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表題作この手の先に…

宝飾関係イベントやリフォームする会社勤務・朝比大
磁気印刷などを扱う印刷会社勤務・佐倉波人

その他の収録作品

  • ただ一つの手だから

あらすじ

過去のトラウマから日々のちょっとした変化も恐れる佐倉は、毎朝エレベーターの中で出会う男に興味を抱きつつも、声を掛けることができなかった。
しかしあるアクシデントからその男と縁ができ、会話を交わすようになる。
そんなある日、後輩から告白されているところを目撃された佐倉は、男からも強引に口説かれる。
拒絶の意を示す佐倉だったが、男の名前がトラウマの原因となった初恋の少年の名前と同じであることを知り…。

作品情報

作品名
この手の先に…
著者
火崎勇 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
桜桃書房
レーベル
Eclips romance
発売日
ISBN
9784756713520
2

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
3
評価数
2
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

どちらも臆病すぎた

恋愛に対してトラウマがあるので、臆病な受けが出てきます。

宝飾関係の会社・朝比大 俺様攻め×印刷会社・佐倉波人 真面目ネガティブトラウマ受け
毎夏、参加していたキャンプで、初恋の人が出来る。住所も交換して、来年の夏に恋人になろうと約束をする。
それなのに、キャンプには来なくて手紙も返事が来なくて、振られたと思って過去の傷でトラウマに。
エレベーターで毎朝会う人の手が気になっていたが、過去の事から希望を持たないようにしていた。
偶然、縁が出来て会話をするようになって、距離が近づくにつれて過去の事が気になって。

佐倉に告白する後輩の宇都宮がいるんですが、その後輩がとてもいい子でした。
思いを受け入れてくれただけで嬉しいので、弟扱いでいいですと。
それを攻めが偶然見ていて、あっさりしすぎだとか俺ならもっと押すとか言っていたのですが、同じ会社で男の告白を受け入れてもらっただけでも上出来なのに、好きな人がいるって言う先輩に対して、それを更に押すって。
押せない状況だし、嫌がっているのに押すって、人としてどうなのかと思います。
それにも関らず、佐倉先輩が元気がないという事で、恋敵なはずの攻めの情報を手に入れた上に、会いに行って恋が上手くいくように橋渡しまで。
あんなに侮った事を攻めは思っていたのに、宇都宮はなんてイイ奴!と株があがりまくりでした。
佐倉のトラウマの原因を知っているのだから、どれだけ傷ついたかもわかっているのに、なぜもっと早く正直に行動出来ないのかと思わずにはいられません。攻めがヘタレ気味で、もっとしっかりしろと思いました。
佐倉は佐倉で、過去の事があるとはいえ、ちょっとの事ですぐに凹み、勝手に傷つき、ネガティブ過ぎました。

高校生同士ならまだしも、リーマン同士で年齢に見合わない幼い恋愛でした。
賭けで男に告白しているんじゃと、朝比の言葉を漏れ聞いて佐倉は誤解したり、過去の初恋の人じゃない別人かもしれないと疑惑を抱いたり。
後輩が手伝ってくれなかったら、もっとトロトロ進行していたかと思うと、展開の遅さにイライラします。
肝心の謎自体も過去に読んだ事があるような少女漫画のようなネタで、古さを感じました。

エロ:★2 普通
総合:★2 トラウマにとらわれてネガティブ過ぎる受けと、ヘタレ過ぎる攻めで、特に攻めが受け入れられませんでした。

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