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表題作密室の密かな星

近道直純 隣に探偵事務所を開いた元同級生 25歳
鵜飼裕太 探偵 25歳

その他の収録作品

  • SIDE鵜飼
  • SIDE近道
  • あとがき

あらすじ

鵜飼(うかい)の探偵事務所のとなりに新たに探偵事務所が開業した。
相手は高校時代の同級生の近道、通称ちかみち。
近道は鵜飼の抗議を軽く受け流すと、なし崩しに依頼を手伝い、さりげなく居座り始める。
高校のころ、鵜飼はすこしだけ近道に距離を置かれていて、それがすこしだけショックだった。
そんな近道がふたたび鵜飼の前に姿を見せたわけは……?

(出版社より)

作品情報

作品名
密室の密かな星
著者
雨隠ギド 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
発売日
ISBN
9784403663635
3.8

(173)

(61)

萌々

(58)

(33)

中立

(9)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
41
得点
645
評価数
173
平均
3.8 / 5
神率
35.3%

レビュー投稿数41

暗いかと思いきや•••

あまり期待してなかったのですが泣いてしまいました(笑)


読み始めはポップというか、ドタバタ系な感じで明るいお話かと思ったら、読み進めて行くうちにトラウマだったりが出てきて、意外と暗いお話でした。

でも、鵜飼の明るさやノーテンキな所とかが話をトーンアップしていてあまり重くならず、でも話はしっかりみせる!って感じです。

私はなんと言っても近道!!
彼が切なすぎた~!!!

読み進めていくうちに近道の行動ひとつひとつが切なくて切なくて
2回目読むと2人の心情が分かってまた違った見方が出来ますので2回以上ぜひ読んで見てください(笑)


最後の書き下ろしも幸せいっぱいな感じでとってもよかったー!

5

重い愛が好きな方へオススメ。

作者買いです!ギド先生の作品は萌え!という感じではなく、萌え……!!となるネットリ感がたまらないwww

探偵ものなんですが、受けの服装がザ★探偵っぽくそこが可愛いです。ツンデレ・泣き虫・トラウマとこちらの腐心をこれでもかという程刺激してきますw
対する攻め、素っ気ない感じですが読んでいくうちにヤンデレなんだか健気なんだかって複雑な感じなんですが、それもこれも全て受けへの愛ゆえになんですよねー。
依存カップルというかなんというか重い感じがとてもいいです。

エロシーンもガッツリというわけではないんですが、エロさが伝わってくるというか…これこれこうでこういうシーンだな!というこっちで思わず補完してしまう表現のうまさ!
1コマでも充分です!ありがとうございます!って言いたくなりますwww

何度も読み返したいBLです。

5

詩的なタイトルの意味もまた素敵

個人経営の探偵をやっている鵜飼の事務所の隣室に、新たに近道探偵事務所が開業した。
相手は高校の元同級生で、当時鵜飼がつけたあだ名はちかみち。
偶然隣室に開業したように見せかけて、実際はわざわざ近づいてきたということが、あとになってわかってくるんですが、そのあたりで、もしかしてサスペンス?と、読む方も身構えてしまいます。
だってイントロ部分ではコメディ路線なんだもの。
ところがどうしてどうして、けっこうシリアスで重たいお話なのでした。
探偵事務所といっても、町の何でも屋さん的なことしかしてない鵜飼。
探偵にはまったく向いていない性格なのに、なぜ探偵をやっているのかという理由と、ちかみちが鵜飼に近づいてきた理由の、原因となる事件は同じもの。
暗闇を異常に怖がる鵜飼が抱えている恐怖と、ちかみちの抱えている罪悪感は、同じ場所で二人の心に深く刻まれた傷だったということが、徐々に明かされていくのです。

飄々として不遜で厚かましい態度かと思えば、まるで親鳥が雛を守るかのように、鵜飼を抱きしめて眠ったり、意地悪な態度をとったかと思えばキスしてきたりと、なんだか掴めない男だなぁちかみち。と思いながら読んでいましたが、すべての種明かしがわかったとき、ちかみちのことが泣きそうなぐらい好きになってしまいました。
明るくて正義感が強く優しいけども、危なかっしくて脆い面を晒している鵜飼は痛々しい可愛さがあるし、とにかくキャラが生きてます。
バランスよくまとまった一冊で、時間を忘れて一気読み。そして読み終えたときタイトルの意味がわかり、またそこでじんわりしてしまったのでした。

5

言葉に出来ないほど良かった作品

 『ありがとう、また会いにきてくれて。』
 ”過去に縛られた””ふたり”の、極上の”再会”ロマンス。
この言葉に魅かれたのと、夏目イサクさんの交換ペーパーに入っていた試し読み?を読んだら気になって仕方なかったという理由で購入しました。

 鵜飼が喜怒哀楽はっきりしていて、読んでいて感情が伝わりやすかったです。
近藤も基本喜怒哀楽ははっきりしていませんが、表情や思考、発言に心がきゅっと、締め付けられるような気持ちになりました。(1度読んで内容を知っているので余計そうなるのかもしれません)

 鵜飼の明るく、少し子供っぽい性格のおかげか、内容があまり重く感じられなかったです。いや、内容は重いものなんですけど、重いまま自分の中に入ってこないんです。それが逆に自分にとっては良かったなと思います。あまり内容が”重いもの”としてこられると私は「うっ」っとなってしまうので…。本来の重みだけがあるような感じですかね。
それでも内容はしっかりとしていましたので、そこに凄いなあと思いました。

 
 この作品は2回通して読むといいんじゃないかな、と思います。内容が繋がると思うし、より深く自分の中に入ってきて、しっくりくるのではないかと…。
内容が繋がるというのは近藤の思考や行動、発言についてです。私は初めて読んだときしっくりこなかった部分があったので…。
途中らへんから繋がる部分、というか分かってくるとは思うんですが、改めて最初から読むと自分の中で内容が一つに繋がってまた面白かったり…。(分かりにくくてすいません…)

 最後にあるSIDE鵜飼とSIDE近道。どちらも素晴らしかったですが特にSIDE鵜飼にちょっと泣きそうになっちゃったり…。幸せなんだな、というのが凄い伝わってきました。

 私にとって、この作品はドストライクでした。ここまで何度も読もうと思ったり、頭から離れなかった作品はなかったです。
もっと詳しく、内容に触れていきたいのですが私は何度これを読んでも文字に、言葉にすることができませんでした。言葉に出来ないほど良かった作品だったのです。

5

ひとつの星と君さえいれば

「胸の密室に閉じ込めたおまえを
吐き出すことは二度とないだろう」

この冒頭でもう鷲掴まれました。
何を考えてるんだかわからない男・近道(ちかみち)が
鵜飼の秘密の真相を知っていながら
言えずにいた想いも抱え、というのが
非常にずぎゅんときました!!!

ふざけたような真似をして鵜飼をからかったりするのに
本当はずっと好きだったなんて。
事件など何もなかったように明るく振る舞う鵜飼が愛しくて
暗闇の呪縛から解き放ってあげたくて
でも、一日でも早く助けられなかった罪悪感に囚われる…。
優しくしたいのに、めちゃくちゃにしたい。
楽しかったけど、ツラかった。
相反する感情に胸が締め付けられます。

鵜飼は単純でお人好しで、
本当に探偵には向いていないなぁw
高校時代仲良くなりたいと思っていたちかみちに距離をとられ
傷ついたのを思い出すのが切なかったです。
ちかみちの嘘の中のちょっとした本当を見抜き、
その表情をもっと見たいと思い始めるのは
もう恋をすっとばして愛のような…。

私は受けの処女性には拘らないのですが
この度は良かった…!!
しかもキスもしたことなかったなんて!!
そのちかみちの迫り方が
「今はもう好きじゃないからキスしていいか?」って
ひねくれてんなぁ!でもそれがいい!!

『SIDE鵜飼』、これもう溶けそう…。
ギドさんのモノローグって時々ドッカンとクる。
そしてノリノリな鵜飼のHシーン、キッチリ読みたい!!!
トーストの焼けた香りは幸せだけど、
更にそれを愛おしい長年好きだった相手が持ってるなんて、
寝ぼけているにしても
幸せで泣けてしまうちかみちが…っ!!!

『SIDE近道』もたまんない…。
Hでも少しいじわるなのネ♪
でも聞きたいよね、好きな人のおねだりw
幸せが逃げないように見張ってる、なんてなかなか詩人ですな。

カバー裏、スピンオフ希望の花籠くんですが、
やはりメインの続きが読みたいな…。
花籠くん、ごめんよ!
とっても君はいい味出していたんだけども。
私もパンは大好きだけども。
君がおっぱいにじゃなくて男子にときめくなら良いよ。


誘拐事件は駆け足気味かもしれないけれど、
それを差し引いても繰り返し読む度きゅうきゅうします!!
ものすごく表情豊かなのも魅力的だと思います♪

4

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