• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作かわいくなくても

柏井章吾
26歳,受様の高校からの親友
田村大和
26歳,親の経営する引っ越し屋勤務

その他の収録作品

  • 昼下がりのコースター
  • あとがき

あらすじ

男前な外見とは裏腹に、恋愛に関しては乙女な大和。片想いの相手は10年来の親友で、自分と正反対のタイプが好きな章吾だが。
(出版社より)

作品情報

作品名
かわいくなくても
著者
松雪奈々 
イラスト
麻々原絵里依 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344825260
3.5

(53)

(8)

萌々

(25)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
12
得点
180
評価数
53
平均
3.5 / 5
神率
15.1%

レビュー投稿数12

かわいらしい

いやぁ、受けの大和がめちゃくちゃ可愛い。
男前で、性格も良き。そんな大和がレース編みが趣味って設定はなかなか興味を惹くもんです。久しぶりに聞いたな「レース編み」。

攻めの章吾とは高校からの親友で、ゲイであることも隠しておらず、ちょいちょい彼氏を変えつつ、たまに大和にも冗談でちょっかいをかけてきたるもする。
でも、実は大和は章吾のことが好きで…

ストーリーは、そこへ大和のいとこ、直哉が出てきて章吾と付き合ってしまうという大和にとっては非常に辛いシチュエーションに。でも、お約束の直哉は当て馬君なのでこれをきっかけに二人の想いが通じるわけですが、なんとも大和が見た目にそぐわず乙女なんですよね〜。レース編みもですけど、思考回路というか、思わず直哉とキスしてしまった時の衝動の理由とか、高校生から時間止まってますね(笑)

そして結ばれてからは、章吾が大和にメロメロなのが微笑ましく、読んでいてニンマリしてしまう。抱っこしながら大和がレース編みするシーンとか、なんやそれは!と言いたくなりますが、章吾の大和のかわいがりぶりが「ご馳走様!」って感じで。

サクサク読めますが、イチャ甘モードを堪能したい時には良いと思います。

0

幼馴染と竿兄弟になってしまった受けがかわいそう……

オトメンによるかわいらしいお話かと思いきや、結構ドロドロしてた感が……。
というのも攻めがヤリチンゲイで、途中で受けの幼馴染とセフレになっちゃうんですよ。

レース編みが趣味のオトメン・大和は、高校時代の親友・章吾に片思いし続けているんですね。
章吾はゲイなので男同士云々のハードルはないんだけど、小柄で可愛いのがタイプだと思い込んでる大和。
同身長で男っぽい自分はかわいくないので、章吾と付き合うなんて夢のまた夢………と思っている。

読者には両片思いなのがわかるので、二人の焦ったさに焦れ焦れしながらも読み進めていると、途中で章吾は大和の幼馴染・直哉からアタックされてお付き合い開始しちゃうんですよーー!!!

おまけに直哉は頭と口が軽いので、章吾とのエッチの内容を大和に報告しちゃったりするんですね。
逐一それを聞かされる大和の辛さときたら……(涙)

章吾は「俺には本命がいるから、セフレとしてなら」と断った上で直哉と関係を始めたそうなんだけど、本命の幼馴染(しかも大和と同じ職場)とセフレになるか?ふつー。
大和への想いを他で発散するために、セフレがいっぱいいたというのは別にいい。
だけど、本命の幼馴染とセフレとか狂気。

そしてあっさり捨てられた直哉による仕返しで大和はさらに傷つくんだけど、元はといえば章吾の節操のなさが原因だと思うと怒りがわく。
アホでヘタレでヤリチンな章吾よりも、大和に想いを寄せる部下・翼のほうがまっすぐでいい男だなと思ってしまいました。





5

かわいいよっ!

主人公の大和(やまと)は、名前も見かけも男前。
引っ越し屋の二代目と、力仕事も任せておけ!なのだけれど、
実は心は乙女、密に想う10年来の親友・章吾に操を立てて童貞でw
そして趣味はレース編み。

実は章吾の方も大和にメロメロなんだけれど、恋人というかセフレを取っ替え引っ替え。
彼に一目惚れした幼馴染で同僚の直哉と、付き合うことになって、おやおやあれまぁ!
そうこうするうちに、大和が職場の若い同僚・翼から告白されちゃったり……
(BL界ではさして珍しくないことがら、み〜んなホモばっかりだw!)

麻々原さんの挿絵も好きだし、テンポよく読めて面白かった!
後半の事態が動いていく下りよりも、むしろ
そこまで大和が1人で妄想したりグルグル考えている様が、
初々しい恋ってこんな感じだよね〜と微笑ましく、
笑いながらも可愛くてキュンキュンします!

セフレという設定に抵抗がないのならば、軽くて可愛くてお勧めの作品。

6

男前乙女な健気受! 一途な妄想男子です‼

『淫魔が~』シリーズが面白かったので、他の作品もと思い手にとってみました。

麻々原先生の挿絵にも魅かれちゃいました。
どうみても男前で体格差なしな2人なのに、どうしてレース編み⁉…みたいな(笑)
しかも、表情と背景が乙女チック‼
実際読んでみても、よく雰囲気がでていて良かったのもポイント♡

内容は、研究職でゲイ•章吾×引っ越し屋で男前乙女•大和の同級生で10年愛だったお話。

高校時代から友人だった章吾の事を好きで、10年間片思い中の大和。
男前な外見とは裏腹に、他から誘われても揺らぐ事なく、章吾だけを思い続ける、乙女で一途な性格。
ゲイである事を隠す事なく公表している章吾は、いつも自分とは正反対な可愛い子とばかり付き合っている。
大和の前では恋人の話は出てこないものの、共通の友人の話や雰囲気から、あまり長くは続かずサイクルもはやい。
そんな理由もあり、告白も出来ず、諦める事も出来ないまま時だけが過ぎていきます。
社会人になってからは、月一のお誘いがきて遊ぶ仲。ただ、それだけの事が嬉しい大和。
ところが、大和の幼なじみである直哉と章吾が付き合うことになってしまい…しかも二人のキスシーンを目撃して大ショック‼
落ち込みながらも、必死で感情を隠していた大和だったけれど、キスシーンで爆発してしまい、章吾を思いながら、直哉と間接キスをしてしまいます。
その事がきっかけで、直哉が好きなのではと誤解される事になってしまい…章吾とはギクシャクするわ、章吾に抱かれる夢まで見るようになり…年下の同僚からもせまられて、キスをしてしまい…
と、すれ違い、誤解でぐるぐるな展開になっていきます。

三角•四角関係のように思えるかもしれないんですけど、微妙に違うんです。
実際は、章吾には本命がいて、いつも付き合っている相手には了承済みだった事から、恋人というよりはセフレだったんです(笑)
その本命は、大和なわけで、しかも高校の時から一目惚れ‼
章吾の、理想こそが大和そのものだったんです‼
章吾の目からみる大和は、本当にかわいくて、密かにレース編みが趣味な所もかわいすぎて好きなんです。
でも、大和がノンケだと思っていたため、告白する事なく、大和と同じように友人として10年間過ごしてきたと…。
結局は両思いだったわけで、めでたしだったんです…
なんとお騒がせな二人でしょうか(笑)
巻き込まれたまわりの人も大迷惑ですよね(笑)

まず最初に驚いたのが、読み始めて、受け視点で進む行き場のない乙女で一途な思いに少しキュンとしていたら、章吾がゲイだという設定にビックリしました(笑)
大和には付き合う相手の事は話した事がなかったのに、幼馴染みの直哉と付き合い始めたり、学校が違ってたりしたとしても、10年間直哉の存在を知らなかったという微妙な矛盾点は気になったものの、全体を通せば、遠回りすぎるすれ違い恋を楽しく読ませて頂きました。

大和の男前なのに、心は乙女で一途な妄想男子ぶりが読んでいて楽しくて、しかも本当に健気で可愛かったです。
新しいキュン萌えキャラでした♡
章吾も、大和の事が好きな気持ちは伝わってくるんですけど、セフレ関係を続けていたりと、もう少し大和を見習って一途な男子でいて欲しかったなあ…
でも、憎めないキャラでした‼ 何故かというと…
章吾視点のお話があるんですけど、大和の趣味のレース編みが、最後の最後で上手く使われていて大笑いだったから♡
章吾も章吾なりに苦悩していたんだなあと(笑)
ただの、乙女な趣味なで終わらなかった所が良かったです‼

同級生で10年愛、男前乙女な妄想男子な受が気になる方にはオススメします。

2

レース網み設定が最後の最後に生かされてたとは…

この麻々原さんの美麗な表紙から、これほどまでコミカルなお話だとは、ちょっと意外でした。
松雪さんといえば『ウサギの王国』がすっごく面白かったんだったそうだった!
この作品はその路線に近くて、互いに気持ちを隠してるもんで、すれ違ったままどんどんおかしな方向に行ってしまう二人のお話でした。
稼業の引越し屋で働く大和は、クールな男前なのにレース編みという秘密の趣味を持っている。それを唯一知っている大和の10年来の親友は、大和とはまた違うタイプのイケメンな章吾。
高校時代から章吾のことが好きで、その想いはずっと自分の胸に隠したまま親友のポジションを貫こうと決意してる大和…
章吾は高校時代から、自分がゲイだと公言しているという設定に、え?じゃあ何で告白しないの?となったのですが、章吾が付き合う相手がことごとく可愛いタイプで、自分とは正反対というね。
そうなると気持ちを打ち明けて玉砕するより、親友のままでいるほうがというチョイスは、まあわからないでもないですけどねえ、いやーもう、イライラじりじりしっぱなし!
読んでるこちらには割と早い時点で、こりゃ章吾も大和のこと好きだなとわかるので、余計にアーもう!となるのです。
しかも、なんだかものすごく大和にシンクロしてしまって、章吾が他のコと付き合うことになったときなんて、嫉妬で胸が痛くなったりして。
もういいじゃん言ってしまえよ!大丈夫だから両想いだから章吾もキミのこと好きだからーッ!と何度心の中で叫んだことか。

麻々原さんの大和と章吾、これ以上なというぐらいイメージに合致でしたそういえばこの方ってこれまで、違う!と思ったことないかも。
きっと微細なところまで読み込んで描かれているんじゃないかなあと思います。プロだなあ。

3

この作品が収納されている本棚

ちるちる評価ランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP