赤のテアトル

aka no theater

赤のテアトル
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神61
  • 萌×250
  • 萌29
  • 中立14
  • しゅみじゃない13

244

レビュー数
26
得点
606
評価数
167
平均
3.8 / 5
神率
36.5%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
onBLUE comics
発売日
価格
¥679(税抜)  ¥734(税込)
ISBN
9784396784140

あらすじ

昼は気丈な社長
夜は淫らな娼婦

側近ゴーストデザイナー×淫靡で健気なミューズ

パリのファッション界で、
一躍名を馳せた女性靴ブランド・アバルキン。
その急成長の裏には、秘密があった。

それは淫らな肢体とむせ返るような色香で業界人を惑わす、
美しき青年社長・ユーリの枕営業…。

そんな娼婦まがいのことを夜ごと繰り返すのも、
すべては愛しい側近のゴーストデザイナー・アダムの夢を叶えるため。
彼を繋ぎとめられるなら、たとえ利用されていても構わないと
気丈に身体を差し出すユーリだったが―――。

独占欲に葛藤するゴーストデザイナーと
歪んだ愛を捧げる健気なミューズの
めくるめく逆転主従ロマンス・ストーリー。

表題作赤のテアトル

アダム(ゴーストデザイナー,靴職人)
ユーリ・アバルキン(表向きの社長兼デザイナー)

同時収録作品Episode supplementaireー番外篇ー

カルロス(高級ブランドを抱える企業のCEO)
ミハイル(アバルキン社、社長)

その他の収録作品

  • Epilogueーその後のことー

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数26

果実は腐れば腐るほど、甘く香る。痛ましい歪な愛の物語。

これは…。クリスチャン・ルブタンだよなぁ。と、思う。2話の冒頭はパリのナイトクラブ『クレイジーホース・パリ』で、80日間だけ上映された『FIRE』を彷彿とさせる。(その頃、私はパリを訪れていた。)緒川先生はあの靴を履いたことがあるのだろうか。普通に履いていると、リフト(ヒールの先のゴムの部分)がすぐにすり減ってしまう。「(修理に)お金がかかって仕方ないんだけど‼︎」と、愚痴る私に先輩は言ったものだ。「だってそれは、レッドカーペットを歩く為のものだから。」と。えええー⁈ これを履け!と言ったのは先輩なのだけど⁈ そして、もちろん私はレッドカーペットを踏む様な仕事では無い。その先輩に憧れて、私たちは「プラダを着た悪魔」よろしく、こぞってルブタンを履いたものだが、そのたった一言で私は急速に醒めて、離脱した。今でも美しい靴を愛してはいるけれども、それを履くことは無い。
冒頭のアンデルセンの「赤いくつ」の物語も子供の時から好きだ。ハイヒールは女たちを魅了し、そして拘束する。ルブタンの靴はそのアウトソールが真紅なこともあって。見る度にこの物語を思い出す。そして、足の痛みに耐えて、一日中ルブタンのハイヒールを履いていた事を。

これを愛と言っていいものか。歪な執着と欲情の。支えて貰えなければ一人で歩く事もままならないハイヒールという拘束具。ユーリのその痛みと狂っていくさまが痛ましくて、読み進むのがとても辛かった。その様子をただ見つめている、多分その征服欲に悦に入っていると思われるアダム。
それでも、その狂った最中でさえ、アダムとユーリは幸せだったのだと思う。
激しい自己犠牲と歪んだ欲望と。
ゆっくりと腐っていく果実の様に、甘い香りを放ち、朽ちていくように。
それだけに、急転直下にも見えるそのラストは、ホッとするけれど、モヤっともしました。
必ずハッピーエンドにしなければ、という何か使命感のようなものに囚われたのかもしれません。
ハタでどんな風に見えていても、必死で生きていた彼等は幸せだったと思うから。

なので、第2章とも言えるのに、唐突に始まって終わった、ミハエルの物語には萌えました。
この愛憎の物語はユーリの与り知らぬところでも始まっていて。緒川先生には珍しい、おじさん攻め受けというジャンル⁈ 常に冷静にビジネスを運んでいた叔父のミハエルもまた、この美しい靴に魅せられていた一人だったのです。本編でも妙に色っぽい紳士だと思ってたけど。
まさか、彼等の物語で、本編が霞む程のインパクトでした‼︎

0

好き嫌い分かれるはず。

最高でした。
好き嫌い分かれると思います。色んな地雷含んでます。でもドストライクです。
背徳的で閉鎖的で息の苦しい、でも純愛モノが好きな人には大変オススメです。

2

やっぱり好き

はじめて読んだ緒川先生の作品でした。
友人から勧められ読みましたが、定期的に読みたくなる作品です。

はじめとてもディープな印象がありました。読み終えると歪み、の印象が強くなりました。
ユーリもアダムもやんでいる部分があると思います。特にユーリ。
ですが、最後に2人が並んで歩いている後ろ姿を見て、とてもあたたかい気持ちになりました。
ハッピーエンドで終わってよかったです(´˘`*)


そして、同時収録されているカルロスとミハイルのお話ももっと深くまで読みたくなりました。

2

受けも攻めも病んでいる

表紙がお洒落でかっこいい。
金の長髪に黒いスーツ、そして画面の真ん中にくるこの話のテーマ(?)でもある「赤のハイヒール」が映えます。
このカバーのそでを捲ると、ユーリの手をとって跪いているアダムがいます。素敵!

ユーリの母親がアダムを利用したように、アダムもまたユーリを利用しているのでしょうか。
登場人物全員歪んでいます。でもそこが良い…!
アダムと会社の為に、好きでもない男に抱かれ資金を調達するユーリがどんどんと悪い方向に向かって行くのでハラハラして見てました。
枕営業にスキャンダル、世間の中傷、マスコミからの責め苦など。芸能人のユーリにはつらい描写が多い…。スキャンダル写真を撮られてしまったときの「なんでもするからデータ消して」と泣いてるシーンや、アダムにしかられて「怒った?」とびくびくしながら泣くシーンなど、ユーリが病的で痛々しい。
けど、内心ボロボロなのにマスコミの前に立って気丈にふるまうユーリがすごく好きです。プロだなあと思います。

ユーリが母親の「赤い靴」に執着しているのはわかったけれど、アダムにあそこまで惚れこんでいるのは何故?その靴のデザイナーだからでしょうか。もうちょっと好きになる過程が欲しかったです。

いろいろな事件があったりして波乱万丈でした。アダムも殺されかけたりしましたが最後はハッピーエンドでほっとしました。真実の愛に気づき、あれだけ執着していた「靴」という概念をふたりとも捨てることができたのです。まるでおとぎ話みたいですね。
靴と会社に執着しいろいろ醜い世界を見てきたユーリですが、子供のころの建築家になりたいっていう夢がかなって良かったなぁ…。

番外編はユーリの叔父で、ユーリが退任したあと社長になったミハイルの話。
親父受けはあまり好きではなかったのですが、カルロス×ミハイルのカプはすごく色っぽくて大好きです。ラストがかっこいい…。ミハイルはこのままずっと誰のモノにもならないんだろうなと思うし、カルロスはそのミハイルのことがこれからもずっと好きでいつづけるだろうなと思える最後でした。
大人同士の駆け引きって感じで甘すぎず、苦いけれど耽美なところが最高でした。

2

耽美…

やっと読みました。緒川先生の他の作品は読んだことがなかったですし、結構ディープそうだなぁ、表紙がBLっぽくないなぁとかいろいろ考えていて気になりながらも読む機会がなかったんですが、読んだら世界観に引き込まれました。意外と嫌いじゃなかったというか、むしろこの倒錯してる感じ好きかもと…ww
むかーし読んでいまだに好きな「風と木の詩」を彷彿としてしまったというか、耽美系の少年愛といえばフランス!という時代を思いだす作品というか、全体的に(設定もエロも)浮世離れているので、汚いことすら美しくみえました。
個人的にはやはりユーリとアダムの後日譚が好きなんで、続きが読みたいです。

3

ミハイルがすごく好き

歪んでんな〜って、痛々しいところが割と心地良くてどうなるんだろ?って思ってたら、まさかのハッピーエンド…。

皆が幸せになれたんだから良しとするべきなんだろうけど、雑な結末感が否めない。
歪んだままで皆ボロボロになって欲しかったかなぁ。

カルロスとミハイルは良かった!
ミハイルの、飄々としてるのに自分の中にある絶対だけは手放さない。
その強さが好きだー!って思いました。

ミハイルがメインのスピンオフが読みたい‼︎

6

赤い靴に踊らされていたのは誰か

美しい表紙に魅かれてはいたものの、コピーの文言に地雷警戒センサーが作動して倦厭していました。
でもやはり表紙のユーリの魅力に抗えず、緒川さんの作品なら地雷でもいいと意を決して読んでみました。

「赤い靴」がモチーフになった作品。
靴業界。ハイヒールブランドの女王が死んで、葬儀に現れたのは赤いハイヒールを履いた女王の息子。
性別を超越した美しさを持った彼が進んでいく道は…。

女王の息子・ユーリとデザイナーでベトナム移民のアダムの物語でした。
1話はユーリ目線、2話はアダム目線、3話と最終話は第3者目線で語られます。
ブランドの広告塔として、資金集めのための道具として存在するユーリ。
自分の名前で発表されない靴をデザインし続けるアダム。
どちらも自分の意志や思いを表に出せないまま、目的のためだけに生きています。
ユーリはアダムの靴を有名にするために。
アダムはユーリの会社を大きくするために。
でもその目的の裏に隠れた本当の思いが隠しきれなくなったときに、ふたりの関係の均衡もふたりが守りたかったブランドも崩れていくのです。

深い話でした。
どんなに求めても、どんなに尽くしても、本当に手に入れたいものは手に入らない。
それなのに手を伸ばせば触れられる距離にいる。バランスを崩せば支えてくれる。そのひとの視線は自分に注がれているのに、彼が見ているのは自分なのか、彼が作った靴を履く足だけなのか。というユーリの葛藤。
「靴を作りたい」という思いから女王に飼い殺される日々を耐え、真のミューズを手に入れたアダムもまた、「美しく魅せるハイヒール」を「ひとりで歩けない靴」にしていってしまう。
新作を履くユーリの横にはいつも自分がいる。ユーリがひとりで歩けなければ支えるのは自分。もっとこっちに倒れてこい、もっと寄りかかって、ひとりでは生きていけないように。
アダムの思いもまた歪んでいくのが怖ろしいくらいでした。

ラストは本当におとぎ話のような終わり方でした。良かったと思う反面、ここまで盛り上げてきたにしてはあっさりした終わり方だなとも感じてしまいました。

女王の弟のミハイルの番外編は、本編の中に出てきたある人物との因縁が描かれていました。
素直に気持ちを伝えられないだけで人間はこんなにも歪んでしまうし、関係も歪になってしまうのだなあ。人生をゲームと思わなければ生きていけない業の深さにしみじみ感じ入った作品でした。

2

愛してる

ずっと好きになりますよ。

1

メインカプが不完全燃焼

 アダムとユーリの関係性がどうにも不完全燃焼のように感じてしまいました。ユーリの枕営業を許容し、自分の靴を美しい脚で履いてもらいたいというアダムの欲求が、ユーリ自身への好意に変化していった流れが掴みにくかった気がします。最後までユーリからの執着の方が強かったような。アダムの想いが複雑で、一筋縄ではいかない感情をユーリに抱いていたのは分かりますが、それならそれでアダムが自分の気持ちにけりをつけてからの話の比重がもう少し大きかったらなぁと思ってしまいました。ユーリの性格も、強かで高飛車なところに一貫性を持たせてたまに一途さ、健気さが垣間見れるくらいなら良かったのですが、結構弱々しいというか女々しいところも目立つ受けだったので、ハマりきることができませんでした。世界観はとても好みだったので、ちょっと残念です。

 メインカプではありませんが、お互い歳のいってる男同士のカルロス×ミハイルの方は、もっと読みたいと思わせるような大人の雰囲気があって良かったです。ミハイルの方がユーリより余程強かで、簡単に突き崩せない手強さを感じさせる男で、興味をそそられました。

4

赤い靴っていうだけで、妄想が膨れあがりますよね

表紙イラストの美しさに負けて電子書籍で購入。

今まで一度だけ、赤いピンヒールを買ったことがあります。二十歳頃だったと思うのですけれど、購入理由は「大人の女に見られたかった」から。
ユーリの背伸びをする感じや「枕営業なんて平気」と強がる感じは、私の赤い靴イメージと合致しておりました。
欲を言えば、ブランドと、そのブランドを作り出すデザイナーを守るために自分が汚れる決意をする部分を、もうちょっと詳しく描いて欲しかったです。
また、ユーリは時々『アダム>アダムの作る靴』と思っているんじゃないかと感じちゃったんですね。個人的な趣味としては『アダム=アダムの作る靴』、下手をすれば『アダム<アダムの作る靴』というお話の方が趣味なものですから、萌え評価で。

3

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 商品購入
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ