お前のバディは俺しかいないだろ? 仕事上でも、人生においても

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表題作バディ -禁忌-

星野一人 SP
姫宮良太郎 SP

あらすじ

歌舞伎の名門に生まれながら複雑な家庭環境で育った姫宮は、十七歳の時に母親とともに家を出、歌舞伎の世界とはなんの関わりもないSPとなった。恵まれた仲間に囲まれ、特にバディの星野とは、互いに命を預けられるほどに信頼関係ができていた。そんなある日、姫宮は警護対象として腹違いの兄・孝之助と再会することに。姫宮に対し、十年前と変わらぬ異常な執着をみせる孝之助。動揺を隠せない姫宮を星野は気遣うが、過去のある出来事に苦しむ姫宮は彼の優しさをはねつけてしまい――。

(出版社より)

作品情報

作品名
バディ -禁忌-
著者
愁堂れな 
イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576120638
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

姉さん女房みたいな雰囲気でした!

「バディ」シリーズ3作目のカプは、オカマ言葉の梨園出身の美貌の受け様と
ランボーなんて呼び名が似合う一見すると無骨な感じがするけど、実はとても
気遣いの細やかな攻め様とのラブカップルのお話です。
藤堂グループの全てがカップルになってしまう事になるのですが、なかなか良かった。

受け様が過去に絶縁した異母兄の警護を担当する事からトラブルが発生します。
そもそもの発端は、歌舞伎が大好きな米国の官僚に対するテロ予告が受け様の義兄に
届いた事から、10年前に縁を切った血縁と再会する事になり、過去を拭いきれない
受け様は、かなり動揺をしてしまう。

そして、一旦は受け様を警護から外す事にしたが、義兄が警視総監に頼み込んだ事で
受け様は義兄の警護を引き受ける事になってしまう。
そして相棒である攻め様は、受け様と実家の確執を前に聞いていて、受け様の辛い様子に
心を痛めて見守るしかなく、でもそんな攻め様の感情が全て顔に出てる様子に
受け様は更に気を使われている事で落ち込んでしまう。

義兄の受け様に対する尋常でない様子から、攻め様は受け様を守ろうとしますが
受け様に他人と言われ、相棒として何も話して貰えない事に落ち込む。
でも、受け様にとって、義兄との事を話す事は耐えがたい屈辱でもあるんです。

今回の事件を通して、攻め様は受け様に対する気持ちが仕事の相棒以上の気持ちだと
気が付いてしまうのですが、受け様と義兄の事があったので、なかなか言い出せない。
そして受け様は、攻め様に命がけで守られて、攻め様がいなくなってしまう危機感から
自分の攻め様に対する気持ちを自覚しますが、自分の為に危険な目に遭ったことで
SPを辞める覚悟をするのですが・・・

受け様がオカマ言葉って言うよりまるっきり高飛車お姉さんみたいな会話をするので
年下の旦那を言い負かしてる年上女房みたいな雰囲気があるんです。
今後は攻め様が尻に敷かれて、でも受け様もなんだかんだ言いながら甘やかして・・・
なんて事が想像出来るような二人でした。

2

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