長い時間で、変わり果てた譲を「譲様」と呼んで傅く岩瀬が怖い。
「昔の形」に拘る岩瀬の偏執っぷりがとにかく怖いんだけど、途中で「あれ?」ってなる。
譲だけが欲しいのかと思ったら、譲の両親まで呼び寄せたことで「ほんとに昔の形に拘ってただけ?譲に、じゃなくて?」という戸惑いが発生します。
でもこれって、幼かった譲の夢を叶えてあげようとしていたんだなあ。
前回は気付かなくて、むしろ譲が訪ねてくるまで探していた様子もないから、本当に執着してるの?っていう部分で疑問を禁じ得なかったんですよね。
「すべては譲のため」
そこがきっちり裏付けも取れれば萌えます。
譲の方は、もっと複雑。
反発心から始まったものの、絆されて、でも肝心なところで手を離されて。
結局居心地が良く感じ始めていたのも、別の感情が生まれてきつつあったのも自分だけだったんだなあっていう現実を突き付けられたようでつらい。
かと言って昔の純粋な自分には戻れないところまで落ちている現実も切ない。
譲が言った「またみんなでこの家に戻ってこられたらいいな」という一言を支えに生きてきた岩瀬もまた狂ってるけど、そこまで狂うほど譲を大切に思っていたんだな。

【断熱線上の鼓動】(前後編) 中立
寮で同室になって、親しくなって、一度は想いが通じ合った秋(シュウ)と千歳。
でも今は、彼らの部屋の真ん中には白いテープが貼られて…。
「同性同士」という壁を越えられない相手に対して、受け入れてもらえない当てつけに、女子を寮に連れ込みまくって目の前で抱く。
これがね、もうほんとに無理なんです。
頑張る方向が間違いすぎてて。
しかも絶対に秋が部屋にいるときに、わざと自分だけが呼んでいた「アキ」という名前の女の子を呼んで致すっていうのがね、ひねくれすぎじゃないかと。
呼ばれて行って、秋がいるのに平気な女子も凄いなって思うし、普通だったら3人くらい「アキ」が続いた辺りで周囲も気付きそうなものなのに。
それにしてもアキちゃんのいっぱいいる学校でした。

地雷多めの方にはかなり厳しい1冊。
もし未読の方で、緒川先生の作画は好きだけど地雷は多い方という方がいらっしゃったら、この作品はあんまりおすすめできないかも。

0

描き下ろしで回収&フォローありよかった

先生の初単行本なんですね。
表題作は監禁モノ。
これが執着攻めてやつねと納得

元主人が窓から飛び降りるとこを元使用人がアっちゅう間に手錠かけちゃう瞬間芸w
無表情で冷静なのに突如喚くの怖いぃさすが監禁するだけのことはあるw
年下受け君がサバサバしててよかった。

元使用人も最後は良心的に解放したし。ハピエンで安心した。
描き下ろしでいろいろ回収して下さっていました
甘めの読後感になりこういうの助かる!と思ったw

もう一編はDK寮もの。
思春期特有のもだもだ。
意地をはればはるほど素直になった時がかわゆさ増し増しですわね。

0

手錠、用意してあったの?

◾︎表題
最後の最後まで好きだったのに、譲は結局成長してないな〜というのがモヤるのですが、ひょっとしたら岩瀬はその方がいいのかもしれない。延々に手のかかる子でいた方が岩瀬にとって幸せなのかもしれない。描き下ろしを見るに、譲も変化してますが、岩瀬はやっぱり変態の人だなと。譲が逃げたかと思った時のキマッてる目が好きでした。

絶望に落としてくる緒川先生なら、両親は岩瀬のお金狙いの駄目人間パターンだと思うのですが、そうでなかったのが逆に驚きでした。良い夫婦っぽいので普通にみんなで暮らして欲しい。

◾︎断熱線上の鼓動
男子高校生の寮生活というのはどれだけ読んでもいいものです。

0

緒川先生のまさにこういう描き方を好きになったんだ

 緒川先生の線が細くてアンニュイな雰囲気に包まれたキャラの描き方が、改めて好きだなぁと思わせてくれるデビュー作でした。熱を帯びる時の仄かに乱れた表情、淡々としていたキャラが相手に縋りたいと思った時の切実な目線など、初めて緒川先生の作品を読んだ時こういうところがイイ!と感じたんだった、と思い出しました。間の取り方とか、緩急の付け方も、すごく私好みなんですよね。

◆王子の箱庭(表題作)
 執着攻め×監禁ものということで、病んだ空気になりそうですが、意外にもさらっと読みやすい作品です。攻めの岩瀬が完璧に自分をコントロールできる人間ではなく、多少の隙もある人間だからでしょうか。一時的に閉塞感はあるものの、最後は2人の健全で明るい未来が想像できる終わり方で、病み系作品が苦手な方でも大丈夫かと思います。

◆断熱線上の鼓動
 表題作も良かったのですが、個人的にはこちらの同時収録作の2人がさらに好みでした。雰囲気だけでいうと、他の緒川作品の『溺れる魚』や『エセ床屋漫画』などに似ているかも。逃げ道を残しながら、受けの秋をどんどん追い詰めていく攻めの千歳。こういう優しく穏やかな口調、態度でじりじりと受けを囲んでいくような攻めが大好きなので、読み応えがありました。秋のビジュアルも黒髪と真ん丸な瞳が可愛らしさと儚さを兼ね備えていて、つい愛でたくなるような受けでした。

0

心までとらわれてしまう前に。囚われていたのは、さぁどっちだ?

端正なスーツ姿で、その欲情を押し込めた、執事攻め。執事攻めはいい!
それだけで「萌」ですね。無駄な肉のおよそ無い、骨格のしっかりしたスレンダーな躰。
学生だったという、岩瀬の昔の姿も美しくて。その線の細さ。この頃から、岩瀬は妙な執着を、坊ちゃんこと、譲さまに抱いていたろうか。と、思われるほどに。その執着は病的で、痛ましい。
預けられた親戚の家を出奔して、爛れた生活を送っていた譲さまは、「お可哀想に」と、岩瀬に迎え入れられるが、その歪な愛情ゆえに監禁されてしまう。「何もかも元通りに」したかったのか。
美しくて純粋だった頃の、譲さまと自分に戻りたかったのか。
その想い出だけで生きていけると、決意して、籠から鳥を放つ様に。譲を解放する岩瀬。
読み手側には、譲が自分の意思で、戻って来るだろうことは容易に想像出来るのですが。
次に捕まったら、もぅ逃げられないだろうという事も分かる。
同時収録に「王子の中庭」と題して、その後の二人が描かれていて。
過去にだけ生きていた岩瀬よりも、譲さまが強く、逞しい心を持っていることに救われる。
緒川先生らしく言うと、「本編のギスギスを少しでも和らげるコーナー」になっていて。
この結末はとても嬉しいものだ、としみじみ思わせてくれる。
どんな境遇に堕ちようと、人は、愛された記憶のあるものは、それを簡単には手放さない。
強く生きていくのだと。

ところで、これが初コミックスだとは意外です!素晴らしい。
どちらかというと、表題作よりも「断熱線上の鼓動」の方が評価高いんですね。
私は表題作推しです。
勿論、このショートストーリーの前後編も素晴らしい。
自身の性癖の為に、友情との間に線引きするシュウと。それを解っていながら、追い詰めていく千歳。その線を越えると変わってしまう「何か」に怯えていたシュウが、どうにもならない熱情に押されて、その線を越えるとき。という、10代という、青いだけにヒリヒリとした痛みを伴う物語。
詩的なモノローグは緒川先生ならでは。華奢というより、痩せぎすの、その細い腕を伸ばして、千歳を引き寄せるラストカットがオシャレ過ぎて震えます‼︎

0

いい再生

作者さんの初コミックですね。
一度読んだきりだったのを読み返してみました。
病んでますね。病み執着具合がさすがです。

王子の箱庭
岩瀬はずっと待っていた。昔の幸せな家にするのを。また主に仕えるのを。
変わってしまった讓にも恭しくて、手錠足枷監禁!
そして讓の手管に落ちて…。
讓がこの暮らしを受け入れていっても良かったのに、でもあっさり解放されちゃって。

また瀕死の讓が家をたずねます。今度こそ離さない!二人きりの甘い生活、讓が壊れてしまっても。

なところで急に讓が覚醒、バイトして真っ当に働き元気に。昔と違う笑顔も好き。
これはこれでいい終わりかたですね。

断熱線上の鼓動
わかりにくい始まり方でどういう関係?と思ってたらそういうことですか。切なかったけど最後はうまくいって良かったです。
複雑ですね。アキという女の子をひたすら部屋に呼んでイチャつくのをみせつける。
ひたすら無視する。
とうとう秋が線を越えます。

絵がキレイですね。

0

最新刊(赤のテアトル)と読み比べて気付くブレのなさ

緒川さんって振り幅は広いけどブレがない作家様だよなぁと、なんとなく昨日このデビューコミックを読み返していてふと思いました。
音楽ライターがライナーノーツなんかでよく「進化でもあり深化でもある」なんて褒め方をしたりするのを目にするけど、緒川作品もまさにそんな感じがします。

本作と「赤のテアトル」は、続けて読むと通ずるものが結構あって、分かりやすいところで言えば、2人の関係性だったり、その関係性の変化のさせ方だったり。
作者の萌えの根幹的なものが変わらないんだろうなって感じ。
でも深化してる。
近刊になるほど削ぎ落とされていってる感じが、本作を読むことでよく分かって面白いです。

【電子】レンタ版:修正-、カバー下○、裏表紙×

1

「敬語責め」の元執事は最恐・最狂・最強♪

ほんと早く読めば良かった!!

緒川先生の病み系じゃない作品が好きなんですが、
BLで病み系はどうも苦手なのでこれはずーっと手をださずにいました。

この作品。
病んでるといっちゃ病んでますけど、私こーゆーの大好き!!
Renta!の48時間限定で読み始めたんですけど、読後すぐに無期限に変更しました。
(一概に病み系といっても終わりよければ全て良しの病み系なら大丈夫で、バッドエンドとか読後感がモヤモヤするのがダメなんだと、今更ながら自分の嗜好に気づいた次第。)

攻めが
・受けを愛しすぎる故に半端なく執着する
・ずうーーーっっとずっと前からひたすら受けの事が好き
・受けのために人生を賭けて一生捧げる気持ちでいる
こういう登場人物が大好物なので、私の心をどんぴしゃで満たしてくれました。
そして元執事という事もあり「敬語」なんですよ!!攻めが。
もう美味し過ぎる!!完璧!!!


「箱庭」とあるので、読む前はずっとお屋敷の中の狭い世界で外界と遮断して二人で生きていく・・・
おぼっちゃまももう反抗する気もなく無気力甘んじて受け入れるようになったが、二人がそれで幸せならそれでいい・・・みたいなオチの閉鎖的病んでる系かと思ってそれだと嫌だなと思ってたんですが、違いました!

受けのぼっちゃまは、なかなかのじゃじゃ馬でございまして、すんなりと攻めの一方的な世話を甘んじて受けるようなタマではございません!
昔の汚れないおぼっちゃまそのものとしての生き方はもう出来ない&しないポジティブさがいいですね。
攻めを執事というよりも下僕扱いにして、攻めもそれを嬉々と甘んじているという構図に落ち着いた感じです。

ちょっと もやもやしたのはおぼっちゃまのご両親。
一家離散ののち、二人仲睦まじくお弁当屋さんやってた。
8年間も息子と連絡を取らない理由が不明。
(もちろん家出した事も知らない様子だし)
預け先が親戚なんでしょう?なぜその親戚と交流がないの??ふつー親ならその後も訪ねに行くよね?

もう一つの収録作は、攻めは受けと同室で、女の絡み(いちゃいちゃ程度しか描かれていないけど)を見せつけている、という構図が出てくるので、だめな人はだめかもしれません。
攻めが受けのことを好き過ぎる故の行動というわけで、かなり歪んでますが・・。
攻めの歪みっぷりよりも、同じ空間に受けがいるのに部屋にやってくる女の神経にムカついたけど、お話としてはとても好き。

部屋に誘われた女の子が 同室のコがいるのにいいの?と攻めに聞いた際
「いいんだよ。何をしたって今の距離が変わることはないんだから。」
と答えるのを読んで、初読の際は、こいつナメてんなー、受けを見くびってるなぁ・・とイラっと来たんですが
もう一度読んだ時は、はぁ、せつないセリフだなぁ・・・っと変わりました。

2

繊細な感じが好き

初読み作家さんです。
ちるちるさんで話題になっていたので気になっていた作家さんでした。
まず絵柄に惹かれたんですが、スッキリ綺麗な絵がお話にも合っているなと思いました。
2つの中編のお話が収録されているのですが、2つとも好きでしたね。
どちらも執着心が強い作品なのですが、ストイックなところも感じられて、その抑制感が却って感情の強さを表しているようで切なかったです。
台詞は決して多くないのですが、気持ちがよく伝わってくるこういう作品はとても好みです。
視線や態度で心を語るような…。
お互いに気持ちをうまく伝えられなくて意地を張って冷たく当たったりという程度が割と高くて、なかなか靡かなそうに読者に思わせる受け様達でした。こういうのもいい(笑)。
表題作の攻め様はかなりインパクトが残るキャラでした。

2

見た目のギャップが良い感じ

遅ればせに緒川千世さんの作品を初めて読みました。すごく絵が綺麗な方だなぁと思いましたが、本の内容はなかなかの曲者だなぁと…登場人物の見た目の中身のギャップがいい意味で裏切られた感じがして良いです。王子様的な人が実は性格に難ありな人だったりするので、読んでいて楽しかったです。見た感じでストーリーが丸わかりの絵と違って「どうなるんだろう?こんな人だったなんて!」と絵から想像できないところも好きです。これからドンドンと緒川ワールドにハマっていこうと思います。

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