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表題作赤い砂塵の彼方

アーリィ 即位を拒む王位継承第一位の皇太子
和泉潤 考古学専攻の学生で留学生 18才

その他の収録作品

  • ロンドンの夜 ~Lovers living in London~
  • ロンドンの夜 ~The midnight Lovers living in London~
  • Under the Rose
  • あとがき

あらすじ

考古学を学ぶ和泉 潤は、留学する途中立ち寄った中東の国アルスーリアの都市遺跡で金髪の美青年アーリィと出会い、誘われるまま一夜を過ごしてしまう。「再会したら本当の恋人になろう」そう約束してアーリィと別れた潤は、王妃との謁見のため首都に向かうが、そこで国王夫妻がテロで亡くなったことを知る。呆然とする潤の元に「亡き王妃に代わって会いたい」と皇太子から伝言が入り、王宮を訪れるのだが…。書き下ろしSS収録。

作品情報

作品名
赤い砂塵の彼方
著者
小塚佳哉 
イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778114961
3.4

(7)

(1)

萌々

(2)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
23
評価数
7
平均
3.4 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数1

遺跡での運命の出会い

『熱砂の王』ラシード×善也のスピンオフにあたる作品で、アラブものですが
やはり荒々しいアラブのイメージとは無縁の遺跡を背景にしたラブストーリー。
旧作も同名タイトルで2005年に出ているものに書下ろしを加えての文庫化再販です。

遺跡の研究者となるべく、日本からイギリスに留学途中で自分の研究対象でもある
都市遺跡を訪れた潤が遺跡で出会ったまるで王冠を抱いているような金髪の男と出会う。
憧れの遺跡で出会い、流されるままに一夜の関係を結び、再会したら今度こそ
本物の恋人になろうと約束して、その日の夜に再会しちゃう話。

潤は留学前にある国の王妃様と考古学の古文書を見せてもらう約束と
謁見の約束をしていてその国へ出向くが、そこで知らされたのが国王夫妻の死。
テロに巻き込まれ謁見予定の王妃まで亡くなり古文書どころではないと思っていたら
王宮から迎えの人が現れ、王妃の代わりに皇太子が後を引き継ぐ形で謁見すると。

そこで、一夜の関係を持った相手、アーリィが皇太子で、次期国王と知り驚愕。
再会に喜ぶが、頑なに王位を拒むアーリィが、スキャンダルの一つとして自分を
王宮に呼び寄せ、王位を継ぎたくない為に利用されたことを知る。
どこまでがホントで何処までが嘘なのか、好きな相手に利用されたと二人はすれ違う。
結局は誤解も解けて、王位継承問題も前向きな正当性の問題解決をしてハッピーになる
内容ではあります。

そこに、潤が留学しているロンドンでの出来事が2編収録、1篇は留学して間もない
頃の出来事で、離れて暮らしていた二人が一緒に暮らし始めるまでの話と
もう1篇が、同居し始めた二人の日常を描いたもので、アーリィが都市遺跡と自分と
どちらを選ぶなんて女々しいことを云いながらも甘い二人を描いています。

そしてもう1篇は『熱砂の王』の番外編になります。
特別環境顧問と愛妾ヨシュアとして2足のわらじを履く善也と若きラシード王との
ある日の後宮での内容で、むせ返すほどの薔薇の花がラシードの思いを告げている
ショート番外編になります。

4

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