• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作優しい星

対人恐怖症のデザイナー 高宮蛍
夫夫家庭の義理の息子高校生 春野優人

その他の収録作品

  • たったひとり
  • 星の涙

あらすじ

*5/1→5月中旬→延期になっておりましたが、5/29発売が決定いたしました。

コンプレックスの塊で対人恐怖症の蛍(けい)は人ごみが苦手。
ある雨の日、帰宅ラッシュにはまってしまった蛍は人ごみに酔い、路肩にうずくまってしまった。
そこへ声をかけてくれた学生…優人。手を差し伸べてくれた上に自分がさしていた傘を貸してくれた。
キラキラと輝く優人の笑顔に惹かれた蛍。
会えるともわからず傘を返すために同じ場所で待っているとまた人ごみに酔い倒れそうになる。
「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた人を見上げると優人だった。運命を感じた蛍だったが……。

コミックス「春の雪」から14年。
両親を失い、母親の弟・雪彦とその男の恋人・さくらに愛情たっぷりで育てられた優人は明るく元気にすくすく育ち、まだ恋も知らない高校生。
蛍と優人の優しくてせつない初恋物語。お姫様攻×王子様受♥

(出版社より)

作品情報

作品名
優しい星
著者
モモ花 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
春の雪
発売日
ISBN
9784799711255
3.1

(7)

(0)

萌々

(3)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
21
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

優しいひとたち

こころがほかほかしております。
素敵な1冊に出会ってしまった。

仕事の打ち合わせに出かけた帰り、突然の雨と帰宅ラッシュで動けなくなってしまった対人恐怖症の蛍(けい)。
蹲る蛍に傘を差し出してくれたのは、男子高校生の優人で…。

明るくて朗らかな優人に接するたびに、星がキラキラと溢れる描写が素敵です。
家に招かれたとき、優人のパパ(正確には叔父)からもキラキラが、お父さん(叔父さんの恋人)からは小さな花がほわほわ溢れてくるのも良かったです。
3人の優しい人柄が溢れ出しているようなイメージが伝わってきました。

優人の複雑な家庭環境については『春の雪』に詳しく描いてありますが、そちらを未読でも十分分かるようになってます。

最小限のひととしか接することなく、最低限の外出しかしなかった蛍が、優人に手を引かれて明るい外の世界へと引っ張られていく描写も良いです。
人混みに具合が悪くなって逃げようとする蛍の視界が、優人によってどんどん開けていくページは、読んでいるこちらまで目の前がぱあっと明るくなっていくような臨場感がありました。

不器用な蛍が、気持ちを伝えるのにどれだけ勇気が要ったか。
それを考えると、優人の友人が…、ぐうう。
この子の気持ちも分かるんです。
友人関係というバランスを壊したくなくて、自分の気持ちを抑えてきたんだろうなあ、と。
それまで恋を知らなかった友人が、突然現れた相手にふわふわし始めて焦る気持ちも、どうして自分じゃないんだっていう悔しさも、伝えることなく行き場をなくした自分の気持ちを蛍に嫌がらせすることでしか消化できないこともよく分かる。
恋ってときに残酷ですよね。
長くそばにいる人間が有利というわけではなくて。
優人が言ってもいないことを蛍に伝えるなんていうひどいことをしたけれど、この子にも良い相手が見つかるといいなあと思いました。

どこまでも優しくてあたたかい。
こういう作品にはえろすは不要です。
(※描き下ろしにはちょこっとあります)

作画は好みが分かれると思います。
全体的に味のある画風なのですが、ちょこちょこ正面からの顔が怖い。
『いつかその日がきたとして』(2018)を先に読んだのですが、わたし個人の意見としては、この作品の方が絵が見やすいように思いました。

えろすよりも心理描写やストーリーに浸りたいというときに、ぜひ。

0

こそばゆいほどの可愛さ

モモ花さん2冊目はやはり描き下ろしで、前作『春の雪』で登場したあのちびっこが高校生になって登場するお話。
前カプの”パパとお父さん”も、もうあれから10数年経っているのに愛も変わらずラブラブのアマアマで、、(こっちが恥ずかしいよ~w)
しかし、こんなラブいカップルに愛情一杯で育てられたから、名前のとおりの優しい”優太”に育ったんですねv
その優太のお相手は年上の男性なんですが、甘い・可愛い・優しい、そんなものでまるまる一冊出来あがっていました。

対人恐怖症で外へ出るのが大変に苦手なデザイナー蛍が突然の雨に降られて軒下でパニックになっているところへ偶然通りかかり、傘をくれたのが高校生の優太。
返さなくていいと言われたものの、外へは出たくないけど、お礼を言いたくて、頑張って優太のいる高校へ優太に会いに来るのです。
人なつこい優太は、蛍に友達になろうと言って、すぐさま蛍を自宅へ招き家族を紹介します。
男夫婦である、育ての親たちを恥ずかしがるでもなく堂々と紹介する優太。
自らを隠しもせず見せる優太に、蛍はあったかい、そして特別な気持ちを抱くようになります。

蛍がどうしてコンプレックスを抱え対人恐怖でいるのかそれはよくわかりませんが、
初めてのデートの時パニックになりそうになるのを、優太が大丈夫、僕がいるから、と言われて、乗りきれて彼をカッコイイと思う姿に、おおーどんだけヘタレなんだ!!ってw
でも、蛍はそんな優太によって自分から変わろうとする前向きな姿勢になろうとするのですが(もちろん、それを望んで)

一方、優太は最初は全然恋じゃないんです。
初心いのですよ。
やはりその辺はいくらヘタレとはいえ年上の蛍のほうが、恋として自覚する。
だけどね、優太はコンプレックスも何もないけど、自分の”パパ”達を見ていて、自分にもそんな人が欲しいと思っている、自分だけの人が欲しいと思っていると言うんです。
本当のお父さんお母さんじゃないから、あれだけ愛情をあたえられていても寂しいってことなのかな?
そんな優太に、お前贅沢でないか!?っておばさんはちょいイラっとしたのですが、その感情が恋をしたい、恋人が欲しい、という所まで行ってない、きがついてないというのにまた、どんだけ初心いの~!って♪
ま、それで蛍がその存在に自分がなりたい!と望むことができるのです。
彼には幼馴染で親友の達也がいて、彼は優太が好きなんだけど、、、達也がかわいそうだー!(何故かアテ馬好きw)

優太によって蛍が変わりたい、自分が側にいたいとおもうことができるようになり、
蛍によって、そして達也によって、初めて「恋」を知った優太。
そんなお話ではあります。
そして、驚きは、男前年下が受けになったことでした(爆)
エッチいらなかったけど、サービスは貰っておきます♪
きっと、このカプはそのうち逆転すると思うな♪

モモ花さんの作品って、かわいらしいという部分で雲之助さんに似ているような気がするんですが、やっぱり違うんですよね。
比較しちゃいけないけど、あちらの方が恋愛の苦しさとか切なさがせまってくるのに対して、こちらの作品は恋愛によって何かをクリアするお話という、
多分そこが受け入れ方の違いと好みの違いを発生させるような気がします。
なので、、、評価は「萌え」なのです。

2

急にあらわれすぎた

春の雪のその後な作品です

優人が急に育っている
高校生の優人くんは
相変わらずかわいい
かわいすぎる
まっすぐに育ちすぎで
逆に切なくなったけど
それはそれで、よいのかも

しかし!恋する相手がいただけない、蛍さんが決して悪いわけじゃないけど、

突然現れた蛍さんではなく
やはり幼馴染だった友達とくっついてほしかった

一気に作品が嫌になってしまいました。2人のパパは老けているようすもなく、相変わらずなようでした

いつまで素直なじゃないんだろ
雪彦さん



0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP