ボタンを押すと即立ち読みできます!
これからも、入院中は毎晩奉仕をさせてもらおうか
集団感染、とは穏やかじゃないタイトル。
何の病気かといえばこの場合「結核」です。
結核って今もあるんですよね。しかも本作の内容通り、即刻隔離入院と聞いたことがあります。
そして、このド直球なタイトルのまんま、ヤクザ達が結核に罹り集団で隔離される…というお話です。
ただし、結核に罹って苦しんで、みたいな話では全くなく、みなさん軽症でストーリーはコミカル系です。
大きく2つの組の組員達が入院するのですが、組長が大部屋というのは…と下の者が気を利かせて組長2人が2人部屋に入ります。
ところがこの2人、相性が悪い。病室は気まずい空気です。
大部屋の方でも組員達のいざこざが起き、花札で負けた方が性的奉仕をする、というアホな展開に。
ところが、剣持組のトップ・剣持が組長同士で話をつけようと言い出し、負けた剣持が、毎日毎日椿組の椿に…
…というお話。
椿は、いつも睨んでくる剣持が苦手で、その剣持があんな事こんな事をしてくる、そして自分も感じてしまうのがイヤで仕方ない。
なぜ剣持がこんな事をするのか全くわからない椿。
だけどさ。
そんなの決まってんじゃん!
剣持はずっとずっとず〜〜っと。椿が好きなんですよ!読者には丸わかりなの。
だけど何も言えずに写真撮ったりして脅しのテイで「奉仕」するのです。
でも熱い心で抱かれ続ける内に、情がうつる椿。
退院の前の晩、ついに言葉で椿に告白する剣持!
すごい情熱的な愛の告白なんですよね〜…
一度は返事を保留する椿だけど。自分も剣持の熱を忘れられない。
前半のコミカルテイスト、中盤のすれ違いとエロ、終盤の椿が剣持の心を受け入れる場面。
特にラストシーンは「うちにくるか」と椿が語りかけるシーンで終わる。恋人としてのエロを書かないところがいい。
イラストもよく合っています。萌x2寄りの「萌」で。
現実的にこのタイトルは今あれかなと思いますが
作品自体は、コミカルで楽しいお話でした。
集団でぞろぞろ来られてむしろ病院受付のお姉さんは大丈夫なのかと心配してしまう。
偉い人の葬式であつまったヤクザな皆様。
そこで突如発生した集団感染。
まとめて病棟に隔離されたわけですが・・・から始まるお話。
あれやこれやで、同じ部屋に閉じ込められて
ご奉仕という名のレイプww
オヤジの葬式にいったら結核の集団感染に巻き込まれ、
隔離!入院!ご奉仕!←ぇ。
なんかやかんや甘めの展開でよかったですね。
ご奉仕だとなだめすかされて関係継続しちゃうのもどーよとは思いますが
攻の愛が強けりゃしかたない。うん。しかたない
ヤクザ物は多くあれどこう言うタッチのはないかも。とっても面白かったです。くすくすと可笑しくにやにやしながら読んでましたw
組員が結核に集団感染すると言う発想がもうすでに面白く、あとがきに作家さんが厚生労働技官として働いていたことから着想したとあって、他とはちょっと違う小説に仕上がっていると感じました。
組長同士で犬猿の仲の剣持と椿。でも実は剣持は大学生時代の出来事がきっかけでずっと椿のことを想いつづけていた。けれど、不器用過ぎて誤解をされていたのです。
それが結核で三か月もの入院生活。二人っきりの同室で剣持の限界が来て椿はあれこれあれこれされちゃいます。
最終的に椿の心はどう動くのか?
ヤクザらしい事件もちょっとはあるのですが、ほぼ病室内の出来事で進むのがイイです。まぁヤクザらしくない?純情物語って感じでほのぼのしちゃいました。そこがツボです。
初めて読む作家さんだったのですが、気になっていた「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど」の作家さんで、おっ!となり、引き続き作品を読んでいこうと思った次第です。
まずインパクトがあったのは、強面なヤーさん達が病院の初診受付に集団で押しかける冒頭の場面。
ドスもハジキも恐れる事のなさそうなイメージのヤーさん達が「もしかしたら俺も結核かも」と怯える中で、何人かが隔離病棟に放り込まれたパニックからくるコメディものかと期待していたのだけど…。
唐突に降って湧いた入院生活の中で、受け・椿組長は意外に可愛い?見かけを自覚せずに頑張って強面な輩を面倒見ている一方で、攻め・剣持組長のほうは決定的にヤクザ成分が足りないわ…
と、感じていたら彼がヤクザの世界に足を踏み入れるきっかけもきちんと作中に盛り込まれていたので納得。
他にも吹き出しそうになる部分はあるものの、全体的におとなし目に感じた一冊。
いや、病気療養中だから大人しくしていて当然なんだけどさ。
結核を治す為に入院しているはずなのに、実は結構一途だった剣持が見事にチャンスを掴んで椿と毎晩エッチしちゃっているって真面目に病気療養しているんだか、していないんだか…。
自問自答せずとも後者か(笑)。
椿組の代貸・健二も組長の事を好きっぽいって匂わせもあったのに、日頃いがみあっている剣持組長にあっさり持っていかれてしまっちゃった訳で、そんな脇役達の阿鼻叫喚ぶりを密かに楽しみにしていた私としてはそういった見せ場がなかったのが何とも残念。
初めての作家さんでしたが、かなりはまりました!
イラストの方も絵がとても綺麗で好みです。
今回は「ヤクザ、集団感染」というなんじゃこりゃなタイトルに惹かれて買ったのですが、エッチシーンも良いし、キャラクターの性格もちゃんと書き込まれていて非常に萌えました。
ノリがちゃんとした小説、というような感じではなく、ネット小説に近いものがありコミカルでさらさらと読めました。
少し鈍い受けと、必死で理性を振り絞る攻めの心理実況が楽しかった。
特に素晴らしいと思うのはエッチシーンです。不意打ちできたときは、かなりドキリとしました。受けがエッチのときでもちゃんと男らしかったのが、個人的な萌えポイントです。