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表題作恋と帰ろう

樋乃元晴 幼馴染
恭弥 大学生

同時収録作品となりの店主

テツ 時計店店主
リョウ カフェ経営

同時収録作品スローライフ

影山 乙女趣味のあるサラリーマン
塚本 サラリーマン

その他の収録作品

  • そして恋は孵った
  • 君と帰る街
  • おまけのじかん
  • カバー下:あとがき

あらすじ

お酒を飲むとHになる
ツンデレ眼鏡・高橋恭弥。
4年ぶりに帰ってきた唐津の街には、
思いを伝えられなかった
幼馴染みの樋野元春が待っていた。

未練を断ち切ろうとする
恭弥の想いも知らず、
人目もはばからずじゃれつく元春。
恋と友情は平行線のままなのか―――?

“くんち"のお囃子が流れる故郷・唐津、
祭に沸き立つ夜、切なさと愛しさが止まらない! !
描き下ろしオマケ付き。

(出版社より)

作品情報

作品名
恋と帰ろう
著者
本庄りえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832288119
3.7

(17)

(3)

萌々

(6)

(8)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
63
評価数
17
平均
3.7 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数6

始めから両想いなのに擦れ違い

佐賀県の唐津くんちを背景に、幼なじみで親友同士だった二人の4年の勘違いからの
すれ違いが解消されて思いが通じ合うラブストーリーでした。

九州の方言がそのままセリフになっているのに読んでて解らない感じもあるけれど、
その言葉が帰って受け様の忘れられない相手と故郷をリアルに感じられて良かった。
TVで見かけた事があるようなくんちの曳山もかなり興味を引かれる作品で
なかなか味わいがあるお話でしたね。
そして、親代わりの祖父が亡くなり、密かに恋心を抱いていた親友に東京へ転校
しなければならない事を伝えた時に、いつまでも親友だと言う攻め様の言葉で
受け様はその恋を引越しと同時に諦める事にしたのです。
そして4年後に、祖父の家の売却をする為に、くんちの時期に合わせ故郷へ帰郷し、
4年前と変わらぬ攻め様の姿に自分も未だに思いを断ち切れていない事を自覚。
でも、それは叶わぬ思いで・・・
ちんくの期間の三日間に二人の関係が変化していく姿が描かれています。

1

ドラマのような4日間

本庄さんの作品は、ハマらないとどこまでも粗探しをしてしまうけれど、ハマるととことん萌えます。
こちらはとことん萌える方の作品。

見てください、裏表紙を。
表は至ってシンプルですが、ひっくり返してびっくり。
このイラストに何時間かかってるんだろう…と思いつつ、うっとり眺めてしまいます。

唐津くんちを舞台にした、幼馴染み同士の初恋です。
一緒に暮らしていた祖父が亡くなって、高校の卒業を待たず東京へ出た恭弥。
そのまま一度も生まれ故郷に戻ることなく、4年の月日が経っていた。
祖父の家を売ることになって、久しぶりに唐津の地へ足を踏み入れた恭弥を迎えてくれたのは…。

祖父の家の隣に住む、幼馴染みの元晴でございます。
変わらない元晴の強引さに引っ張られながら、くんちに参加することになった恭弥の秘めた胸のうちが、祭りの盛り上がりと共に漏れ出てしまう、というストーリー。

いつでも会える関係が壊れる瞬間、卒業式や転校は告白の絶好の機会ですね。
だけど4年前、気持ちを告げようとした恭弥を遮ったのは、元晴の「友達」という言葉だったわけで。
元晴からしたら、またいつでも会えるから、このタイミングじゃないと思ったのかもしれないけれど、いや、そのタイミングだよ?と。
おかげさまで恭弥は、元晴を忘れようと4年を過ごすことになるけれど、元晴の方は好きが持続したまま、きっと就職でこっちに戻ってくるはずと待ち続けているというすれ違いが発生するはめに。
「恋はタイミング」とは言ったもので、これを外すといくら両思いでも取り返しがつかないことも多々あるものですが、この2人はどうでしょうか!?

ふとした瞬間に、表情から気持ちを読み取れる表現がいいんです。
そこに方言とお祭り独特の空気感が加わって、情緒たっぷりでした。
日が沈む佐賀の海を背景にした告白シーンも素晴らしい。
メインの2人だけじゃない、田舎特有の人柄溢れる人物設定も、しっかりと描き込まれた背景も、何もかも良かったです。
これ、映画化してほしいなあ。

同時収録は、祖父から受け継いだ時計店を営むテツと、その隣でカフェを開いたリョウの話は、なし崩しな流れだけど、雰囲気が良かったです。
もうひとつの完璧なリーマンの隠された性癖の方は…、うーむ、皆までは言いますまい。

そんなわけで完成度の高過ぎる表題作、おすすめです。

1

お祭り男子

手ぬぐいを頭に巻いたり、法被、襦袢、草履!着物男子ならぬ、お祭り男子ってこんなに艶があったっけ?というのが正直な感想です!(笑)個人の趣味が大きいですが、それにしてもお祭りが題材のBLって珍しい気がします。

 幼なじみの元晴といつもクールな恭弥。私はお互いの世話を甲斐甲斐しくやく場面がお気に入りです。「どっちかが女やったらよか夫婦になったたい」だなんて、本当にその通り!
 転校がきっかけの誤解がなくなると、意外とあっさりと落ちてしまう二人。そういう意味では、少し物足りなさを感じたのも本当ですが、二人がも友情でも、相棒でもない、夫婦に見えました。

 私は描き下ろしの『スローライフ』が好きです。仕事ができて、皆から尊敬のまなざしで見られている景山。塚本と同棲していて、その上、家では裸エプロン。うーん世の中にはいろいろな趣味を持った方がいるんだなーと思いつつ、最後のコマで思いっきり落ちています。

2

祭りのバックボーンがしっかりしてる。

本庄さんにしては、珍しい系統のコミックだなぁと思いました。

まず、どこの地方の(というか市)でのことなのか
まるわかり。

しかも、そのなかでお祭りが出てくるんですが、
これがすっごい背景のかきこみようで、
「これが本領発揮ってやつか!」と
感じましたねー。

祭りのシーンは、
何回も出てくるんですが、
迫力がありました。

お互いが気持ちがどんどん近づく描写も
今までのコミックとは
比べられないほど
細やかで良かったです。

あんまり今までのようにエロエロではないですが、
気持ちがあれば、
それでいいのです!

萌がありましたね!

これからもこんな作品を期待!

1

やっぱりこういうのがいい

最近、本庄さんのH多めの作品を続けて読んでいたのですが、今作品はそれとは打って変わって心情メインのお話が詰まった作品集でした。
私はやっぱり主人公達の気持ちが読み取れる作品が好きなので、この作品のようなお話が好きだなと感じました。
九州の唐津が舞台になっているのですが、唐津弁も普通に使われていて、方言に萌を感じる私にはその点でもツボに入る作品。
背景や曳山、神社や主人公達以外の人物の描写も細かくて、今まで読んだこの作家さんの作品の中では一番丁寧に描かれてるんじゃ?とまで思えました。
地元の神社の祭りが多く描かれていて、法被や襦袢を着て曳山を曳く男性陣がとても素敵です。
日本男児を強く感じられる作品でした。

同時収録作品は短い作品ばかりなんですが、コミカルな感じの作品もあって楽しく読めました。

1

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