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優しい年下(ヘタレ?)くんと寂しいメガネ美人。お隣同士、不毛な恋から抜けだす方法。
出版社からのあらすじが既にネタバレの様な
ものですのでなるべく違う表現を試みます。
表題作は昨今のBLのお約束の一つを綺麗に
逆手に取った上で王道に回帰させている
巧みな作品です。
ただ、どの登場人物にも救いを残している点に
やや物足りなさを感じる方もおいでかも
知れません。
タイトルに含まれたものを綺麗に膨らませた
佳作でしょう。
併録作2作は実に好対称ですね。
そしてここにも不幸になっている人は多分いません。
ええ、多分いません。
隣の美人さんのアンアンが聞こえた翌日に顔合わせるとか。。。
どーなのよ(ノ∀`)モエ
ともあれ、淡く可愛いお話でした。
攻が素朴ってのは代え難い武器だと思うのです。
普通っぽいってのはいかに萌えるのかというな。
ガツガツした男前攻も嫌いじゃないのだけれど、癒やし系ってのがイイ。
好きな男はそっけなくて、好きが見えない相手。
相手が望むときにやってきて、抱かれるだけの生活。
淋しくぽっかりの胸にすっと入ってきた相手とは・・?!
なお話なのでありまして。
距離が近くなって、居心地よくなって。
「あ、キスだ」と勘違いして目をつぶる受が可愛かった。
ピンクな果実~なお話は
乳首が肥大化してしまっているのでは!?となやむ受の話。
なんだかんだで可愛い悩みだなぁおい(ノ∀`●)ポッ
あいかわらず巻末の4コマは癒しです。
こういう遊びネタの方が巧い気がするんだよなぁ
3作品収録の短編集ですが、
表題作が一番長いのが良かったです。
それでも、もっとじっくり読みたいと思わせるくらい、
好きなお話でした。
【好き、かも。】
アパートの隣同士で同じ大学の北斗と大島の話です。
時々、男を連れ込んでいる大島は、
会うといつも少し寂しそう。
セフレの事が好きな大島ですが、
向こうは付き合う気はなく、約束もすっぽかされてばかり。
そんな時に出会ったのが優しく面倒見のいい北斗で、
寂しそうな大島を気にし、
何かと世話を焼いてくれる存在です。
北斗といることで心が安らぎ、
幸せな気持ちで満たされていく大島の変化が可愛かったです。
少しのすれ違いや誤解はあったけど、
しっかりセフレと決別し、気持ちを確かめ合った二人。
奥手な優男にみえて、Hには積極的な北斗が意外でした!
最初から飛ばすねーー!という感じ^^
猫の小鉄も可愛く、
北斗に甘える小鉄を羨ましく思う大島も可愛かった。
大島のセフレ・祥祐の気持ちはよく分からなかったけど、
なんだか気になる存在ではありました。
もっと本心を覗いてみたかったです。
【ピンクな果実】
恋人同士の二人のお話です。
攻めが受けの乳首をいじりすぎて、
大きくなってしまったことに悩む……という、
可愛くてどうでもいいお話です(笑)
【愛玩カレシ】
これは、攻めが好きじゃなかったです。
元カレの職場に仕事で訪ねるのですが、
受けの方は離婚しています。
そこに漬け込む攻め……
そもそも、攻めの浮気が原因で別れたのに、
今でも受けのことが好きだと言うんです。
そしてマンションの鍵を渡し、
何日後に来るかなー?なんて考えてるの……
好きじゃなかったなぁ……
評価は、ほぼ表題作に対してです。
同時収録作は、好みが分かれる作品だと思いました。
壁のうっすいアパートの隣室から漏れ聞こえる喘ぎ声にドキドキしつつも健全な生活を送っていたワンコ系イイ人年下攻・北斗
恋人を作らない主義の想い人と体の関係を続けていることに悩んでいる、北斗の隣人・伊織。
ふたりが惹かれあう描写も丁寧で、略奪ものですが、あっさりキレイめな絵柄と相まって、ドロドロ感のないさわやかさすら感じるストーリーでした。
おりこうワンコ×美人ネコなカップル!あとがきのオマケ4コマが何気にふたりの関係をすごく表している気がして好きです!ほほえましい^^
伊織の旧想い人・祥祐のスピンオフが読みたいなぁと思いました。
伊織に気持ちがないわけではなく、恋愛感情があったのに、カラダだけの関係を続けたのはなぜなのかなーと。
ボヤボヤしてる間に伊織をワンコにかっさらわれてしまったので、ぜひいい恋人を見つけてもらいたいw
白桃さんをじっくり読んだのは初めてですが
以前何か読んだ時には
「エロはあるけどラブが足りないかも…」なんて
生意気な感想をもったような。
ところがこちらは
自分と会っている以外は何をしているのかわからない、
好きだと思っている男より
最初はた迷惑だと思った優しい年下の隣人に
どんどん惹かれていく様子がわかりやすく描かれていました。
弱っている時に優しくされたらよろめくに決まってる。
酔った勢いでキスを仕掛けても
避けることなく接してくれたらなおの事。
一緒にいる時間が増えるごとに、好意も増すのは当然でしょう。
祥祐に無理矢理迫られた姿を向井に目撃され
それがきっかけで向井の態度が変わって心を痛めるのも
常套といえば常套なのですが
やっぱり不可欠なエピソードですねぇ…。
年下ワンコには絆される。当たり前。
ちょっと伊織が泣き虫さんなのが個人的に残念でした;
もう少しツンでも良かったかなー…。
『ピンクな果実』
出た!乳首敏感くん!w
盛り過ぎだろーと思いつつ、
リアルで“イイ”と言う男性もいるみたいなので、
やはり性感帯は個人差があります、という事ですねw
『愛玩カレシ』
浮気をする攻めはやっぱり嫌ですよ…。
「一番好きだよ」なんて、二番目も三番目もいるって事じゃないすか!!
不実な男を好きになってしまったらしんどそうだ。
でも、マンションの鍵を渡してくれたという事は、
やっぱり今でも自分を好きでいてくれてるのは本当なんだ、って
思わせといてもしかしたら!?と考える私は捻くれてますねw
いくら離婚したからと言って
隙を狙って仕事語って口説きにくるなんて
なんか信用出来ない気持ちになってしまいました。
そこにつけいるくらい、受けを好きなんだって事なのかな。
でも表題作が誠実な攻めだったので
なんだかんだで楽しませていただきました☆