「運命の恋」だと思っていた。彼が皇子様だと知るまでは……

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表題作皇子の愛妾―熱砂の婚礼―

アーキム・ファイサル… 中東シュパールの皇子  
白河悠斗 大学四年生~小型機械メーカ営業部新入社員

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

金の鎖で繋がれて、ただ愛玩されるだけの男娼

「離れることなど許さない。おまえは私のものだ」
悠斗は卒業旅行で訪れたパリで、金髪の紳士・リュシアンと運命的な出会いをする。輝く光のような彼に、悠斗は一目で惹かれてしまう。同性なのにどうして……戸惑いながらも一夜を共にし、リュシアンと愛を誓い合った悠斗。だが彼は置き手紙を残し、戻ってくることはなかった。荘厳な聖堂で交わした甘い約束が辛い記憶に変わる頃、仕事で向かったパーティーで悠斗は思わぬ人物と対面する。それは、リュシアンと同じ顔をした砂漠の皇子・アーキムだった。彼は悠斗を男娼だと思い、伽に指名してきて――!?

作品情報

作品名
皇子の愛妾―熱砂の婚礼―
著者
秋山みち花 
イラスト
せら 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773086812
2.5

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
4
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

すれ違いオンリー

「皇子の花嫁 -熱砂の寵愛-」のスピンオフで、前作の受けを巡って争った従兄弟の
アーキムが攻めで登場しています。
アラブの代名詞的な鬼畜さはあまり感じられないけれど、身勝手で常識から
かけ離れた行動言動はアラブの皇子さまです。

お相手は大学の卒業旅行で来ていた悠斗、友人たちと来ていたがちょっとした行き違いで
別行動していた悠斗は旅先で荷物を盗まれ、運よく助けてくれた人は舞踊集団で
荷物を奪い返してもらう代わりに舞台に臨時で立つことになり、
そこに来ていたアーキムと知り合い、旅先で運命の相手のように関係を結ぶ。

しかし、アーキムは急用ですぐ戻ると言いながら二度と悠斗の前には現れず、
悠斗はいつか必ず会えると健気に信じているのです。
そして悠斗は社会人となり、初めての海外での仕事が中東のアラブ。
そこで夢にまで見た相手と再会するのですが、その相手は皇子様で名前も違う。
実は初めて会った時、皇子は悠斗を男娼だと思い込んでいた事を知り、
運命の相手だと信じていた悠斗はその事に傷つき、愛しているけれど自分との
温度差に諦め、皇子に対して信頼を失ってしまう。

勘違いで男娼だと思い込んでいた事が違うと解って悠斗に謝るが、頑なに拒まれ
帰ろうとした悠斗を閉じ込め籠の鳥状態にしてしまう。
悠斗にしたら愛した相手は本気じゃ無くて、遊びみたいなものだと何を言われても
信じられなくなるし、皇子は信頼を回復しようとしてもアラブ皇子は人の機微が
解らないで、最後まで擦れ違い続ける展開です。
悠斗のメソメソし過ぎてある意味頑固な態度なのに、好きな人から離れたくなくて
追いすがっている感じがちょっとうっとおしい気がしました。
個人的にこの受けに萌えを感じなかっただけですけどね。

4

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