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表題作脚本のないラブシーン

日暮鷹之・令也が大ファンの人気俳優
夏木令也・鷹之の付き人・20歳

その他の収録作品

  • 脚本のないラブシーン 2
  • そのままのきみだから
  • あとがき

あらすじ

ファンである大好きな俳優・日暮鷹之の付き人をすることになった令也。あるとき、酔った鷹之にキスされて…。
(出版社より)

作品情報

作品名
脚本のないラブシーン
著者
風見香帆 
イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344825215
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

人間不信攻め様VSコアなオタクファンのピュア恋

人気俳優の攻め様と昔からのファンで付き人になった受け様との
恋愛初心者同士の手探り状態のラブストーリーみたいでした。
受け様は子供の時から新しい家族に馴染めず、自分の居場所が無いような
寂しい日々を送っていた時に、偶然見たTVで時代劇での攻め様を見てから
ファンになったんです。
辛いことも寂し時も攻め様の演技を見ていると明日も頑張れるって思えるくらい
熱烈なファンになっているのです。

そんな受け様は、芸能人がよく来るクラブのボーイとして働いていて、お店に来た
攻め様を見ただけで、あまりに感激して挙動不審気味になってしまう。
ひょんな事から攻め様に望みを聞かれた受け様は付き人をしたいと・・・
その日から受け様は攻め様の家で住み込みの付き人をする事になるのです。
受け様は大好きな攻め様の側にいられて、しかも地下の部屋には攻め様の今までの
衣装やDVDなど、ファンにとっては宝の山の部屋で、整理する仕事を貰い感激しまくる。
でも、攻め様は、嫌がらせ的にさせた仕事だったんですよね。

攻め様は、幼い時から業界にいて、どこか人として欠落したところがあると自覚してて
まわりに集まる人間は何かしらの下心があると思っていて人間不信気味なんです。
TVやスクリーンの攻め様と、仕事外での攻め様の違いにもかなりポジティブに考える
受け様で、攻め様の露悪的な命令や指示も良いようにとってしまう天然系の受け様。
受け様のファンだと言う言葉を信じていなかった攻め様ですが、受け様のオタクばりに
自分の役を全て知っている事に驚き、受け様のファンだと言うセリフを信じる事に。

でも、やっぱり特殊な世界で長く生きてきた攻め様なので、気に入ったから抱く・・・
そんな軽い感じで受け様は流されるように抱かれてしまうのです。
攻め様にすれば、付き人と寝る事は日常的な事で、男女の違いも関係ないんですよ。
しかし受け様にしたら、天変地異みたいな事なのですが、あまりに攻め様の自然な
態度と、ファン心理から怒りも削がれていき、こんな事で攻め様から離れるのも嫌だと。

それからはズルズル誘われるままに夜を共にする事になるのですが、この世界の
常識だと関係者にも言われ、自分が慣れていなからなんだなんて思い込む受け様。
そんな時に、攻め様に時代劇のオファーがあり、お互いに時代劇が好きな二人は
楽しみで・・・でも、受け様にトラブルが降りかかるのです。
大手のスポンサーに身体の関係を持ち出され断れば攻め様の時代劇の話は無くなると
受け様は、無理やりキスされそうになったことで攻め様への思いがファンでは無く
俳優でない一個人として攻め様を好きになってしまったことに気が付く。

始めは人間不信気味の攻め様との関係が上手くいかなくて、受け様も攻め様に
下心からおべっかを言っていると思われ距離があった二人ですが次第に誤解が解け
距離が近づいて行った二人なのですが、スポンサーの事から心がすれ違うのです。
一途に攻め様を思う普通の感覚の受け様と、人を信じられなくなった攻め様との
初めての恋愛、業界で遊びなれた攻め様の本気の恋で、台本以外で愛の言葉を
囁くなんて事をしたことが無い攻め様の戸惑いなんかが萌えを感じます。
初めての恋愛に戸惑う攻め様と、攻め様を好き過ぎて空回りしてしまう受け様ラブ。
攻め様が自分に嫉妬する姿なんてかなり複雑な気持ちだろうなんて感じます。
ある意味とってもピュアな攻め様に萌えるお話でした。

2

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